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*ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 【はりー・ぽったーとふしちょうのきしだん】 |ジャンル|パズル/アドベンチャー|&amazon(B000VLLHM8)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|エレクトロニック・アーツ|~| |開発元|EA Bright Light|~| |発売日|2007年11月22日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ハマりやすいミニゲーム群&br;ハリーでやる必要性とは&br;手軽だが自由度はあまり高くない|~| |>|>|CENTER:''[[ハリー・ポッターシリーズリンク>ハリー・ポッターシリーズ]]''| **概要・システム  J.K.ローリング作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』をDSでゲーム化した作品。~  本作はタッチパネル(と一部マイク)をふんだんに用いたミニゲームが主になっており、ハリーは十字キーで動かすことができ、イベントや対象物と遭遇するとミニゲーム画面に移行する。 **評価点 -グラフィック --キャラの立絵グラが映画のものに準拠している。 -ミニゲーム --シナリオで求められる行動をもとにしたミニゲームを進めることが目的だが、そのミニゲームが状況とうまくかみ合っている。 -シナリオのテンポ --ゲーム中にプレイヤーに課される課題が簡単なものが多く、サクサクシナリオを進めることが出来る。 --マップが広大だがそれに対してロード時間が殆どない。 -手軽にできるミニゲーム --校内の探索や移動に応じて様々なミニゲームが課される。 --クリアしてしまうと再挑戦できないが、ジャンルが多岐にわたり熱中度は高い。 --呪文詠唱やO.W.L.の試験、閉心術、校舎を探索するためのアクションといった様々なシチュエーションをミニゲームでこなすことに。 --画面が探索用のものとミニゲームようのものと、頻繁に入れ替わることになるがロード時間は短い。 **賛否両論点 -呪文を唱える際のミニゲーム --校舎にあるしかけを動かすために呪文を唱えようとすると、クリアまで30秒ほどかかるミニゲームをこなさなくてはならない。 ---このミニゲームはタッチパネルを使ったものであり最初こそ面白いのだが、ゲームに慣れてくると段々と鬱陶しく感じるようになる。 ---該当する仕掛けを無視することも可能。ただしこのような仕掛けは絨毯を敷き直すといった「掃除・整頓」の類が多いので、効率を重視しかつ校内の景観も気になる人にとってはジレンマに。 **難点 -シナリオ再現度 --強引なシナリオ改変はあまり存在しないが、相変わらず攻略のテンポを優先したために説明不足となっており、原作小説もしくは映画を知らない人にとっては意味不明になる。 --イベントはフォトショットがスライドしていくという技法が多用されている。~ このショット自体は綺麗なのだが、本来の流れを知らない人にとっては何が起きているのかわかりにくい。 -原作の流れを変える改変 --スネイプはヴォルデモートの干渉に備えて閉心術をレクチャーするのだが、原作ではハリーがとったとある行動が原因で彼を怒らせてしまい中止される。このレクチャーの中止がとある人物の死の一因となっている。~ しかしそれがゲーム内では特に理由も説明されないまま、スネイプの意向で唐突に中止させられてしまう。これでは彼に同情するどころか悪印象を抱いてしまう。 -ミニゲームの説明 --「体で覚えろ」、を地で行くスタイルであり、ミニゲームのルール説明が不親切に感じられるものもある。 ---忍び足をするため「タイミングよく」タッチ、細い足場をバランスを取って渡るために「スライド」する操作にはクセがあり詰む人がいると思われる。 -無理矢理挟んだ戦闘 --原作でもゲームでも、ヴォルデモートの勢力が拡大しているのに戦闘準備をさせてくれない教育制度にハリー達は嫌気がさし、必要の部屋という修業場所を見つけて対人戦の練習を行うことになる。 --しかしこの練習の成果を生かすためなのか、ゲーム本編では''マルフォイとやたら戦闘することが多く''、少しシュールに感じられる。 ---そもそも映画でハリーとマルフォイが直接戦火を交えるのは、必要の部屋の場所がアンブリッジに知られた時ぐらい。 --肝心な戦闘のところも作業ゲーとしての一面が強く、ゲーム終盤になると難易度が上がるというわけでもない為飽きが来やすい。 --終盤でダンブルドアとヴォルデモートが戦火を交えるシーンももちろん戦闘化してあるが、仕様がハリーたちが行っていた戦闘のものと全くもって変わらない(呪文もハリーたちの使い回しである)為盛り上がりに欠ける。 -''クリア後にすることがなさすぎる'' --ラスボス戦を終えると自由時間が与えられるのだが、やることが全くと言っていいほどない。クリアした途端急に飽きが来る。 --広大なホグワーツ敷地内を散策できるが生徒は殆ど誰もいない、地図も存在しないので散策も思うようにできず、呪文を唱えるような仕掛けが転がっているわけでもない。 ---ロード不要を維持しながらかなり広めのマップを作ったのにもかかわらず、このマップを活かせていないので勿体ない。 --強いてできることを挙げるなら、シェーマス・フィネガンとコブストーンという遊びができるぐらい。~ なぜかクリア後の彼はハリーにぴったりくっついてきているようで、校舎内のどこでもゲームが可能。 --シナリオで登場したミニゲーム群を特典として遊べるようにする機能も搭載していない。せめてO.W.L.関連のミニゲームはあっても良かったのではないか。 --評価点の裏返しになるのだが、本編自体もかなりあっさりと終わってしまうことで、クリア後に物足りなさを感じるプレイヤーが多いと考えられる。。 ---このあっさり加減はニューゲームしやすいという手軽さにも繋がってはいるだろうが、したところで何か特典が用意されているわけではない。 --マルチ対戦モードでこれらのミニゲームのうち一部、さらに新規にクィディッチが行えるが、ゲームを2つ揃える労力に見合っているかは疑問。 **総評 ハリーの目線で繰り広げられるミニゲーム自体はかなり面白く、魔法使いの世界で冒険する楽しみは十分味わえる。~ しかしストーリーや完成度の高いホグワーツの世界を堪能することはできず、ファンアイテムとしては痒い所に手が届かない。~ とにかく単調なつくりがネックになってしまった一作。ストーリーは期待せず、あくまで「自由度の低めなミニゲーム群」だと思ってプレイすること。
*ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 【はりー・ぽったーとふしちょうのきしだん】 |ジャンル|パズル/アドベンチャー|&amazon(B000VLLHM8)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|512MbitDSカード|~| |発売元|エレクトロニック・アーツ|~| |開発元|EA Bright Light|~| |発売日|2007年11月22日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ハマりやすいミニゲーム群&br;ハリーでやる必要性とは&br;手軽だが自由度はあまり高くない|~| |>|>|CENTER:''[[ハリー・ポッターシリーズリンク>ハリー・ポッターシリーズ]]''| **概要・システム  J.K.ローリング作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』をDSでゲーム化した作品。~  本作はタッチパネル(と一部マイク)をふんだんに用いたミニゲームが主になっており、ハリーは十字キーで動かすことができ、イベントや対象物と遭遇するとミニゲーム画面に移行する。 **評価点 -グラフィック --キャラの立絵グラが映画のものに準拠している。 -ミニゲーム --シナリオで求められる行動をもとにしたミニゲームを進めることが目的だが、そのミニゲームが状況とうまくかみ合っている。 -シナリオのテンポ --ゲーム中にプレイヤーに課される課題が簡単なものが多く、サクサクシナリオを進めることが出来る。 --マップが広大だがそれに対してロード時間が殆どない。 -手軽にできるミニゲーム --校内の探索や移動に応じて様々なミニゲームが課される。 --クリアしてしまうと再挑戦できないが、ジャンルが多岐にわたり熱中度は高い。 --呪文詠唱やO.W.L.の試験、閉心術、校舎を探索するためのアクションといった様々なシチュエーションをミニゲームでこなすことに。 --画面が探索用のものとミニゲームようのものと、頻繁に入れ替わることになるがロード時間は短い。 **賛否両論点 -呪文を唱える際のミニゲーム --校舎にあるしかけを動かすために呪文を唱えようとすると、クリアまで30秒ほどかかるミニゲームをこなさなくてはならない。 ---このミニゲームはタッチパネルを使ったものであり最初こそ面白いのだが、ゲームに慣れてくると段々と鬱陶しく感じるようになる。 ---該当する仕掛けを無視することも可能。ただしこのような仕掛けは絨毯を敷き直すといった「掃除・整頓」の類が多いので、効率を重視しかつ校内の景観も気になる人にとってはジレンマに。 **難点 -シナリオ再現度 --強引なシナリオ改変はあまり存在しないが、相変わらず攻略のテンポを優先したために説明不足となっており、原作小説もしくは映画を知らない人にとっては意味不明になる。 --イベントはフォトショットがスライドしていくという技法が多用されている。~ このショット自体は綺麗なのだが、本来の流れを知らない人にとっては何が起きているのかわかりにくい。 -原作の流れを変える改変 --スネイプはヴォルデモートの干渉に備えて閉心術をレクチャーするのだが、原作ではハリーがとったとある行動が原因で彼を怒らせてしまい中止される。このレクチャーの中止がとある人物の死の一因となっている。~ しかしそれがゲーム内では特に理由も説明されないまま、スネイプの意向で唐突に中止させられてしまう。これでは彼に同情するどころか悪印象を抱いてしまう。 -ミニゲームの説明 --「体で覚えろ」、を地で行くスタイルであり、ミニゲームのルール説明が不親切に感じられるものもある。 ---忍び足をするため「タイミングよく」タッチ、細い足場をバランスを取って渡るために「スライド」する操作にはクセがあり詰む人がいると思われる。 -無理矢理挟んだ戦闘 --原作でもゲームでも、ヴォルデモートの勢力が拡大しているのに戦闘準備をさせてくれない教育制度にハリー達は嫌気がさし、必要の部屋という修業場所を見つけて対人戦の練習を行うことになる。 --しかしこの練習の成果を生かすためなのか、ゲーム本編では''マルフォイとやたら戦闘することが多く''、少しシュールに感じられる。 ---そもそも映画でハリーとマルフォイが直接戦火を交えるのは、必要の部屋の場所がアンブリッジに知られた時ぐらい。 --肝心な戦闘のところも作業ゲーとしての一面が強く、ゲーム終盤になると難易度が上がるというわけでもない為飽きが来やすい。 --終盤でダンブルドアとヴォルデモートが戦火を交えるシーンももちろん戦闘化してあるが、仕様がハリーたちが行っていた戦闘のものと全くもって変わらない(呪文もハリーたちの使い回しである)為盛り上がりに欠ける。 -''クリア後にすることがなさすぎる'' --ラスボス戦を終えると自由時間が与えられるのだが、やることが全くと言っていいほどない。クリアした途端急に飽きが来る。 --広大なホグワーツ敷地内を散策できるが生徒は殆ど誰もいない、地図も存在しないので散策も思うようにできず、呪文を唱えるような仕掛けが転がっているわけでもない。 ---ロード不要を維持しながらかなり広めのマップを作ったのにもかかわらず、このマップを活かせていないので勿体ない。 --強いてできることを挙げるなら、シェーマス・フィネガンとコブストーンという遊びができるぐらい。~ なぜかクリア後の彼はハリーにぴったりくっついてきているようで、校舎内のどこでもゲームが可能。 --シナリオで登場したミニゲーム群を特典として遊べるようにする機能も搭載していない。せめてO.W.L.関連のミニゲームはあっても良かったのではないか。 --評価点の裏返しになるのだが、本編自体もかなりあっさりと終わってしまうことで、クリア後に物足りなさを感じるプレイヤーが多いと考えられる。。 ---このあっさり加減はニューゲームしやすいという手軽さにも繋がってはいるだろうが、したところで何か特典が用意されているわけではない。 --マルチ対戦モードでこれらのミニゲームのうち一部、さらに新規にクィディッチが行えるが、ゲームを2つ揃える労力に見合っているかは疑問。 **総評 ハリーの目線で繰り広げられるミニゲーム自体はかなり面白く、魔法使いの世界で冒険する楽しみは十分味わえる。~ しかしストーリーや完成度の高いホグワーツの世界を堪能することはできず、ファンアイテムとしては痒い所に手が届かない。~ とにかく単調なつくりがネックになってしまった一作。ストーリーは期待せず、あくまで「自由度の低めなミニゲーム群」だと思ってプレイすること。

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