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*ドラゴンボールZII 激神フリーザ!! 【どらごんぼーるぜっとつー げきしんふりーざ】 |ジャンル|RPG|&image2(geki.jpg,width=200)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1991年8月10日|~| |定価|8,200円|~| |判定|なし|~| |ポイント|前作通りのカードバトルゲーム&br()ナメック星編の完結を待たずにゲーム化|~| |>|>|CENTER:''[[ドラゴンボールゲームリンク>ドラゴンボールシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere=true) ---- **概要 人気TVアニメ『ドラゴンボールZ』のゲーム化第2弾で、原作のナメック星編を元にしている。~ システムは前作『[[強襲!サイヤ人>ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人]]』に準じており、カードを用いた戦闘を行う。 **プロローグ 地球に襲来した戦闘民族、サイヤ人のベジータ・ナッパを辛くも撃破したZ戦士達。~ しかしその犠牲は大きかった。~ 悟空は重傷を負いピッコロは死亡、同一の存在である地球の神とドラゴンボールが消滅してしまったのだ。~ 残るZ戦士たちはサイヤ人が漏らした「ナメック星」のドラゴンボールに一抹の望みを賭け、宇宙へと旅立つ。~ その先に最大の恐怖が待ち受けているとも知らずに…。 **特徴 -原作とは違い、サイヤ人戦による戦死者はピッコロ(と地球の神)のみとなっている。ヤムチャ・天津飯・チャオズは生存しており、孫悟飯・クリリンと共に初期パーティに加わっている。 -本作ではHPが0になっても「死亡」にはならず、戦闘不能となる。但し戦闘に復帰させる為にはHPを最大まで回復させないといけない。また、最初から一部章以外全員一丸で動く。 --これらは前作の厳しさ(各自単独行動で蘇生手段がイベントのみ)を考慮しての調整だと思われる。 -移動方法に「徒歩」と「飛行」が選べるようになった(ナメック星のみ)。 --徒歩はカードの出目通りにしか動けない上に障害物を通り越せないが敵遭遇率が低く、飛行は出目+4マス移動できる上に障害物(岩山以外)を飛び越せるが敵遭遇率がかなり高まる。 -『[[大魔王復活>ドラゴンボール 大魔王復活]]』と同じく、移動が終わった後にイベントカードを選択する「運命の選択」が追加。出たカードによってエンカウントやお助け効果が起きるようになった。ただしマップ上の回復所等も一部を除きなくなってしまっている。 --ベジータや、フリーザ軍の中ボスもマップ上のキャラとして登場し、パーティと互い違いにカードを引きながら移動を行う。 ---ドラゴンボールを探していたりこちらを追撃したりと行動理由は様々、こちらの行動しだいではドラゴンボールを奪われたりゲームオーバーになったりする。 ---「悟飯じいちゃんカード」で動きを止められたり、「ウーロンカード」で手持ちのバトルカードを交換したりとボードゲームの様なやり取りが展開される。これは今作のみの特徴である。 **評価点 -本作では流派を合わせる事で、通常攻撃に全体攻撃・威力の高い一撃を選べるようになった。 --またクリリンの「拡散エネルギー波」は全体攻撃、ヤムチャの「繰気弾」は100%命中と、技に特徴付けが成された。 --また、サイヤ人の「瀕死状態から立ち直る毎に強くなる特性」も再現、HPが1ケタになった際に全回復させると2レベル上昇する。 ---これは次回作や『[[超サイヤ伝説>ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説]]』でも再現されている。 -何度使っても無くならない特別カードとして「ブルマ(回復量小)」「デンデ(回復量大)」が参戦してくれ、非常に便利((しかし章によって離脱してしまうので注意。))。 --戦闘不能中の仲間はある程度自動回復されるために復帰がしやすい、イベントで仙豆が6個もらえる等ある程度の救済手段もある。 -ギニュー特戦隊のファイティングポーズや、ポルンガの登場シーンなどのイベントグラフィックは、前作同様ファミコンソフトとしてはレベルが高い。 -必殺技にキャラのカットインが入るようになった。ザコキャラ1体1体にまで設定されている。 --その代わりというか、前作と違ってピンチになっても顔グラフィックは変化しなくなった。 -敵キャラとの争奪戦やマップ中での目的がハッキリしておりメリハリがある。 --前作では淡々とレベル上げ→ボスを倒すといった展開が大半でしかも二人が別行動になっていることが多く、移動に気を配らねばならずストレスとなっていた。 ---今作では全員一丸行動で最初のMAPが一本道、ナメック星編では大半が敵キャラとのボール争奪、奪還戦となるためにマップ上の行動にメリハリがつきやすく、スピーディーに進行する。 --「運命の選択」の各キャラの言動もそのキャラの性格を捉えていて面白い。 ---フリーザ「''おお なんとおろかな''!ザーボンさんは1回休みになってしまいました」~ ベジータ「フン、俺は1回休みだ!''貴様ら早くしやがれ!!このノロマ共め''!!」 -原作ではデンデの導きで最長老に会う頃までボール争奪戦に関わらず、幹部もベジータが全て倒していたがシナリオが改変されており、Z戦士が直接関われるようになった。 --ナメック星到着後の3ステージはフリーザ軍、ベジータとのボール争奪戦で先に村へたどり着けばボールを入手することが可能。 ---先にたどり着かれた場合はナメック星の若者が奮戦するも村を滅ぼされ、ボールも奪われてしまう。奪われたボールはベジータのボールは合流時に、フリーザ軍の場合はのちのシナリオで奪取可能(後述)。 ---基本的にフリーザ軍の幹部をやり過ごしながら目的地へたどり着くのが基本ではあるがレベル上げや引き継ぎ次第ではあえて幹部に戦いを挑んで倒しておくという展開も可能。 --ベジータが倒していた幹部も、パーティ全員が最長老にパワーアップさせてもらい、ベジータと合流した上で戦えるので難易度面でも安心。 ---ベジータはこちらから操作できないがこの時点ではかなりの強さでありプレイヤーが選ぶ5人とは別に攻撃してくれるので頼もしい。『[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]』のNPCの様に、彼以外が全滅するとゲームオーバーになるが。 --フリーザ軍幹部と戦うシナリオでは宇宙船に潜入できる。メディカルマシーンで仲間を1人ずつ全回復できるほか、これまでの行動で幹部が奪っていったボールが原作同様ここに置かれている。1マップ進むごとにフリーザに遭遇する危険性がありかなり緊張感がある((この時点ではたとえ1ターンでも全員攻撃されれば全滅もありうる。))。 --ギニュー特戦隊に関しても選択肢があり難易度を選べるようになっている。 ---ボールを渡さなかった場合は''ギニューを含めた全員と戦う''。1ターンごとに悟空の移動と特戦隊との戦いを繰り返す。悟空がZ戦士と合流するまで生き残れるかか勝負になっている。仮に勝利できたとしてもほとんどのメンバーが戦闘不能にされることが多く、ボロボロになるのは必至だが、難易度は今作でもトップクラスの戦いで、ある意味燃える展開でもある。 ---ボールを渡した場合は悟空が到着してから''なぜか宇宙船に向かわずバラバラに行動している特戦隊''を1人ずつ倒していく展開になる。特戦隊を探す手間がかかるがこちらのほうが安全。 -前作同様、本作にもアニメオリジナルキャラが出演するミニイベントがあり、シナリオに花を添える。 --キュイに故郷を滅ぼされた「謎の宇宙船の子供達」が登場、情報をくれる。 --偽のナメック星も登場する。ただしイベントの内容はアニメとは異なっており、共通点は偽ナメック人の外見のみ。 --''悟空が、父のバーダックに滅ぼされたカナッサ星を解放する''というイベントがある。ここでは悟空が星人から父に付いて聞かされたり、ラディッツに付いても触れられていたりと、味わいのある展開が待っている。 ---''アニメではカナッサ星人は既に滅ぼされているのだが''、気にしてはいけない。 --前作の「半人前サイヤ人」に続き、本作にもアニメオリジナルの敵兵士である「ラーズベリ」と同じ姿のザコキャラが登場する。 ---しかし何故か登場するのは色違いのみであり、ラーズベリ本人は登場しない。 -前作クリア時の天下一武道会用パスワード7人分を本作の武道会モードで入力すると、前作の戦闘力とアイテムを引き継いだ上でストーリーモードを始める事ができる「コンティニューZ」が可能。 --完全にそのまま引き継げるのではなく、レベルのみの引き継ぎとお助けカードの追加のみであるが、それでも難易度は下がる。 **問題点 -ストーリーモードの戦闘時のBGMは1種類だけ((天下一武道大会と分身修行時は別の戦闘BGMになる。))で、ザコもボスも同じ曲。 --前作は界王戦と天下一武道会も含めれば6種類だった。 -上記の通り死亡ではなく戦闘不能になったために戦闘復帰が容易だがそれでも厳しい。 --今作は確実な回復手段が極端に少なく、常に使用可能な回復カードの効果も1ターンに1度しか使用できず弱いのでボス戦などで戦闘不能になるとやはり戦力差が開いてしまう。 -前作と比べ、レベル上げがしづらい。 --前作と同じく、今作もやはり敵を倒したり修行マスやイベントで適切にレベルとBPを上げていくのが推奨されるゲームバランスなのだが、今作は特にゲーム前半で行動制限されるマップが多く、前作の様に腰を据えて地道にレベル上げをするという行動がしづらい。特にメインパーティの悟飯チーム。 ---最初のナメック星への旅は前作の「蛇の道」マップと似て一本道で後戻りする事が出来無いので、あまり飛ばして少ないターンでクリアしようとすると明らかにレベルが足りなくなる。~ 前作の蛇の道の様なかけたターン数による有利不利展開は無いが、ゴールしたら次の章に進んでしまう為、ゴールまでに適正レベルに辿り着けるかは結構運が絡む。 ---ナメック星のパートは3章に渡って、フリーザ一味・ベジータ・悟飯チームの三つ巴でドラゴンボールを求めてナメック星人の村へと向かうストーリー。3派の誰かが村についた時点で章が終了する。~ フリーザ一味とベジータはこちらのレベル上げなど当然お構いなしに村へ最短距離で向かう為、悟飯チームは村に向かいつつ敵を倒してBPを稼がなければならない。いわゆる「歩き稼ぎ」しか出来ない。 ---実はこのパートは敵に先に村に着かれてもペナルティは特に無い。なので、ナメック星人をガン無視してレベル上げにいそしむ事も可能ではある。それでも誰かが村に着いた時点で章が終了する為いつまでもレベル上げは出来ないし、フリーザ一味とベジータが村に着くと、原作通りその村は皆殺しにされてしまう為後味が悪い。 -全体的にゲームバランスが悪い。 --雑魚戦が序盤でも回復手段の少なさもあって結構梃子摺り、ナメック星の3マップ目にいきなり敵の強さが上昇する。 ---戦闘力1500前後だった雑魚がいきなり3000前後まで上昇する。わざと進みを遅くしてレベル上げしていてもかなり苦戦し、しかもこの後クリリンが単独行動で進むシーンがあるので下手をすると詰む危険性も…((一応、一定以上のターン数が経過しても決着がつかなかった場合は敵が撤退して勝利扱いになるという救済措置はある。))。 ---なお遭遇するザコ敵の更新は''最長老に全員パワーアップしてもらった時点で終了である''。戦闘力は1万にも満たない敵ばかりであり後半からは明らかに相手にするのも鬱陶しくなってくる。 --悟空のレベルがイベント消化に伴ってガンガン上がってしまうため、参入後の難易度がかなり低くなってしまう。 //---また、クリリンの単独行動時に条件を満たすとクリリンも超強化され、バランスも糞もなくなってしまう((悟空のレベルを最大にしてから重力100倍の修行をクリア、そこからノーセーブでクリリンの単独行動中に修行イベントを引き、経験値を獲得するとレベルが最大まで上がる。経験値を管理するメモリに直前に悟空が獲得した経験値(最大レベルだと表示以上の経験値を得ている)が残ったままなのが原因。))。 //↑狙ってやらない限り再現性はかなり低いのでCO。 --悟空加入後は「超元気玉」1発で全ての敵が地平線の彼方まで吹っ飛ぶ。流石にフリーザ(最終変身)はこちらの星の数(攻撃基準値)が最大でフリーザ側の漢字の数(防御基準値)が低いか、お助けカードのじいちゃんの重ね掛け((敵の行動を止める+ダメージ1.25倍。重複可。))をしないと倒しそこねるが…。 ---一応、悟空の圧倒的強さは原作再現とも言えなくも無く加入後はギニュー特戦隊とラスボス戦位しか重要な戦闘が無いので活躍度で見ればバランスが取れてるとも言えなくもない。 --前作で弱キャラ扱いだったクリリン、ヤムチャは本作では強化されており、特にクリリンは「かくさんエネルギーは」が全体攻撃となり非常に役に立つ。おまけに原作通り「たいようけん」まで習得しており万能。TAS動画やRTAでも活躍している場面をよく見かけるだろう。ヤムチャはそれと比べると地味ではあるが今作では「そうきだん」の必中効果はそのままに威力が底上げされた。コストパフォーマンスも高い。 ---しかし前作で強キャラだった悟飯、天津飯、餃子は大きく弱体化されたため結局キャラ間の格差が出来てしまっている。最も最終的なBPの差は僅かだが悟飯、天津飯>クリリン、ヤムチャなので完全下位というわけではないが((悟飯は大猿化できるアイテムが無くなった。BPも前作のように特別に高くなるということもなく天津飯と同値。必殺技も相変わらず弱いまま。天津飯の技は威力のわりに消費BEが高い。例えば「ししんのけん・きこうほう」は消費BE180だが、ヤムチャの消費BE70の「そうきだん」と同威力というコスパの悪さ。チャオズの「ちょうのうりょく」は防御ダウン効果が削除されBP差のある相手には効かなくなってしまいクリリン、天津飯の使用できる「たいようけん」と同じ効果にされてしまった、最終的なBPの低さも含めほぼアイデンティティを奪われてしまった形になる。)) --ピッコロは最終的な能力値はZ戦士中2~3番目の実力((BPはベジータと同値でゴクウより10万ほど低い。HPはゴクウ、ベジータより低いが内部攻撃力は2人よりも高い。))となるがイベントでの扱いが非常に悪くほとんど活躍できない。 ---原作ではZ戦士と合流後はフリーザ第2形態と互角以上の戦いが出来ていたはずだが、今作ではネイルと同化してもBPは第1形態にも敵わないほどの値であり、合流してもそのままでは全く役に立たない。更に原作と違いギニュー特戦隊戦でゴクウが負傷せずフリーザ戦では常にゴクウがいることになる。ゴクウと比べてピッコロは必殺技の威力で大きく劣ることになるため、結局他のZ戦士に毛が生えた程度の活躍しかできない。 -敵を倒す事がお助けカードの効率的な獲得方法なのだが、こちらが強くなりすぎると、敵が逃げ出す確率が跳ね上がる。 --そのため、フリーザ戦の前にお助けカードを使いすぎると補充に苦労する事に。 -運命の選択の理不尽さ --敵の運命の選択は大抵が妨害を引き当てる、''カードを最弱化''したり''一回休み''にしたり''お助けカードを奪い取る''等かなり嫌らしい方法で妨害してくる。 ---ボール争奪戦(3幹部+フリーザ)や特戦隊各個撃破ルート(特戦隊5人)ではこの酷さが顕著となる。 --運命の選択での「スカウター」の仕様もやや不親切。 ---使用すると敵とエンカウントするフリーザカードの場所がわかるようになるが、あくまで対象がフリーザカードのみなのでエンカウントを回避して別のカードを選んだら一回休みで足止めを喰らう、貴重なお助けカードを奪われる等、結果として思わぬ被害を被る事もある。 -ゲームオリジナルのイベントやシナリオアレンジがあまり無く、寄り道要素も少ない。どの章も目的地を目指すか、ボスを倒すかだけで、前作より作業感が増している。 --特に最終面は、「追ってくるフリーザから逃げながら重力装置でレベル上げをする''だけ''」の面と化している。 ---なお、ストーリー展開上''フリーザ(変身前)とは一度撤退しなければならず、撤退するまで延々と戦い続ける羽目になる''。上記の関係上1撃で倒せる状況でも、圧倒的なフリーザの戦闘力に恐怖するZ戦士達…。 --原作と違って生存しているヤムチャ達3人は、なぜか台詞が一切無く、原作同様悟飯とクリリンばかりが喋っている。 -ギニュー特戦隊の戦闘力が原作よりも明らかに高い。 --グルドは戦闘力10000超えの悟飯達の強さに驚いていたのでもっと低いはずだが、本作では19000もある。まあ大抵こちらのキャラよりも低いのだが。 --ジースは悟空の戦闘力60000という見立てに驚いていたのでもっと低いはずだが、本作では64000ある。 --ギニュー隊長の戦闘力は最大でも120000のはずなのに、本作では160000もある。なぜか悟空やベジータではなく他のキャラにもボディチェンジを仕掛け、弱くなってしまうお茶目さん。 -戦闘時の攻撃アクションが冗長になった。 --必殺技の演出がアニメーションではなく、パノラマ写真の様な1枚絵をスクロールさせるだけとなった。 -ベジータが仲間になる前に中ボスのキュイ・ドドリア・ザーボンを倒し、なおかつベジータにドラゴンボールを奪われると、ゲームが進行しなくなるバグが発生する。 -当時原作もアニメもナメック星編が完結していなかった為、本ソフトは''フリーザに超元気玉を浴びせたところで終っている''(原作の不意打ち元気玉に当たる)。 --そのため、''超サイヤ人の孫悟空''はエンディングの1枚絵のみの登場となり、彼を操作できるのは次回作に持ち越しとなる。 **総評 前作『強襲!サイヤ人』からシステムが改善され、遊びやすくなった。~ 一方で新たな課題点も生み出してしまっており、まだまだ発展途上といったところ。 **余談 -宇宙空間で発生する不思議な光景の数々 --敵と遭遇したときは戦うために''いちいち小惑星に移動して戦う''という突っ込みどころ満載の行動を取る。''そんなことやってないで逃げろよ!!''とか''その星はちゃんと空気とかあるの?''等疑問が尽きない。 ---レベルが高くなると戦闘開始前に敵が恐れをなして逃げていくことがあるのだが、宇宙空間では必ず小惑星に降りるシーンを挟んでしまう。ゲーム開始から1レベル上げるだけでも敵に逃げられる可能性があるので、''わざわざ宇宙船を着陸させて対面した相手が何もせずに慌てて去っていく''光景にたびたび出くわすことになる。''Z戦士もそうだか戦場となる可能性もあった惑星の住人も唖然とするだろう''。 ---なお、ゲームシステム上、地球から1マス離れた所への移動でも遭遇するので''地球の近辺にもフリーザの配下が彷徨いている''という下手をすればかなりヤバイ状況である((ラディッツ曰く地球は地上げのターゲットとなっており、当然フリーザ軍にも伝わっているはずなので…))。 --運命の選択時(宇宙のみ)にベジータカードを引くと''小惑星や太陽が突っ込んでくる。''そして''進路を変え損なって宇宙船と激突しても僅かなダメージ(戦闘での敵の攻撃程度)で済んだり、必殺技で粉々に破壊したり''というシュールな展開も起こる。 ---まあ、ドラゴンボールの世界ではあっても可笑しくはないが…((実際無印(Z以前)でも亀仙人が月を破壊し、神様が月を作り直し悟飯の大猿化にビビったピッコロが再び破壊するような世界観なので…))。 --前述のナメック星人の若者はお助けカードとしても扱われており、使用した戦闘のみ助っ人としてきてくれるのだが…例え偽ナメック星や惑星カナッサ、戦闘のために一時着陸した小惑星であっても''わざわざナメック星から助っ人に来てくれる''。 ---因みにこの若者のレベルは、なぜか''ヤムチャのレベルと連動している''のだが、最高レベルでもBPは3万7千にしかならない。4万2千のネイルを超えないようにという配慮だろう。 //問題というか、変な要素なので、余談へ。 -前作同様、週刊少年ジャンプから攻略本が発売された。今回のQ&Aコーナーにおける各キャラの口調は、きちんと原作通りになっている。 --「飛び去って行くベジータの宇宙ポッドを見上げるZ戦士達」というイメージイラストも載っている。本ソフトの内容に合わせている為ピッコロだけが死亡している絵だが、悟飯が''全裸で''泣いていたり、天津飯が左腕を押さえていたり((原作でナッパにもぎ取られた事を意識したのだろう。))と芸が細かい。 ---イメージイラストは各章毎に載っており原作では死亡していたメンバーがフリーザ軍と戦うシーンもある。 ---他にも「あのころのワシら」という''ギニュー特戦隊が彼らの少年時代を語った''ページもある。 -非公式ではあるが、天下一武道会モードにおいて惑星戦士やNPCキャラのパスワードが存在する。 --カリン様やミスターポポといった非戦闘員を登録する事が出来るバグパスワードもあるが、バグなので能力値等もでたらめ((一例で「りちととせな はわや5はは」と入力すると登録できるポルンガは最終形態のフリーザを通常の攻撃でも容易に倒せる。))で大抵戦闘中にフリーズする。 -後続作として『[[ZIII 烈戦人造人間>ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間]]』がある。詳細は該当記事を参照。 -2013年発売のニンテンドー3DS用ソフト『[[バンダイナムコゲームス PRESENTS Jレジェンド列伝]]』の初回限定版特典のDLCソフトとしてそのまま移植され、こちらはヒント機能や中断セーブが追加されている。 -本ソフトオリジナルのザコ敵のうち、アプールの色違い2種とラーズベリ型の3種は『ドラゴンボール ゼノバース』にも出演した。名前、カラーリングとも本ソフトと同じである。 -本作に登場する雑魚敵のうち「ゴンマー」だけは何故かエンディングクレジットに表示されない。
*ドラゴンボールZII 激神フリーザ!! 【どらごんぼーるぜっとつー げきしんふりーざ】 |ジャンル|RPG|&image2(geki.jpg,width=200)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|トーセ|~| |発売日|1991年8月10日|~| |定価|8,200円|~| |判定|なし|~| |ポイント|前作通りのカードバトルゲーム&br()ナメック星編の完結を待たずにゲーム化|~| |>|>|CENTER:''[[ドラゴンボールゲームリンク>ドラゴンボールシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere=true) ---- **概要 人気TVアニメ『ドラゴンボールZ』のゲーム化第2弾で、原作のナメック星編を元にしている。~ システムは前作『[[強襲!サイヤ人>ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人]]』に準じており、カードを用いた戦闘を行う。 **プロローグ 地球に襲来した戦闘民族、サイヤ人のベジータ・ナッパを辛くも撃破したZ戦士達。~ しかしその犠牲は大きかった。~ 悟空は重傷を負いピッコロは死亡、同一の存在である地球の神とドラゴンボールが消滅してしまったのだ。~ 残るZ戦士たちはサイヤ人が漏らした「ナメック星」のドラゴンボールに一抹の望みを賭け、宇宙へと旅立つ。~ その先に最大の恐怖が待ち受けているとも知らずに…。 **特徴 -原作とは違い、サイヤ人戦による戦死者はピッコロ(と地球の神)のみとなっている。ヤムチャ・天津飯・チャオズは生存しており、孫悟飯・クリリンと共に初期パーティに加わっている。 -本作ではHPが0になっても「死亡」にはならず、戦闘不能となる。但し戦闘に復帰させる為にはHPを最大まで回復させないといけない。また、最初から一部章以外全員一丸で動く。 --これらは前作の厳しさ(各自単独行動で蘇生手段がイベントのみ)を考慮しての調整だと思われる。 -移動方法に「徒歩」と「飛行」が選べるようになった(ナメック星のみ)。 --徒歩はカードの出目通りにしか動けない上に障害物を通り越せないが敵遭遇率が低く、飛行は出目+4マス移動できる上に障害物(岩山以外)を飛び越せるが敵遭遇率がかなり高まる。 -『[[大魔王復活>ドラゴンボール 大魔王復活]]』と同じく、移動が終わった後にイベントカードを選択する「運命の選択」が追加。出たカードによってエンカウントやお助け効果が起きるようになった。ただしマップ上の回復所等も一部を除きなくなってしまっている。 --ベジータや、フリーザ軍の中ボスもマップ上のキャラとして登場し、パーティと互い違いにカードを引きながら移動を行う。 ---ドラゴンボールを探していたりこちらを追撃したりと行動理由は様々、こちらの行動しだいではドラゴンボールを奪われたりゲームオーバーになったりする。 ---「悟飯じいちゃんカード」で動きを止められたり、「ウーロンカード」で手持ちのバトルカードを交換したりとボードゲームの様なやり取りが展開される。これは今作のみの特徴である。 **評価点 -本作では流派を合わせる事で、通常攻撃に全体攻撃・威力の高い一撃を選べるようになった。 --またクリリンの「拡散エネルギー波」は全体攻撃、ヤムチャの「繰気弾」は100%命中と、技に特徴付けが成された。 --また、サイヤ人の「瀕死状態から立ち直る毎に強くなる特性」も再現、HPが1ケタになった際に全回復させると2レベル上昇する。 ---これは次回作や『[[超サイヤ伝説>ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説]]』でも再現されている。 -何度使っても無くならない特別カードとして「ブルマ(回復量小)」「デンデ(回復量大)」が参戦してくれ、非常に便利((しかし章によって離脱してしまうので注意。))。 --戦闘不能中の仲間はある程度自動回復されるために復帰がしやすい、イベントで仙豆が6個もらえる等ある程度の救済手段もある。 -ギニュー特戦隊のファイティングポーズや、ポルンガの登場シーンなどのイベントグラフィックは、前作同様ファミコンソフトとしてはレベルが高い。 -必殺技にキャラのカットインが入るようになった。ザコキャラ1体1体にまで設定されている。 --その代わりというか、前作と違ってピンチになっても顔グラフィックは変化しなくなった。 -敵キャラとの争奪戦やマップ中での目的がハッキリしておりメリハリがある。 --前作では淡々とレベル上げ→ボスを倒すといった展開が大半でしかも二人が別行動になっていることが多く、移動に気を配らねばならずストレスとなっていた。 ---今作では全員一丸行動で最初のMAPが一本道、ナメック星編では大半が敵キャラとのボール争奪、奪還戦となるためにマップ上の行動にメリハリがつきやすく、スピーディーに進行する。 --「運命の選択」の各キャラの言動もそのキャラの性格を捉えていて面白い。 ---フリーザ「''おお なんとおろかな''!ザーボンさんは1回休みになってしまいました」~ ベジータ「フン、俺は1回休みだ!''貴様ら早くしやがれ!!このノロマ共め''!!」 -原作ではデンデの導きで最長老に会う頃までボール争奪戦に関わらず、幹部もベジータが全て倒していたがシナリオが改変されており、Z戦士が直接関われるようになった。 --ナメック星到着後の3ステージはフリーザ軍、ベジータとのボール争奪戦で先に村へたどり着けばボールを入手することが可能。 ---先にたどり着かれた場合はナメック星の若者が奮戦するも村を滅ぼされ、ボールも奪われてしまう。奪われたボールはベジータのボールは合流時に、フリーザ軍の場合はのちのシナリオで奪取可能(後述)。 ---基本的にフリーザ軍の幹部をやり過ごしながら目的地へたどり着くのが基本ではあるがレベル上げや引き継ぎ次第ではあえて幹部に戦いを挑んで倒しておくという展開も可能。 --ベジータが倒していた幹部も、パーティ全員が最長老にパワーアップさせてもらい、ベジータと合流した上で戦えるので難易度面でも安心。 ---ベジータはこちらから操作できないがこの時点ではかなりの強さでありプレイヤーが選ぶ5人とは別に攻撃してくれるので頼もしい。『[[ドラクエ>ドラゴンクエストシリーズ]]』のNPCの様に、彼以外が全滅するとゲームオーバーになるが。 --フリーザ軍幹部と戦うシナリオでは宇宙船に潜入できる。メディカルマシーンで仲間を1人ずつ全回復できるほか、これまでの行動で幹部が奪っていったボールが原作同様ここに置かれている。1マップ進むごとにフリーザに遭遇する危険性がありかなり緊張感がある((この時点ではたとえ1ターンでも全員攻撃されれば全滅もありうる。))。 --ギニュー特戦隊に関しても選択肢があり難易度を選べるようになっている。 ---ボールを渡さなかった場合は''ギニューを含めた全員と戦う''。1ターンごとに悟空の移動と特戦隊との戦いを繰り返す。悟空がZ戦士と合流するまで生き残れるかか勝負になっている。仮に勝利できたとしてもほとんどのメンバーが戦闘不能にされることが多く、ボロボロになるのは必至だが、難易度は今作でもトップクラスの戦いで、ある意味燃える展開でもある。 ---ボールを渡した場合は悟空が到着してから''なぜか宇宙船に向かわずバラバラに行動している特戦隊''を1人ずつ倒していく展開になる。特戦隊を探す手間がかかるがこちらのほうが安全。 -前作同様、本作にもアニメオリジナルキャラが出演するミニイベントがあり、シナリオに花を添える。 --キュイに故郷を滅ぼされた「謎の宇宙船の子供達」が登場、情報をくれる。 --偽のナメック星も登場する。ただしイベントの内容はアニメとは異なっており、共通点は偽ナメック人の外見のみ。 --''悟空が、父のバーダックに滅ぼされたカナッサ星を解放する''というイベントがある。ここでは悟空が星人から父に付いて聞かされたり、ラディッツに付いても触れられていたりと、味わいのある展開が待っている。 ---''アニメではカナッサ星人は既に滅ぼされているのだが''、気にしてはいけない。 --前作の「半人前サイヤ人」に続き、本作にもアニメオリジナルの敵兵士である「ラーズベリ」と同じ姿のザコキャラが登場する。 ---しかし何故か登場するのは色違いのみであり、ラーズベリ本人は登場しない。 -前作クリア時の天下一武道会用パスワード7人分を本作の武道会モードで入力すると、前作の戦闘力とアイテムを引き継いだ上でストーリーモードを始める事ができる「コンティニューZ」が可能。 --完全にそのまま引き継げるのではなく、レベルのみの引き継ぎとお助けカードの追加のみであるが、それでも難易度は下がる。 **問題点 -ストーリーモードの戦闘時のBGMは1種類だけ((天下一武道大会と分身修行時は別の戦闘BGMになる。))で、ザコもボスも同じ曲。 --前作は界王戦と天下一武道会も含めれば6種類だった。 -上記の通り死亡ではなく戦闘不能になったために戦闘復帰が容易だがそれでも厳しい。 --今作は確実な回復手段が極端に少なく、常に使用可能な回復カードの効果も1ターンに1度しか使用できず弱いのでボス戦などで戦闘不能になるとやはり戦力差が開いてしまう。 -前作と比べ、レベル上げがしづらい。 --前作と同じく、今作もやはり敵を倒したり修行マスやイベントで適切にレベルとBPを上げていくのが推奨されるゲームバランスなのだが、今作は特にゲーム前半で行動制限されるマップが多く、前作の様に腰を据えて地道にレベル上げをするという行動がしづらい。特にメインパーティの悟飯チーム。 ---最初のナメック星への旅は前作の「蛇の道」マップと似て一本道で後戻りする事が出来無いので、あまり飛ばして少ないターンでクリアしようとすると明らかにレベルが足りなくなる。~ 前作の蛇の道の様なかけたターン数による有利不利展開は無いが、ゴールしたら次の章に進んでしまう為、ゴールまでに適正レベルに辿り着けるかは結構運が絡む。 ---ナメック星のパートは3章に渡って、フリーザ一味・ベジータ・悟飯チームの三つ巴でドラゴンボールを求めてナメック星人の村へと向かうストーリー。3派の誰かが村についた時点で章が終了する。~ フリーザ一味とベジータはこちらのレベル上げなど当然お構いなしに村へ最短距離で向かう為、悟飯チームは村に向かいつつ敵を倒してBPを稼がなければならない。いわゆる「歩き稼ぎ」しか出来ない。 ---実はこのパートは敵に先に村に着かれてもペナルティは特に無い。なので、ナメック星人をガン無視してレベル上げにいそしむ事も可能ではある。それでも誰かが村に着いた時点で章が終了する為いつまでもレベル上げは出来ないし、フリーザ一味とベジータが村に着くと、原作通りその村は皆殺しにされてしまう為後味が悪い。 -「元気玉」や「超元気玉」は「強力だが溜めに時間がかかる」という原作要素が活かせていない。 -すべての必殺技がかわされても高確率で追尾して当たる仕様なため「元気玉」「繰気弾」といった元々追尾する要素がある技はその個性を失っている。 -全体的にゲームバランスが悪い。 --雑魚戦が序盤でも回復手段の少なさもあって結構梃子摺り、ナメック星の3マップ目にいきなり敵の強さが上昇する。 ---戦闘力1500前後だった雑魚がいきなり3000前後まで上昇する。わざと進みを遅くしてレベル上げしていてもかなり苦戦し、しかもこの後クリリンが単独行動で進むシーンがあるので下手をすると詰む危険性も…((一応、一定以上のターン数が経過しても決着がつかなかった場合は敵が撤退して勝利扱いになるという救済措置はある。))。 ---なお遭遇するザコ敵の更新は''最長老に全員パワーアップしてもらった時点で終了である''。戦闘力は1万にも満たない敵ばかりであり後半からは明らかに相手にするのも鬱陶しくなってくる。 --悟空のレベルがイベント消化に伴ってチート級にガンガン上がってしまう(重力100倍修業を繰返せばMAXレベルもラクラク)ため、参入後の難易度がかなり低くなってしまう。 //---また、クリリンの単独行動時に条件を満たすとクリリンも超強化され、バランスも糞もなくなってしまう((悟空のレベルを最大にしてから重力100倍の修行をクリア、そこからノーセーブでクリリンの単独行動中に修行イベントを引き、経験値を獲得するとレベルが最大まで上がる。経験値を管理するメモリに直前に悟空が獲得した経験値(最大レベルだと表示以上の経験値を得ている)が残ったままなのが原因。))。 //↑狙ってやらない限り再現性はかなり低いのでCO。 --悟空加入後は「超元気玉」1発で全ての敵が地平線の彼方まで吹っ飛ぶ。流石にフリーザ(最終変身)はこちらの星の数(攻撃基準値)が最大でフリーザ側の漢字の数(防御基準値)が低いか、お助けカードの界王様やじいちゃんの重ね掛け((敵の行動を止める+ダメージ1.25倍。重複可。))をしないと倒しそこねるが…。 ---裏を返せばこれらのカードを複合させればラスボスである最終形態フリーザさえイチコロということ。ボルンガカードならそれだけの効果を一気に得られる(フリーザの防御力はプーアルカードでこちらの漢字の小さいのと交換させることで可能)のでイチコロの条件を整えるのは難しくない。これではゲーム及び当時の原作のラスボスの威厳もクソない。 --一応、悟空の圧倒的強さは原作再現とも言えなくも無く加入後はギニュー特戦隊とラスボス戦位しか重要な戦闘が無いので活躍度で見ればバランスが取れてるとも言えなくもない。 --前作で弱キャラ扱いだったクリリン、ヤムチャは本作では強化されており、特にクリリンは「かくさんエネルギーは」が全体攻撃となり非常に役に立つ。おまけに原作通り「たいようけん」まで習得しており万能。TAS動画やRTAでも活躍している場面をよく見かけるだろう。ヤムチャはそれと比べると地味ではあるが今作では「そうきだん」の必中効果はそのままに威力が底上げされた。コストパフォーマンスも高い。 ---しかし前作で強キャラだった悟飯、天津飯、餃子は大きく弱体化されたため結局キャラ間の格差が出来てしまっている。最も最終的なBPの差は僅かだが悟飯、天津飯>クリリン、ヤムチャなので完全下位というわけではないが((悟飯は大猿化できるアイテムが無くなった。BPも前作のように特別に高くなるということもなく天津飯と同値。必殺技も相変わらず弱いまま。天津飯の技は威力のわりに消費BEが高い。例えば「ししんのけん・きこうほう」は消費BE180だが、ヤムチャの消費BE70の「そうきだん」と同威力というコスパの悪さ。チャオズの「ちょうのうりょく」は防御ダウン効果が削除されBP差のある相手には効かなくなってしまいクリリン、天津飯の使用できる「たいようけん」と同じ効果にされてしまった、最終的なBPの低さも含めほぼアイデンティティを奪われてしまった形になる。)) --ピッコロは最終的な能力値はZ戦士中2~3番目の実力((BPはベジータと同値でゴクウより10万ほど低い。HPはゴクウ、ベジータより低いが内部攻撃力は2人よりも高い。))となるがイベントでの扱いが非常に悪くほとんど活躍できない。 ---原作ではZ戦士と合流後はフリーザ第2形態と互角以上の戦いが出来ていたはずだが、今作ではネイルと同化してもBPは第1形態にも敵わないほどの値であり、合流してもそのままでは全く役に立たない。更に原作と違いギニュー特戦隊戦でゴクウが負傷せずフリーザ戦では常にゴクウがいることになる。ゴクウと比べてピッコロは必殺技の威力で大きく劣ることになるため、結局他のZ戦士に毛が生えた程度の活躍しかできない。 -敵を倒す事がお助けカードの効率的な獲得方法なのだが、こちらが強くなりすぎると、敵が逃げ出す確率が跳ね上がる。 --そのため、フリーザ戦の前にお助けカードを使いすぎると補充に苦労する事に。 -運命の選択の理不尽さ --敵の運命の選択は大抵が妨害を引き当てる、''カードを最弱化''したり''一回休み''にしたり''お助けカードを奪い取る''等かなり嫌らしい方法で妨害してくる。 ---ボール争奪戦(3幹部+フリーザ)や特戦隊各個撃破ルート(特戦隊5人)ではこの酷さが顕著となる。 --運命の選択での「スカウター」の仕様もやや不親切。 ---使用すると敵とエンカウントするフリーザカードの場所がわかるようになるが、あくまで対象がフリーザカードのみなのでエンカウントを回避して別のカードを選んだら一回休みで足止めを喰らう、貴重なお助けカードを奪われる等、結果として思わぬ被害を被る事もある。 -ゲームオリジナルのイベントやシナリオアレンジがあまり無く、寄り道要素も少ない。どの章も目的地を目指すか、ボスを倒すかだけで、前作より作業感が増している。 --特に最終面は、「追ってくるフリーザから逃げながら重力装置でレベル上げをする''だけ''」の面と化している。 ---なお、ストーリー展開上''フリーザ(変身前)とは一度撤退しなければならず、撤退するまで延々と戦い続ける羽目になる''。上記の関係上1撃で倒せる状況でも、圧倒的なフリーザの戦闘力に恐怖するZ戦士達…。 --原作と違って生存しているヤムチャ達3人は、なぜか台詞が一切無く、原作同様悟飯とクリリンばかりが喋っている。 -ギニュー特戦隊の戦闘力が原作よりも明らかに高い。 --グルドは戦闘力10000超えの悟飯達の強さに驚いていたのでもっと低いはずだが、本作では19000もある。まあ大抵こちらのキャラよりも低いのだが。 --ジースは悟空の戦闘力60000という見立てに驚いていたのでもっと低いはずだが、本作では64000ある。 --ギニュー隊長の戦闘力は最大でも120000のはずなのに、本作では160000もある。なぜか悟空やベジータではなく他のキャラにもボディチェンジを仕掛け、弱くなってしまうお茶目さん。 -戦闘時の攻撃アクションが冗長になった。 --必殺技の演出がアニメーションではなく、パノラマ写真の様な1枚絵をスクロールさせるだけとなった。 -ベジータが仲間になる前に中ボスのキュイ・ドドリア・ザーボンを倒し、なおかつベジータにドラゴンボールを奪われると、ゲームが進行しなくなるバグが発生する。 -当時原作もアニメもナメック星編が完結していなかった為、本ソフトは''フリーザに超元気玉を浴びせたところで終っている''(原作の不意打ち元気玉に当たる)。 --そのため、''超サイヤ人の孫悟空''はエンディングの1枚絵のみの登場となり、彼を操作できるのは次回作に持ち越しとなる。 **総評 前作『強襲!サイヤ人』からシステムが改善され、遊びやすくなった。~ 一方で新たな課題点も生み出してしまっており、まだまだ発展途上といったところ。 **余談 -宇宙空間で発生する不思議な光景の数々 --敵と遭遇したときは戦うために''いちいち小惑星に移動して戦う''という突っ込みどころ満載の行動を取る。''そんなことやってないで逃げろよ!!''とか''その星はちゃんと空気とかあるの?''等疑問が尽きない。 ---レベルが高くなると戦闘開始前に敵が恐れをなして逃げていくことがあるのだが、宇宙空間では必ず小惑星に降りるシーンを挟んでしまう。ゲーム開始から1レベル上げるだけでも敵に逃げられる可能性があるので、''わざわざ宇宙船を着陸させて対面した相手が何もせずに慌てて去っていく''光景にたびたび出くわすことになる。''Z戦士もそうだか戦場となる可能性もあった惑星の住人も唖然とするだろう''。 ---なお、ゲームシステム上、地球から1マス離れた所への移動でも遭遇するので''地球の近辺にもフリーザの配下が彷徨いている''という下手をすればかなりヤバイ状況である((ラディッツ曰く地球は地上げのターゲットとなっており、当然フリーザ軍にも伝わっているはずなので…))。 --運命の選択時(宇宙のみ)にベジータカードを引くと''小惑星や太陽が突っ込んでくる。''そして''進路を変え損なって宇宙船と激突しても僅かなダメージ(戦闘での敵の攻撃程度)で済んだり、必殺技で粉々に破壊したり''というシュールな展開も起こる。 ---まあ、ドラゴンボールの世界ではあっても可笑しくはないが…((実際無印(Z以前)でも亀仙人が月を破壊し、神様が月を作り直し悟飯の大猿化にビビったピッコロが再び破壊するような世界観なので…))。 --前述のナメック星人の若者はお助けカードとしても扱われており、使用した戦闘のみ助っ人としてきてくれるのだが…例え偽ナメック星や惑星カナッサ、戦闘のために一時着陸した小惑星であっても''わざわざナメック星から助っ人に来てくれる''。 ---因みにこの若者のレベルは、なぜか''ヤムチャのレベルと連動している''のだが、最高レベルでもBPは3万7千にしかならない。4万2千のネイルを超えないようにという配慮だろう。 //問題というか、変な要素なので、余談へ。 -前作同様、週刊少年ジャンプから攻略本が発売された。今回のQ&Aコーナーにおける各キャラの口調は、きちんと原作通りになっている。 --「飛び去って行くベジータの宇宙ポッドを見上げるZ戦士達」というイメージイラストも載っている。本ソフトの内容に合わせている為ピッコロだけが死亡している絵だが、悟飯が''全裸で''泣いていたり、天津飯が左腕を押さえていたり((原作でナッパにもぎ取られた事を意識したのだろう。))と芸が細かい。 ---イメージイラストは各章毎に載っており原作では死亡していたメンバーがフリーザ軍と戦うシーンもある。 ---他にも「あのころのワシら」という''ギニュー特戦隊が彼らの少年時代を語った''ページもある。 -非公式ではあるが、天下一武道会モードにおいて惑星戦士やNPCキャラのパスワードが存在する。 --カリン様やミスターポポといった非戦闘員を登録する事が出来るバグパスワードもあるが、バグなので能力値等もでたらめ((一例で「りちととせな はわや5はは」と入力すると登録できるポルンガは最終形態のフリーザを通常の攻撃でも容易に倒せる。))で大抵戦闘中にフリーズする。 -後続作として『[[ZIII 烈戦人造人間>ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間]]』がある。詳細は該当記事を参照。 -2013年発売のニンテンドー3DS用ソフト『[[バンダイナムコゲームス PRESENTS Jレジェンド列伝]]』の初回限定版特典のDLCソフトとしてそのまま移植され、こちらはヒント機能や中断セーブが追加されている。 -本ソフトオリジナルのザコ敵のうち、アプールの色違い2種とラーズベリ型の3種は『ドラゴンボール ゼノバース』にも出演した。名前、カラーリングとも本ソフトと同じである。 -本作に登場する雑魚敵のうち「ゴンマー」だけは何故かエンディングクレジットに表示されない。

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