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illvelo/イルマティック・エンベロープ - (2016/08/16 (火) 14:20:25) の最新版との変更点

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[[修正依頼]]が出ています。対応できる方は修正・加筆をお願いいたします。~ 依頼内容は、「概要」「特徴」…といった項目とそこにある記述内容の整理です。 ---- *illvelo/イルマティック・エンベロープ 【いるべろ/いるまてぃっく・えんべろーぷ】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|&amazon(B001EWDS02)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~| |発売・開発元|マイルストーン|~| |稼働開始日|2008年6月|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''怪作''|~| |ポイント|奇怪な見た目と難解な真エンド条件を持つ個性派STG|~| **概要 アーケードにおいては「数十回プレイしないと攻略方針と面白さが見えない」と言われるほどクセが強いシューティングゲームを製作するメーカー「マイルストーン」のアーケード第4作目。&br() 撃ち込みでゲージが回復する方式のボムが半ば無限に使える、攻撃しないでいるとシールドを展開して敵弾をはじく、武器を使用し続けるとレベルが上がる、というのが第2作『ラジルギ』以来お馴染みの要素であったが、本作では近接武器のソードを廃止し、代わりに自機に装着されたオプション「ドール」が導入された。&br() 必要に応じてドールを切り離すことができ、その間は自機の攻撃が貧弱になる代わりにドールと自機とで役割分担をすることができる。&br() あらすじは、巨大ネットゲーム「JUSTA」の暴走やプレイヤー失踪事件が頻発し、音信不通となった親友ソーダが巻き込まれたのではと危惧したJUSTA廃人の少女ルジエが、JUSTAの深部に飛び込んで真相を解明するというもの。&br() シリーズお馴染みである不思議語尾のサポートメガネっ娘は、ぐるぐる眼鏡にお団子頭の少女型ライム(JUSTA内で相棒となるAI)「チーポ」。今回の語尾は「ポ」。 **特徴(及び問題点) -作曲兼イラスト担当兼世界観設定の永田大祐の意向が極端に出ており、画面効果が非現実的。 --たとえば背景には文房具や食器がトゥーンレンダリングで描かれ、ミス時には感電しながら「ぁああああああ」という奇異な悲鳴が響き、ボムを使うとゲジ眉顔の火の玉が「ぼあーーー」と叫びながら燃え上がり、敵は指や手鏡や巨大な顔。 --しかも、ゲーム中ではたまに取得できる「メール」以外でメッセージが出ることがなく、雑多な情報が錯綜しまくっている『[[カラス]]』とは逆に、世界観に関する情報が殆ど入ってこない。 -一方、無限に近く連発できるボムやドールを駆使した攻略パターンの構築はラジルギ・カラスと同様なかなか面白い。 --基本的にカラスのシステムの発展形であり、自機が凄まじい高性能かつ敵が非常に弱いため「ただクリアするだけ」ならカラス同様あまりにも簡単。画面最上部でドールシールドと自機を重ねているだけで動かずしてエンディングを拝めるほど。 -一方で真ボスの出現条件がケタ外れに厳しく真エンドへの道は果てしなく遠い。それをレベルアップや準備行動の試行錯誤が楽しく長い道のりと見るか、果てしない苦行と見るか。前作のカラスもハードモード限定で隠しフィーチャーを開放する必要があるのだが。 --出現条件はボーナスステージ成功で得られる「鍵」を全51個中50個集めること。ボーナスステージ自体もそれぞれの入口の出現方法もかなりシビアな覚えゲーとなっている。 --本作の異常性からは想像しがたいほどかわいらしい真ボスと、シリーズ共通設定の根底に深く切り込む衝撃の真エンドは一見の価値アリ。また、真ボス自体はあまり強くないため簡単に倒せる。 -ゲームとは関係ないが、公式サイトには製品概要とWii版やサントラの紹介しかなく、他には「ズンビツー(準備中?)」とだけ書かれている([[リンク>http://www.mile-stone.co.jp/product/illmaticenvelope/ill_top.html]])。 **問題点 -ラジルギ・カラスと恒例となってしまった「フリーズ」がこの作品でも残っている。それどころか前2作より悪化。 --稼ごうとして画面内にあまりに多くのオブジェクトが存在してしまうとフリーズするのだが、今作では3面で敵が多く出現するボーナスステージで普通に戦っただけでフリーズする様が数々の設置店舗で見られた。 ---他の場所でも、やはり極端に頑張りすぎるとフリーズする。もはや祈るしかない。 **移植 本作稼働後、多くの他社製アーケードシューティングがXbox360に移植される中、空気を読まずWiiへ移植(過去に『カラスWii』という実績が存在する以上、仕方ないのかもしれないが)。 -Wii版のファミ通クロスレビューでの評価は「6677」。レビュー文章自体と併せマイルスレ住人も妥当な評価と納得している模様。 -しかし、非常に小さいながら問題点がいくつか有る点を惜しむ声は大きい。 --最終面クリア時、「鍵50達成→真ボス出現演出時の警告音」と「鍵49以下→バッドエンド開始時のコミカルな効果音」が逆となってしまう雰囲気ぶち壊しのミス。 --キーコンフィグや各種コンフィグが不自由。 -追加要素も大きいため、前述の小さな移植ミスを帳消しにしている感は強い。評価を大きく下げるほどの問題ではない。 --新たな難度のモードを2つ追加。 --全ボーナスステージだけを通しでプレイできるおまけモードの追加。 **総評 人を食ったような奇怪な見た目でずいぶん損をしているが、ゲームとしてはそこそこと言うところ。&br() 情報があまりに少ないせいで、マイル世界の謎を追っている信者たちも少なからず困惑させられている模様。
*illvelo/イルマティック・エンベロープ 【いるべろ/いるまてぃっく・えんべろーぷ】 |ジャンル|縦スクロールシューティング|&amazon(B001EWDS02)| |対応機種|アーケード(NAOMI)&br()Wii|~| |発売・開発元|マイルストーン|~| |稼働開始日|2008年6月|~| |Wii版発売日|2008年11月13日|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''怪作''|~| |ポイント|奇怪な見た目と難解極まる真エンド条件を持つ個性派STG|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 アーケードにおいては「数十回プレイしないと攻略方針と面白さが見えない」と言われるほどクセが強いシューティングゲームを送り出すメーカー「マイルストーン」が製作した作品。『カオスフィールド』、『ラジルギ』、『[[カラス]]』に続くアーケード第4弾。設定上それらと世界観を共有している。&br() &br() あらすじは、巨大ネットゲーム「JUSTA」の暴走やプレイヤー失踪事件が頻発し、音信不通となった親友ソーダが巻き込まれたのではと危惧したJUSTA廃人の少女ルジエが、JUSTAの深部に飛び込んで真相を解明するというもの。&br() シリーズお馴染みである不思議語尾のサポートメガネっ娘は、ぐるぐる眼鏡にお団子頭の少女型ライム(JUSTA内で相棒となるAI)「チーポ」。今回の語尾は「ポ」。 **特徴・システム 撃ち込みでゲージが回復する方式のボムが半ば無限に使える、攻撃しないでいるとシールドを展開して敵弾をはじく、武器を使用し続けるとレベルが上がる、というのが第2作『ラジルギ』以来お馴染みの要素であったが、本作では近接武器のソードを廃止し、代わりに自機に装着されたオプション「ドール」が導入された。&br() 必要に応じてドールを切り離すことができ、その間は自機の攻撃が貧弱になる代わりにドールと自機とで役割分担をすることができる。&br() &br() 本作のボーナスステージにおいて入手出来るアイテム「鍵」はスコア倍率に直結する他、取得数に応じてストーリーが最終盤で3つに分岐する。必要な数に達すると真エンド、逆に下回ったときはノーマルエンド、そして全く入手しなかった場合のバッドエンドが用意されている。&br() 余談だが、このボーナスステージはSNKから発売されたSTG『怒号層圏』からの発想と見る向きもある。 **評価点? -ゲーム全体から溢れる個性 --作曲・イラスト・世界観設定……これら全てを一手に担う永田大祐氏の意向が極端に出ており、画面効果が非現実的。 ---永田 大祐氏の本業は作曲家。当時の所属部署と肩書きは「サウンド部係長」であったと公式媒体上で幾度か語られている。 --たとえば背景には文房具や食器がトゥーンレンダリングで描かれ、ミス時には感電しながら「ぁああああああ」という奇異な悲鳴が響き、ボムを使うとゲジ眉顔の火の玉が「ぼあーーー」と叫びながら燃え上がり、敵は指や手鏡や巨大な顔。 --しかも、ゲーム中ではたまに取得できる「メール」以外でメッセージが出ることがなく、雑多な情報が錯綜しまくっている『カラス』とは逆に、世界観に関する情報がほとんど入ってこない。 --一方、ほぼ無限に連発できるボムやドールを駆使した攻略パターンの構築は、過去作と同様なかなか面白い。 **賛否両論点 -通常ルートの難易度の低さ。 --基本的にカラスのシステムの発展形であり、自機が高性能かつ敵が弱いため「ただクリアするだけ」なら『カラス』同様あまりにも簡単。画面最上部でドールシールドと自機を重ねているだけで動かずしてエンディングを拝めるほど。 -真ボス出現条件が厳しい。 --前述したとおり真エンドを狙うなら「鍵」を一定数取得しなければいけない。だが、その詳細が&bold(){全51個中50個以上}集めた上で、直前のボスを逃がさず撃破すること。ボーナスステージ自体もそれぞれの入口の出現方法もかなりシビアな覚えゲーとなっている。なお、真ボス自体はあまり強くないため簡単に倒せる。 --ケタ外れに難しく、真エンドへの道は果てしなく遠い。それをレベルアップや準備行動の試行錯誤が楽しく長い道のりと見るか、果てしない苦行と見るか。 --本作の異常性からは想像しがたいほど愛らしいデザインの真ボスと、シリーズ共通設定の根底に深く切り込む衝撃的な真エンドは一見の価値アリ。 **問題点 -フリーズが発生する。 --過去作でプレイヤーを悩ませたのに改善されていない。シリーズ恒例どころか悪化している。 --稼ごうとして画面内にあまりに多くのオブジェクトが存在してしまうとフリーズするのだが、今作では3面で敵が多く出現するボーナスステージで普通に戦っただけでフリーズする様が数々の設置店舗で見られた。 ---他の場所でも、やはり極端に頑張りすぎるとフリーズする。敵が多い場面では攻撃を控え、大人しくするのが無難。 **総評 人を食ったような奇怪な見た目でずいぶん損をしているが、ゲームとしてはそこそこと言うところ。&br() 情報があまりに少ないせいで、マイル世界の謎を追っている信者たちも少なからず困惑させられている模様。 ---- **移植 本作稼働後、多くの他社製アーケードシューティングがXbox360に移植される中、逆行するようにWiiへ移植された。これは過去に『カラスWii』という実績がある以上、仕方ないのかもしれない。 -新たに「イージーモード」と「ハードモード」と全ボーナスステージだけを通しでプレイできる「スペシャルモード」が追加されている。 -しかし、非常に小さいながら問題点がいくつか有る点を惜しむ声は大きい。 --最終面クリア時、「鍵50達成→真ボス出現演出時の警告音」と「鍵49以下→ノーマルエンド開始時のコミカルな効果音」が逆となってしまう雰囲気ぶち壊しのミス。 --キーコンフィグや各種コンフィグが不自由。 -追加要素も大きいため、前述の小さな移植ミスを帳消しにしている感は強い。評価を大きく下げるほどの問題ではない。 -Wii版のファミ通クロスレビューでの評価は「6677」。レビュー文章と併せマイルスレ住人も妥当な評価と納得している模様。 **新作 -2021年にNintendo Switchで新作『イルベロスウォンプ』が販売された。

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