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--''ミラ'' ---フラミンゴのお姉様。 ---フルーツランド内でルーチェが始めて出合うキャラ。 ---フルーツランド内の小船でフルーツショップを経営している。また、ボトルを用いて風船メールに作ってくれるのも彼女の役目。 --''シュワルツ'' ---ハリネズミの男の子。 ---ミラの元でアルバイト中。無愛想で無口な性格。 --''ミニさん'' ---カエルの大臣。 ---本名は「ミニスター・デ・フロッグマイヤー14世」。廃墟になる前のフルーツランドの過去を唯一知っているキャラ。 ---フルーツランド内の顔である城内の復旧を担当。普段は堅苦しい性格だが、たまにお茶目な素顔があらわになる。 --''オヤカタ'' ---ツルの大工職人。 ---ミニさんと一緒に城内の復旧を担当。チャキチャキの江戸っ子親父。 --''ムッシュー'' ---シロクマの劇団長。 ---フルーツランド内の劇団担当。いかにもなおフランス口調と髭が特徴の怪しいおじさん。 --''ブラン'' ---ホワイトタイガーの男の子。 ---ムッシューの元で働いている。劇団の大スターを目指す優しい性格。 --''ロロップ'' ---ウサギのお嬢様。 ---フルーツランド内の観覧車担当。高飛車な性格で何故かルーチェを嫌っている。 -その他の主要キャラ --''クラウス=ドレイク14世'' ---マガモの王様。 ---ある事情で目覚めない眠りについている。フルーツランドの鍵を握るキャラ。 ---オープニングとエンディングのみ登場する。 --''村長'' ---ヤギのお爺さん。 ---ルーチェの親であり、フルーツランドの復興を終えた彼女の帰りを心待ちにしている。 ---エンディングのみに登場する。 #endregion **主なルール ***ゲームの目的 -このゲームの主なゲームの流れは以下の通り。 --''ステップ1 お友達と仲良くなる'' ---フルーツランド内にいるルーチェのお友達達と仲良くなり、「友好度」を上げていく。友好度の上げ方については下記の友好度の項を参照の事。 ---お友達はフルーツランド内にあるどこかのアトラクションの担当者となり、フルーツランドの再建に貢献する役割を果たしてくれる。 --''ステップ2 ボトルをもらい新たなお友達を誘致する'' ---お友達の友好度をある程度あげていくと、そのキャラからアイテムのボトルが貰える。ボトルは風船メールとして空の彼方へと飛ばす事ができる。 ---飛ばした風船メールは地上にいる誰かの目に止まり、しばらくするとその誰かがお友達としてフルーツランドにやってくる。 ---ボトルを手に入れ風船メールを多く飛ばせば、新たなお友達が段々とフルーツランドに集結してくれる。 --''ステップ3 アトラクションを完成させる'' ---お友達の友好度を最大まで上げると担当アトラクションが完成する。 ---ありったけの風船メールでお友達を全員集結させ、すべてのアトラクションを完成させればフルーツランドは活気を取り戻し、念願のグランドオープン(エンディング)となる。 ***ルーチェの行動 -フルーツランド内の移動について。 --フルーツランドは7エリア分のトップビュー表示となっている。 ---上画面にてゲーム表示、下画面はステータスなどの表示が主となる。 ---プレイヤーはルーチェを操作し、フルーツランド内を移動しながら上記のステップをこなさなければならない。 -主な操作方法。 --ルーチェの操作方法は以下の通り。 ---十字キーでルーチェの八方向移動・選択肢のカーソル移動。 ---Bボタンを押しながら十字キーでルーチェのダッシュ移動。 ---Aボタンでお友達に話しかける・落ちているアイテムを拾う・選択肢を決定する。 ---Bボタンで選択肢のキャンセル。 ---Xボタンで上画面をアイテム表示 ⇔ ゲーム画面へ切り替え。 ---Yボタンで下画面をステータス表示 ⇔ フルーツランド全体MAP表示へ切り替え。 ***ルーチェのお家 -ルーチェのお家について。 --フルーツランド内のとあるエリアには「ルーチェのお家」という建物がある。 ---ルーチェをお家へ移動させると「寝る(休む)」と「セーブ」が可能となる。 ---とあるお友達の友好度を特定数まで上げると、ルーチェのお家がグレードアップする。といっても、単に外観が変わるだけで特別な見返りがある訳ではない。 -元気度について。 --ルーチェに何かしらの行動させると、彼女の「元気度」が消費されていく。 ---元気度が消費するとルーチェの移動速度が低下し、アイテムの持ち上げやダッシュ移動ができなくなってしまう。 ---それでもなおルーチェを酷使行動させると、元気度が完全になくなり達し彼女は倒れてしまう。 ---限界に達する前にルーチェをお家で休ませる事によって、元気度を最大値まで回復させる事ができる。 ---元気度は下画面のステータス表示で示されており、それを参照にすればルーチェの元気具合が分かる。 ---ルーチェを何回休ませても特にデメリットはないので、彼女の疲労が危ないと察したらすぐに休ませる事を勧める。 -セーブについて。 --本作は任意セーブ方式となっている。 ---セーブできる箇所は「リンゴにっき」と「イチゴにっき」の2箇所かあり、好きな箇所にセーブする事が可能。 ---セーブ制限は特にないが、セーブ箇所にて今までセーブした回数がカウントされていく。 ***お友達 -お友達について。 --ゲームを進める事で段々とお友達が集結してくるが、お友達には以下の2タイプが存在する。 --「攻略対象のお友達」 ---ミラやミニさんなどを含む、アトラクション担当のお友達。 ---彼らの友好度を上げる事が本作の目標であるのは上記のステップの流れでも述べた通り。 --「お客としてのお友達」 ---フルーツランドの再建がある程度進むと、風船メールとは無関係に一斉にやってくるお友達。 ---全員お客として来ているので攻略とは無関係(友好度の概念なし)であるが、とあるイベント限定でルーチェの手伝いをしてくれる。 ---なお、お客としてのお友達は全員、前作の登場キャラとなっている。 -お友達の会話について。 --ルーチェはフルーツランド内にいるお友達全員と会話ができる。 ---会話すると、攻略対象のお友達には4つの、お客としてのお友達には2つの選択肢が選べる。 ---会話するお友達全員の選択肢の文章は違うものとなっているが、大まかな選択肢の分類は以下のものとなっている。 --「攻略対象のお友達の会話選択肢」 ---「雑談」…何気ないプライベートトークや欲しいアイテムの情報が聞ける。 ---「ショップ利用」…一部のお友達のみの選択肢。アイテムを購入したり、ルーチェが所持しているアイテムを売却できる。 ---「ミニゲーム」…ミニゲームがプレイできる。大方のお友達に含まれている選択肢だが、1キャラのみミニゲームがプレイできないお友達がいる。 ---「オリジナルスイーツ製作」…一部のお友達のみの選択肢。お金を支払ってオリジナルスイーツが作れる。作ったスイーツはアイテムとしてストックされる。 ---「アイテムをプレゼントする」…ルーチェがアイテムを持ち上げている状態でお友達に話しかけると選べる選択肢。そのアイテムをお友達にプレゼントできる。 ---「ボトルに手紙を詰める」…アイテムのボトルを所持した状態でミラに話しかけると、お友達を呼ぶ為の手紙が書ける。詳細は下記のアイテムの項にて。 --「お客としてのお友達の会話選択肢」 ---「雑談」…上記と同様。 ---「探し物をたずねる」…この選択肢自体はいつでも選択可能だが、とあるイベントの発生中でこれを選ぶと…。 -お使いについて。 --お友達に話しかけると、突然にお使い依頼を受ける場合がある。 ---このお使いはキャンセル不可であり、必ず受けなければならない。お使い中は話しかけたお友達との通常会話を受け付けなくなる。 ---「○○○(フルーツランド内にいる別のお友達)の元へおつかいに行こう」という指示がされるので、そのお友達に話しかけるとお使い達成となる。 ---お使い中にルーチェの家で休むと、そのおつかいはなかった事にされてしまう。 ***アイテム -アイテム表示画面について。 --アイテム表示画面では今までにルーチェが入手したアイテムが確認できる。 ---アイテムは最大30個までの所持が可能。同じアイテムの所持でも別アイテムとして認識されるので、所持アイテムのダブリが発生する状況もあり得る。 --アイテム表示画面にて以下のコマンドが選択できる。 ---「持つ」…該当アイテムを持ち上げる。持ち上げた状態で攻略対象のお友達に話しかけるとそれをプレゼントできる。ルーチェの元気度が少ないとアイテムは持ち上げられない。 ---「食べる」…ルーチェが該当アイテムを食べる。食べたアイテムは消費され、ルーチェの元気度が若干量回復できる。但し、食べ物でないアイテムは食べられない。 ---「捨てる」…該当アイテムを捨てて消費させる。但し、イベントアイテムであるボトルは捨てる事ができない。 -アイテム入手について。 --フルーツランド内では様々なアイテムを入手できる機会に恵まれている。アイテムの入手方法は以下の5通りがある。 --「フルーツランド内に落ちている」 ---フルーツランド内のエリア各所の1箇所だけアイテムが落ちている場合があるので、ルーチェを移動させてそれを拾う事ができる。 ---ルーチェをお家に休ませると落ちていたアイテムの一部が復活する。また、セーブデータをロードすると何故かすべてのアイテムが復活している。 --「ショップを利用する」 ---お友達の会話で選択できるショップを利用すればアイテムが購入できる。 ---「オリジナルスイーツ製作を利用する」 ---お友達の会話で選択できるオリジナルスイーツ製作を利用すればスイーツ(アイテム)が購入できる。 --「ミニゲームをクリアする」 ---お友達の会話で選択できるミニゲームをプレイし、それをクリアすればご褒美としてアイテムが入手できる。 --「お友達と仲良くなってボトルをもらう」 ---詳しくは上記のゲームの流れを参照の事。条件を満たせばボトル(アイテム)が入手できる。 -アイテム消費について。 --入手したアイテムは以下の行動を取る事で消費されてしまう。 ---「アイテムをお友達にプレゼントする」…上記のお友達の会話で選択できる行動にて、持ち上げたアイテムを消費してお友達にアイテムをプレゼントする。 ---「アイテムを食べる」…アイテム表示画面にてルーチェにアイテムを食べさせると、そのアイテムを消費する。 ---「アイテムを捨てる」…アイテム表示画面にてアイテムを捨てると消費する。 ---「風船メールを作る」…風船メールを作成すると所持していたボトルが消費される。 -お金について。 --友達の会話で選択できるショップにて所持アイテムを売ればお金に換算できる。 ---本作では単独でお金を入手する方法はないので、お金を手に入れたければアイテムを売るしかない。 ---お金をどれだけ所持しているかはステータス表示で確認できる。 ---お金は最大で9999まで溜められる。但し、イベントアイテムであるボトルだけは売る事ができない。 -ボトルについて。 --ボトルを入手した状態でミラに話しかけ「ミニゲーム」の会話を選ぶと、新しいお友達を誘致する為のお手紙が書ける。 ---お手紙には宛先やデザインなどを選択できるので、それをすべて決定してお手紙の作成を完了させる。 ---作成完了したお手紙は風船が付けられたボトルに詰められ、「風船メール」となる。なお、風船メールは所持アイテムとしてはカウントされない。 ---風船メールが完了した状態でフルーツゲート内の入り口にルーチェを移動させれば、風船メールを空の彼方へと飛ばせる。 ---風船メールを飛ばした後にルーチェをお家で休ませれば、新たなるお友達がフルーツランドに到着するイベントが始まり、その後は自動的にアトラクション担当者となってくれる。 ---手紙で選択した宛名によって到着するお友達が変化する。とはいえ、すべてのボトルを飛ばせば最終的にはすべての宛名のお友達が来てくれるので、あまり深く考える必要はない。 ***友好度 -友好度について。 --本作を最大の目的である、攻略対象のお友達の友好度は以下の3通りの上げ方がある。 ---なお、友好度が下がるペナルティは特にないので、地道に友好度上げに専念すれば確実にエンディングへの道が開けるであろう。 --「アイテムをプレゼントする」 ---所持アイテムを持ち上げて該当のお友達にプレゼントすれば友好度が上がる。お友達によってはプレゼントするアイテム次第で友好度の上がり方に変化がある。 ---ボトルに関してはイベントアイテムなので、一切のお友達へのプレゼントはできない。 --「ミニゲームをクリアする」 ---選択したミニゲームをクリアすれば友好度が上がり、ついでに何かのアイテムが1つ貰える。クリアできないと友好度に一切の変動はなく、アイテムも貰えない。 ---ミニゲームの成否に関わらず、ルーチェの元気度が下がるデメリットがあるので注意。クリア失敗時では下がり方がより激しくなる。 --「おつかいを達成する」 ---おつかいイベントをこなせばおつかいを頼んだお友達の友好度が上がる。お使い先のお友達の友好度が一切上がらない。 -アトラクション完成について。 --攻略対象のお友達の好感度は数値で表記されており、数値を「151」まで上げる事でそのお友達の担当アトラクションが完成する。 ---好感度は数値上では「999」まで溜められるが、151がアトラクション完成に必要な数値なのでそれ以上溜めても何の意味もない。 ---1回あたりの友好度の上がり方は、大体は「2~4」位が相場となっている。お友達1人あたりの友好度上げは執筆者推定で約60~75回程行う必要がある。 -特定イベントについて。 --順調にすべての攻略対象のお友達の友好度を上げても、''あるお友達1人だけは友好度「90」から上がらない状態に遭遇する''。 ---これは決してバグではなく、「とあるイベントを発生させないと、該当のお友達の友好度が一時的に上がらない」という意図的なフラグ調整となっている。 ---詳細は割愛するが、もちろん該当のお友達の友好度も151まで上げないとエンディングには到達できない。よって、プレイヤーはとあるイベントを発生させる条件を模索しなければならない。 ***エンディング -エンディング到達について。 --無事すべての攻略対象のお友達の友好度を151まで上げ、すべてのアトラクションを完成させると、フルーツランドのグランドオープンへの道が開く。 ---ステータス表示画面には攻略可能なお友達全員の友好度総合状態を示した「仲良し度」と、アトラクション全部の完成総合状態を示した「完成度」という表示がされている。&br()これをすべて最大まで溜めると全アトラクションが完成した結果となる。 ---本作はマルチエンディング制となっている。より良いエンディングに到達するには「完全なるアトラクションの復興」を目指す必要があるかもしれない。 **評価点 -世界観、キャラクターの存在が魅力的。 --フルーツランドが段々と発展していく様が楽しい。 ---ゲーム開始時では寂れた外見でアトラクションが全くなく、お友達はミラだけという寂しさだが、ゲームを進めていくと少しづつ賑やかになってくる。 ---大団円を迎える頃になると、前の寂しさが嘘みたいに華のあるテーマパークとなり、アトラクションと人だかりがいっぱいな状況になる。 --登場キャラ全員が可愛らしく、かつ個性的に描かれている。 ---いわゆる動物を擬人化したケモノキャラばかりが集結する様はケモナー狂喜乱舞ではないだろうか。 ---各キャラには色んな性格の味付けがされており、触れ合う度に愛着が沸いてくる。 ---登場キャラは全員で60人超とかなり多彩。前作のキャラがほぼ全員出演している前作プレイヤーのファンサービスも嬉しい。 -わかりやすいゲーム目的。 --要は「お友達に友好度を上げ、風船メールで他のお友達を誘っていくだけ」で確実にエンディングへと近づくわかりやすさとなっている。 ---経営シミュレーション要素はないので「テーマパークを経営する為の複雑な知識」は全く必要としない。 ---ただ、下記に示した無視できない問題点もあるが…。 **問題点 -システム周りが前世代並に不便。 --今時のゲームではあって当たり前な機能がない。 ---フルーツランド内の移動範囲は結構広いのに''お友達やアトラクションの場所が一目で確認できる機能は非搭載''。&br()よって、現地移動で場所を記憶しないと移動が迷いやすくなっている。特にフルーツランド内が発展してお友達らの数が増すと、相当迷う事態は必死だと思われる。 ---他にも「お友達のプロフィールを確認できる機能」「一発で目的エリアに移動できる機能」といったものも非搭載。 //---DSのゲームなのにタッチペン操作はミニゲームにしか使用できないのも謎。せっかくのハードの利点が活かされていない。 //購買層を考えてDSで出してるだけでタッチペンをろくに使わないゲームは多い --ルーチェの移動速度がもっさり気味。 ---ダッシュ移動でも移動速度が少々もっさりで、徒歩移動になるともっさり感倍増となる。元気度が低下すると強制徒歩状態なのでもっさりに関わる機会が増す。 ---さらにはやたらとルーチェが壁やお友達に引っかかり移動が止められる事態も多数。お友達らの数が増し通路が限られてくるとより酷くなる。 -友好度上げが超作業。 --3通りの方法で友好度を上げられるが、どれも作業どころしかない。 --アイテムプレゼントに関しては…。 ---お友達によっては限られたアイテムをプレゼントすると友好度が多く上がるが、このゲームは実質無制限にアイテムが拾えてしまう。 ---すなわち、''いちいちアイテムを購入せずとも、持っているアイテムを片っ端からお友達にあげた方が効率が良く友好値が上がる''。戦略性もへったくれもない。 --ミニゲームに関しては…。 ---''各お友達に1~2種類しかないミニゲームの繰り返しプレイはやはりきついものがあるというのが本音''。 ---そのミニゲームも相当しょぼくて楽しみが薄いものが大半を占め、この辺が作業感を倍増させている有様。 ---ミニゲームの中には「どうみても運ゲー」「プレイ時間が異様に長引く」といったものもちらほらとあり、該当のお友達によってはプレイするのも嫌になってくる。 ---ミニゲームをプレイする度に元気値が下がるので、ある程度プレイしたらルーチェのお家に戻らなければならない点もめんどくさい。 --お使いに関しては…。 ---お使い先のお友達に合うだけの為にフルーツランド内を駆け回らないとならない。作業に加えてマラソンまでさせられる。 ---しかも、''お使いはどのお友達に話しかけても問答無用で発生するので、「アイテム購入などの目的でお友達に話しかけるとお使い強要」なんていらつく状況が頻発する''。&br()さらにタチが悪い事に、''お客としてのお友達に話しかけてもお使いは平然と発生する''。友好度の概念のないお友達のお使いを達成してもただの無駄足なのに…。 -特定イベントの発生のさせ方が分かり辛い。 --上記の友好度の項でも述べたが、あるお友達だけは条件を満たさないと友好度が上がらなくなる。 ---そのお友達は特に目立った位置にいる役柄ではなく、とあるイベントの発生条件に関しても一切ノーヒントなので、''大半のプレイヤーはバグを疑う事になる''。 ---実際、本作の攻略掲示板では「○○○(該当のお友達)の友好度が上がらなくなった、どうすればいいのか?」という書き込みが多くなされている程である。 -作り込みの浅さが目立つ。 --コミュニケーションゲームとしての様々な要素を取り入れている本作だが、作りがそれに追いついていない面も多い。以下詳細。 --「ルーチェの元気度」 ---いつでもノーリスクでお家で休め、その都度元気度が完全回復できる。それ故にわざわざ疲労の概念を入れた意味が分からない。 ---「元気度が減るとダッシュ移動やアイテムの持ち上げできなくなる」という、余計なリアリティも単にゲームの邪魔なだけである。 --「アトラクション」 ---外見は豪華なものの、それを利用する要素がないので、アトラクションはただの飾りでしかない。 ---多くのプレイヤーからすれば「ルーチェが利用する姿を見たい」という願望を持つと思われるが、スタッフにはそういう発想がなかったらしい。 ---一応はとあるイベント限定でルーチェがアトラクションに乗る様は拝める。 --「お使い」 ---お友達に会話すると何の脈絡もなくお使いが発生し、「何の目的でどういうお使いをするのか」「お使いに関わった友達の反応」といった描写が全くされない。 ---それ故に「お使いというよりはただのマラソンリレー」という状況となり、作業感しか覚えられなくなってしまう。 --「風船メール」「オリジナルスイーツ製作」 ---前者は宛先以外のデザインがゲーム内に反映されない。後者は製作してもアイテムとしてストックされるだけで、使い道がその辺で入手できるアイテムと大差ない。 ---説明書では両者共に「自分好みのデザインを作ろう」的なアピールがされているが、実際のところはそのデザイン製作がゲーム内で活かされる機会は全くない。 --「お友達の会話」 ---お友達の会話全般が手短に済まされる場面が多く、その会話バリエーションもお世辞にも多いとはいえない。 ---ミラなどの重要なポジションにいるお友達ですら手短会話で済まされてしまう。全体的にお友達の会話のやり取りが淡白気味で、「お友達が喋っている」という実感が沸きにくい気がする。 -ゲーム中でまとまったイベントがほとんどない。 --豊富なお友達の数に反して、ゲーム内で発生するイベントは数える位しかない。 ---こういう系統のゲームといえば「ゲームが進展するとその見返りとして大きなイベントが発生する」のが普通だが、本作にはそういったイベントが極めて少ない。 ---ただでさえ作業感の強い問題を抱えているゲームなのに、イベントが少ない故に非常にゲーム進行が地味になってしまっている。 ---流石にオープニングとエンディングにはまとまったイベントが用意されており、エンディングはやや超展開気味ではあるものの綺麗な締め方で締めくくられる。 ---お友達を増やしてアトラクションを完成させエンディングを迎える楽しみ以外で、本作に大きな見返りを期待するのは正直期待しない方が無難だと思われる。 ---- **総評 「不便なシステム周り」「作業感が半端ない友好度上げ」「少なすぎるイベント数」と、純粋な観点で見ると本作の出来ははっきりいって悪く、どちらかというと駄作寄りの作品である感は否めない。~ 前作プレイヤーですらも、「なんか前作の方が面白い要素が満載だった」と漏らす程で、そういう意味ではガッカリゲーの一面も持ち合わせている。~ しかし問題点を補って有り余る程に、本作の世界観やキャラクターの魅力は光っている。ある意味、これ以上ない位に雰囲気ゲーという言葉が当てはまる作品といえる。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。~ 依頼内容は「主なルール」節の内容整理および著作権侵害疑惑の解消((ストーリー節には「ジャケット裏のストーリー説明を若干改変して記載」とありますが、本来の場合引用は改変を伴っては成立しません。))です。 ---- *フルーツ村のどうぶつたち2 お空のフルーツランド 【ふるーつむらのどうぶつたちつー おそらのふるーつらんど】 |ジャンル|にぎやかコミュニケーションゲーム|&amazon(B000EBK95Q)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|TDKコア|~| //|開発元||~| |発売日|2006年4月6日|~| |価格|5,040円(税込)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ほんわかファンタジーゲーム第二段&br()フルーツランドが賑やかになる様が楽しい&br()ゲームとしてはとても褒められた出来ではない|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -2004年にゲームボーイアドバンスとしてリリースされた村おこしコミュニケーションゲーム『フルーツ村のどうぶつたち』の続編にあたる作品。 --プラットホームをニンテンドーDSに移し、前作のほんわかムードを継承しつつもグレードUPが図られている。 -完全一人プレイ専用。操作は一部のミニゲームを除き、すべて十字キー/ボタン操作となる。 **ストーリー >ある朝、家の前に現れたふしぎな豆の木をのぼって、ルーチェははいきょになってしまった遊園地「お空のフルーツランド」にたどりつきます。~ あなたはルーチェになって風せんメール(手紙)を出してお友だちをよんで仲良しになりきれいな遊園地をとりもどしましょう! (ジャケット裏のストーリー説明より引用) **登場キャラクター -本作の登場キャラクターについて。 --特に重要なポジションにいるキャラのみを以下に紹介する。あまりネタバレになる紹介は避けているのでご了承をば。 #region(登場キャラクター一覧) -主人公 --''ルーチェ'' ---プレーリードックの女の子。 ---前作に引き続き、本作の主人公を担当している。 ---作中において、エンディングを除けば全く喋らない自己投影型のキャラとなっている。 -攻略対象のお友達 --''ミラ'' ---フラミンゴのお姉様。 ---フルーツランド内でルーチェが初めて出会うキャラ。 ---フルーツランド内の小船でフルーツショップを経営している。また、ボトルを用いて風船メールに作ってくれるのも彼女の役目。 --''シュワルツ'' ---ハリネズミの男の子。 ---ミラの元でアルバイト中。無愛想で無口な性格。 --''ミニさん'' ---カエルの大臣。 ---本名は「ミニスター・デ・フロッグマイヤー14世」。廃墟になる前のフルーツランドの過去を唯一知っているキャラ。 ---フルーツランド内の顔である城内の復旧を担当。普段は堅苦しい性格だが、たまにお茶目な素顔があらわになる。 --''オヤカタ'' ---ツルの大工職人。 ---ミニさんと一緒に城内の復旧を担当。チャキチャキの江戸っ子親父。 --''ムッシュー'' ---シロクマの劇団長。 ---フルーツランド内の劇団担当。いかにもなおフランス口調と髭が特徴の怪しいおじさん。 --''ブラン'' ---ホワイトタイガーの男の子。 ---ムッシューの元で働いている。劇団の大スターを目指す優しい性格。 --''ロロップ'' ---ウサギのお嬢様。 ---フルーツランド内の観覧車担当。高飛車な性格で何故かルーチェを嫌っている。 -その他の主要キャラ --''クラウス=ドレイク14世'' ---マガモの王様。 ---ある事情で目覚めない眠りについている。フルーツランドの鍵を握るキャラ。 ---オープニングとエンディングのみ登場する。 --''村長'' ---ヤギのお爺さん。 ---ルーチェの親であり、フルーツランドの復興を終えた彼女の帰りを心待ちにしている。 ---エンディングのみに登場する。 #endregion **主なルール ***ゲームの目的 -このゲームの主なゲームの流れは以下の通り。 --''ステップ1 お友達と仲良くなる'' ---フルーツランド内にいるルーチェのお友達達と仲良くなり、「友好度」を上げていく。友好度の上げ方については下記の友好度の項を参照の事。 ---お友達はフルーツランド内にあるどこかのアトラクションの担当者となり、フルーツランドの再建に貢献する役割を果たしてくれる。 --''ステップ2 ボトルをもらい新たなお友達を誘致する'' ---お友達の友好度をある程度あげていくと、そのキャラからアイテムのボトルが貰える。ボトルは風船メールとして空の彼方へと飛ばす事ができる。 ---飛ばした風船メールは地上にいる誰かの目に止まり、しばらくするとその誰かがお友達としてフルーツランドにやってくる。 ---ボトルを手に入れ風船メールを多く飛ばせば、新たなお友達が段々とフルーツランドに集結してくれる。 --''ステップ3 アトラクションを完成させる'' ---お友達の友好度を最大まで上げると担当アトラクションが完成する。 ---ありったけの風船メールでお友達を全員集結させ、すべてのアトラクションを完成させればフルーツランドは活気を取り戻し、念願のグランドオープン(エンディング)となる。 ***ルーチェの行動 -フルーツランド内の移動について。 --フルーツランドは7エリア分のトップビュー表示となっている。 ---上画面にてゲーム表示、下画面はステータスなどの表示が主となる。 ---プレイヤーはルーチェを操作し、フルーツランド内を移動しながら上記のステップをこなさなければならない。 -主な操作方法。 --ルーチェの操作方法は以下の通り。 ---十字キーでルーチェの八方向移動・選択肢のカーソル移動。 ---Bボタンを押しながら十字キーでルーチェのダッシュ移動。 ---Aボタンでお友達に話しかける・落ちているアイテムを拾う・選択肢を決定する。 ---Bボタンで選択肢のキャンセル。 ---Xボタンで上画面をアイテム表示 ⇔ ゲーム画面へ切り替え。 ---Yボタンで下画面をステータス表示 ⇔ フルーツランド全体MAP表示へ切り替え。 ***ルーチェのお家 -ルーチェのお家について。 --フルーツランド内のとあるエリアには「ルーチェのお家」という建物がある。 ---ルーチェをお家へ移動させると「寝る(休む)」と「セーブ」が可能となる。 ---とあるお友達の友好度を特定数まで上げると、ルーチェのお家がグレードアップする。といっても、単に外観が変わるだけで特別な見返りがある訳ではない。 -元気度について。 --ルーチェに何かしらの行動させると、彼女の「元気度」が消費されていく。 ---元気度が消費するとルーチェの移動速度が低下し、アイテムの持ち上げやダッシュ移動ができなくなってしまう。 ---それでもなおルーチェを酷使行動させると、元気度が完全になくなり達し彼女は倒れてしまう。 ---限界に達する前にルーチェをお家で休ませる事によって、元気度を最大値まで回復させる事ができる。 ---元気度は下画面のステータス表示で示されており、それを参照にすればルーチェの元気具合が分かる。 ---ルーチェを何回休ませても特にデメリットはないので、彼女の疲労が危ないと察したらすぐに休ませる事を勧める。 -セーブについて。 --本作は任意セーブ方式となっている。 ---セーブできる箇所は「リンゴにっき」と「イチゴにっき」の2箇所かあり、好きな箇所にセーブする事が可能。 ---セーブ制限は特にないが、セーブ箇所にて今までセーブした回数がカウントされていく。 ***お友達 -お友達について。 --ゲームを進める事で段々とお友達が集結してくるが、お友達には以下の2タイプが存在する。 --「攻略対象のお友達」 ---ミラやミニさんなどを含む、アトラクション担当のお友達。 ---彼らの友好度を上げる事が本作の目標であるのは上記のステップの流れでも述べた通り。 --「お客としてのお友達」 ---フルーツランドの再建がある程度進むと、風船メールとは無関係に一斉にやってくるお友達。 ---全員お客として来ているので攻略とは無関係(友好度の概念なし)であるが、とあるイベント限定でルーチェの手伝いをしてくれる。 ---なお、お客としてのお友達は全員、前作の登場キャラとなっている。 -お友達の会話について。 --ルーチェはフルーツランド内にいるお友達全員と会話ができる。 ---会話すると、攻略対象のお友達には4つの、お客としてのお友達には2つの選択肢が選べる。 ---会話するお友達全員の選択肢の文章は違うものとなっているが、大まかな選択肢の分類は以下のものとなっている。 --「攻略対象のお友達の会話選択肢」 ---「雑談」…何気ないプライベートトークや欲しいアイテムの情報が聞ける。 ---「ショップ利用」…一部のお友達のみの選択肢。アイテムを購入したり、ルーチェが所持しているアイテムを売却できる。 ---「ミニゲーム」…ミニゲームがプレイできる。大方のお友達に含まれている選択肢だが、1キャラのみミニゲームがプレイできないお友達がいる。 ---「オリジナルスイーツ製作」…一部のお友達のみの選択肢。お金を支払ってオリジナルスイーツが作れる。作ったスイーツはアイテムとしてストックされる。 ---「アイテムをプレゼントする」…ルーチェがアイテムを持ち上げている状態でお友達に話しかけると選べる選択肢。そのアイテムをお友達にプレゼントできる。 ---「ボトルに手紙を詰める」…アイテムのボトルを所持した状態でミラに話しかけると、お友達を呼ぶ為の手紙が書ける。詳細は下記のアイテムの項にて。 --「お客としてのお友達の会話選択肢」 ---「雑談」…上記と同様。 ---「探し物をたずねる」…この選択肢自体はいつでも選択可能だが、とあるイベントの発生中でこれを選ぶと…。 -お使いについて。 --お友達に話しかけると、突然にお使い依頼を受ける場合がある。 ---このお使いはキャンセル不可であり、必ず受けなければならない。お使い中は話しかけたお友達との通常会話を受け付けなくなる。 ---「○○○(フルーツランド内にいる別のお友達)の元へおつかいに行こう」という指示がされるので、そのお友達に話しかけるとお使い達成となる。 ---お使い中にルーチェの家で休むと、そのおつかいはなかった事にされてしまう。 ***アイテム -アイテム表示画面について。 --アイテム表示画面では今までにルーチェが入手したアイテムが確認できる。 ---アイテムは最大30個までの所持が可能。同じアイテムの所持でも別アイテムとして認識されるので、所持アイテムのダブリが発生する状況もあり得る。 --アイテム表示画面にて以下のコマンドが選択できる。 ---「持つ」…該当アイテムを持ち上げる。持ち上げた状態で攻略対象のお友達に話しかけるとそれをプレゼントできる。ルーチェの元気度が少ないとアイテムは持ち上げられない。 ---「食べる」…ルーチェが該当アイテムを食べる。食べたアイテムは消費され、ルーチェの元気度が若干量回復できる。但し、食べ物でないアイテムは食べられない。 ---「捨てる」…該当アイテムを捨てて消費させる。但し、イベントアイテムであるボトルは捨てる事ができない。 -アイテム入手について。 --フルーツランド内では様々なアイテムを入手できる機会に恵まれている。アイテムの入手方法は以下の5通りがある。 --「フルーツランド内に落ちている」 ---フルーツランド内のエリア各所の1箇所だけアイテムが落ちている場合があるので、ルーチェを移動させてそれを拾う事ができる。 ---ルーチェをお家に休ませると落ちていたアイテムの一部が復活する。また、セーブデータをロードすると何故かすべてのアイテムが復活している。 --「ショップを利用する」 ---お友達の会話で選択できるショップを利用すればアイテムが購入できる。 ---「オリジナルスイーツ製作を利用する」 ---お友達の会話で選択できるオリジナルスイーツ製作を利用すればスイーツ(アイテム)が購入できる。 --「ミニゲームをクリアする」 ---お友達の会話で選択できるミニゲームをプレイし、それをクリアすればご褒美としてアイテムが入手できる。 --「お友達と仲良くなってボトルをもらう」 ---詳しくは上記のゲームの流れを参照の事。条件を満たせばボトル(アイテム)が入手できる。 -アイテム消費について。 --入手したアイテムは以下の行動を取る事で消費されてしまう。 ---「アイテムをお友達にプレゼントする」…上記のお友達の会話で選択できる行動にて、持ち上げたアイテムを消費してお友達にアイテムをプレゼントする。 ---「アイテムを食べる」…アイテム表示画面にてルーチェにアイテムを食べさせると、そのアイテムを消費する。 ---「アイテムを捨てる」…アイテム表示画面にてアイテムを捨てると消費する。 ---「風船メールを作る」…風船メールを作成すると所持していたボトルが消費される。 -お金について。 --友達の会話で選択できるショップにて所持アイテムを売ればお金に換算できる。 ---本作では単独でお金を入手する方法はないので、お金を手に入れたければアイテムを売るしかない。 ---お金をどれだけ所持しているかはステータス表示で確認できる。 ---お金は最大で9999まで溜められる。但し、イベントアイテムであるボトルだけは売る事ができない。 -ボトルについて。 --ボトルを入手した状態でミラに話しかけ「ミニゲーム」の会話を選ぶと、新しいお友達を誘致する為のお手紙が書ける。 ---お手紙には宛先やデザインなどを選択できるので、それをすべて決定してお手紙の作成を完了させる。 ---作成完了したお手紙は風船が付けられたボトルに詰められ、「風船メール」となる。なお、風船メールは所持アイテムとしてはカウントされない。 ---風船メールが完了した状態でフルーツゲート内の入り口にルーチェを移動させれば、風船メールを空の彼方へと飛ばせる。 ---風船メールを飛ばした後にルーチェをお家で休ませれば、新たなるお友達がフルーツランドに到着するイベントが始まり、その後は自動的にアトラクション担当者となってくれる。 ---手紙で選択した宛名によって到着するお友達が変化する。とはいえ、すべてのボトルを飛ばせば最終的にはすべての宛名のお友達が来てくれるので、あまり深く考える必要はない。 ***友好度 -友好度について。 --本作を最大の目的である、攻略対象のお友達の友好度は以下の3通りの上げ方がある。 ---なお、友好度が下がるペナルティは特にないので、地道に友好度上げに専念すれば確実にエンディングへの道が開けるであろう。 --「アイテムをプレゼントする」 ---所持アイテムを持ち上げて該当のお友達にプレゼントすれば友好度が上がる。お友達によってはプレゼントするアイテム次第で友好度の上がり方に変化がある。 ---ボトルに関してはイベントアイテムなので、一切のお友達へのプレゼントはできない。 --「ミニゲームをクリアする」 ---選択したミニゲームをクリアすれば友好度が上がり、ついでに何かのアイテムが1つ貰える。クリアできないと友好度に一切の変動はなく、アイテムも貰えない。 ---ミニゲームの成否に関わらず、ルーチェの元気度が下がるデメリットがあるので注意。クリア失敗時では下がり方がより激しくなる。 --「おつかいを達成する」 ---おつかいイベントをこなせばおつかいを頼んだお友達の友好度が上がる。お使い先のお友達の友好度が一切上がらない。 -アトラクション完成について。 --攻略対象のお友達の好感度は数値で表記されており、数値を「151」まで上げる事でそのお友達の担当アトラクションが完成する。 ---好感度は数値上では「999」まで溜められるが、151がアトラクション完成に必要な数値なのでそれ以上溜めても何の意味もない。 ---1回あたりの友好度の上がり方は、大体は「2~4」位が相場となっている。お友達1人あたりの友好度上げは執筆者推定で約60~75回程行う必要がある。 -特定イベントについて。 --順調にすべての攻略対象のお友達の友好度を上げても、''あるお友達1人だけは友好度「90」から上がらない状態に遭遇する''。 ---これは決してバグではなく、「とあるイベントを発生させないと、該当のお友達の友好度が一時的に上がらない」という意図的なフラグ調整となっている。 ---詳細は割愛するが、もちろん該当のお友達の友好度も151まで上げないとエンディングには到達できない。よって、プレイヤーはとあるイベントを発生させる条件を模索しなければならない。 ***エンディング -エンディング到達について。 --無事すべての攻略対象のお友達の友好度を151まで上げ、すべてのアトラクションを完成させると、フルーツランドのグランドオープンへの道が開く。 ---ステータス表示画面には攻略可能なお友達全員の友好度総合状態を示した「仲良し度」と、アトラクション全部の完成総合状態を示した「完成度」という表示がされている。&br()これをすべて最大まで溜めると全アトラクションが完成した結果となる。 ---本作はマルチエンディング制となっている。より良いエンディングに到達するには「完全なるアトラクションの復興」を目指す必要があるかもしれない。 **評価点 -世界観、キャラクターの存在が魅力的。 --フルーツランドが段々と発展していく様が楽しい。 ---ゲーム開始時では寂れた外見でアトラクションが全くなく、お友達はミラだけという寂しさだが、ゲームを進めていくと少しづつ賑やかになってくる。 ---大団円を迎える頃になると、前の寂しさが嘘みたいに華のあるテーマパークとなり、アトラクションと人だかりがいっぱいな状況になる。 --登場キャラ全員が可愛らしく、かつ個性的に描かれている。 ---いわゆる動物を擬人化したケモノキャラばかりが集結する様はケモナー狂喜乱舞ではないだろうか。 ---各キャラには色んな性格の味付けがされており、触れ合う度に愛着が沸いてくる。 ---登場キャラは全員で60人超とかなり多彩。前作のキャラがほぼ全員出演している前作プレイヤーのファンサービスも嬉しい。 -わかりやすいゲーム目的。 --要は「お友達に友好度を上げ、風船メールで他のお友達を誘っていくだけ」で確実にエンディングへと近づくわかりやすさとなっている。 ---経営シミュレーション要素はないので「テーマパークを経営する為の複雑な知識」は全く必要としない。 ---ただ、下記に示した無視できない問題点もあるが…。 **問題点 -システム周りが前世代並に不便。 --今時のゲームではあって当たり前な機能がない。 ---フルーツランド内の移動範囲は結構広いのに''お友達やアトラクションの場所が一目で確認できる機能は非搭載''。&br()よって、現地移動で場所を記憶しないと移動が迷いやすくなっている。特にフルーツランド内が発展してお友達らの数が増すと、相当迷う事態は必死だと思われる。 ---他にも「お友達のプロフィールを確認できる機能」「一発で目的エリアに移動できる機能」といったものも非搭載。 //---DSのゲームなのにタッチペン操作はミニゲームにしか使用できないのも謎。せっかくのハードの利点が活かされていない。 //購買層を考えてDSで出してるだけでタッチペンをろくに使わないゲームは多い --ルーチェの移動速度がもっさり気味。 ---ダッシュ移動でも移動速度が少々もっさりで、徒歩移動になるともっさり感倍増となる。元気度が低下すると強制徒歩状態なのでもっさりに関わる機会が増す。 ---さらにはやたらとルーチェが壁やお友達に引っかかり移動が止められる事態も多数。お友達らの数が増し通路が限られてくるとより酷くなる。 -友好度上げが超作業。 --3通りの方法で友好度を上げられるが、どれも作業どころしかない。 --アイテムプレゼントに関しては…。 ---お友達によっては限られたアイテムをプレゼントすると友好度が多く上がるが、このゲームは実質無制限にアイテムが拾えてしまう。 ---すなわち、''いちいちアイテムを購入せずとも、持っているアイテムを片っ端からお友達にあげた方が効率が良く友好値が上がる''。戦略性もへったくれもない。 --ミニゲームに関しては…。 ---''各お友達に1~2種類しかないミニゲームの繰り返しプレイはやはりきついものがあるというのが本音''。 ---そのミニゲームも相当しょぼくて楽しみが薄いものが大半を占め、この辺が作業感を倍増させている有様。 ---ミニゲームの中には「どうみても運ゲー」「プレイ時間が異様に長引く」といったものもちらほらとあり、該当のお友達によってはプレイするのも嫌になってくる。 ---ミニゲームをプレイする度に元気値が下がるので、ある程度プレイしたらルーチェのお家に戻らなければならない点もめんどくさい。 --お使いに関しては…。 ---お使い先のお友達に合うだけの為にフルーツランド内を駆け回らないとならない。作業に加えてマラソンまでさせられる。 ---しかも、''お使いはどのお友達に話しかけても問答無用で発生するので、「アイテム購入などの目的でお友達に話しかけるとお使い強要」なんていらつく状況が頻発する''。&br()さらにタチが悪い事に、''お客としてのお友達に話しかけてもお使いは平然と発生する''。友好度の概念のないお友達のお使いを達成してもただの無駄足なのに…。 -特定イベントの発生のさせ方が分かり辛い。 --上記の友好度の項でも述べたが、あるお友達だけは条件を満たさないと友好度が上がらなくなる。 ---そのお友達は特に目立った位置にいる役柄ではなく、とあるイベントの発生条件に関しても一切ノーヒントなので、''大半のプレイヤーはバグを疑う事になる''。 ---実際、本作の攻略掲示板では「○○○(該当のお友達)の友好度が上がらなくなった、どうすればいいのか?」という書き込みが多くなされている程である。 -作り込みの浅さが目立つ。 --コミュニケーションゲームとしての様々な要素を取り入れている本作だが、作りがそれに追いついていない面も多い。以下詳細。 --「ルーチェの元気度」 ---いつでもノーリスクでお家で休め、その都度元気度が完全回復できる。それ故にわざわざ疲労の概念を入れた意味が分からない。 ---「元気度が減るとダッシュ移動やアイテムの持ち上げできなくなる」という、余計なリアリティも単にゲームの邪魔なだけである。 --「アトラクション」 ---外見は豪華なものの、それを利用する要素がないので、アトラクションはただの飾りでしかない。 ---多くのプレイヤーからすれば「ルーチェが利用する姿を見たい」という願望を持つと思われるが、スタッフにはそういう発想がなかったらしい。 ---一応はとあるイベント限定でルーチェがアトラクションに乗る様は拝める。 --「お使い」 ---お友達に会話すると何の脈絡もなくお使いが発生し、「何の目的でどういうお使いをするのか」「お使いに関わった友達の反応」といった描写が全くされない。 ---それ故に「お使いというよりはただのマラソンリレー」という状況となり、作業感しか覚えられなくなってしまう。 --「風船メール」「オリジナルスイーツ製作」 ---前者は宛先以外のデザインがゲーム内に反映されない。後者は製作してもアイテムとしてストックされるだけで、使い道がその辺で入手できるアイテムと大差ない。 ---説明書では両者共に「自分好みのデザインを作ろう」的なアピールがされているが、実際のところはそのデザイン製作がゲーム内で活かされる機会は全くない。 --「お友達の会話」 ---お友達の会話全般が手短に済まされる場面が多く、その会話バリエーションもお世辞にも多いとはいえない。 ---ミラなどの重要なポジションにいるお友達ですら手短会話で済まされてしまう。全体的にお友達の会話のやり取りが淡白気味で、「お友達が喋っている」という実感が沸きにくい気がする。 -ゲーム中でまとまったイベントがほとんどない。 --豊富なお友達の数に反して、ゲーム内で発生するイベントは数える位しかない。 ---こういう系統のゲームといえば「ゲームが進展するとその見返りとして大きなイベントが発生する」のが普通だが、本作にはそういったイベントが極めて少ない。 ---ただでさえ作業感の強い問題を抱えているゲームなのに、イベントが少ない故に非常にゲーム進行が地味になってしまっている。 ---流石にオープニングとエンディングにはまとまったイベントが用意されており、エンディングはやや超展開気味ではあるものの綺麗な締め方で締めくくられる。 ---お友達を増やしてアトラクションを完成させエンディングを迎える楽しみ以外で、本作に大きな見返りを期待するのは正直期待しない方が無難だと思われる。 ---- **総評 「不便なシステム周り」「作業感が半端ない友好度上げ」「少なすぎるイベント数」と、純粋な観点で見ると本作の出来ははっきりいって悪く、どちらかというと駄作寄りの作品である感は否めない。~ 前作プレイヤーですらも、「なんか前作の方が面白い要素が満載だった」と漏らす程で、そういう意味ではガッカリゲーの一面も持ち合わせている。~ しかし問題点を補って有り余る程に、本作の世界観やキャラクターの魅力は光っている。ある意味、これ以上ない位に雰囲気ゲーという言葉が当てはまる作品といえる。

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