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ブレインデッド13 - (2010/09/17 (金) 10:18:03) の最新版との変更点

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*ブレインデッド13 【ぶれいんでっどさーてぃーん】 |ジャンル|アドベンチャー|&image(BD13_front.jpg,width=160)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|ココナッツジャパンエンターテイメント|~| |開発元|Readysoft|~| |発売日|1996年10月10日|~| |定価|6,500円|~| |ポイント|命ってなんだろう|~| **概要 -ムービー映像を見ながらタイミングよく所定のボタンを押す事で危機を突破していくアドベンチャーゲーム。~ マッドサイエンティスト「ドクター=ボン・クラー」の館にやって来た修理屋の青年「ランス」が館の主人を怒らせてしまい、部下の猛攻をかいくぐりながら館中を逃げ回る。 --かつてレーザーディスクメディアで供給されていた「LDゲーム」と呼ばれるジャンルと同じシステム(本作と系統が近いLDゲームの代表作は『ドラゴンズレア』)である。 **システム -ゲームを開始するとムービーが流れ、特定の箇所で入力受付時間が発生する。正解のボタンを探してタイミング良く押せばムービーの続きが展開、逆に入力ミスすると主人公が''即死''する。 --「ゲームオーバー」ではなく、本来の意味における「死亡」である。アメリカンカートゥーン調のアニメーションで、身体を切り刻まれたり、パーツをちょん切られたり、消化液に落ちて消滅したりといったムービーが流れる。 --もっとも、''即座にその場復活''するので死んでも大したペナルティはない。 -十字キーの上・下・左・右に加え、Bボタンで「アクション」を行う。この5種類を、状況に応じて使い分けていく。 --入力受付時間中に正しいボタンを押すと高音の、間違ったボタンを押すと低音のビープ音が鳴る。 **評価点 -ムービーが多彩。死亡パターンだけでなく、復活パターンのムービーも場面ごとに豊富に用意されている。 -その場復活なのでミスしてもすぐにやり直しがきく。 -画質は粗いが、アニメーションはダイナミックで動きもなめらか。 **問題点 -本作のムービーは一方通行ではなく、館内マップを任意で探索し回らなければならない。説明書にも書いてある通り、攻略にはメモが必須。 --クリアするには特定の住人を訪ねてフラグを立てる必要があるが、道に迷って同じ場所に来てしまうともう一度攻略するハメになる。この点からも、本作はメモ推奨である。 --館内はかなり複雑であり、中にはいわゆる「迷いの森」タイプのエリアもある。根気の続かない人にはまったく向かない。 -画面上に入力指示(ガイド)は一切出ない。いつの間に入力受付が始まっていたのかわからないまま死に至る大ピンチが、2秒おきとか5秒おきといったスパンで襲いくる。 --「右方向から攻撃が来ているので左に逃げるのが正解」などというヒントらしきものが無いではないが、ムービーの展開スピードが速く、アクションボタンもあるのでわかりにくい。 --正解のボタンを押しても、直後に別のボタンを押してしまうと入力がキャンセルされる。受付時間が意外と長いので、ちゃんとムービーをよく見てしっかり押さないといけない。 --通路の分岐点で長考するのもダメ。主人公は常に追われる身である。 -主人公(CV:高木渉)がブサメン。 --この言い方だと多少語弊があるかもしれないが、第一印象ではちょっと愛しにくい外見をしている。 --敵方も不気味な連中ばかり。美人設定であるエステサロン経営者のご面相ですらバケモノ級である。 -ムービーは豊富なのだが、マイナーチェンジや左右反転による使いまわしといった水増しも多々見られる。 **総評 ゲーム全体がプレイヤーの心を折ろうという悪意に満ち満ちた、LDゲームの怪作。本作をバカゲーと呼ぶには、あまりにも仕様のイジワルが過ぎる。しかしそんな制作側のイジメに見事耐え切った暁には、お世辞にも美形とはいえない主人公が愉快な死に様をさらす...もとい、活躍するムービーが盛りだくさんに用意されている。~ ゲーム史上トップクラスに儚い命を散らしては蘇える主人公を尻目に地図と攻略チャートを自作すれば、存外容易にクリアはできる。が、そこまでする価値を本作に見出せる人は、立派な「物好き」と呼んで差し支えないだろう。~ 作り手と遊び手の意地比べに挑戦してみたい、そんな文字通りに物好きな方ならば是非に。
*ブレインデッド13 【ぶれいんでっどさーてぃーん】 |ジャンル|インタラクティブアニメ|&image(BD13_front.jpg,width=160,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069SSG)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|ココナッツジャパンエンターテイメント|~| |開発元|Readysoft|~| |発売日|1996年10月10日|~| |定価|6,500円|~| |レーティング|セガ審査:全年齢推奨|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''怪作''|~| |ポイント|死ぬのが本分&要マッピングのLDゲーム&br命ってなんだろう|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ムービー映像を見ながらタイミングよく所定のボタンを押す事で危機を突破していくアドベンチャーゲーム。~ マッドサイエンティスト「ドクター=ボン・クラー」の館にやって来た修理屋の青年「ランス」が館の主人を怒らせてしまい、部下の猛攻をかいくぐりながら館中を逃げ回る。 --かつてレーザーディスクメディアで供給されていた「LDゲーム」と呼ばれるジャンルと同じシステム(本作と系統が近いLDゲームの代表作は『[[ドラゴンズレア>ドラゴンズレア (FC)]]』)である。 -元はカナダのReadysoftがMS-DOS/Windowsの他複数機種で発売した同名ゲームの日本版。((日本未発売のプラットフォームは先述のMS-DOS/Windows以外にもMac、3DO、Atari Jaguar CD、Philips CD-i版があり、2010年にはiOS版も発売されている。)) **システム -ゲームを開始するとムービーが流れ、特定の箇所で入力受付時間が発生する。正解のボタンを探してタイミング良く押せばムービーの続きが展開、逆に入力ミスすると主人公が''即死''する。 --「ゲームオーバー」ではなく、本来の意味における「死亡」である。アメリカンカートゥーン調のアニメーションで、身体を切り刻まれたり、パーツをちょん切られたり、消化液に落ちて消滅したりといったムービーが流れる。 --もっとも、''即座にその場復活''するので死んでも大したペナルティはない。安心の全年齢対象設計である。 -方向ボタンによる上・下・左・右方向への移動に加え、Bボタンで「アクション」を行う。この5種類を、状況に応じて使い分けていく。 --アクションは「何か行動を起こす」といった意味合いのコマンド。アクションボタンが正解の場合のムービーは、その場でジャンプしたり、近くにある物を使って反撃したりといった内容になる。 --入力受付時間中に正しいボタンを押すと高音の、間違ったボタンを押すと低音のビープ音が鳴る。 ---- **評価点 -ムービーが多彩。 --死亡パターンだけでなく復活パターンのムービーも場面ごとに豊富に用意され、過剰気味にボディランゲージ表現の豊かなアメリカンカートゥーンのパンチ力が遺憾なく発揮されている。 -その場復活なのでミスしてもすぐにやり直しがきく。 -ムービーの画質は粗いものの、ダイナミックかつなめらかに動く。声優の演技も良好で、アニメーションの出来は良い。 **賛否両論点 -アメリカテイストなグラフィック --向こうのグラフィックに慣れていない人間にとっては、主人公(パッケージ右)もブサイクに見えてしまう。 --敵方も不気味な連中ばかり。美人設定であるエステサロン経営者のご面相ですらバケモノ級である。 -グロ描写も多い。 --脳髄露出など全年齢対象であるのが不思議なくらい衝撃的な死に様も多い。([[参考にパッケージ裏にも死亡描写あり>https://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=266&file=BD13_back.jpg]]) ---すぐ復活するといっても苦手な人にはきつい。 **問題点 -ムービーは一方通行ではなく、館内マップを任意で探索し回らなければならない。説明書にも書いてある通り、攻略にはメモが必須。 --クリアするには特定の住人を訪ねてフラグを立てる必要があるが、道に迷って同じ場所に来てしまうともう一度攻略するハメになる。この点からも、本作はメモ推奨である。 --館内はかなり複雑であり、中にはいわゆる「迷いの森」タイプのエリアもある。根気のない人には向かない。 -画面上に入力指示(ガイド)は一切出ない。いつの間に入力受付が始まっていたのかわからないまま死に至る大ピンチが、2秒おきとか5秒おきといったスパンで襲いくる。 --「右方向から攻撃が来ているので左に逃げるのが正解」などというヒントらしきものが無いではないが、ムービーの展開スピードが速く、アクションボタンもある5択なのでわかりにくい。 --正解のボタンを押しても、直後に別のボタンを押してしまうと入力がキャンセルされる。受付時間が意外と長いので、ちゃんとムービーをよく見てしっかり押さないといけない。 --通路の分岐点で長考するのもダメ。主人公は常に追われる身である。 -ムービーの種類は豊富なのだが、マイナーチェンジや左右反転による使いまわしといった水増しも多々見られる。 ---- **総評 ただ方向ボタンで問題を回避するだけではクリアできず、入力難易度も高い等、LDゲームとしてなかなかに難しい一作。~ とはいえLDゲームで一番大事なアニメーションの出来は良く、死亡・復活モーションも非常に多彩に用意されている。~ クリア難易度も地図と攻略チャートを自作すれば存外容易にクリアはできる程度であり、カートゥーンアニメのグロ描写に興味のある人は一度手に取ってみても良いかもしれない。 ---- **その後の展開 -本作発売の8日後、10月18日にPSにも移植された。 --こちらは入力ガイド付きであり、かなり遊びやすくなった。 ---もっとも、館の構造が複雑なことに変わりはなく、やはりメモは必要。 ---- **余談 -入力受付が長い事を利用し、「方向ボタンをぐるぐる回し押して受付時間中に全パターン試す」という攻略法がある。 --全部バッドビープであればアクションボタンが正解ということ。 ---落ち着いてアニメを見られないという欠点はあるが、元々落ち着いていられるようなゲームスピードではないので、耳と反射神経に自信があるなら使える、かもしれない。

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