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-ペン一本あれば問題に挑めるという手軽さに加え、余程の悪問でなければ必ず理詰めで解けるようになっているという万人向けのパズルであるが、それと同時に問題サイズが大きくなればなる程に難化するというハードさも兼ね備えており、パズルとしては有名かつ愛好家が多い部類に入る。 -呼び名はピクチャーロジック、お絵かきロジック、イラストロジック、ノノグラムなど数多あるが、本作を開発したジュピターは「ピクロス」という呼び名を好んで使用している。 **概要 -ピクロスゲームを中心に開発する「株式会社ジュピター」が作った、ポケモンのピクロスゲーム。 -基本無料だが、課金により後述する「ピクロイト」を購入することも可能。 -問題数は全300問以上((これは通常モードの問題数。これに加えアナザーモードがあるので実質600問超。))、「ORAS」までに登場した全てのメガシンカポケモンを収録、というピクロス・ポケモン両方のボリュームを売りにしている。 -前述したようにピクロスには愛好家も多く、加えてポケモンモチーフということでポケモンファン達も密かに期待を寄せていたタイトルであり、基本無料というハードルの低さにより「取りあえずダウンロードしてやってみる」というプレイヤーも多かった。しかしその実態は…。 **システム -基本無料、ピクロイトによるアイテム課金制 --ゲームは無料でダウンロード可能だが、ニンテンドーeショップの残高を利用することで「ピクロイト」と呼ばれるアイテムを購入できる。 ---ピクロイトの購入上限は5000個、金額に換算すると3750円だが、一度に沢山まとめ買いするとその分安く購入できるほか、適宜セールなども行われる。 ---5000個購入した後は、ピクロイトの追加は無限に可能となる。 --一応、課金せずにピクロイトをゲーム内で入手することは可能。ただし、入手方法がかなり限られる(後述)。 -ピクロスのシステム --ピクロスは基本的にタッチペン、十字キーのどちらでも塗ることが可能。 --ピクロスはベストクリアタイムが記録される。 -ポケモンとスキル -本作に収録されているピクロスは全てポケモン関連。そしてピクロスを解いて絵を浮かび上がらせると、その絵に対応したポケモンをゲットすることが出来る。 --ゲットしたポケモンは、その後ピクロスを攻略していくに当たり「スキル」を発動して問題を解くことを助けてくれる。 --スキルはポケモンのタイプによって決まっている。例えば「ほのお」タイプは「クロスボム」、「みず」タイプは「ブルーフォース」といった具合。 --以下に本作で使用可能なスキルの例を挙げる。 --''ライジングボム''(使用可能タイプ:ノーマル) ---問題開始時に縦一列~三列程度、あらかじめピクロスを塗る。 --''ブルーフォース''(使用可能タイプ:みず、こおり) ---ピクロスの現在塗れる箇所を指し示す。 --''スロウタイム''(使用可能タイプ:でんき) ---時間の進みがやや遅くなり、クリアタイムの短縮が容易になる。 --なおスキル自体は同じでも、ポケモン一体一体によって細かい効果は異なっている。「ライジングボム」ならば、ポケモンによって埋める列の本数が異なる。 --ポケモンをセット可能な枠は最初は2枠だが、ピクロイト消費により最大5枠まで拡張可能。 --一度スキルを使用したポケモンは一定時間再使用不能となる。この時間はスキルの強力さに比例するが、ピクロイト消費により即時回復させることも可能((ただし伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時回復が出来ない))。 -ミッション --各問題には2~3種類の「ミッション」が設定されており、クリアするとピクロイトやミクロス(後述)が入手出来る。 --ミッションは「○分以内」といったクリアタイム系や、「○○タイプのポケモンをセット」といったセット指定系など。 --すべてのミッションを同時達成することでさらにピクロイト入手。 -Pゲージ --「Pゲージ」とは要するに、一般的なソーシャルゲームに於ける「スタミナ」。問題を解く際、1マス塗るごとにPゲージが1ずつ減少していくが、経過時間により回復する。 --現在のPゲージ量を上回るマス数の問題には挑戦出来ない。 --Pゲージは時間経過の他に、ピクロイト消費により回復することが可能。 --またPゲージ上限はピクロイト消費により伸ばすことが可能。最大まで伸ばすと無限になる。 -ミクロス --ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体は、「ミクロス」と呼ばれる特別なピクロスをクリアしなければゲット出来ない。 --ミクロスとは1枚の絵を8×8=64枚のピクロスに分解したもの。上記のミッションをクリアすることで、1枚ずつ入手できる。 --ミクロスを解く際にはポケモンのセットは不可。ただしPゲージも減らない。 -メガピクロス --本作オリジナルルール。2列にまたがる数字を含む、一風変わったピクロス。 --「2列にまたがっている」ということと「数字」をヒントに解く。 --こうして文章にすると分かり難いルールだが、実際にはメガピクロス解放時にプレイを交えた詳細なチュートリアルが為されるので、すぐに理解できるようになる。 -アナザーモード --ある程度ゲームを進めると解放される、上述のメガピクロスを含むモード。ただし解放には一定数のピクロイトが必要。 --ノーマルモードと出現する図柄は同じだが、全ての問題がメガピクロス化しており、実質別の問題となっている。 --ただしアナザーモードではポケモンのゲットが出来ない。 -ひみつのパスワード --本作にはパスワード入力画面が存在しており、特定の場で発表される8桁の「ひみつのパスワード」を入力することで隠し要素が解放される。 --隠し要素は全てレアポケモンステージ。 #region(以下そのレアポケモン一覧。公式でシルエットが公開されているので見れば分かるが、一応ネタバレなので非表示。) -2015年12月15日~2016年1月31日セブンスポットにて掲載…ジガルデ10%フォルム -2015年12月20日テレビ番組「ポケモンの家あつまる?」にて掲載…サトシゲッコウガ -2015年12月24日発売「週刊ファミ通」にて掲載…ミュウ -2016年1月15日発売「月刊コロコロコミック」にて掲載…ジガルデパーフェクトフォルム #endregion **評価点 -収録ポケモンの豊富さ --流石に現在登場しているポケモンが全て登場という訳にはいかなかったようだが、少なくとも有名どころ・人気どころや伝説・幻のポケモンなどは押さえてある。 ---中には「サトシゲッコウガ」などアニメのみに登場したフォルムや、「ジガルデパーフェクトフォルム」といったゲーム未登場の形態も。 --300種類以上のポケモンと、それに対応するピクロスを作成するには大変な労力がかかったと想像に難くない。 -問題数 --例えば本屋でピクロス専門誌を1冊買っても、せいぜい載っているのは100~200問程度。それを考えると、基本無料で300問以上のピクロスがプレイ可能というのは、非常にボリュームがあると言えるだろう。 -課金上限の設定 --本作への課金は最大で3750円、セールを利用すれば3000円前後に抑えられる。 --この手の基本無料ゲームに於いて、フルプライスに至らない程度のところに課金上限を設定してあるというのは比較的良心的。 -メガピクロス --ピクロスというルールが煮詰まっているパズルゲームに於いて、「メガピクロス」という新しいルール、新しいパズルの形を提示したのは素直に斬新かつ画期的だと言えよう。 **賛否両論点 -避けられないマンネリ化 --本作のボリュームの多さは長所である反面、やはり変わり映えの無いピクロスを数百問もプレイしていると、流石にどこかで飽きがくる。 --ピクロスというパズルは完成されているが故にオリジナリティの付けようが無いのは分かるが、もう少しプレイヤーを飽きさせない工夫は出来なかったものだろうか。 **問題点 -''極悪な課金要素'' --上記システム説明に於ける「ピクロイト消費により~することが可能」という文の多さを見返して貰えれば分かるが、このゲームは何をするにもひたすらピクロイトがかかる。 ---ピクロイトを使用しない、つまり課金しない場合、Pゲージが伸びない、ポケモンのセット枠が少ない…と、かなり制限の多いプレイとなる。 --しかし上記の問題点は要するに「プレイ時間がむやみに伸びる」ということなので、実はまだ問題の度合いとしては軽い方。ピクロイトが最も問題なのは''ピクロイトを使用しないと解放されない要素が多いのに、収入があまりに少ない''ことである。 ---例えば、このゲームは5問~10問程度を1エリアとして、全30エリアにより構成されている。そしてエリア解放には、1エリア毎にピクロイトが必要。しかも後半のエリアになる程にピクロイト要求数は増えていく。 ---全てのエリアを解放するのに必要なピクロイトを合計すると、約3000個。これに加えメガシンカポケモンを解放する為に必要な「メガペンシル」は作成にピクロイト500個必要、アナザーモード解放には300個必要。この辺りまでは完全クリアに''必須''な解放要素だが、これにスタミナ上限解放やポケモンセット数解放などを合わせると更にピクロイトがかかる。 --そしてそれに対するピクロイト入手方法はと言うと、課金以外だと大きく分けて「ミッション報酬」と「メダル報酬((実績のようなもの。メダル条件を1つクリアするにつき3個ピクロイトが貰える。))」、「毎日のトレーニング報酬」の3種類。 ---しかしミッション報酬とメダル報酬で手に入るピクロイトは雀の涙程度((具体的には1問に設定されたミッションを3種類全てクリアでミッション報酬が4~6個。メダル報酬は実績のようなものなので滅多に貰えない上に、メダル1つにつき3個。))なので、必然的にトレーニング報酬が主な収入源となるが…。 ---1日のトレーニング報酬のピクロイト数は、トレーニングのレベルとエリア解放数に依存する。しかしトレーニングレベルは6レベル辺りから''人間のピクロス回答速度では不可能''((一応、クリア不可と判断したらHOMEボタンを押して強制終了するという技術が編み出されており、それを使えばクリア可能。))になってくる上、エリア解放にはそもそも上述したようにピクロイトがかかる。よってトレーニング報酬は最大で1日15個だが、''常人に可能なトレーニング報酬は大体1日につき10個が限度''。 --つまり完全クリアまでには''最低3500個以上''((快適にプレイするのであれば4000個は必要。))のピクロイトが必要なのに、1日に得られるピクロイト数は10個前後なのである。よって''このゲームを無課金でクリアしようとすると、優に1年以上かかる''。クリアにリアル1年を要するゲームなど前代未聞である。 --ここまで極悪仕様であると、もはや''プレイヤーに「これは課金した方が楽だ」と思わせる為の仕様''と言っても過言ではないだろう。 -''ポケモンを使わないと凄まじく高い難易度'' --上記したように、「ゲンシグラードン」及び「ゲンシカイオーガ」の2体は通常のピクロスではなくミクロスを収集することにより出現する。そしてミクロス入手にはミッションのクリアが条件なのだが…。 --問題はミッションの難易度。特にタイム系の難易度が高く、酷いものだと「1分以内でクリア」といったミッションまである。ちなみに最小の10×10のピクロスですら、1分で解くのは至難の業。 ---ちなみにこのような厳しい時間設定がされているにも関わらず、本作の公式サイトには「''時間制限もないため、じっくりと考えて取り組むことができる。もちろん、ちょっとした空き時間にも楽しむことができるよ!''」などという''大嘘''が書かれている。 ---そもそもピクロスは急いでクリアするものでも、タイムを競うものでもない。理詰めで考えていくパズルであり、むしろ''早解きの為に適当に塗るというのは本末転倒''である。そうしたプレイスタイルを強要する本作スタッフが、果たしてピクロスの良さを分かっていたのか疑問である。 --つまりこうした高難易度のミッション目標は、ポケモンのスキルによるアシストを前提として設定されているのである。しかしポケモンを使用すると、次の問題が持ち上がってくる。 -''ポケモンを使うとヌル過ぎる難易度'' --上記のようにミッションの都合上ポケモンをほぼ強制的に使用させられるのだが、困ったことにポケモンのスキルがどれも非常に強力であり、使うと即座にヌルゲー化してしまうのである。 --例えば「クロスボム」「ライジングボム」「スクエアボム」といったボム系は、使用するとあらかじめ指定された範囲を塗ってくれる。 ---ピクロスは高難度になってくると1マス塗るか塗らないかで延々と悩むことも多いゲームであるが、それが醍醐味でもある。「あらかじめ塗ってくれる」というスキルがどれ程強力かつ興ざめなものであるか分かるだろうか。 --他にも、「ブルーフォース」は現時点で塗れるマスを示してくれるスキルだが、ピクロスは論理ゲームなのでCPUがヒントを示すということは即ち''答えを言っているのと同じ''。 --「オートリカバリー」は間違ったマスを塗った際に即座に直してくれるというスキルだが、これを使えば''怪しいところを適当に塗っていくだけで答えが出る''。 --「フリーズタイム」は時計を止めるスキルだが、強いポケモンになると止められる時間がかなり長くなり、''クリアタイム0.00秒''という有り得ないタイムも容易に出せるようになる。 -''ポケモン間の格差が激しい'' --上記スキルの項で同じスキルでもポケモンによって差があることは記したが、それにより発生しているのがポケモン間の格差。 ---弱いポケモンはとことん弱く、強いポケモンはとことん強いゲームバランスとなっており、突き詰めていくと''ほぼ全てのポケモンが伝説・準伝説ポケモンの下位互換''。 ---一応、強いポケモンほどスキル再使用までの時間は長くなるのだが、このゲームはスキル再使用時間が問題にならない程プレイ間隔が間延びするのでシステムとして機能していない。 ---「伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時復帰が不可能」という縛りはあるのだが、そもそもその「伝説・幻のポケモン」が合計30体以上入手できる為、滅多に用途に困らない上に「伝説・幻のポケモンよりほんの少しだけ弱い強ポケモン((メガオニゴーリ、メガプテラ、ゲッコウガなど。))」はピクロイトで復活可能なので結局この縛りもほぼ無意味。 --また、スキル・タイプ間にも格差が見られる。 ---くさタイプのスキル「オートリカバリー」ははがねタイプの「オートリカバリーX」の下位互換、でんきタイプの「スロウタイム」はエスパー・ゴーストタイプの「フリーズタイム」の下位互換である。 ---また、本作はみずタイプがなぜかやたらと多く出演しており、逆にいわタイプなどは凄まじく不遇。 --本作の出演枠にも格差が見られる。 ---例えば本作にはフシギダネとフシギバナとメガフシギバナはいるのにフシギソウがいない、ギアルはいるのにその進化系がいない、ヤドランはいるのにその前後がいない…と、出演ポケモンと出演していないポケモンの差が不明瞭。 ---本作は「メガシンカポケモン全登場」を謳っているので、恐らく「メガシンカするポケモン」が優先されたのだと思われる。しかしメガシンカするポケモンはしないポケモンに比べ元々公式に優遇されているようなものであり、こんなキャラゲーでまでメガシンカしないポケモンを不遇な目に遭わせるのはいささか酷なようにも思える。 -''そもそもポケモンモチーフである必要がない'' --根本的に、本ゲームはそもそもポケモンの要素がほとんど活かされておらず、ポケモンをモチーフにしている必要がない。 --例えばスキル。でんきタイプが時計を遅くする「スロウタイム」、くさタイプが塗ったマスの正誤を判定してくれる「オートリカバリー」といったように、タイプとスキルの間に全く関係がない。 --他には、本作のポケモンのスキルはタイプ別に割り振られているが、2つタイプを持つポケモンはそのどちらかに割り振られている。 ---しかし昨今のゲームではむしろ単タイプポケモンの方が稀であり、大体のポケモンは2つタイプを持っている。つまり「2つのタイプのうちどちらかに割り振る」というのがそもそもポケモン的に強引であるし、切り捨てられた方のタイプは重要でないのか、という話にもなる。 ---この問題は例えば「ヌオーをゲットしたので使おうとしたがみずタイプを探しても見つからず、じめん扱いになっていた」など、ソートをややこしくしている側面もある。 ---前述のいわタイプ不遇・みずタイプ優遇はこれが原因。実はいわタイプを持つポケモン自体はそこそこ登場しているのだが、その大半がもう一つのタイプに割り振られているのである。 -''意味不明なUI'' --ピクロスを解く際にはタッチペン操作と十字キー操作の両方から選べるが、ピクロス以外のメイン画面などはタッチペン以外での操作が出来ないという謎仕様。画面にでかでかと表示される「タッチしてください」の文字は多くのプレイヤーを苛立たせた。 ---憶測だが、スタッフは恐らくタッチペン操作を前提にこのゲームを作っていると考えられる。十字キー使用とタッチペン使用を比較すると、基本的にタッチペンの方が塗りが早いので、前述の無茶なタイム設定もタッチペン前提だと考えると説明がつく。 ---それでいて、各問題のミッション内容を確認するにはキー操作が必要。つまり、''キーとペン両方使用しなければならない''。 --メイン画面のアイコンが何を意味しているのか、分かりづらい。ほぼ同じ外見の「赤い家」と「青い家」のボタンがあり、初見でどちらが何の画面を意味しているのか分かる人は稀だろう((ちなみに赤い家は自宅、青い家はショップ。))。 --ソートが「ゲット順」「名前順」「№順」「サイズ順」「タイプ順」と細かく設定できるのは良いのだが、逆順が不可。つまり後ろの方のポケモンを使いたい場合、数百体いるポケモンのページ送りを一々していく必要があり、地味に面倒。 --スキルがポケモン毎に細かく異なるが、どのポケモンがどんなスキルを持っているか、細かい説明が表示されないので実際使ってみないと分からない。 -''BGMが少ない'' --BGMはたった2曲。ステージ選択画面の曲と、ピクロスプレイ中の曲のみである。 --どちらもオリジナル曲であり、ポケモンの曲の引用やアレンジはされていない。 #co{ -''パスワード発表方法に問題がある'' --ファミ通やコロコロコミックといった通販のある雑誌媒体や、全国展開しているセブンイレブンでの掲載はまあ良いとしても、テレビ番組「ポケモンの家あつまる?」での発表には問題があると言えよう。 --と言うのも、この番組はテレビ東京系列であり、つまり全国的にはそれなりにこの番組が映らない地域があるのだ。そうしたユーザーへのフォローは公式にされておらず、「''テレ東の映らない地域のプレイヤーを切り捨てている''」と言われても仕方がない状態となっている。 --しかも質の悪いことに、本作発売当初はパスワードをこのような形式で発表するということが、ユーザーに一切知らされていなかった。パスワード発表方法が公開されたのは本作配信から1週間程度経過してからである。 ---一応ネットで調べれば、本作のパスワードはすぐに出てくることが救いか。とは言え複数媒体で発表されたパスワードが非公式にネットにアップされていることも、それはそれで問題ではある。 ↑これに関してはフラゲ情報や本家ポケモンの解析にも言えること。任天堂側の問題ではない パスワードは公式サイトに掲載されています http://www.pokemon.co.jp/ex/p-picross/game/151202_02.html } **総評 ポケモンファンとピクロスファン、双方の期待を受けて配信されたタイトルではあったが、結果としてそのどちらの要素も中途半端で納得のいかない内容となってしまった。~ それだけならば並のガッカリゲーなのだが、無料だとプレイ時間が優に一年を超えるという悪質なシステムを始めとして、ひたすら課金を煽り不自由を強要する、基本無料ゲー特有の悪どさが加わったことで一気にゲームとしての質を落としている。~ //パスワード関連の対応を見るに、公式のやる気のなさについてもある程度表面化しており、そう考えるとこのゲームの出来は必然だったと言えるのかもしれない。
*ポケモンピクロス 【ぽけもんぴくろす】 |ジャンル|お絵かきパズル|&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/ddd45151b359fd899fff835d2eba1259a50a9f401a98cdeae58adab49162831e.jpg,height=160)| |対応機種|ニンテンドー3DS&br;(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~| |メディア|ダウンロード専売ソフト|~| |発売元|ポケモン|~| |販売元|任天堂|~| |開発元|ジュピター|~| |発売日|2015年12月2日|~| |定価|基本プレイ無料|~| |レーティング|全年齢対象|~| |備考|課金上限はピクロイト通算5,000個分まで|~| |判定|なし|~| |ポイント|中途半端に対応しているキー&ボタン操作&br;「''タッチしてください''」|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[ピクロスシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **「ピクロス」とは? -ピクロスとは、上下左右に並べられた数字を頼りに方眼図のマス目を埋めていくことにより、ドット絵状の絵を浮かび上がらせるパズルゲーム。 -詳細は文章で説明するのが困難である為、本作公式サイトなどを参照して頂きたいが、恐らく「ピクロス」という名は知らずとも、新聞や雑誌などで一度は目にしたことがあるであろうパズルの一種である。 -ペン一本あれば問題に挑めるという手軽さに加え、余程の悪問でなければ必ず理詰めで解けるようになっているという万人向けのパズルであるが、それと同時に問題サイズが大きくなればなる程に難化するというハードさも兼ね備えており、パズルとしては有名かつ愛好家が多い部類に入る。 -「ピクロス」という名称は任天堂の登録商標で、他の雑誌・サイトなどでは「ピクチャーロジック」「[[お絵かきロジック>おーちゃんのお絵かきロジック (SFC)]]」「[[イラストロジック>パズルシリーズ Vol.6 イラストロジック]]」「ノノグラム」などの呼び名が使われている。 **概要 本作は、ピクロスゲームを中心に開発する「株式会社ジュピター」が作った、ポケモンのピクロスゲーム。~ 基本無料だが、課金により後述する「ピクロイト」を購入することも可能。~ 問題数は全300問以上((これは通常モードの問題数。これに加えアナザーモードがあるので実質600問超。))、『[[ΩRαS>ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』までに登場した全てのメガシンカポケモンを収録、というピクロス・ポケモン両方のボリュームを売りにしている。 ピクロスには愛好家も多く、加えてポケモンモチーフということでポケモンファン達も密かに期待を寄せていたタイトルである。~ 基本無料というハードルの低さにより「取りあえずダウンロードしてやってみる」というプレイヤーも多かった。 ---- **システム -基本無料、ピクロイトによるアイテム課金制 --ゲームは無料でダウンロード可能だが、ニンテンドーeショップの残高を利用することで「ピクロイト」と呼ばれるアイテムを購入できる。 ---ピクロイトの購入上限は5,000個、金額に換算すると3,750円だが、一度に沢山まとめ買いするとその分安く購入でき、合計課金額は2,980円となる。 ---5,000個購入した後は、ピクロイトの追加は無限に可能となる。 --また、課金せずにピクロイトをゲーム内で入手することも可能。ただし、入手方法がかなり限られる。 #region(非課金プレイの詳細) --システム説明に於ける「ピクロイト消費により~することが可能」という文の多さを見て貰えれば分かるが、このゲームは何をするにもひたすらピクロイトがかかる。 ---ピクロイトを使用しない、つまり課金しない場合、Pゲージが伸びない、ポケモンのセット枠が少ない…と、かなり制限の多いプレイとなる。 --要するに「プレイ時間がむやみに伸びる」ということなので、実はまだ問題の度合いとしては軽い方。ピクロイトが最も重いのは''ピクロイトを使用しないと解放されない要素が多いのに、収入があまりに少ない''ことである。 ---例えば、このゲームは5問~10問程度を1エリアとして、全30エリアにより構成されている。そしてエリア解放には、1エリア毎にピクロイトが必要。しかも後半のエリアになる程にピクロイト要求数は増えていく。 ---全てのエリアを解放するのに必要なピクロイトを合計すると、約3,000個。これに加えメガシンカポケモンに対応する問題を解放する為に必要な「メガペンシル」は作成にピクロイト500個必要、アナザーモード(メガピクロス)解放には300個必要。この辺りまではすべてのステージ(ミクロス除く)を遊ぶために''必須''な解放要素だが、スタミナ上限解放やポケモンセット数解放などを合わせると更にピクロイトがかかる。 --そしてそれに対するピクロイト入手方法はと言うと、課金以外だと大きく分けて「ミッション報酬」と「メダル報酬((実績のようなもの。メダル条件を1つクリアするにつき3個ピクロイトが貰える。))」、「毎日のトレーニング報酬」の3種類。 ---しかしミッション報酬とメダル報酬で手に入るピクロイトは1回のみ(かつ量も少ない((具体的には1問に設定されたミッションを3種類全てクリアでミッション報酬が4~6個。メダル報酬は実績のようなものなので滅多に貰えない上に、メダル1つにつき3個。)))。なので、必然的にトレーニング報酬が主な収入源となるが…。 ---1日のトレーニング報酬のピクロイト数は、トレーニングのレベルとエリア解放数に依存する。しかしトレーニングレベルは6レベル辺りから''手順を省略した早解きでなければ厳しく''なってくる上、エリア解放にはそもそも上述したようにピクロイトがかかる。よってトレーニング報酬は最大で1日15個だが、''常人に可能なトレーニング報酬は大体1日につき10個が限度''。 ---一応、クリア不可と判断したらHOMEボタンを押して強制中断したり、ゲームメモからじっくり問題を見るという技術が編み出されており、それを使えばクリア可能。(もっとも、それ無しではほぼ取得不可能に近い称号&ピクロイトも極一部ながら存在するが……) --つまり完全クリアまでには''最低3,500個以上''((快適にプレイするのであれば4,000個は必要。))のピクロイトが必要なのに、1日に得られるピクロイト数は10個前後なのである。よって''このゲームを無課金でクリアしようとすると、途方もない時間がかかる''。 //--ここまでの仕様であると、もはや''プレイヤーに「これは課金した方が楽だ」と思わせる為の仕様''と言っても過言ではないだろう。 --なお、本作では無課金だと絶対に出来ないという要素はないので、逆に言えば''時間・日数さえかければ完全無料で最後まで遊べる''ということでもある。 #endregion //非課金プレイヤー冷遇は基本無料ゲーでは当たり前なので、課金時の問題点のみ問題点に残しました。 -ピクロスのシステム --ピクロスはタッチペン、十字ボタンのどちらでも塗ることが可能。 --ピクロスはベストクリアタイムが記録される。 -ポケモンとスキル --本作に収録されているピクロスは全てポケモン関連。そしてピクロスを解いて絵を浮かび上がらせると、その絵に対応したポケモンをゲットすることが出来る。 --ゲットしたポケモンは、問題を解く手助けをしてくれる「スキル」をそれぞれ持っており、これが本作の最大の特徴ともなっている。 --ただし、各ポケモンには使用可能な問題のサイズ制限があり、対応サイズよりも大きい問題ではセットしてもスキルを発動できない((基本的には、そのポケモンを手に入れた時と同じサイズまで使用可能になっているが、より大きなサイズにも対応したものも一部存在する。))。また、同じ種類のスキルでもポケモンごとに性能が異なるので、問題ごとに使い分けが重要となる。 --スキルはポケモンのタイプによって決まっており、以下の4つの系統に大別される。 --ボム系 ---もっとも種類が多く、発動すると直接ピクロスを塗ってくれるので、使い勝手の良いスキル。 ---具体的には、「ライジングボム(ノーマル)」、「クロスボム(ほのお)」、「スラッシュボム(いわ、じめん)」、「スプレッドボム(あく、どく)」、「スクエアボム(ドラゴン)」、「ダイヤボム(フェアリー)」がある。 ---原則として塗りつぶした箇所の分のみPゲージ(後述)を消費する。 ---Pゲージの残りがない場合でも、スキル発動で塗れる分のマスは塗りつぶしてくれるので、少しお得である。 --タイム系 ---「スロウタイム(でんき)」、「フリーズタイム(エスパー、ゴースト)」の2種類。 ---クリアタイムを短縮するためのスキルなので、普段は特にセットする意味はないが、時間設定が厳しいクリアタイム系のミッションがある場合にかなり重宝する。 --ていせい系 ---「オートリカバリーX(はがね)」、「オートリカバリー(くさ)」、「ハイパースキャン(ひこう、かくとう、むし)」の3種類。 ---間違って埋めたマスを正しく直してくれるスキル。 --ヒント系 ---「ブルーフォース(みず、こおり)」の1種類のみ。 ---現時点で塗れる(又は塗れない)マスがある列の数字を青く指し示してくれる。 ---塗れる(又は塗れない)マスの判別がしやすくなるので、ピクロスを始めたばかりの人が問題を解く感覚を掴むのに最適なスキルである。扱えるポケモンの数も多いので、気軽に使用できる。 --ポケモンをセット可能な枠は最初は2枠だが、ピクロイト消費により最大5枠まで拡張可能。 --一度スキルを使用したポケモンは一定時間再使用不能となる。この時間はスキルの強力さに比例するが、ピクロイトの消費により即時に回復させることも可能((ただし伝説・幻のポケモンはピクロイトによる即時回復が出来ない))。 -ミッション --各問題には2~3種類の「ミッション」が設定されており、クリアするとピクロイトやミクロス(後述)が入手出来る。 --ミッションは「○分以内」といったクリアタイム系や、「○○タイプのポケモンをセット」といったセット指定系など。 --すべてのミッションを同時達成することでさらにピクロイト入手。 -Pゲージ --「Pゲージ」とは要するに、一般的なソーシャルゲームに於ける「スタミナ」。問題を解く際、1マス塗るごとにPゲージが1ずつ減少していくが、経過時間により回復する。 --現在のPゲージ量を上回るマス数の問題には、警告が出されるものの挑戦自体は出来る。挑戦中にゲージ回復を待つ又はボム系やていせい系で強引にマスを開ければクリアは可能。親切なことに、挑戦中にスリープにして放置すると、クリアタイムは変化せずにゲージの回復だけ行われるようになっている。 --Pゲージは時間経過の他に、ピクロイト消費により回復することが可能。 --またPゲージ上限はピクロイト消費により伸ばすことが可能。最大まで伸ばすと無限になる。 -ミクロス --ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体は、「ミクロス」と呼ばれる特別なピクロスをクリアすることでゲットできる。 --ミクロスとは、『[[ピクロスeシリーズ]]』で初登場したルールで、1枚の絵を8×8=64枚のピクロスに分解したもの。上記のミッションをクリアすることで、1枚ずつ入手できる。 --ミクロスを解く際にはポケモンのセットは不可。ただし、Pゲージも減らない。 -メガピクロス --『ピクロスeシリーズ』で初登場したルール。2列にまたがる数字を含む、一風変わったピクロス。 --「2列にまたがっている」ということと「数字」をヒントに解く。 --こうして文章にすると分かり難いルールだが、実際にはメガピクロス解放時にプレイを交えた詳細なチュートリアルが為されるので、すぐに理解できるようになる。 -アナザーモード --ある程度ゲームを進めると出現する上述のメガピクロスを含んだモード。ただし、解放には一定数のピクロイトが必要。 --ノーマルモードとステージは同じだが、全ての問題がメガピクロス化しているため、実質別の問題として遊べる。 --ただし、アナザーモードにおいてポケモンのゲットは(当たり前だが)出来ない。 -ひみつのパスワード --本作にはパスワード入力画面が存在しており、特定の場で発表される8桁の「ひみつのパスワード」を入力することで隠し要素が解放される((現在、公式サイトにて全て公開されている。))。 --隠し要素は全てレアポケモンステージ。 ---- **評価点 -収録ポケモンの豊富さ --流石に現在登場しているポケモンが全て登場という訳にはいかなかったようだが、少なくとも有名どころ・人気どころや伝説・幻のポケモンなどは押さえてある。 ---中には「サトシゲッコウガ」「ジガルデ(パーフェクトフォルム)」といった、当時のゲームには登場していない形態も(これらは後に『[[サン・ムーン>ポケットモンスター サン・ムーン]]』で登場)。 --300種類以上のポケモンと、それに対応するピクロスを作成するには大変な労力がかかったと想像に難くない。 -問題数 --例えば本屋やダイソーで、ピクロス・イラストロジック専門誌を1冊買ってもせいぜい載っている問題数は多い物でも200問程度。それを考えると、(3DSを持っていれば)基本無料で300問以上のピクロスがプレイ可能というのは、非常にボリュームがあると言えるだろう。 ---上限額まで課金した場合で考えると、値段に対する問題数は妥当といったところだが、コストパフォーマンスが突出して良い『ピクロスeシリーズ』と比べると数段落ちる。 -課金上限の設定 --本作での課金は2,980円に抑えられる。この手の基本無料ゲームに於いて、フルプライスに至らない程度のところに課金上限を設定してあるというのは比較的良心的。 ---最初から限界いっぱいまでピクロイトを購入して買い切りタイトルのように楽しむというスタイルも現実的である。 ---『[[みんなのポケモンスクランブル]]』の特徴を評価点として引き継いでいる。大きな違いとして、購入しきれば無料でピクロイトをいつでも追加できる事。ピクロイトの入手に縛られることがない。 -様々なルール --通常のピクロスに加えて、ミクロスやメガピクロスも収録されており、バリエーションのある問題を楽しめる。 **問題点 -''心象の悪い課金要素'' --フル課金すれば良好なゲームになるかというとそうでもなく、''ミッション報酬の大半が無意味と化す。'' ---これは、ミッション報酬の大半がピクロイトなのに、フル課金するとピクロイトが好き時に無制限に補充できるようになる為である。 ---限られたピクロイトをどこに投資すれば速く進めるか・楽に進めるか、それを考えるのもひとつのゲームである。その楽しみが無くなってしまう。 ---しかもミッション報酬で得られるピクロイトは上記のような雀の涙状態なのに対し、補充は一回500単位で行える為、全ミッション達成にこだわるのでなければ行う必要性はなくなる。 --ならばフル課金をしなければよいではないかと思うだろうが、別の問題がある。どれだけ課金すれば十分か、事前に分からないのだ。 ---ピクロイトはまとめて買うと安いため、必要になった時必要な分を買っていくのは損である。 ---ステージ開放や手持ち数・Pゲージの拡張に必要なコストは、次段階の額しか知らされない。しかもステージ開放のコストはエリア11まで規則的に10づつ増えたあと急に不規則になるという嫌らしい価格設定であり、最後まで規則正しく増えていくと予想すれば必要以上のピクロイトを買ってしまうことになりかねない。 ---また中途半端に課金した場合のもう1つの問題点だが、課金直後一気に何エリアも進むのに対し、ピクロイトが尽きると急に進行が遅くなりその差にストレスを感じる事になる。 //課金プレイの快適さを覚えさせてまた課金をさせようという魂胆が見える。 ---開放したエリアが増えるほど無料で手に入るピクロイトが増えるのでエリアは進めるだけ進むのが最適であり、課金をしてもしなくても望むスピードで攻略することはできないのだ。 --ちなみに課金は消費アイテム扱いで再ダウンロードも不可なため、何らかの理由でデータが消えてしまい、バックアップも取っていなかった場合は課金し直しとなる。これは[[公式webサイトのFAQ>https://www.pokemon.co.jp/ex/p-picross/faq/]]にも記載されている。 //評価点で述べたとおり、課金上限額でも問題数に対する値段が高すぎるということはないので、課金のやり方を変えたり、素直に問題の分売方式にしていれば、ここまで悪いイメージは受けなかったと思われる。~ -''理解に苦しむUIの仕様'' --ピクロスを解く際はタッチペン操作と十字ボタン操作のどちらも選択可能となっているが、メイン画面などでは基本的にタッチペン以外での操作を受け付けてくれない。このとき間違ってキー操作を行おうとすると、画面に大きく「タッチしてください」の文字が表示され、プレイヤーを苛立たせる原因となっている。 ---基本的にピクロスを解くときは、タッチペンの方が塗りが早いので、そちらでの操作を前提にゲームデザインを設計したと考えられるが、それでいて、各問題のミッション内容を確認するにはXボタンが必要となるなど、''キーとペン両方使用しなければならない''場面も存在する。 //---さらに、操作を選択可能な部分すら、いちいちピクロス画面のポーズメニューからしか切り替えできず、自宅メニューのオプション内には存在しない。 //日本語がめちゃくちゃ ---開発元のジュピターはこれまでにも多くのピクロスを出しており、それらにはこのような欠点は存在しなかったため、今作の操作性の悪さが際立ってしまっている。 //--メイン画面のアイコンが何を意味しているのか分かりづらい。ほぼ同じ外見の「赤い家」と「青い家」のボタンがあり、初見でどちらが何の画面を意味しているのか分かる人は稀だろう((ちなみに赤い家は自宅、青い家はショップ。))。 //--ソートが「ゲット順」「名前順」「№順」「サイズ順」「タイプ順」と細かく設定できるのは良いのだが、逆順が不可。つまり後ろの方のポケモンを使いたい場合、数十体いるポケモンのページ送りを一々していく必要があり、地味に面倒。 //好きなポケモンはお気に入り機能で前に出せる。 //--スキルがポケモン毎に細かく異なるが、スロウタイムのみ弱中強と目安のみで細かい説明が表示されないので、実際使ってみないとどの程度遅くなるかが分からない。 //---またスプレッドボムを除くボム系も効果範囲が描かれてはいるが、それが小さなマス目な為に非常に見辛くなっている。 --その他、スロウタイムのスキル説明で具体的な倍率が記載されていなかったり、ボム系スキルの説明で効果範囲が見にくい等の細かい不満点も存在している。 -ミッションでスキルの使用を強要されてしまう。 --時間系ならまだ問題ないが、ボム系だと純粋にピクロスを楽しみたい時の支障となる。 --勿論1回目をノースキルで解き、2回目でスキルを使えば回避可能だが、同じ答えのパズルを2回やらなければならない。 --また一部のステージは規定タイムミッションがスキルなしでは先に回答マスをある程度暗記していないとまず達成出来ないような、スキル使用での補助が前提のタイムに設定されている。((具体的にはN20-03やN25-02などの15*15を3分以内、N30-15などの20*15を6分以内のもの。いずれの問題もヒントが一列の1, 2マスしかない場面に遭遇しやすくよほどのピクロスマシーンなプレイヤーでなければ暗記しないと不可能)) ---さすがに不評だったのか、後に同開発が担当した『[[ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒]]』でこのような強要解法仕様は撤廃された。 //ミッションなのだから当たり前では? //↑お絵かきロジック系パズルで同じ問題を二度以上解くことは自身のクリアタイムを更新したい時や再プレイで最初からやるような場合以外にまず機会はないと思われます。さらにいくらミッションとはいえ詰めパズルで基本ルール以外の解き方を半ば強要させるというのもあまり良い仕様とは言えないでしょう。実際に実質的な次回作のFF≒ではなくなっており、他のピクロス作品でもこのような無理にヒントを使わせるような仕様は採用されていません。 -幻のポケモンの出現に関して --起動した時などに、幻のポケモンが登場したとの情報を聞くことができ、出現してから1時間の間は各エリアに対応した幻のポケモンの問題を解くことができる仕様がある。しかし、幻のポケモンは解放したエリアたけではなく、未開放のエリアでも関係なく発生する。 --最低でも1つ先のエリアまでしか発生はしないのだが、エリア解放のためのピクロイトがない場合、迷惑な仕様である。 -最速タイム --今作はクリアタイムが記録される仕様になっているが、''スキル使用時と共有されている''為に、強力なボム系やフリーズタイム等を使用すると容易に0秒クリアの記録を作れてしまえる。 ---そのため、スキル不使用時のタイム、もしくはスキルの効果を無視した実際のプレイタイムを別に記録してほしいとの声もある。 ---- **総評 調整不足なシステムや課金偏重気味のプレイ環境周りなどの問題点はあるが、それらを除けば気楽に遊べるピクロスに仕上がっている。~ ピクロイトの要求が途方もないゆえにある程度課金したほうがスムーズに遊べるが、長い時間を費やし地道に無課金でクリアすることも一応は可能となっている。~ 課金なしでじっくり取り組めるだけの時間的余裕がある人であれば、まずDLしてみても損はないだろう。~ 最初から限界まで購入する買い切りスタイルも可能ではある。 ---- **余談 -『ポケモンピクロス』はゲームボーイカラー用ソフトとしても発売予定があった。 --こちらは1999年春にゲーム誌で公開されたが、その後情報は途絶えお蔵入りしている。

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