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デモンブライド」を以下のとおり復元します。
*Daemon Bride
【でもんぶらいど】
|ジャンル|対戦格闘|~|
|対応機種|アーケード|~|
|メディア|eX-BOARD|~|
|発売・開発元|エクサム|~|
|稼動開始日|2009年7月16日|~|
//ひとまず完成しました。誤字の訂正など有難う御座います。

*概要
『アルカナハート』シリーズのエクサムが送りだしたオリジナル格闘。崩壊した関東で天使と悪魔の契約者たちの戦いを描く。~
最初に記事が載ったのはゲーム誌ではなく『[[メンズナックル>http://www.gsp.jp/mk.php]]』だった。~
女性層の取り込みを狙うべくシンプルモードを初搭載。女性向けゲーム誌で特集を組み連載された。

*キャラ&システム

#region(長いので格納)
天使の契約者たち

-皇久遠(すめらぎ くおん)
--一応この作品の主人公。聖ステラ学園高等部の生徒会長を務める。父親は都知事らしい。
---ブライドはミカエル。鎧を身に纏った荘厳な容貌だが人懐っこい性格。
-獅堂明日真(しどう あすま)
--久遠の右腕を務める熱血漢。明らかにアニメ『ス○ライド』の○ズマをモチーフにしている喧嘩好き。シンプルのほうが強いとの声も。
---ブライドはウリエル。明日真を弟子として指導している。
-帷乃亜(とばり のあ)
--中等部に通う内気な少年。''男の子だよ!''
---ブライドはガブリエル。乃亜を我が子のように見守っている。
-リヒト・ウルフスタン・シュヴァルツ
--学園の教師で退魔師。物憂げな雰囲気を持つ。聖書で人を殴る罰当たり神父(?)。
---ブライドはハニエル。天使なのにものすごい人見知りで「お父さん」と呼ぶリヒトにすら毒を吐く。
-三月原結エメリア(みつきはら ゆい ~)
--学園の図書館司書でリヒトの弟子の見習い退魔師。真面目だが天然。ストーリーモードではラスボス戦までボケ倒す。
---ブライドはメタトロン。小さい体に似つかわしく無い力を秘めている。
-皇にぃな(すめらぎ ~)
--乃亜と同じ中等部に通う久遠の妹。かなりのブラコン。でも武器が巨大剪定ハサミ。
---ブライドはザドキエル。にぃなに献身的に尽くしている。
-橘蒼矢(たちばな そうや)
--久遠・明日真と同じ生徒会書記。秘かな野心家。橘流弓術の使い手で武器は和弓。
---ブライドはラファエル。子ブタに翼が生えたような存在で蒼矢に懐いている。犬ですら喋るこの世界で唯一人語を話さない。''ぷぷぷぷぷぅ~''

悪魔の契約者たち

-天羽零彗(あばね れいぜい)
--元学園の生徒会副長で久遠の右腕だったもう一人の主人公。今は追われる身だがそれを感じさせない奔放な性格。セリフがメンズナックルで、久遠よりメディア露出が多かったためこっちが主人公だと思っていた人も多い。''黒に染まるぜ、お前のために。''
---ブライドはルシフェル。力を欲した久遠より自分に堕ちた零彗を選ぶ美少女。超必がケーキカットにも見える。
-ドーン
--反教団レジスタンスに所属する元軍人。無愛想だが丁寧な紳士。でも武器は触手(マモン)。
---ブライドはマモン。ドーンにあしらわれるのが不満気味。マッチョに絡みつくタコという誰も得しない悪魔。
-闇咲紅花(やみさか くれは)
--学園高等部の生徒だが素質ゆえに悪魔と契約させられた少女。消極的な性格。だがボイスは''結構テンション高い。''
---ブライドはアスモデウス。言葉巧みに唆して契約させた。美少女に絡みつくエロ蛇。
-イヴ
--レジスタンスのボスで高いカリスマ性をもつ謎の女。カモフラージュとしてロックバンドのヴォーカルを装う。
---ブライドはベルゼブブ。ラバースーツ姿のハエで''まさにドM''。
-ダスク
--ドーンと同じレジスタンスのメンバー。性格は凶暴。
---ブライドはアスタロト。自身も狂気めいているがダスクを愛している。死人の顔色で胸から下が骨。
-ぺこ丸
--スラムに捨てられた子犬。人間を憎んでいる。バケモノのような外見だが中身は『ジョジョの奇妙な冒険』のイギー並に小さい。
---ブライドはサタン。小さい体なのに態度は尊大。戦闘中はぺこ丸の外装担当。
-しふぉん
--スラムで暮らす記憶喪失の少女。年相応の無邪気さと残酷さを併せ持つ。''エクサムお家芸の少女デカキャラ担当。''
---ブライドはレヴィアタン。普段はピエロの人形だが戦闘時には前述の通り巨大化する。

隠し&ボスキャラ

-ジャッジ
--全てを仮面の下に隠した謎の男。CPU戦で一本も落とさずにいると乱入してくる。かなり暴れるので注意。
---ブライドは''堕天使''ミカエル。ジャッジに全てを捧げている。ミカエルに比べるとダークな印象。
-リベリオン
--光と風に包まれた謎の騎士。プレイヤーがジャッジを使用時のみ乱入してくる(それ以外はランダムで普通に出てくる)。
---ブライドは''聖魔''ルシフェル。リベリオンを信頼し、愛している。ルシフェルに比べるとデレ分多目。
-法皇ディエス・イレ・デウス
--教団のトップで真の黒幕。CPU専用でプレイヤーは使用不可。多彩な飛び道具で暴れ回る。超必の割り込み性能が凄まじいので適当に攻めると終わる。
---ブライドは''造物神''デミウルゴス。教皇のような服装の骸骨で正体不明である(元ネタでは物質世界へのこだわりを否定する宗派での造物主を意味し、悪神扱い)。

システム
-ブライドゲージ
--『アルカナ』シリーズのホーミングゲージに相当。射撃、Dボタンダッシュ、リフレクト(後述)に使用。時間経過で回復するが使い切ると長いチャージを要する。
-フォースゲージ
--一般格ゲーのパワーゲージに相当。ブライドカウンター(ガードキャンセル)、EX必殺技、超必殺技で使用。
-リフレクト
--カプコン格闘におけるアドバンシングガード。相手を押し返せる。
-ブライドパージ
--『[[GUILTY GEAR XX]]』におけるサイクバースト。ブライドゲージを全て消費、エンゲージレベルが低下する。
-エンゲージレベル
--体力の横にあるハートのゲージ。ブライドを行使するかラウンドを取られると上昇し(タイムアップ負けでは上昇しない)前述のブライドパージで低下する(マイナス1、MAX時のみマイナス2)。
-エンゲージクライマックス
--エンゲージレベルがMAXのときにABC同時押しで発動。攻撃力とブライドゲージ回復速度が上がり、フォースゲージ無しで超必殺技(クライマックス版)を使用できる。
-''シンプルモード''
--A…連続攻撃、B…必殺技、C…射撃&ブライド技に割り振られている。(Dボタンの使用方法は同じ)
---レバー1方向+ボタンで簡単に技が出るが(超必殺技は''AB同時押し'')、必殺技の強弱打ち分けはできず一部特殊&必殺技&EX必殺技&ブライドパージは使用不可になる。
#endregion

*問題点・賛否両論点
-全体的に安っぽいグラフィック・演出
--HD画質主流になったこの年代で使用基板の都合でSD画質なのは仕方ないとして、アニメーションパターンが明らかに少ない((アニメ枚数が少ない他、勝利ポーズ演出が無い。))など、あまり制作費をかけられなかったことが伺える。各種エフェクトも全体的にチープ。
--女性層をはじめとした新規層を取り込もうとした志とは裏腹に、最も重要であるはずの見た目が悪かったことが本作の失敗要因と言われている。
-『アルカナ』シリーズより低い自由度
--最大の難点はキャラクター固有のブライド(アルカナに該当する要素)を変更できない点。アルカナは原則自由に変更可能であるため、劣化感が否めなかった。
---設定上そのキャラクターと1セットになっているため、変更できる方がおかしいのも事実だが、とことん実用性重視なのが対戦格闘ゲームというジャンルである。
---ただし、アルカナも設定上はブライド同様、''取っ替え引っ替えできる代物ではない''。にも関わらず扱いが異なる理由としては、アルカナがあくまで力を貸す高次の存在という扱いなのに対して、ブライドはパートナー・一人の登場人物としてデザインされている点が考えられる。((また、開幕の演出で一緒に出現するし、契約者の姿もブライドの意匠に近いパーツが追加されるのでブライドが変えられると訳が分からなくなってしまう。))
-出回りの悪さ
--まがりなりにも実績を残している会社の新作であるにも関わらず稼働店舗は少なかった。「やりたいのに近所に無い」という声は少なくない。
--稼動時期がよりによって方向性まで似ている『[[BLAZBLUE]]』と被ったのもインカムに影響したと見られる。

以上の点から閑古鳥が鳴き、年末に『アルカナハート3』が稼働されると入れ替わるかのようにパッタリと姿を消してしまった。

*評価点
-複雑な操作いらずのシンプルモード。
--これは『アルカナハート3』にフィードバックされている。後に『BLAZBLUE』の「スタイリッシュモード」などにも継承され、形を換えて『[[ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ]]』『[[UNDER NIGHT IN-BIRTH]]』に標準搭載された「連打コンボ」に昇華された・・・と思われる。
-豪華''過ぎる''声優陣。
--宮野真守、谷山紀章、能登麻美子、花澤香菜、神谷浩史、中村悠一、小野大輔、小山力也、加藤英美里、佐藤利奈・・・''豪華過ぎる。''この一言に尽きる面々が揃っている。
--中には後に『ドキドキ!プリキュア』で知名度を上げた渕上舞((尤もイメージは180度違うが。))の名前も。
-致命的なバグ&フリーズは特に挙がっておらず、ゲームバランスの破綻も見られなかった。アプローチさえ成功していれば、と惜しまれる一因である。
--やり込まれた結果新たな問題が発見される、ということもままあるが。
-一人プレイモードの難易度は低めで後半戦までは楽に進める。
--ただ、低いと言ってもライバルキャラやラスボスはそれなりに手強い。((エクサム作品全般に言えるが後半のCPUは純粋に動きがよく強く、ラスボスはこれまた同社お馴染みの1F発動の超必を持っているため非常に厄介。ただし後者はさらに同社お馴染みで足元がお留守なので倒すだけなら転ばせてれば勝てる。))

*総評
着想は決して悪くなかったが開発と実地での温度差から埋もれるべくして埋もれた作品。&br()だがシンプルモードの採用などこのゲームが残した功績は決して小さくない。((事実、この作品稼動以降に本作と似通ってる形のシンプルモード(またはそれに類するシステム)を実装したブレイブルー(CTを除く)やP4Uといった作品もある。))
&br()また、きちんと戦い方がわかるとワンタッチまでの駆け引きが重要で射撃でけん制しつつ触れたら一気に畳み込み削るという、ある意味&bold(){サムライスピリッツ}((エクサムの格闘ゲーム部門の前所属、悠紀エンタープライズが途中から関わっている))に似たものとなる。&br()
全体的に地味な形でまとまってしまっているが前述の通り(一部を除き)バランスはまとまっているので気になったら遊んでみても損はないだろう。

*余談
この作品の(プレイできる形での)初お披露目のとき、何故かLINEAR VS EXAMというコラボ音楽イベント。
さらにはそのイベントに芸人のどきどきキャンプ((体格のいい方が24のジャックバウアーのモノマネをするコンビ芸人、ジャックバウアーの声優は小山力也氏で本作のドーンと同声優のためのお呼ばれだった))もゲストで来るという凄まじい迷走をしていた。
-ちなみに、同コンビがここで新聞などのインタビューもあったためこの作品は&bold(){スポーツ誌にも名前が出ていた}。
--なお、その後にきちんと伊藤健太郎氏などきちんとした声優陣もゲスト登場した。
本格的なロケテストは【クルセイドゼロ】と銘打って大々的に公式大会を開き北は北海道、南は福岡でもロケテが行われていた。
-ここで本格的なプレイヤーが燃え尽きた可能性もある。
まさかの技名を公式募集していた。
-前述の音楽イベントロケテの際に「(仮名)となっている技名にいいのがあったら名前を付けていただけるとうれしいです」(大意)とブログに書かれ、&bold(){実際にここで応募された名前がゲームで使われた。}
--ここで採用されたのは紅花の必殺技「常闇」(仮名は黒い霧で包まれる)
-また、アーケードゲーム雑誌「アルカディア」でもそれ以外の仮名必殺技名称が募集され、&bold(){ここでも1名が採用された。}
--ここで採用されたのはドーンの一回転投げ「タックオールツーアーミー」と「テイクオールツーアーミー」(仮名はタコ掴み)((原文ママである。ちなみに正式名称を速く言うとタコ掴みになる))
---ただし、必殺技ボイスがあるような技ではないのでその名称が叫ばれるということはなかった。
---ちなみに採用者の二名はスタッフロールに【技命名協力(&bold(){マッドリネーマー})】として名前が載っている。クリアした際は探してみるといいだろう。


*Daemon Bride ADDITIONAL GAIN
【でもんぶらいど あでぃしょなるげいん】
|ジャンル|対戦格闘|~|
|対応機種|アーケード|~|
|メディア|Taito Type X2(NESiCA×Live)|~|
|発売・開発元|エクサム|~|
|稼動開始日|2011年11月24日|~|
続編の可能性がない中、まさかの配信。
-ピュア(ブライド:''堕天使''ザドキエル)を追加したver。にぃなの悪魔化バージョンでドS化している。&br()ピュアのTwitterアカウントによる広報活動がされていたが、エクサム広報直々に「失敗だった」と言われてしまった位流行る事はなかった。
-前述の無印との差異はピュアが増えた&bold(){だけ}((全くキャラ調整もないので無印そのままのバランスで遊べる。))なので今からプレイするならこちらを。幸いNESiCA×Live配信なので配信終了か制限されない限りは半永久的にプレイが可能。

復元してよろしいですか?