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ミニ4ボーイ」を以下のとおり復元します。
*ミニ4ボーイ
【みによんぼーい】
|ジャンル|ミニ四駆|&amazon(B0000645N2)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|発売元|J・ウイング|~|
|開発元|不明(オカリナシステム?)|~|
|発売日|1996年12月27日|~|
|定価|5,229円|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|やく32ぶんの1スケールのマシン&br臨場感溢れないレース画面&br無いに等しいストーリー|~|
//作成者がうろ覚えで書いているので、訂正・加筆すべき部分があればお願いします。
*概要
1980~90年代に何度もブームを巻き起こした、タミヤ(TAMIYA、当時:田宮模型)の「ミニ四駆」に便乗して制作・販売されたGBソフト。
それを意識してか、パッケージには発売当時にブームの牽引役だった漫画及びアニメ作品『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場するミニ四駆マシンに酷似したイラストが使われている。

だが、このソフトはタミヤのミニ四駆とは一線を画す、いわば&color(red){ノンライセンス商品}である。そのため、作中で「ミニ四駆」という言葉が使われることはない(「ミニ四駆」はタミヤの登録商標)。
代わりに、作中及び説明書ではミニ四駆にあたるマシンのことを「''やく32分の1スケールのマシン''」と呼んでいる。タイトルの『ミニ4ボーイ』がアウトのように見えるが、こちらはJ・ウイング自身がちゃっかり登録商標にしている。
以上の点から、本作をミニ四駆関連のパチモノの一つと認識している人は多い。まさに、''ソフトの色だけでなく、外箱も中身も完全に灰色なゲーム''である。
-製作に関わった長谷見氏によると、タミヤ側から何らかの許可は取っていたとのこと。しかし、販売経緯や著作権問題に関する詳細は不明である。
//真相絶賛募集中
-そんな色々と問題のあるソフトではあるが、''当時はテレビCMまでやっていた''([[参考>http://www.nicovideo.jp/watch/sm15151546]])。ミニ四駆らしき何かがコースを走っているCMで、「四駆レースのすべてを完璧にシミュレート!!」だそうな。

それだけでも充分問題なのだが、本作はゲームとしてのクオリティも低い。以下に問題点を上げていく。

*問題点
-本作の主人公が、ふとしたことから「''やく32分の(ry''(以下マシンと表記)」を手に入れたところから物語が始まるのだが、''その後のストーリーが無い。''
--厳密に言えば、主人公に設定されているランキングをレースで勝って上げていくのが話の目的である。だが、主人公がレースを続ける理由や勝ち続ける意義が全く表現されないため、プレイヤーはレース・買い物・マシンのセッティングを淡々と繰り返すだけになってしまう。RPGに例えるなら、敵を倒すことと装備を調えることを繰り返すだけである。
--主人公の初期ランキングは80位。つまり80人相手にレースで勝利しなければならない。やれることが前述の3つしかないので、賽の河原状態である。
---その80人にしても、所謂「名前有りキャラ」はランキングを10上げる毎に出てくるのみなので、70人以上が名無しの雑魚状態という仕様である。当然、雑魚戦にイベントはない。
-マシンレースの肝であるはずのレース画面が、タミヤ公認のものに比べると32分の1程度のクオリティである。
--レース画面に表示されるモノは大きく分けて3つある。
---一つは走行タイムの表示。これは問題ない。
---もう一つは、画面中央に表示される自分のマシンのドライバー視点(のようななにか)。実際のF1レースやF-ZEROやマリオカート、リッジレーサーなどの誰かが乗るレースゲームならともかく、ミニ四駆は人が乗るものではない。斬新なゲーム性を追求したかったのかもしれないが、''着眼点がいろいろと間違っている''。
---そして一番下に、サーキットを上から見下ろしたミニマップが表示される。中央のマップではマシン同士の位置関係が把握できないので、これを主に見ることになるのだが、''自機と相手機を示すアイコンが○と×。''
---さらに、どの画面も動きがカクカクしている。マシンのコーナリングなどは、中央画面も○×アイコンも完全に直角移動、といった塩梅になっている。
--何より問題なのは、この3つの画面のどこにも''自分が作ったマシンの走る姿が映らない''ことである。マシンの外見をいくつかのパターンから組み合わせて作れるのだが、肝心のレースでそれがまったく使われない。
---外見はマシンの各種パラメーターに影響するから全くの無駄ではないし、GBのゲームであることを踏まえるとモーショングラフィックが限られるのは仕方のないことである。
---しかし、せめてマシン型のアイコンが表示されているならともかく、○と×がカクカク動いているだけのレースは最早''マイコンゲームレベル''である。1996年発売のGBゲーム水準の3.125%にも届いていない。

*総評
内容が薄い・肝心のゲーム内容がクソ・そのくせ作業を強いられる、と、クソゲーとしての要素を手堅く押さえた一品である。
-限りなくクロに近いグレー商品なので、訴訟・販売停止になってもおかしくないのだが、何と[[続編>ミニ4ボーイII]]が出ている。そちらは色々と改良されていて、見事なバカゲーとして生まれ変わっている。

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