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クリスタル・ディフェンダーズ」を以下のとおり復元します。
*クリスタル・ディフェンダーズ
【くりすたる・でぃふぇんだーず】
|ジャンル|ディフェンスシミュレーション|&image(http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3765&file=CRYSTAL%E3%80%80DEFENDERS.jpg,width=160)|~|
|対応機種|プレイステーション3、プレイステーション・ポータブル(PlayStation Store)&br()Xbox 360(Xbox Live Arcade)&br()Wii(Wiiウェア)など|~|~|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|~|~|
|発売・開発元|スクウェア・エニックス|~|~|
|発売日|【PS3/360】2009年3月11日&br()【PSP】2009年10月29日|~|~|
|発売日(R)|【Wii】&br()クリスタル・ディフェンダーズR1: 2009年1月27日&br()クリスタル・ディフェンダーズR2: 2009年2月24日|~|~|
|定価|【PS3/PSP】900円&br()【360】800マイクロソフトポイント|~|~|
|定価(R)|【Wii】各1,000Wiiポイント|~|~|
|プレイ人数|1人|~|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|~|
|備考|''2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み''|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[ファイナルファンタジーシリーズ]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
『[[ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア]]』のスピンオフ作。~
万物の根源たる「クリスタル」をモンスターから守るために兵士を雇ってモンスターの襲撃に耐えるというシンプルなゲーム。~
本作は、フリーゲームなどでたびたび見かける方も多いであろう通路侵入型の「タワーディフェンス」を一般層向けにFFチックにアレンジした物である。

元々は2008年に携帯電話アプリで『&b(){クリスタル ガーディアンズ}』としてリリースされていた作品をリメイクしたもの。~
Wiiウェアではマップが変更された『&b(){クリスタル・ディフェンダーズR1}』『&b(){クリスタル・ディフェンダーズR2}』が発売された。

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**タワーディフェンスとはどういうゲームなのか
-簡単に言うなら、一定の進路を進んでくる敵の襲撃を防ぐために、様々な防衛ユニットを雇って対抗するというもの。
--元々は防衛ユニットの形状が各種の塔(タワー)であったため、このようなジャンル名となっている。
--防衛目標(大抵は1箇所)には耐久力がある。敵が到達してしまうと耐久が減り、0になるとゲームオーバー。そのため敵を到達させないよう、道中で殲滅するのが目標となる。
-ユニットごとにそれぞれ違った特徴があるのが通例で、どのユニットをどこに配置するのかというところに高い戦術性がある。
-レベルの概念もあり、いつどのようなタイミングでユニットのレベルを上げるのかも重要となってくる。
-当然この手のゲームでは答えは1つではない。特にこのジャンルの場合は敵ターン中でもユニットを配置したり出来るため、戦術性の高さは他のジャンルと比べてもかなりのもの。
//あんまりここで書きすぎるのもどうかと思ったのでシンプルに書いてみた。でももうちょっと多くてもいいかも

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**評価点
-今作はそのタワーディフェンスの原点を地で行くようなゲームであり、当然高い戦術性も持ち合わせている。ただし、今作独自の要素もあるためただの模倣で終わっていない。
--一般的なTD系ゲームで登場する銃や大砲などと言った物は全てFFの世界観にあわせたものにしており、しかも上手く溶け込んでいる。
---そのためかTD系ゲームでは珍しいCERO-Aである。
---FFシリーズではお馴染みの黒魔道士などのジョブ、チョコボといったキャラクター達が登場する。アントリオンなどといった若干マイナーなモンスターも。
--W2(Wii版ではR2)以降に登場するパワークリスタルの存在。
---ユニットの近くにこのクリスタルがあると色ごとに応じた能力が50%ずつ増していくと言う物で、赤なら攻撃力、青なら行動範囲、黄なら攻撃スピードと言った要素がアップする。
---しかも最大4つまで重ねがけが可能であるため、やり方次第ではどのようなユニットを使ってもいくらでも戦術が練られる。
---ただし便利な分値段も非常に高い。便利だからといって序盤に配置するのは自殺行為。
--上記のようにDL販売版は3つに分けられており、W1ではこのジャンルの基礎が学べ、W2ではパワークリスタルによる高い戦術性、W3では敵モンスターやマップの構成が難化するなど上級者も安心の難易度になる。
--戦闘中に発動できる「召喚」の存在。
---1wave中に1回だけしか使えず、クリスタルを消費するといった欠点はあるが、無類の強さでモンスターたちをなぎ払って行ったり味方を強化してくれたりするなど効果は絶大。
---無論使うと同時にパーフェクトクリアも出来ずスコアも下がるため基本的に上級者は使わない。そのため初心者への救済措置としてよく出来ている。
---召喚時の演出もFFシリーズと言えば派手な召喚ムービーがウリであるものの今作は非常に地味である。ただしすっきりしておりテンポもいいためシミュレーションというジャンルのことを考えると正しい方向性といえる。
--この手のゲームに重要なバランス調整も中々しっかりしており熱中度を高めるのに一役買っている。
---よくある「一部のユニットが役立たず同然」といった物は全く無く、全てのユニットに明確な個性があるのは地味ながら良く出来ている。
---ただし難易度は結構高い。こつをつかむまではまともにクリアするのも難しい。ただ、理不尽な難しさではないためプレイヤーに意地でもクリアしたいと思わせる絶妙な難易度となっている。
--敵wave中にも時間をストップしてじっくり考える事が出来るといった他のTD系ゲームに無い独自の配慮も好評。
-ネットにつなぐ事により世界中のユーザーとランキング形式でハイスコアを競う事も出来る。やりこみ派には嬉しい。
--ギル・ユニット配置は以後のwaveに持ち越されるため、ハイスコアを狙うためにいつどこで誰を配置すれば効率よく稼げるか、後々のためにどう準備するか、と綿密な計画が要求される。
-音楽も空気になりすぎていないなど全体的に高い評価を貰っている。

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**問題点
-グラフィックは正直FFに近い作品でありながらPS1でも普通に出来るレベル。PS3や360でもそのままであるため完全にHD画質の無駄遣いである。
--フレームレートも気にならないレベルではあるものの結構かくかく。
---これは、このゲームの元が携帯アプリでありDL版でもフレームレートなどを考えずHD機に移植したことが原因である。
---ただ、解像度によって文字の大きさが変わるといった配慮はしっかりなされている。

-タワーディフェンスというジャンルから考えてFFでやる意味はあったのか、疑問視するユーザーもいる。
--ただし、ハードルが高めのTD系ゲームの中では本作はハードルが低めで取っつきやすい方であり、取っつきやすさを重視して間口を広げるためにFFの世界観を借りたともとれる。

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**総評
最近のスクエニ作品はグラフィックを前面に押し出したゲームが増える一方で肝心のゲーム性がおざなりになっているという意見が耐えない。~
そんな中でも今作はグラフィックなどの見栄えを捨てて、純粋にゲームらしいゲームを体現した熱中度の高いゲームであると言える。~
PS3や360では体験版も配信されている上値段も割安なので興味を持ったら気軽に買って問題ないだろう。~
また、今作は実に様々な機種で販売されている((上記で上げた他にも、iPad・iPhone・iPod touchなどでも売られている上、大元の携帯アプリ版も発売中である。))が、いわゆるバージョン分け商法といった物ではなく、どのバージョンでも見た目は変わらないが基本は同じであるため好きな物もしくは自分の持っているハードや機種に合わせて買ってもいいだろう。

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**余談
-iPhoneなどのバージョンでは初期の頃は機種独自のタッチ機能を完全に無視した操作性の悪さが大バッシングを食らう結果となってしまっていたが、その後アップデートがなされ、現在では定番ディフェンスシミュレーションと呼ばれるほどに進化したという経歴がある。
--そのため、現在ネット上でのこのバージョンの批判は殆んどアップデート前のものであるということになる。
-また、Wii版では購買層のことを考えてか難易度が下がっているがその下げ方が「ユニットの金額を大幅に減らす」というやり方であるのも好意的に受け止められている。
--このゲームでは基本的に高いスコアを競うことが目的に近いのでハードルの低下と高スコアを追い求める楽しさを両立したこの調整は正しい方向性といえるだろう。
-後にFFタワーディフェンスの第二弾である『光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(Wiiウェア)が発売された。本作との関連性はあまりないがこっちもこっちでなかなか面白い。
//日本語が変だったり内容の間違いなど修正していただけると嬉しいです。
-iOSでは本作のシリーズ作として、ライン型のタワーディフェンス『クリスタル・ディフェンダーズ VANGUARD STORM』が配信された。

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