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ちゃっくんぽっぷ」を以下のとおり復元します。
*Chack'n Pop
【ちゃっくんぽっぷ】
|ジャンル|アクション|&amazon(B004PP9KMU)|
|対応機種|アーケード、&br()PC-6001mkII、PC-8801、X1、FM-7、&br()MSX、SG-1000、ファミリーコンピュータ、&br()プレイステーション2、プレイステーション・ポータブル((PS2は『タイトーメモリーズ 下巻』、PSPは『タイトーメモリーズ ポケット』に収録。))|~|
|発売・開発元&br()(または発売元)|【AC/MSX/FC/PS2/PSP】タイトー&br()【SG-1000】セガ・エンタープライゼス&br()【PC】ニデコムキャリー&br()【Wii(VC)/3DS(VC)】スクウェア・エニックス|~|
|開発元|【FC】トーセ&br()【PC】キャリーラボ|~|
|稼動開始日【AC】|1983年|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2008年7月8日/514Wiiポイント&br()【3DS】2013年11月20日/514円(税込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-「ちゃっくん」を操り、時限式の爆弾を使って、モンスターのいる迷路に囚われたハートを逃がしていくゲーム。
-アクションゲームだが、パズル要素も濃いゲーム。
-アーケードではそれほどヒットしなかったものの、PC版の移植が非常に出来がよく、PCでは人気作だった。
-本作で作られたキャラクター達は、その後のタイトー作品に多く出る事となる。

**特徴とシステム
-サイドビューのアクションゲーム。
--ステージは簡単な迷路となっており、そこに二つの檻にハートが囚われている。このハートを逃がすとステージクリア。
--「ちゃっくん」は四方向に動ける。また天上に張り付くことができ、移動もできる。『ちゃっくん』は身長程足が延ばせ、高さが身長の二倍程度の天上なら、床から直接天上に張り付く事ができる。
--時限式爆弾を左右に出せる。出すとすぐに重力に引かれて落ちていく。この爆弾をどこに仕掛けるのかがプレイのコツ。爆弾は爆発すると周囲に煙をまき散らす。これが爆発の攻撃範囲。この煙に飲み込まれたモンスターを倒すことができる。また、自分も巻き込まれるとミスになる。
--ステージの一番上に、出口に蓋をしようとするモンスターがいる。これが出口を塞いでしまうと、タイムオーバー。

-モンスターは天上に卵の形でぶら下がっており、時間が経つと孵化していく。
--モンスターの動きは三種類。周辺をうろついているだけのもの。ひたすら追っかけてくるもの。そして、爆弾を仕掛けると逃げ出すもの。この内最後のタイプは倒すのに手間がかかる。
--一発の爆弾で複数のモンスターを倒すとボーナスアイテムが現れ、取ると得点となる。

-ステージを特徴づける様々なギミック。
--アイスブロック。爆弾で破壊でき、通れるようになる。だが、破壊し過ぎて足場がなくなってしまう事もあるので、注意が必要。
--ウォーターボトル。壊すと水が出てきて、床にたまっていく。水中は自由に泳げ、高さの都合などで届かないような場所もいける。しかし爆弾が出せなくなる。また水中には煙が広がらない。
--ムービングブロック。左右に動く床状のブロック。うまく利用し移動に使う。ただし壁とこのブロックに挟まれるとミスとなる。動きはやや不規則なものもあり、見極めなければならない。

-モンスターを全滅させてクリアか、逆に一匹も倒さずクリアでボーナスがもらえる。

-全14ステージのループ制。

**評価点
-パズル性のあるパターン攻略を考える楽しみがある。
--各ステージでは、モンスターの卵の位置、孵化するタイミング、三種類の動きのモンスターがどこに配置されているかが決まっている。さらにステージ特有のギミックもある。
--このため「ちゃっくん」がどう動き、どこで爆弾を仕掛け、どこで一旦待機し…といったパズル的なパターン攻略が可能。これを見出すのが本作の面白さ。

-簡単な説明が表示された練習用の1面がある。1面が簡単なゲームというのは当時もあったが、トレーニング面と銘打っているのは珍しかった。

-中間デモが豊富。
--3ステージ毎にコミカルなデモが挟まれる。物語的になっており、最後の14面をクリアするとエンディングらしいデモもある。もっともループ制なのでまた戻るのだが。

**問題点
-パズルアクションゲームとしてはボリュームに乏しい。
--アーケードゲームでは、このタイプのゲームでは30面~200面あるのが一般的だった。
--パズルゲームは解法が見つかれば「終わり」であるため、当然ながら飽きも早く、現場でも早期撤去する店舗が多かった。
--『フェアリーランドストーリー』『バブルボブル』では、この反省を生かしてアクション性を向上させ、約100面のボリュームになっている。

**総評
アクションゲームでありながら、攻略がパズル的と独特の味があるゲーム。ただACではそれほどヒットしなかった。PC移植で再評価を受けた当時としては珍しいゲーム。

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**PC-8801版、X1版、FM-7版
ACではあまり出回らず、知名度をそれほど獲得できなかったが、PCでは当時の代表的なアクションゲームの一つとなった。それというのも移植度が非常に高かったからだ。PC-8801版、X1版、FM-7版はPC特有のちらつきはあるものの、デモも含め移植レベルはかなり高い。ただ音源に関しては、スペック上完全な移植とはいかなかったが。&br();一方その他の同時期の移植版は、マシンスペックの関係で様々な部分で劣化移植に留まっている。

**余談
-販促用ポスターでネタバレ。エンディングまで載っている(悪い意味での)ご丁寧さ。
--こちらも『フェアリーランドストーリー』『バブルボブル』では終盤面が「?」で隠されている。

-東大生が日立ベーシックマスター LevelIII用に作った『Chack’n Chack』というゲームが元と言われている。
-本作のモンスター「もっくん」と「まいた」はその後、『バブルボブル』や『[[パズルボブル]]』などにも出ている。「ちゃっくん」も『[[ぽっぷんぽっぷ]]』コンシューマー版の隠しキャラとして出てくる。

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