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ボンバーマン'93」を以下のとおり復元します。
*ボンバーマン'93
【ぼんばーまん きゅうじゅうさん】
|ジャンル|アクション|&ref(BOMBERMAN'93.jpg)|
|対応機種|PCエンジン|~|
|メディア|4MbitHuカード|~|
|発売・開発元|ハドソン|~|
|発売日|1992年12月11日|~|
|価格|6,500円(税抜)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ボンバーマンシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/927.html]]''|

**ストーリー
>6つの惑星からなるマゼラン銀河星。~
だがある日、宇宙銀河管理局のマザーコンピュータの重要なチップをブラックボンバーマンと6人の悪者たちが7個奪い、機械を停止させてしまったから大変!~
この緊急事態に宇宙銀河連邦警察NO.1のスゴ腕刑事、ボンバーコップに出動の命令が下った。~
さあ、銀河系を救うための決死の追跡が始まった!!

**概要
-PCエンジン版ボンバーマン第二作目。シリーズおなじみのアイテム「ボムキック」「ラインボム」の初登場作品。
-前作同様、次々にクリアしていく「ノーマルゲーム」、別売のマルチタップを接続して最大5人まで同時プレイできる「バトル」、GTを使って通信対戦ができる「バトル通信」、続きからプレイできる「パスワード」、バックアップラムからデータを読み出す「ロード」といった5つのゲームモードが用意されている。
-PCエンジン版特有の仕様としてコンティニュー制限があるものの、爆弾と火力は今までのようにコンティニューすると消滅するのではなく、コンティニューしてもそのまま残る永続効果となっている。
-主人公がボンバーマンではないのは三作目となる。(過去の作品ではFCボンバーキングのナイトとGBボンバーボーイのキッドが主役となっている)
-今作は全部で6+1の7ラウンドと8つあった前作より1つ減った。各ラウンドにはそれぞれ8つのステージがあり、8ステージ目にはボスが待ち構えている。なお最終ラウンドは6つ全てのラウンド全てをクリアするまではラウンドマップでは表示されず、説明書でもその存在が伏せられていた。但し、タイトル画面では密かに最終ラウンドで登場する惑星がネタバレしていたりする。


**評価点
-新要素が多数追加され、ノーマルゲームが前作より大幅にパワーアップ。
--今作は破壊不可能なブロックが繋がったりと地形が変則的になり、ブロックが規則的に並んだステージばかりだった前作ほど単調ではなくなった。

-ステージ中にトラップが登場するようになった。これらのトラップはバトルモードでも登場する。
#region(トラップ一覧)
-ワープホール:ボンバーコップが乗ると吸い込まれ、別の場所に移動する。ノーマルモードではワープ直後は少しの間だけ無敵状態となる。
-ノンセットタイル:爆弾を設置しようにも警報音が鳴って爆弾を設置出来ず、ボムキックで蹴り飛ばした爆弾もタイルの前で止まってしまう。
-リターンブロック:破壊しても一定時間で元通りに再生する。
-回転ドア:ドア矢印のついたブロックと球状のゲートで構成されている。爆弾を含めた障害物が無ければ決まった範囲を左右どちらにも回転するものと、時計回り・反時計回りのどちらか一方に360度回転するものがある。
-ベルトコンベアー:ボンバーコップだけでなく、設置した爆弾も動いている方向に流してしまう。
#endregion()

-ストーリーが説明書を読ますとも明確になった。主人公であるボンバーコップが警察官という設定も浮かしていない。
--ブラックボンバーマンがコンピューターチップを奪い、ボンバーコップが追跡する一幕が開始前に挿入されているため、どのような風に物語が始まるのかが一目でわかる。
--ステージの開始事に攻略する惑星がどのような星か。また、その惑星のラウンドの最後に登場するボスの詳細が名前の他、攻撃方法、又は攻略方法が大まかながらもコンピューターによって検索・記載される。なお、ボンバーコップがパソコンで検索して調べて見つかりあたりはボスは凶悪犯や指名手配者の悪者なのだろう。ちなみに、最終ボスであるブラックボンバーマンは惑星のみが判明するがそれ以外は不明となっている。

-雑魚キャラの個性も強くなった
--序盤は止まっている間のみダメージを与えられない奴や爆風を2回当てないと倒せない奴、中盤頃には弾を放ってくる奴やジャンプで攻撃をかわす奴などが出るようになる。

-ボスキャラが巨大になり迫力が大幅に増した。
--迫力だけでなく、攻撃方法もボス特有の方法で攻めるだけでなく、耐久力も前作に登場したボスの2倍以上と歯ごたえが増加。

-ボスを倒すとご褒美要素がある。
--ラウンドのボスを倒すとラウンドマップに以降するまえに、アニメのアイキャッチのような一枚絵が挿入される演出がある。ボスと仲良しだったりほのぼのするのが大半(コタツに入ったり、花のボスに水遣り等)だが、中には少々ボスが可哀想な(カニのボスの上でカニカマを食べて同種食い等)画像もあったりもする。
--余談だが、海外版では6面「クリスタルスター」のボス、ヒバドンのアイキャッチは全く別の画像に差し替えられている。海外にはコタツが無い事への配慮かと思われる。

-バトルゲームにも新要素が多数追加・調整が入った。
--コンピュータとの対戦が可能になり一人でも遊べるようになった。
--対戦用ステージが複数用意され、自由に選べるようになった。トラップはノーマルモードの使い回しなものの、ステージが8つも登場する。各ステージにはステージ名があり、ブロック玩具などのおもちゃが集まっていたり、闘技場だったりとステージの背景も1つ1つ異なっている。
--残り時間が少なくなるとプレッシャーブロックが登場し、ステージが狭くなるようになった。
--バトルで倒されると、そのプレイヤーの持っていたアイテムがステージ内にばら撒かれるようになった。
--アイテムにボムキック、ラインボムが加わった。
--前作ではドクロアイテムが出現しないように選択できたが、今作は選択できない。また、対戦人数が少ないときは敵キャラクタも出現したが、今作では出現しない。
--1試合の時間が5分から3分に短縮され、早々に退場しても可能な限り試合の流れが向上するようになった。

**難点
-1面「アジアンスター」のボス、モンガーが最初のボスにしては強い。
--ワープをしながら攻撃してくるのだが(ワープ中は無敵)、ワープ先に急いで爆弾を置くという初心者には少し敷居の高いテクニックを要求される。
--ダメージを与えると分身を出してくるようになり(攻撃判定はあるが無敵)この分身もモンガーと同じ攻撃をしてくるようになる。ワープ先の場所によっては攻撃が避けきれない事も。&br()さらに瀕死になると分身こそ出さなくなるものの上下、または左右同時に攻撃してくる。
--リモコンがあれば問題ないが、無いと少し苦戦する。

-バトルモードでスピードアップが存在しない。また、CPUのAIが貧弱。
--ただ、裏を返せば一瞬の油断で退場しかけないシビアさもある。ただ、キックやラインボムが無いと上級者同士の戦いでは膠着状態になってしまうことも。
--CPUの強さは固定かつ、当時としては挙動不審で動くようになっている。また、時々自分から自爆をしていくこともあり少々物足りない感がある。とはいえ、バトルモードを一人でも多人数で遊べるのは当時としては差し引いても十分なものだった。また、SFC以降はCPUのAIが改善され大幅に強化されていくことになる。

-裏技に「コンフィグモード」というのがあるが、エンディングのラストシーンでコマンドを入れないといけないため非常に面倒。
--コンフィグモードでは爆弾の火力や置ける数、その他特殊アイテムの有無を自由に設定できる。ゲーム中のBGMを聴く事もできる。

**総評
新アイテムの登場・トラップを入れる新たな試み・個性豊かになった雑魚キャラや巨大なボスキャラ・充実したバトルモードなど、
総合的に見ても前作より大幅にパワーアップした作品で、目立つ欠点もなく完成度も高い名作で今遊んでもその面白さが感じられる。
これらの要素が今後のボンバーマンシリーズの方針を強く決定付けさせた事は確かで、次回作以降でもこれらの要素がしっかりと活かされている。

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