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トゥームレイダー」を以下のとおり復元します。
*トゥームレイダー
【とぅーむれいだー】
|ジャンル|サバイバルアクション|CENTER:&amazon(B00554XXQO)|
|対応機種|Windows XP~8&br;プレイステーション3&br;Xbox360|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|Crystal Dynamics|~|
|発売日|【Win・Steam】2013年3月4日&br;【Win・パッケージ/PS3/360】2013年4月25日|~|
|定価|【Win・Steam】$49.99USD((発売当時の価格表示。後にSteamが円表記になったことや価格改訂があったため現在は異なる。))&br;【Win・パッケージ/PS3/360】7,980円|~|
|廉価版|ゲームオブザイヤーエディション:2014年3月27日/3,990円|~|
|レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~|
|判定|なし|~|
//判定変更議論スレでの議論なしに良作に変更されていたためなしに戻しました。
//Eidos Interctyiveのブランド自体は2009年にスクエニに買収された後に消滅しているから修正
|>|>|CENTER:''[[トゥームレイダーシリーズリンク>トゥームレイダーシリーズ]]''|
#contents()
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**概要
女性冒険家ララ・クロフトの活躍を描いた『トゥームレイダーシリーズ』のリブート作品。~
今作はララがトゥームレイダー((「トゥームレイダー」とは墓荒らしという意味で、遺跡探検により数々の成果をあげている彼女を研究者たちが侮蔑を込めて呼んでいる。))になるまでの物語が描かれる。((なお、初代と同タイトルのため海外の紹介記事では「~(2013)」の表記が付加されている場合もある。))

**特徴
シリーズリブートを謳っているだけあり、システムは大幅に刷新された。
-『レジェンド』で一度変更されたシステムをさらに変更。今回は一般的なTPSに近い形式になった。
--戦闘はTPS視点になり、ロックオン操作は削除((ただし、難易度EASYのみ使用可能。))。自分で狙い撃つ必要がある。
--敵が近くにいると自動的に戦闘態勢をとるようになり、遮蔽物がある場合は近づくことでカバーする事が可能に。
--敵に気づかれていない場合ステルス状態となり、背後から近づく事で他の敵に気づかれずに倒せる「ステルスキル」が発動可能になった。&br;また、新武器の弓を使う事でもステルスキル可能。矢を近くの壁に当てる事で敵の注意を逸らすといった使い方も出来る。
--こういった内容のため、オンライン対戦も用意されている。

-ジップライン、クライミングといった定番のアクションは踏襲されているが、『レジェンド』以降おなじみだったグラップルは削除された。
--代わりにゲームが進むと前述の弓を使ってロープを張れる「ロープアロー」、火を点けられる「ファイアアロー」が使用可能になる。

-新システムとして周囲のオブジェクトなどを強調表示する「サバイバル・インスティンクト」が採用された。
--同社の『ヒットマンアブソリューション』で採用されたものと同様のシステムになっている。

-各地にあるキャンプでスキルの習得、武器の強化、ファストトラベル((一部のキャンプ限定。))が出来るようになった。
--スキルを習得するには、敵を倒したりシークレットトゥームをクリアして経験値を獲得、レベルアップしてスキルポイントを入手する必要がある。&br;スキルを習得していくと称号が変化していき、新たなスキルを習得できるようになっていく。
--武器は倒した敵を調べたり、落ちている箱からサルベージを入手し一定量を消費することで各種機能を強化できる。&br;サルベージは各武器のパーツを入手する場合もあり、パーツを集めることで武器のアップグレードも可能。

-メインストーリーの他にクリアに必須ではない隠された遺跡、シークレットトゥームが各地に用意された。
--中は今までのシリーズ同様、仕掛けを解いてゴールを目指す構造になっている。

**評価点
-シリーズ最高クラスのグラフィック。特にサラサラな髪の毛の表現が話題となった。
--サバイバルを売りにしているため、生傷などの表現もリアルに描写される。

-アクションも良好。
--ロープアローを使って敵を引きずり落す、崖にロープをかけて移動する、岩肌にピッケルを突き立ててのクライミングなどリアルなアクションが多い。

-サバイバル・インスティンクトのお陰で謎解きが苦手なプレイヤーにも配慮されている。
--もっとも、謎解き自体がそこまで簡単というわけでもなく、そこそこ頭を使う仕掛けもある。

**賛否両論点
-謎解きよりも戦闘の比率が高く、従来のゲーム性を期待したファンからは大きく不満が出た。
--登場する敵もほとんどが人間。野生動物もいるものの、脅威となるのは狼と猪くらいしかおらず一部の無限湧きを除けば登場する数も少ない。
--後半になるにつれ、わんさかと湧いてくる敵を相手に孤軍奮闘するようになっていく。敵は後ろから回り込んできたり、火炎瓶を投げてきたりとやりたい放題。&br;トゥームにドンパチを求めていないプレイヤーからは批判された。
--ただし、初見プレイヤーなどからは好評な意見も多く、もっと戦闘を楽しみたかったという声も少なくない。シューター好きの多い海外では軒並み高評価を得ている。

-ストーリーはもはやネタの領域。
--今作は日本の(架空の)孤島が舞台であるが、いわゆる「外国人から見た間違った日本」のため日本のプレイヤーには違和感満載。後半は侍のゾンビが登場したり、超展開になっていく。
--もっとも、これまでのシリーズも古代文明の生き残りや恐竜が登場するといった超展開が存在したため、ある意味いつもの事と言えるが。

-QTEの存在。
--前作までに比べて慣れないとタイミングが非常にシビア。序盤の何者かに足を掴まれるシーンで岩に押しつぶされるプレイヤーが多発。
--一方、イベント以外の通常シーンで発生するQTEに関しては好評の声もある。

**問題点
-カットシーンが非常に多い……というか大半を占める。良く言えば映画的、悪く言えば似たようなシーンばかり。このため後半に行くに連れてダレてくる。
--考えてもみて欲しい、映画のクライマックスで崩壊する建物から脱出し九死に一生を得るシーンは実にハラハラするだろうが、それを序盤から何度も繰り返し見せられるとどう思うだろうか?
--本作のカットシーンはまさにコレばかりで、次のステージへ進むたびに崩落したり川を滑り落ちたりするのでプレイするうちに「またか…」と見飽きてしまう。
--このため、基本的に先へ進むと以前のロケーションに戻る手段はファストトラベルしかない。ファストトラベルと言いつつただのステージ選択である。

-せっかくのステルス要素だが、強制戦闘が多いためいまいち活かしきれていない。

-謎解きは従来シリーズと比べると非常に簡単なものが要所要所にあるだけ。シークレットトゥームも簡単な謎解きをクリアするとすぐにゴールで広大な遺跡を探検するシーンは皆無。

-水中を泳ぐシーンがなくなり、水辺で泳ぐことも出来なくなった。水に入っても移動速度が低下するだけで、デメリットしかない。

-オフでは収集物をコンプリートしたらやる事がなくなってしまう。コンプする事でのおまけ要素もなし((一応、次回作の伏線が語られる。))。
--最終ステージなど、行けなくなる場所が多く、もう1度エンディングを見る事も出来ない。手軽にエンディングを見たい場合、ラストステージ突入直前のセーブデータを残しておく必要がある。
--収集要素の中に「特定のオブジェクトを全て破壊する」というものが用意されたが、この破壊物はトレジャーマップ((見つけると、その周囲の収集物の位置がマップに表示される。))を取っても表示されないため大抵最後の難関として立ちはだかる。そしてマップの繋がりが一部複雑なため、収集率99%以上に出来ないプレイヤーが多発し「バグではないのか?」と言われた(実際は収集率100%に出来る)。
---『アンダーワールド』同様、無駄に収集物が多いだけで配置もおざなりな点は変わっていない。
--そしてせっかく追加されたマルチも平凡な内容ゆえ、発売後すぐに過疎ってしまった。

-「サバイバル」を謳っている割に希薄なサバイバル描写。
--動物を狩ることが出来るが、別に食料が手に入るわけではなく空腹などの概念もない。単なるレベル上げとサルベージ集めの作業となってしまっている。
--この手のサバイバルゲームでは弾薬数も少な目になる事が多いが、本作では序盤でもしっかり回収すれば有り余る程の弾薬が手に入る。このため、緊張感が少ない。
--そもそも前述のように腹に杭が刺さったりと何度も重症を負いながらも全く行動に支障がないララの不死身っぷりも問題視されている。

-PC日本語版はスクエニe-STORE専売だが、後にSteamで販売されている英語版を日本語化出来るDLCが販売された。その価格''$30USD''。
--日本語化のためだけに約3000円という価格設定は各所で大きく話題になった。販売開始当初は手違い(?)から日本語データも含まれており、すぐにアップデートで削除されたため大きく不満が噴出することとなった。
--2018年現在ではゲーム本体の価格も改訂が入り((日本のSteamストアで2160円))、それに伴ってかこのDLCも980円と安価になってはいるが、ゲーム本体がSteamのセールで500円台((パブリッシャーセールだと300円台の時もある))で売られることがあるにもかかわらず、日本語化DLCはなぜかセールの対象外だったり値引きを渋ったりと「ゲーム本体より高いローカライズDLC」という事実が不満と悪評に拍車をかけていることは尚更否定できない。
((その後、別作品であるがステルスアクションゲームである『Thief(2014)』でも同様に日本語DLCを別売りしており、1999円(2019年現在)という卑劣な値段から叩きの的にされた。但し、Steamの販売ページには「Thief + Japanese Language Pack Bundle」という同梱版があり、セールでも別々に買うより大幅に割引されるので本作に比べればまだマシな方である。))
--こういった経緯もあってか、全てではないが『HITMAN(2016)』、『Deus Ex:MANKIND DIVIDED』、『Life is Strange』などと言った作品ではSteam版の発売後から期間をおいた後、日本語化DLCを無償で配布する方式を取るようになった((基本的にはCS機での日本版発売に合わせて配布を開始するパターンを取っている))。
//これは余談で済まない明確な問題だろう

**総評
アクション面では相変わらず良質だが、近年のシューターゲームを意識した仕様変更が多く、そこが賛否を分けることになった。~
ゲームオブザイヤーを獲得していることからも悪いゲームではないのだが、似たようなゲームが多いためオリジナリティは低く、『アンチャーテッド』や『ファークライ』風になったトゥームレイダーという評価も多い。~
シリーズ初見なら楽しめるだろうが、既存のファンが従来のトゥームを期待すると肩透かしに終わってしまう可能性もある。~

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*トゥームレイダー ディフィニティブエディション
【とぅーむれいだー でぃふぃにてぃぶえでぃしょん】
|ジャンル|サバイバルアクション|CENTER:&amazon(B00H6Y7V4Q)|
|対応機種|プレイステーション4&br;XboxOne|~|
|発売日|【PS4】2014年2月22日&br;【One】2014年9月4日|~|
|定価|【PS4】4,800円(税5%込)&br;【One】4,937円|~|
|レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~|
|判定|なし|~|
//判定変更議論スレでの議論なしに良作に変更されていたためなしに戻しました。

**概要(ディフィニティブエディション)
-PS4とXboxOne向けにグラフィックを強化した移植版。
--1080p解像度に対応し、ライティングやテクスチャもパワーアップしている。DLCも同梱されている。

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**余談
-2018年に『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のタイトルで実写映画化された。3月21日より公開。
--ララの演者は前2作のアンジェリーナ・ジョリーからアリシア・ヴィキャンデルに交代。吹替え版のキャストはゲームと同じ甲斐田裕子が演じるなど、ファンには嬉しい要素も。

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