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DEAD OR ALIVE 5」を以下のとおり復元します。
「[[修正依頼]]」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。
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このページでは『DEAD OR ALIVE 5』及びそのアッパーバージョンである『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』(5U)『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』(5LR)について解説する。~
本記事においては『DEAD OR ALIVE 5』を『5』、『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』を『5U』、『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』を『5LR』と略して表記する。
// 5+及び5UACについては執筆者未プレイなので省略します。

//20150928 ページを作成された事は素晴らしいと思いますが、意見の偏りが大きく、(特にシステム面に)誤っていたり不足している記述が多すぎます。これからちょくちょく直させていただきます。

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#contents(fromhere)
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*DEAD OR ALIVE 5
【でっど おあ あらいぶ ふぁいぶ】
|ジャンル|格闘|&amazon(B0088VH6OG)|
|対応機種|プレイステーション3、Xbox360|~|
|発売元|コーエーテクモゲームス|~|
|開発元|コーエーテクモゲームス(Team NINJA)|~|
|発売日|2012年9月27日|~|
|定価|パッケージ版:7,800円&br;ダウンロード版:【PS3】7,048円/【Xb360】6,858円(全て税別)|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|グラフィックが大幅に進化&br;艶めかしいほどの汗や汚れの描写&br;システムも一新し、奥深さと爽快感がアップ&br;露骨なDLC商法と完全版(?)商法|~|
|>|>|CENTER:''[[DEAD OR ALIVEシリーズリンク>DEAD OR ALIVEシリーズ]]''|

**概要(5)
-早矢仕洋介率いる新生Team NINJAによる3D格闘ゲーム『DEAD OR ALIVE』シリーズの第5弾。
--前作より7年ぶりの新作で、本作はマルチプラットフォームとなっている。PS系のハードとしては『[[2>DEAD OR ALIVE 2]]』以来12年ぶりの登場。
-グラフィックが旧作から大きく進化しモデリングも一新されている。汗や水で濡れたり、ダメージを受けることで汚れていったりとリアリスティックな「生っぽい」「色っぽい」描写が増えている。
-パワーブロー、サイドステップ、クリティカルバーストといった要素が追加。
-全て買おうとするとソフトの値段を軽く凌駕するダウンロードコンテンツのコスチュームの多さは批判が多い。

**システム(5)
-本シリーズの攻撃方法は大きく分けて「打撃」「投げ」「ホールド」の3種類となる。
--打撃とは殴りや蹴りといった攻撃であり、投げとは相手を掴み、投げる攻撃であり、ホールドは「相手の打撃をさばき、返し技を放つ」までの一連の動作を繰り出す。これはシリーズでおなじみとなっており、ホールドこそが本シリーズの特徴といっても良い。
--これらの攻撃方法は三すくみの関係であり「打撃は投げに強い」「投げはホールドに強い」「ホールドは打撃に強い」性質を持っている。
---この三すくみによるプレイヤー同士の駆け引きは本シリーズの醍醐味となっている。
--実際の対戦においても、例えば打撃一辺倒で攻めようとしてもホールドで簡単に返される。その為「詰んでいる」状況というものが殆ど起きず、大きく腕に差のある相手ともある程度戦えるようになっている。
--逆にホールド中の相手に投げを決めると「カウンター投げ」となり、投げのダメージが大きく増加する。
---但し、本作ではホールドのダメージが減少し、旧来のように「どれだけコンボを決めても1・2回のホールドで試合がひっくり返る」といった事がなくなったことで立ち回りやコンボの重要性が増した。
-特定の攻撃がヒットしたり、カウンターで打撃がヒットすると『クリティカル』という特殊な状態になる。
--クリティカルはキャラクターがダメージを受けた事でよろけてしまって打撃に無防備となる危険な状態だが、ホールドを出すかレバガチャで回復する事が可能。もし相手の次の打撃が読めていればホールドを出して瞬時に切り返す事が出来る。これにより例え攻撃をくらっても常に緊張感ある心理戦が展開される。
-パワーブローは体力が半分以下の時に、対応技を溜めてヒットさせることで大ダメージを与える必殺技。
--また吹き飛ばす方向を選ぶことが可能であり、このとき各キャラごとに専用の演出が入る。

//-サイドステップは素早く画面の手前や奥に移動する。攻撃を回避することも可能であるが投げに対しては弱い。
//-クリティカルバーストはクリティカル状態((クリティカル状態になると、ガードやホールドといった回避行動が一切とれなくなる。))を誘発する攻撃であり、スキの大きいパワーブローをヒットさせるためにも有効な攻撃手段である。

-サイドステップは素早く画面の手前や奥に移動する。攻撃を回避することも可能であるが、追尾性能のある特定の打撃や投げに対して弱い。
-クリティカルバーストは通常のクリティカルと違い、回復もクリティカル中のホールドも出来ないバースト状態を誘発する。これにより、今までわかりにくかった浮かせ技の確定状況をプレイヤーが明確に作る事が可能になり、爽快感の大きな向上に繋がった。前述のパワーブローも決めることができる。
//なんですかこの解説は…。後半で批判寄りな事書いてる割には、全くシステム理解してないじゃないですか…。

-対戦とは直接関係ないが、動き回ったり攻撃したりすることでキャラクターは汗をかき、服が濡れたり、場合によっては透けたりする。
-また、ダメージを受けたり、地面に倒れたりすることでキャラクターの服や肌が汚れる、といった描写もされる。
--これらは対戦中はよくみないと分からないが、ポーズして拡大したり、ムービーを確認したりするとよく分かる。
-女性キャラクターの場合は(ほぼ全員)胸が大きいため、''よく揺れる''。設定で揺れを減らすことも出来るが、逆にものすごく揺れるモードもある。

-試合結果はリプレイとして残せる他、写真として保存することも可能。
--写真はアングルやカメラの距離などを変更して撮ることができる。

-オンライン対戦は同一ハード同士で行うことが出来る。

**評価点(5)
''キャラクターのきめ細かな描写''
-『4』までの半アニメ調のキャラクターモデルから一新し、リアリティが増した。
--分かりやすく言えば『[[真・三國無双シリーズ>無双シリーズ]]』と似ている。
-グラフィック面でいえばPS3/Xb360の作品としてもトップクラスの出来といえる。
-汗をかいたり、汚れたりするといったリアリスティックな描写は先に述べたとおりであるが、表情の変化もしっかりとしている。対戦中はそれほど気にならなくとも、リプレイなどで確認してみるとよく分かる。
-服などもキャラクターの動きに合わせてしっかりと動く。むしろ''そういう''ゲームである為、下着は非常に見えやすい。

''初心者でも取っつきやすい''
-複雑なコンボを覚えるよりも重要なことは三すくみを覚えることであり、取っつきやすい。
-ボタンごとに打撃、投げ、ホールドが分けられているため、どのような行動をする時にどのボタンを押せば良いかが分かりやすい。
-複雑なコマンド入力があまりないため、初心者でも取り敢えず触っていると技が出せる。さらに本作ではかなり展開が速く、中・上級者でも完全な対処は難しい。~
''その為、上達は別として適当にやっているだけでも経験者相手にそこそこ戦える。''この点が他のタイトルと大きく異なる点である。

''リプレイ機能で写真を撮れる''
-対戦でリプレイを残すと、自由に一時停止し、写真を撮ることが出来る。
--アングルなどは変更がきくが、ある程度の制約はある。

**賛否両論点(5)
''ホールドの弱体化''
-ホールドが弱くなったことによって打撃重視のバランスとなってしまった。
--一方で今までホールドの威力は「2、3回決めれば試合が覆る」レベルであった為、単にお願いホールドだけでは勝てなくなりプレイヤーの実力も必要となった。対戦ツールとして実力が反映されやすくなった反面~
今までのホールドに頼る戦い方が出来なくなった事を批判している旧シリーズプレイヤーも多い。
//本当に読み合いが出来るのであれば読み勝って回数を決めるなり、1チャンスのダメージを突き詰めればいいだけの話であり、威力が下がって困ったのは「ホールドの威力だけに頼っていた層」だけです。

//''コマンドトレーニングが不親切''
//-トレーニングではコマンドを入力して技を出す練習が出来る。
//--しかしながら、課題の中で「(後ろ向きで)」といったコマンドが存在する場合があるが、肝心の後ろ向きになる方法を教えてくれない。
//--初心者ならあまり気にすることもないのだが、キャラによっては状態(前向き、後ろ向きなど)を変化させることが出来る場合がある。これらの変化方法もキャラによって異なるため、極めようとすると途端に難しくなる。
//--お手本でも「後ろ向きであることは前提」として技を出してくれるため、結果として後ろ向きになる方法は自分で調べるしかなく、かなり不親切である。
//鉄拳、ソウルキャリバーなど他のゲームでも教えてくれませんし、「極めようとすると」とおおげさに表現するほど複雑なことではありません。
//背向けを戦術に組み込むキャラは初心者向けじゃないですし、それくらいは探すのが普通だと思います。

**問題点(5)
//''難易度の設定が雑''
//-難易度が全部で8段階と非常に多くなっている……が。
//--高い難易度は前作でも問題になったような「超反応」を見せてくる。
//--流石に前作ほどの理不尽さはなくなっているが、やはり、コンピューターらしい超反応が見受けられることは間違いない。
//--逆に低い難易度になると、まるで接待プレイをしているかのように動いてくる。結果としてちょうど良い難易度を見つけづらくなっている。
//超反応は高難度になればどの格ゲーでも同じことですし、低い難易度なら接待になるのも普通です。
//ノーマルでやっても別に動きはおかしくないし、ストⅣなど他のゲームに比べて、そこまで批判されるようなレベルとは思いませんが。

''ストーリーが分かりづらい''
-ゲームの進行に応じて視点となるキャラクターが変化するが、このため、非常に分かりづらいものとなってしまっている。
--一つ一つのストーリーが短く、描写も最小限、そして気付けば次のキャラクターとなっているため、理解し辛い。
--一応時間軸のようなものは付けられているのだが、読み解きにくいことに変わりはない。

''オンライン周りの不具合が多い''
-現在はパッチによって修正がされているが、オンライン周りの不具合は少なくない。
--ラグやグレードポイント(強さのレーティング)の不具合、条件を指定してもそれ以外のプレイヤーとマッチングしたりといった不具合など、オンライン絡みでの問題点はかなりあった。
---パッチによる修正は見られているが、オンライン関係に対する技術力不足からか、後の『5U』や『5LR』でも同じような不具合が出ている。

''ダウンロードコンテンツ(DLC)のコスチュームが多い''
-ゲーム内のキャラクターの衣装の他に、DLCのコスチュームが配信されているが、かなり数が多い。
--しかも、1キャラクターの1コスチュームが300円程度であるため、全て購入しようとするとソフトを軽く超える費用が必要となる。
---当たり前といえば当たり前かもしれないが、コスチュームの配信量は男性キャラクターと女性キャラクターでかなり違う。
--もちろん、「買わなければいいだけ」ではあるのだが、あまりにも数が多いため槍玉に挙がることが多い。
---デフォルトで用意されているコスチュームがカラーバリエーションだったり、なんとも微妙な出来のものが多いだけに尚更。

**総評(5)
//7年ぶりの新作ということでキャラクターのモデリングは大幅な向上が見られる。格闘ゲームということでそこまで見る余裕がなくとも、美しいグラフィックと艶めかしいキャラクターはすばらしいの一言である。~
//一方でゲームシステムそのものは旧作において作られた三すくみのシステムをベースとしたものであり、取っつきやすいのは事実であるが、新要素に乏しい。~
//他の格闘ゲームと比較した場合に、初心者でも取っつきやすいシステムと美麗なグラフィックは十分強みであるのだが、他の格闘ゲームと比べて決して上達しやすいというわけではない点には留意が必要である。~
//前作での理不尽なまでのコンピューターの強さは改善されてはいるものの未だ不十分であり、折角難易度を8段階に分けた割には調整が雑である。~
//ウリとなっているオンラインの対戦も現在ではパッチによって改善されているが、発売当初は不具合も多く、ユーザーの要求に応えられていたとは言いがたい。~
//その一方で、DLCによるコスチュームの販売には余念がなく、全て買いそろえようとすると何万という金額が必要になり、この悪印象から評価が悪くなっている面もある。~
//女の子は可愛く、(初心者にとっては)プレイしやすい格闘ゲームということであり、キャラクターに興味があるならば楽しめるだろう。~
//ただし、オンライン対戦を一切しないとなると、出来るモードの少なさもネックになるため飽きが来やすいゲームとなってしまう。~
//友人がいるならば一緒にプレイできないこともないが、ゲームの内容がゲームの内容だけに変な目で見られてしまう可能性があるのも難点といえるだろう。

7年ぶりの新作ということでキャラクターのモデリングを一新。技術の向上も相まってビジュアルは正にシリーズの生まれ変わりを体現した。対戦中はそこまで見る余裕がなくとも、美しいグラフィックと艶めかしいキャラクターはすばらしいの一言である。~
またゲームシステムそのものは旧作において作られた三すくみのシステムをベースとした上で爽快感と対戦ツールとしての奥深さとシビアさを適度に上乗せしており、対戦重視のプレイヤーにも概ね好評である。
初心者でも取っつきやすいシステムと美麗なグラフィックは他のゲームにはないアドバンテージといえる。
その一方で、DLCによるコスチュームの販売には余念がなく、全て買いそろえようとすると何万という金額が必要になり、この悪印象から評価が悪くなっている面もある。~
オンラインの対戦も現在ではパッチによって改善されているが、発売当初は不具合も多く、ユーザーの要求に応えられていたとは言いがたい。~
女性キャラクターは魅力的で、初心者がプレイしやすい格闘ゲームということもあり、腕に自信がなくてもキャラクターに興味があるならば楽しめる。~
''「可愛いキャラで3D格闘ゲームをガチで遊びたい!」というプレイヤーから「可愛い女性キャラクターが色んな格好で格闘している姿が見られればそれでいい!」というプレイヤーまで、ある一定の共通点を持った幅広い層で楽しめる格闘ゲームである。''
//紹介というにはあまりにも批判的です。
//それにシステムはむしろ2からチマチマしか変わっていなかった旧シリーズから大幅に進化してるんですが…。

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*DEAD OR ALIVE 5 Ultimate
【でっど おあ あらいぶ ふぁいぶ あるてぃめっと】
//以降共通部分は割愛します。
|発売日|2013年9月5日|&amazon(B00CYA7354)|
|定価|パッケージ版:5,800円&br;ダウンロード版:5,143円(共に税別)|~|
|備考|基本無料版あり&br;Xb360のダウンロード版は2015年2月20日を以て販売終了|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|新キャラクター、新システム、新モードが追加されたver.up版&br;基本無料版というプレイスタイルは斬新&br;フルプライスには疑問符がつくボリューム|~|

**概要(5U)
-2012年9月27日に発売された『5』のマイナーチェンジ版。基本システムはそのままに新キャラ、新ステージ、新システムといった要素がある。
--同じくコーエーテクモゲームスから同年同月に『[[無双OROCHI2 Ultimate]]』が発売された。Ultimateが共通なだけであんまり関連性はないが。
---ただ、無双側には本作から『かすみ』『あやね』『リュウ・ハヤブサ』と『レイチェル』((ただし、レイチェル自身はNINJA GAIDENのキャラクターとして本作に参戦したキャラクター。))が登場し、本作側には無双のキャラクターの衣装のプロダクトコード(初回限定、後にDLCで有料配信された)がつき、相互にコラボはしていた。
-マイナーチェンジであるが、『5』を持っているユーザーに対する割引は一切なし。
--『5』のデータの引き継ぎやDLCの利用は可能。''また、一部DLCは最初から使用可能になっている。''
-基本無料版がダウンロード限定で配信。利用出来るキャラクターなどの制限はあるが、対戦回数などの制限はなく、製品版とも対戦可能。
--『5』と同様にオンライン対戦は同一同士でのみ可能。

**新要素(5U)
-5人のプレイアブルキャラクターが追加。
--新キャラクターとして「紅葉」と「レイチェル」が『NINJA GAIDEN』から、「ジャッキー・ブライアント」が『バーチャファイター』から参戦。そして復活キャラとして「レオン」「アイン」が参戦。
--上記に伴い対戦バランスが大きく修正。このバージョンは非常に練られており、以降の調整でもここから極端な変更はされていない。
-チームバトルモードが追加。
-オンライン対戦の仕様に連勝ボーナスなどの追加。
-パワーランチャーが追加。パワーブローと同じ条件で出せるが、相手を大きく打ち上げてより強力なコンボを決めることができる。
-ムービーシアター、スキルインフォなど、細かい部分の改善点多数。
-発売から間を置いてからであるが、DLCでの新キャラクター「マリー・ローズ」「女天狗」「フェーズ4」の追加。
//そりゃ2キャラ見落としてる上にバランスやオンライン周りも見てないならボリューム不足でしょうね…。

**評価点(5U)
''基本無料版というプレイスタイルの提供''
-格闘ゲームのネックというべき「初心者がプレイし辛い環境」に対する一つの打開策といえる。
-使えるキャラクターが非常に限られている、コスチュームも限られているといった制約はあるが、オフライン対戦、オンライン対戦共に回数制限はない。
--製品版ともオンライン対戦出来るため、使用できる4人が好きなキャラであるなら、基本無料版でも然したる問題はない。
-ストーリーモードはロックされているが、&strike(){ぶっちゃけあってないようなものなので問題はない。};
-興味があれば取り敢えず触ってみるだけ触ってみることが出来るのは、格闘ゲームという間口が狭い作品においては大きいといえる。
-基本無料版では気に入ったキャラクターのみを有料でアンロックするといったことも可能なので、取り敢えずこのキャラが使いたい、というのが決まっていれば製品版を買わずに基本無料版で特定キャラのみをアンロックするのも手。
-本作でDLCとして追加されたキャラクターは好評を博した。
--特に「マリー・ローズ」はそれまでのシリーズのイメージを覆すビジュアルで、一気に作品を代表するキャラクターとなった。


**問題点(5U)
''5からの大きな変化がない。''
-ゲームのシステムそのものはほとんど変わっていない。~
6,000円というフルプライスにはかつて有料だったコスチュームの値段やキャラクター・対戦バランスが含まれているのだろうが、それらを都度購入して最新の状態にしていたユーザーにとっては不満が大きい。
--新規ユーザーが購入する分には良いが、DOA5をずっと愛してきたプレイヤーにとっては今まで大量のDLCを買って来たのに再度パッケージを買わされる事になってしまったため、購入するしないに関わらず不満の声は大きかった。
-また、新キャラクターが登場しているのにも関わらずストーリーモードに一切の追加要素はない。

//#region(完全版商法に関する補足)
//>格闘ゲームにおいて、完全版と題して後でマイナーチェンジバージョンが発売されるのは決して珍しい話ではない。~
//しかしながら、DOAシリーズにおいては『2』においてデバッグが未完成のものを出してしまった過去を持ち、『2』は何度もバージョンアップ版が発売された。~
//その反省を活かしてか、『2』の最後を締めくくったといえる『DOAU』においては『3』のキャラクターである「ヒトミ」が利用可能であったり、大量のコスチュームが追加されたりといった大盤振る舞いであった。~
//なお、インタビューにおいて当時のTeam NINJAの板垣氏は「長らくお待たせしたお詫びとしてヒトミを利用可能とした」と述べている。

//>この『DOA2』の反省点からか、『DOA3』『[[DOA4>DEAD OR ALIVE 4]]』においてはアップデートバージョンを出すことなく一本の作品としてまとめ上げている。~
//『DOA4』においては後にアップデートバージョンとしてオンラインバージョンがダウンロード版として登場しているが、こちらは無料の追加となっている。~
//要するに、本シリーズでは『2』の失敗以後は一発で作品を作り上げ、俗に言う完全版は出さない、というスタイルを取り、過去の過ちを糧にしてきたといえる。~
//『4』はCPUの強さなどから本Wikiでは「不安定」の評価がされているが、それでも、対戦のバランスなどは十分練られていたことは十分評価に値する。

//>さて、ここで板垣氏退社後のTeam NINJAが開発した『5』つまり、本作になるのだが、この『2』における失敗を忘れてしまったように、わずか1年弱で一度目のバージョンアップである『5U』を、~
//そして、更に1年半後には二度目のバージョンアップである『5LR』を発売するに至っている。~
//かつての反省点を忘れ、あまつさえ『5』を既に買っていたプレイヤーを嘲り笑うかのようなフルプライスによる販売は、かつてのTeam NINJAが築き上げた『DOA』シリーズに対する冒涜と言われても仕方のないものである。~
//このシリーズに愛着を持っている人ほど、完全版として二度にわたって出された『5シリーズ』に対する怒りが強くなる理由としてこのような背景がある。

//↑ここはコメントアウトさせてください。
//ここまでの記事だけ見ても、一方的な解釈や考慮していない面が多すぎますし、当時のスタッフへの神聖視もどうかと思います。
//DOAUでヒトミが追加されたのは反省を活かしたのではなく発表から発売までの間が空き過ぎたためだったと思います。
//しかも2の発売から5年くらい経っていたのにベタ移植は普通しないでしょう。
//3と4のバージョンアップ版がないことに関しては、発売ハードと売り上げのせいでバージョンアップするほどのプレイヤー数が見込めなかっただけだと考えるのが自然です。
//5から5Uに関しては、5キャラ追加、旧来配信のDLC追加、大幅な調整、ステージ追加と
//フルプライスには確かに高いですが、それまで多くのバージョンアップもあったし無償にするには無理のあるボリュームがあります。
#endregion()

**総評(5U)
新キャラクター追加、ゲームモードの追加、パワーランチャー追加という追加要素で『5』より1,000円ほど安いため、『5』を持っていないプレイヤーであればお得感のあるソフトとなっている。~
しかしながら、新作というほどのインパクトは備えておらず、DLCをずっと購入してきたプレイヤーにとっては割高感が大きい。~
対戦を重視するプレイヤーにとっても対戦格闘ゲームの慣習である「対戦は最新バージョンで行う」という部分から~
買わざるを得なかった事情もあったので~
旧来ファンの満足度的にはかなりボーダーラインなパッケージだったと言える。

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*DEAD OR ALIVE 5 Last Round
【でっど おあ あらいぶ ふぁいぶ らすと らうんど】
|対応機種|プレイステーション3、プレイステーション4、&br;XboxOne、Windows(Sterm)|&amazon(B00OU9E8EG)|
|発売日|【PS4/One/PS3】2015年2月19日&br;【Win】2015年3月31日|~|
|定価|パッケージ版:【PS4/One】6,800円/【PS3】5,800円&br;ダウンロード版:【PS4/One】6,000円/【PS3】5,143円&br;【Win】6,800円(全て税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|まさかの2度目のバージョンアップ&br;PS4とOneでは''やわらかエンジン''の導入&br;旧世代機は一部だけLR|~|

**概要(5LR)
-『5』2度目のマイナーチェンジ。『5U』とそのDLCで完全版だと思っていたプレイヤーの多くを''悪い意味で''驚かせた。
--次世代機であるPS4とXboxOne、そしてSteamでWin版が配信されており、対応プラットフォームはXb360も含めると5種類となった。
---Xb360については『5LR』としての販売はされていないが、『5U』を無料アップデートすることで『5LR』となる。
---PS3版も同様に『5U』を持っていれば無料アップデートで『5LR』にすることが出来る。''但し、PS3/Xb360共に無料アップデートでは追加要素は一切反映されない。''
--次世代機では''やわらかエンジン''なるものが導入されており、肌の質感などが更にクオリティアップしている。
---PS3及びXb360版だけでなく、Win版であってもこのやわらかエンジンは導入されていない。のでPS4版、One版より画質が劣る。
-オンライン対戦は同一ハード同士でのみ可能。同じメーカーであってもPS4とPS3、OneとXb360での対戦は不可。

**新要素(5LR)
***全機種共通
-新キャラクターとして「ほのか」が追加。また、DS版の『DOAD』より「雷道」が追加され、キャラクターは2キャラ増えた。
--但し、新キャラクター二人の技はその殆どが既存キャラクターの技を組み合わせたものであるため、これまでの新キャラに比べると目新しさに欠ける。
--『5U』からのアップデート版の場合、これらのキャラクターは有料DLCとなる。
***PS4版/One版/Win版
-女性キャラクターに髪型が追加された。かなり大胆なイメージチェンジをしているものもあり、概ね高評価。
***PS4版/One版
-旧作のステージをアレンジしたステージが2つ追加された。
-やわらかエンジンの導入。これにより、肌の質感が増した。
--見比べないと分かりにくいが、質感は大きく向上している。公式サイドでは、この導入をかなり大々的に推していた。
-各ステージのエフェクトが派手になった。
-『閃乱カグラ』のコラボコスチューム(有料DLC)を皮切りに、一部追加コスチュームにはコスチューム破壊((元々は『閃乱カグラ』原作準拠のシステムと思われるがその後発売された多くのコスチュームに採用されている。))のギミックが導入された。
**評価点(5LR)
-PS4,XboxOne限定ではあるが、グラフィックの向上。
-PS4やOneといった次世代機やPCで発売されたため、これらのプラットフォームでプレイ出来るようになったこと。
--『5』や『5U』のDLCコスチュームが一部収録されているため、新規プレイヤーにとっては優しい。

**問題点(5LR)
''ゲーム根幹部分の変化がない''
-『5U』もそうだが、キャラの追加やステージの追加、コスチュームの追加以外のゲームシステム面での追加要素はほとんどない。
-ストーリーモードも『5』と変わらず。『5U』『5LR』の追加キャラクターのストーリーは一切語られない。
--『5U』で追加され、一躍看板キャラとなった「マリー・ローズ」は文字通りパッケージイラストにも起用されているにも関わらずストーリーモードは『5』のままなのでキャラの掘り下げがないまま。これは他のDLCキャラにも当てはまる。
-PS4版のバグが余りにも多い。進行不能になったり、突然切断されたりというバグがかなりあり、一部は今尚修正されていない。
//↑他にはXbox360版しかもっていないので、その他の機種にもバグがあるようであれば追記して下さい。

''旧世代機版の寂しい仕様''
-PS3とXb360では、『5U』を持っていれば無料アップデートで『5LR』にアップデートされる。
--しかし追加キャラクターはDLCとして使用権を買わなければプレイできない為、その場合の恩恵は対戦バランスのアップデートと~
『5LR』のプレイヤー及びキャラと対戦可能になるのみ。
--やわらかエンジンもこれらのハードでは未実装。新コスチュームや髪型、新ステージもなし。
--PS3ではパッケージ版が発売されているが、上記と同様で「マリー・ローズ」等のDLCや『5LR』での新キャラが追加されているものの~
次世代機版のみの要素は一切なし。
-新要素の大半はPS4/One版でないと楽しめない。
-PS3/Xb360のDLCの許容量が上限に近づいていることから、将来的に新規DLCの配信が出来なくなったり、アップデートが出来なくなったりする可能性が示唆されている。
--2015年9月27日現在、以後のお知らせはなされていないが、このことからも旧世代機の切り捨てが見て取れる。


''5U同様の『ファンほど付加価値の少ない』ボリューム''
-PS3で購入したDLCはPS4で使える上、Xb360で購入したDLCはOneでも使える。
//当然のことと思われるかもしれないが、メーカーの姿勢が姿勢なだけに一応注記しておく。
-PS4とOne版では髪型や新ステージの追加、そして目玉システムのやわらかエンジンの実装などの追加要素があるが……。
//-上述の無料アップデートはあくまで「PS3」「Xb360」で『5U』を『5LR』にアップデートする、といったものであり、PS3
//で『5U』を持っていてもPS4で『5LR』にアップデート出来るわけではない。
//--つまり、''『5』『5U』を持っていても新要素を楽しむにはまたフルプライスの出費を強要''される。
//↑気持ちはわかりますが強要という言葉はいくらなんでも被害妄想です。
-『5U』も同様の問題があったが、ずっとDOA5(U)を追ってきたユーザーにとっては~
追加要素がメインであり、それだけにフルプライスを出すのは非常に割高感が強い。しかも2度目であるため、ユーザーの不満は殊更大きい。
--キャラクターは2キャラのみで、髪型、やわらかエンジン、ステージと、今回の追加要素はビジュアル面重視であるため~
人によってはなおさら不満を覚えてしまう。


''Win版について''
//-性能次第では最高設定で遊べるはずのWin版がPS4/One版より劣る内容になっている。
-具体的に画質はPS3/Xb360準拠。一部PS4/One準拠の部分もある。
//そもそも、性能次第でPS4/Oneを凌駕するはずのWin版で旧世代機を準拠にしていることがおかしい。
//---本作は格闘ゲームであるが、正直「女性キャラクターの魅力を前面に押し出した作品」であるため、Win版の美麗なグラフィックに期待したプレイヤーが数多かったであろうことを補足しておく。
//遊べる『はず』ってなんですか?メーカーからは初めからやわらかエンジンなしと発表されているのに、勝手な思い込みに見えますが…。
//個人の推測である「多かったであろうこと」を補足されても、記事の信憑性が疑われるだけです。
-2015年発売のPCゲームだが「キーコンフィグ」((PCのキーボード操作に利用するキーを変更するシステム。))にすら未対応。流石に手抜き感が漂う。
-発売後3ヶ月以内にパッチで対応するとしていたオンラインモードは半年以上経った2015年9月27日現在βテスト版となっており、''正式対応していない''。
--『5』や『5U』の時のオンラインモードの不具合でもわかりきっているが、Team NINJAのオンライン技術の不足が露骨に現れてきた格好といえる。


**総評(5LR)
新たなタイトルが加わったアップデート版であるものの、次世代機対応版としての側面が大きい。~
髪型ややわらかエンジンなど多くのビジュアル的追加要素はあるが~
それでもフルプライスであることに関しては『DOA5』シリーズの熱心なユーザーであるほど腑に落ちない面が多いパッケージとなってしまった。~
逆に対戦シーンを追うだけであれば、5LR自体の購入が必要ない点は『5U』に比べかなり良心的といえる。~
『DOA5LR』という商品に納得できるかどうかは、新規ユーザーかどうか、追加されたビジュアル面にどれだけお金を出せるか~
新機種対応にどれだけお金を出せるかという点が大きく影響する。~
それらが納得できなければ買う必要はないと言っても過言ではない。~
新機種・新規プレイヤー用、もしくはビジュアル面強化パッケージと捉えて良いだろう。

なお、オンライン対戦人口は多く今後新キャラクターやアップデートの追加がある事が発表されているので~
2015年9月28日現在の格闘ゲームとしての将来性は高く、やり込むには十分選択肢に入る作品といえる。

//ただでさえ、『5U』の時のユーザーを小馬鹿にしたような完全版商法でユーザーの怒りや落胆が大きかった中において、更に追い打ちを掛けた作品。~
//『5U』の時と同様に既にプレイしていたユーザーを嘲笑うかのような少ない追加要素、それに見合わぬフルプライスに多くのファンが憤怒した。~
//そもそも、『5』の時点で高いグラフィック性能を誇っていたため、次世代機で発売された『5LR』もグラフィック面で飛躍的な進歩を遂げたわけでもなく、メーカー一押しのやわらかエンジンも、しっかりと見比べてみないと分からない程度のものであるため、『5U』を持っているプレイヤーであれば、ソフトを買うお金でコスチュームを買った方がよい、とさえ言われる出来となってしまっている。~
//『5U』でもそうなのだが、作品そのものが悪いわけではない。『5』『5U』を共にプレイしたことがないプレイヤーであれば、十分にオススメは出来る作品である。~
//しかしながら、既にこれらを持っているプレイヤーが、改めてこのソフトを買う価値があるかと聞かれれば正直ないだろう。~
//2015年9月現在では『6』が発表されていないため、この『Last Round』が『5』の本当の完全版であるかは分からない((6が発表されれば、おそらく5シリーズは完結したと考えてよいと思われるため。))が、DOAシリーズにとっての『Last Round』になってしまわないことを切に願うほどに、ファンの感情を逆撫でした作品であることは間違いない。

//↑気持ちは良くわかりますが、いくらなんでも個人的な私怨が前に出すぎています。
//買う価値がないとか、小馬鹿にしたようなとか、読む人に客観性を疑わせるような言葉は慎むべきです。
//私は360でバージョンアップ版LRを散々遊んだ後でPS4版に乗り換えましたが、比べればそれなりに止むを得ないと納得できる面もあります。
//あと興味ないかもしれませんが、ゲーム大会の格闘ゲーム種目に選ばれたり、都内ゲーセンでは各所で毎週対戦会が行われていたり
//競技向け格闘ゲームとしては(比較するとストⅣ1強ではありますが)盛り上がっている方なので、筆者さんの評価と世間一般の評価には少し差があると思います。

**余談
-エナジードリンクメーカーRedBull主催のゲーミングトーナメント『Red Bull 5G 2015』の格闘ゲーム部門の種目に選ばれた。
-『5U』のXb360版は、『5LR』と誤って購入することを避けるため2015年2月20日にダウンロード版の配信が停止された。
--Xb360版『5LR』を入手するためには、それまでに『5U』を手に入れておくか、或いはパッケージ版の『5U』を購入する必要がある。
-『5LR』ではコスチュームのシーズンパスと題したものが販売されており、所定期間(3~4ヶ月程度)の間に配信されるコスチュームが安く購入できる。但し、シーズンパス自体は9000円強と、ソフトの値段を軽く超えてはいるが。
--実際のところ、毎月1種類のコスチュームが主として女性キャラクターに配信されてはいるので、3,4種類分のパスであるといえる。
-『5U』(正しくは『5UAC』)で追加された新キャラクター「マリー・ローズ」はこれまでの女性キャラクターと異なり、小柄で胸の小さいキャラクターであるが、かなりの人気を博し、『5LR』ではメインヒロインである「かすみ」と二人で日本版パッケージを飾っている。((海外版ではかすみとフェーズ4。))
--また、2016年発売予定の『DEAD OR ALIVE XTREME 3』(DOAX3)の出場を決定する選挙では堂々の1位を獲得した(ちなみに2位はほのかであり、メインヒロインのかすみは3位)。
-『5LR』発売当初はPS3/Xb360で購入した『5』や『5U』のDLCがすぐに適用できない状態となっていた(現在は利用可能となっている)。

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