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カドゥケウスZ 2つの超執刀」を以下のとおり復元します。
*カドゥケウスZ 2つの超執刀
【かどぅけうすぜっと ふたつのちょうしっとう】
|ジャンル|医療ドラマアクション|&amazon(B000FS7V86)|
|対応機種|Wii|~|
|発売・開発元|アトラス|~|
|発売日|2006年12月2日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作'|~|
|ポイント|ミラハラシマのシナリオ追加&br;キャラデザは賛否両論|~|
|>|>|CENTER:''[[カドゥケウスシリーズリンク>カドゥケウスシリーズ]]''|

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**概要
-DS版超執刀カドゥケウスがタッチペン(もしくは、直タッチ)で操作していたのに対し、こちらは''Wiiリモコンによるポインティングと、ヌンチャクによる手術器具の選択で操作を行う。''
-グラフィックが全面的に描き直されているほか、新たなシナリオと主人公が追加された。

-難易度選択も可能となっており、Easy、Normal、Hardの三段階からステージ毎に自由に選択出来る仕様が取られている。
--以前は人を選ぶ難易度だったのが、''今作概ね全年齢向けと言える。''それでも難しいと思う人間には難しいが。

-Wiiのローンチタイトルとして発売された。DS版と同様に、一見すると章立てされたシナリオを進めるアドベンチャーゲームのようだが、''シナリオパートでは選択肢等が一切存在していない純然たるアクションゲーム''である。
--アクションパートの難易度は高いため、瞬時に的確な道具を選び状況を見極めて、効果的な処置を施さなければ目的の達成は難しい。

-16:9のワイド画面には非対応であり、4:3のノーマル画面でのプレイ専用ソフト(プログレッシブ出力にも非対応)。

-キャラクターデザインはDS版と異なり、『[[ペルソナ2]]』で副島成記牛氏と共にサブキャラクターデザインを勤めた土居政之が担当している。シナリオはDS版と同じく磯貝正吾が手がけた。

-北米・欧州ではDS版同様高い人気を誇っており、『Trauma Center Second Opinion』のタイトルで発売されて40万本を越えるヒット作となった((ちなみに発売日はアメリカ版の方が早い。))。
--カドゥケウスシリーズは同社の海外向け主力シリーズとなっていた。

--続編として、同一世界観でありながら舞台や登場人物を一新した『カドゥケウス ニューブラッド』が発売されている。

**ストーリー
-あらゆる病の撲滅を目的とする''世界組織カドゥケウス''。
-表向きには難病の研究をする機関として認知されているが、その実態は医療テロや劇症型の伝染病と闘うために結成された特殊機関である。
-超執刀という特殊な技を使える主人公の''月森孝介''はカドゥケウスの外科医として、死に至る''謎の奇病ギルス (guilth) それを生物テロとしてバラまくテロ組織「デルフォイ」''と戦う。

**特徴・評価点
-追加された''ミラ・キミシマ''のシナリオ
--アメリカ国籍の日系3世で27歳。交換医師としてアメリカから日本にやってきたが、病院勤務の傍ら、とある裏研究に関わった患者の非正規の手術にも携わっている。
--そのため月森とは''対照的でダーティーな雰囲気のするシナリオである''。
--また彼女は終盤月森と合流し、DSとは違ったEDを見せる。

--ちなみに彼女の使う超執刀は患者の体力を回復させるものであるが、これは古インド医術の気脈の注入を表している。なので割と初心者向きと言える。
--月森のシナリオはギルスメインだが彼女のシナリオは暗闇で行う、など特殊な条件でする事も多く月森のシナリオと被らないようにできている。
---続編の『[[HOSPITAL. 6人の医師の主人公]]』として再登場する。

-手術アクション
-追加された手術アクション
--「カウンターショック」前作の心臓マッサージのかわりに導入された。Wiiリモコンとヌンチャクを画面に近づけタイミングよくZボタンとBボタンを押すと心拍数を回復できる。
--「ペンライト」暗闇の中、術野を部分的に確保することができる。
--「フラッシュ」暗闇の中、術野を一時的に確保することができる。

-DSの操作に適して前作に変わってWiiリモコンに変化した操作性も適していて良い。
--特にピンセットの「つかむ」操作はまさに3D的な操作のwiiならでは
--また''大型画面のため実際の手術の舞台と近く没入感が増した。''
--幾多ものWiiのサード製タイトルの中で、''最もWiiリモコンとヌンチャクの特性を活かしたという声もある。''
--またタッチペンとは異なるスピーディでシームレスな操作感が癖になる。 
-ドレーンがしやすい
--長い管を使って血溜まりや膿を吸引するのだが、DSの場合は患部をタッチし、ペンで上にあげる動作なのだが、この操作が画面上で行うため限度があり、一度でもう一回同じに操作をしなくてはならない。
--だがWiiリモコンはBボタンを押すだけなので、吸い上げる為やりやすい。

**賛否両論
-キャラデザ
--''キャラクターデザインはDS版と異なり、『ペルソナ2』で副島成記と共にサブキャラクターデザインを勤めた土居政之が担当している。''
--そのためDS版のキャラデザインに評価されていた人間には賛否がある。
---またDSの続編『2』も副島成記氏も変更されてしまった。

**問題点
-''DS版の終盤~結末がダイジェストで表示される。''
--チャプター5から6に移るデルフォイ創設者「プレジデント」との対決し、デルフォイの崩壊を描くの物語があるのだが、''全て黒バックに文章で飛ばされる。''
--DSの最終部分は熱い展開もあり、月森も男らしくなるのだが、その最終章が丸々ダイジェスト化されている。なので残念に思うDSユーザーが多い。

-''フルボイスでは無い''
--月森役の近藤孝行氏やアンジュ役の川澄綾子氏の患者との命のやりとりを行う緊迫した画面に適した熱演をしているのだが、フルボイスではないので一部の声しか聞こえない点が指摘される。''DSも同じだが「Wiiでリメイク」と聞くと改良されていると期待してしまうユーザーもいる。''
--またシナリオ進行場面は無音声のメッセージが流れるのだが、手術中はメッセージを読んでいる時もバイタル低下と制限時間が経過しているので一度に読もうするのは困難になる。
--この点は続編のBLOODで改良された。

-専門用語の説明が無い
--こういった特殊な世界観のゲームには良くある専門用語という物が無い。
--得に今作は難しい漢字の専門用語と疾患名が続出するので、初心者は困惑する人もいる((最も映像作品のノウハウのある医療ドラマもそういった説明を省いているが…。))。
-キミシマのエピソードがだいぶ少ない
--キミシマのシナリオはおおよそ月森の5分の1程度であり、おまけ要素でももう少し欲しいという意見がある。

-ギルスメインの手術
--DS版同様ギルスばかりで飽きるという意見がある。
--続編のBLOODでは大幅に手術の種類が増えた。

**総評
DSで好評だった『超執刀カドゥケウス』のリメイク。~
タッチペンからWillリモコンに変更されたが、3Dのアクションも医療アクションに適しており、操作性、没入感は大幅に向上。~
だがキャラデザイン変更やシナリオ削除などDSからユーザーには一部不満に感じる人も。~
しかしながら燃える展開やシナリオ、キャラ、BGMなどはゲームを盛り上げ、Wiiならでは操作性も加わり名作医療アクションと言っても過言ではない。

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