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シャイニング・ブレイド - (2012/06/18 (月) 13:41:05) の編集履歴(バックアップ)


シャイニング・ブレイド

【しゃいにんぐ・ぶれいど】

ジャンル 心に響くRPG(コンピュータRPG)
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 セガ
開発元 メディア・ビジョン
発売日 2012年3月15日
価格 6,279円
シャイニングシリーズリンク


プロローグ

ドラゴニア帝国によって大地から精霊の力が奪われ、混沌に包まれた世界。クラントール王国に召喚された主人公レイジは、霊的な力を刃に変えて戦う霊刃使い(ソウルブレイダー)として、ドラゴニアとの戦いに立ち上がる。

概要

  • Tony氏がキャラデザを勤めるシャイニング4作目。過去作のキャラクターも一部登場している。
  • 基本システムは『戦場のヴァルキュリア』シリーズと類似しているが、いくつか新システムが追加されている。

システム

バトルシステム

  • 移動は「ムーブゲージ」を消費することで行う。「ロックオン&連撃」システムにより複数の敵を同時に攻撃したり、敵一体に集中して攻撃することが可能。
  • 他のメンバーと「デュオ」を組んで移動することもできる。組んだ相手はムーブゲージを消費することなく移動できるので、これを利用して長距離移動も可能。
  • 一部の敵は通常のHPの他にも特定の部位にHPが設定されており、これらを破壊することで弱点を出現させたりステータスを低下させたりする事ができる他、ボーナスアイテムがもらえることも。 フォースソング
  • 歌姫(ローレライ)が歌う魔法の歌。フォースゲージが1以上、戦闘不能になっていない味方が1人以上いれば発動可能。バトルフィールド全体に効果があり、味方や敵全体に何らかの効果を与える。もちろん、どんな効果かは歌姫によって違うし、歌の種類も異なっており、使用中はBGMがキャラの歌うソングに変化する。
    • 一部のボス敵が使用する特殊防壁「フォースフィールド」を打ち破る唯一の方法。
      • 世界設定的に特殊な素養が必要とされているらしく、全ての女性キャラが歌姫になれるわけではない。
    • ただし、フォースソングを歌っている最中の歌姫は攻撃・移動を含めたその他の行動が一切できなくなってしまう。歌姫が倒されると当然効果がなくなる上に発動中は優先的に敵から狙われるようになってしまう。 その他のシステム
  • 主人公以外の仲間には好感度と呼ばれるものが設定されており、街やイベントでの選択肢、戦闘中の行動や協力攻撃の発動などで上下する。また好感度を高めることによりキャラごとの個別シナリオが発生する。
    • 歌姫の好感度を上げることで個別のエンディングを見られる、マルチエンディングもあり。
      • 誰か一人のエンディングを見たからといって他が見れなくなる、ということはないので好感度は上げるだけ上げていったほうが何かと得をする。
  • 各キャラには個別のパーソナリティが設定されており、戦闘中に条件を満たせば自動的に発動。プレイを有利に進められる。ただし有利になるものばかりではなく、中にはマイナスの効果が発生するものもある。
    • マイナス効果のパーソナリティのほとんどはイベントクエストやストーリーを進めることで変化する。
  • 主人公が振るう霊刀「ユキヒメ」にはご機嫌パラメーターが設定されており、最大まで高まると特別演出と共に「ハイテンションモード」になり、攻撃力が向上する。ただし、「ユキヒメ」は女性の人格を持ち意外とヤキモチ焼きであるため、女性キャラをパーティに入れすぎたり、女性キャラと協力攻撃をすると嫉妬してご機嫌パラメーターが下がってしまい、パワーアップしにくくなる。

批判点

  • 難易度がかなり低い。
    • フリークエストやフリーバトルがあるおかげでレベルは伸ばし放題、金は稼ぎ放題。何か制限をつけてもよかったのでは。
  • フォース(特殊攻撃)の必要性が薄い。
    • ほぼ全てのフォースはフォースゲージを消費して使うのだが、通常攻撃数発で死ぬ敵にわざわざゲージを消費して状態異常をかける必要性も少ない。その上フォースを使って協力攻撃はできず、複数攻撃可能なフォース持ちのキャラも限られている。
    • 長距離攻撃可能なフォースは敵の反撃を受けにくいという長所がある。が、弓攻撃*1ほど実用的ではない。
    • 早い話が「レベルを上げて物理で殴ればいい」。ただし、敵の攻撃を使用したキャラに集中させる「ガードアトラクタ」だけはフォースソングとの相性が良いためまだ実用性がある。
    • このため思ったよりも戦略度は低く、ゴリ押しが非常に効き易いため鍛えすぎるとバトルが気だるい作業感たっぷりになりがち。
  • 出撃枠が少ない(5人だけ)のにキャラクターは無駄に多く(20人以上)、その上明らかに他キャラの劣化版としか見えないキャラもいる。全員まんべんなく育てる必要性は皆無。そのため各キャラのエピソードが非常に薄く、感情移入しにくい。
    • シナリオも特別ドラマティックな展開というものはなく、ちょっとRPGをやりなれている人ならば結構先が読めてしまう。「心に響くRPG」がキャッチコピーの本作だが、そこまで感動できるかと言われればほとんどの人はおそらく「NO」と答えるであろう。

総評

  • 大々的な宣伝や販売をされている本作だが、純粋なゲームとしての完成度は普通。決して駄作ではないものの言われるほど面白い作品ではないため、ゲームとしての楽しさを追求するプレイヤーにはあまりおすすめできない。