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D.C.II ~ダ・カーポII~ - (2014/05/12 (月) 01:49:53) の編集履歴(バックアップ)
D.C.II ~ダ・カーポII~
【だ・かーぽつー】
ジャンル
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こそばゆい学園恋愛アドベンチャー
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対応機種
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Windows 98~XP
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発売・開発元
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CIRCUS
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発売日
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2006年6月23日(通常版)
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レーティング
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ソフ倫:18歳未満禁止
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ポイント
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比類なき曲芸商法第二作目
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D.C. ~ダ・カーポ~シリーズリンク
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※本作は派生・続編が非常に多岐に亘る為、データは初出のII無印及びP.C.版のみに絞りました。
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです(下記の一部タイトルを除く)。
概要
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前作の正統な続編。Iから53年後という設定である。
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Iのアニメ版も踏襲しているためか、未聴だと少し???な話もある。が、支障をきたすほどではない。
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気になる人は、D.C.音夢ルート → アニメ第2期(D.C.S.S.) → 本作とプレイ・視聴すれぱ、最低限の要点を抑えて本作に入れるだろう。
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シナリオはやや質が落ちたが、グラフィックは大きく向上した。OPもアニメ版共々名曲と名高い。
ストーリー
一年中絶えることなく、その島では薄桃色の桜の花が咲き誇っていた。
季節は冬。年が明けたら付属最後の学園生活が始まる。そこにどんな日常が待っているかはわからない。
でも、何かが変わりそうな気がする。舞い落ちる桜の花びらを眺めながら・・・少年は少し先の春を夢見た。
キャラクター
評価点
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シナリオは変わらず良質であり、演出面の強化からキャラの魅力が更に引き立つようになった。
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Win、アニメ版のボーカル曲はどれもこれも名曲揃い。ゲームはともかく、ボーカルコレクションを買っても十分見返りがつく。
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「泣きポイント」がはっきりしており、前作の複雑な設定はやや緩和されて取っ付き易くなっている。シンプル、平凡化したともいえるが、シナリオ自体のクオリティは前作に大きく劣るほどでもない。
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終盤辺りになると使われる「消え行く運命」やED曲の一つ「If...~I wish~」などの悲しい曲の存在もあり、本作は泣きゲーの側面も持っている。
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数々のバージョンが出たが、プラス思考で考えれば
自分に合った環境のバージョンを選ぶことが出来る
ため、ユーザーの選べる自由度は高い。
問題点
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UIがIのときとあまり変わらず、古臭い。曲芸作品全般にいえることではあるが。レスポンスもいちいち長いSEが鳴ったあと反応するためテンポが悪い。
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シナリオパクり疑惑?
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どれとはいわないが、主人公の設定が往年の名作と被っていることが指摘される。
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ただし丸パクリではなく、一部の設定なので大きく取り上げられることはなかった。
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他、音姫シナリオのクライマックスの場面がとあるゲームのクライマックスの場面と状況が酷似している。
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意図的ではないだろうが、看板作品でありシナリオに力の入っている本作においては、かなり痛手になってしまった。
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適当な年代設定
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53年後なので、西暦もそれにあわせて未来になっている。
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だというのに、未だに現在とほとんど変わらない携帯電話を使っていたり、肝心なときに電話が通じないなど「本当に2050年代なのか?」と疑いたくなる。
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一応メイドロボが実用化しているということになっているが、それ以外の文化は現在(2011年)…もしくはIのときととほとんど変わらない。この辺りはもう少し近未来要素を取り入れても良かったかもしれない。
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そう考えると、下手に近未来にするよりは、ToHeartのような数年後、または別の場所を舞台にするなどしたほうがまだ自然だったかもしれない。一応この問題は、次作の『III』で取り入れられることになる。
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隠しヒロインの薄さ
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隠しというよりは単に
オマケシナリオ
の範疇なので、実際に叩かれる頻度はそう高くない。
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しかし、Iの美咲ルートの作り込みを鑑みると、本作における隠しヒロインはあまりにも内容が薄すぎる。
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ノーヒントのシナリオ(P.C.)
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上記にもある通り、隠しヒロインの莉乃のシナリオに入るためのヒントは一切なく、情報なしでの攻略は不可能に近い。
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他、P.S.からタイトルに追加された「al fine」は12人のヒロインをクリアすると内容が変化するのだが、これに気づかない人も多い。
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ボイスボリュームの不揃い(P.C.)
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ボイスは無印の使い回しではなく、しっかりと再録されているのだが、同じキャラでも第一部・第二部・第三部でボイスの音量が違っていたりする。
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特に顕著なのは小恋で、第一部の時はボイスの音量が大きめになっている。
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OPムービーのクオリティ低下(P.C.)
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ヒロイン追加に伴い、P.S.ではOPムービーを作り直し、P.C.ではそれに修正を加えたものを使用しているのだが、無印とP.S.&P.C.のクオリティの差が大きい。
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第二部と第三部のOPムービーは賛否両論としても、第一部のOPムービーのサビ部分は
紙芝居レベル
と言われており、その差は歴然。(参考)
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ちなみに、修正されたP.C.のOPムービーの中で第二部のOPムービーは比較すると目に見えて変わっているのだが、これも人によって賛否両論。(参考)
アニメ版について
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アニメ版の一期は美夏のシナリオに沿いつつもアニメオリジナルの展開が多く、小恋ファンにとってはかなりなかったことにしたいシナリオだったが…。
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第二期はしっかり原作に沿っており、P.C勢がいないことを除けばしっかりと出来ている。更に「
サクラアマネクセカイ
」は良曲揃いの本シリーズでも屈指の名曲である。ファンでなくとも、一度視聴することをおすすめしたい。
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美少女ゲームの曲としては、オリコンで長期に渡ってランクインし続けていた。カバー曲である「in the deep」も、とあるキャラの心情を歌っているようで人気が高い。
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Win版とアニメ版での声優の変更は業界では珍しくなく、本作も例外ではなかった(ただし朝倉姉妹など限定的)。これに戸惑うプレイヤーもいたが、中の人の熱演もあってか、評価は極めて高い。
関連商品
本編
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D.C.II ~ダ・カーポII~
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D.C. ~ダ・カーポ~の続編。前作の53年後が舞台。
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総評
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大方の予想通り、IIも前作同様曲芸商法の仲間入りをした。
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Iをやっていなくても、本作から入ったとしても特に問題はなく、ほどよく感動したい作品としては推せる部類。
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何はともあれ商法がよく叩かれるが、曲芸は「ファンの要望でそうしている」と明言している。
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便乗する曲芸にも非はあるかもしれないが、ファンがこの商法を扇動しているのは確かである。
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この点を許容するかしないかで、本作への評価が作られるといっても過言ではないだろう。
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ちなみにこれからD.Cシリーズをしたい人には、PSPにてそれぞれのP.Sが収録されたコンシュマー版があるので、そちらを買うといいだろう。
余談
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パラダイムから、本作の前日談である『薫風のアルティメットバトル』のノベライズ版が刊行されている。ゲームに手を出しづらい人は、購読してみるといいだろう。
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同じく同社から、各ヒロインのルートに焦点を当てたノベライズが刊行されている。上記と違い18禁なので、要注意。