「BABY UNIVERSE」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
BABY UNIVERSE - (2017/11/23 (木) 00:18:50) の編集履歴(バックアップ)
BABY UNIVERSE
【べいびーゆにばーす】
ジャンル
|
3Dカレイドスコープ
|
|
対応機種
|
プレイステーション
|
発売元
|
ソニー・コンピュータエンタテインメント
|
発売日
|
1997年6月20日
|
定価
|
4,800円(税別)
|
判定
|
クソゲー
|
怪作
|
ポイント
|
3D万華鏡 それ以上でもそれ以下でもない ゲームとしては評価不可能
|
概要
ジャンルの「3Dカレイドスコープ」が全てを物語っている作品。
「3Dカレイドスコープ」を直訳すると「3D万華鏡」である。……それだけ。
ちなみに本作の監修は、あの藤井フミヤ氏である。
特徴
-
要するに「プレステで万華鏡を再現しよう」という本当にそれだけのソフトなのである。
-
3Dを名乗っているだけあり、通常では表現不可能な奥行きのある万華鏡を作れる。
-
選べるパーツは「ジュエル」と呼ばれており、16種類から2個を選べる。
-
作成した万華鏡は鏡の角度を変えたり、回転させたりすることが出来る。
-
どんなものか想像しにくいという方は、すさまじく豪華なスクリーンセーバーを想像すると若干近いものがある。
-
途中で加えた動きを録画することも出来る。なお、メモリーカードはこのためだけに使う。
-
いじれるジュエルは少ないが、色変化などよりサイケデリックな万華鏡を作れる「ElectricScope」というモードもある。
-
また、3Dの万華鏡だけでなく通常の平面上の万華鏡も作れる。
-
もう一つ、本作最大の特徴として、プレイ中にディスクを普通の音楽CDに入れ替えてそのまま再生できる「SoundScope」というモードがある。
-
要するに、「作成した万華鏡を眺めながら好きな音楽に浸りなさい」というものである。
-
なお、一応書いておくと音楽CDの再生機能はプレステのデフォルト機能である。
-
音楽に応じて画面の波形が変化するサウンドスコープ機能があるが、これもデュアルショックバージョンからプレステに標準搭載されている。
問題点
-
値段が高すぎる。
-
確実な問題点はこれだろう。要するにスクリーンセーバー作成キットなのに、一般のPSゲームと同じ値段なのはやはり高く感じてしまう。
-
ボリュームとしては確かに16種類のジュエルから2種類、鏡の角度なども変えられるので「作れる万華鏡の種類」はそれなりにある。
-
が、常人からすれば区別することも困難な万華鏡を何十種類も作れたからと言って、評価点になるかというと……。
-
ツールとしてもあまり使い勝手はよろしくない。
-
万華鏡の作成自体はそれなりにストレスフリーだが、音楽CDの再生では指定した曲へのジャンプはできず、一曲ずつ切り替えていくことになる。
-
早送りもない。一応再生機能はシャッフル、一曲リピート、CDリピートなどは揃っているが……。
-
また、再生モードの変更には一々「SoundScope」モードに切り替える必要があり、若干手間がかかる。
評価点
-
インテリアとしては……悪くない?
-
すさまじくサイケで人を選ぶ代物であるが、画面を流れる万華鏡を眺めつつ音楽に浸るのはなかなか心地よい。……どこかにトリップしそうになるが。
総評
シナリオ、キャラクター、操作性、爽快感といった、普通のゲームを評価する際の重要な事項は全て評価不能である。
なにせ元から存在しない。存在しない物は評価しようがない。
『LSD』や『DEPTH』などと並ぶPS屈指の怪作だが、それらと違いゲーム性も皆無である。
インテリアとして割り切ったほうがよいかもしれない。……千変万化の様はあたかもドラッグビデオのようでもあるが。
明らかに記事が短い、と思われるかもしれないが、そもそも本当にただの万華鏡なので語れることが非常に少ないのである。
余談
-
プレステ3で起動すると、メインメニューの一部で音声が正常に再生されないことがある。(公式リンク)
-
Amazonの商品解説も「BABY UNIVERSE」の一言だけなので、どんなゲームかさっぱり分からない。
-
ある意味、これ以上適切に本作を表現することもできないのだが……。
-
ロックグループ「HOUND DOG」の1998年のアルバムも『BABY UNIVERSE』である。関連性は不明。
-
ネットで本作の情報を集めようにも、あちらの方が圧倒的に有名なため情報が埋もれて非常に探しにくくなっている。