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ウィザードリィ サマナー - (2014/09/12 (金) 18:00:04) の編集履歴(バックアップ)
ウィザードリィ サマナー
【うぃざーどりぃさまなー】
ジャンル
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3DダンジョンRPG
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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メディアリング
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開発元
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?(メイン) フューパック(一部プログラム、サウンド)
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発売日
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2001年12月21日
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分類
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クソゲー
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ポイント
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経験値と金のバランスが逆 召喚士1人いれば十分 アイテムが外伝2からの無断流用 致命的バグの数々
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Wizardryシリーズリンク
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概要
アスキー製のウィザードリィに慣れ親んだウィズファンが待ち望んだGBA初にして唯一のウィザードリィ。
問題点
従来(スターフィッシュ含)のウィザードリィと同じ感覚でゲームを進めようとすると、まず酒場のパーティ編成で自動的にカーソルが次のキャラに移動せず、毎回一番上に戻ることに違和感を覚え、その違和感はどんどん大きくなっていく。
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初回プレイ時のみ、オープニングが飛ばせない。
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しかも何が言いたいのか、ストーリー紹介にすらなっていないオープニング。
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異常なまでに金が入る、3回戦闘をこなせばゲーム中で金に困ることは無くなる。そのくせ経験値は今までのシリーズより圧倒的に入りにくい。おそらく取得金額と取得経験値の数字が逆になっている。
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明らかに数値の設定ミスであるが、後発のPS2版でも修正されていない為、ひょっとしたら仕様という説も。
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肝である職業召喚師は先に発売したスターフィッシュ製のPSエンパイアのサマナーとほぼ同じシステム。
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またアイテムはアスキーの外伝2のほぼ完全なパクリ。「シリーズが同じだから似てる」ということではなく、武器性能や並び順すら完全に同一で、パクリというよりもコピペと言った方がいいぐらい。
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戦闘中「眠る」などのステータス異常で最後列に行ったキャラは戦闘が終わっても元の順番に戻らない。
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雑魚敵にレベルが設定されていて、同じ敵でも強くなっていくが、もらえる経験値は変わらない。いわゆるFF8仕様。
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タイトルにもあるように召喚師がメインではあるのだが、他のウィザードリィシリーズは召喚モンスターが別枠で召喚されるのに対して、本作では女神転生のように召喚モンスター1体につきキャラのスロットを使う。つまり、従来シリーズの感覚で6人パーティを組んでしまうとモンスターが召喚出来ず、召喚師のやる事がほぼ無くなってしまう(一応召喚師は召喚呪文の他にも補助呪文を習得出来る)
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なのに、初回プレイ時のデフォルトパーティは戦士、盗賊、僧侶、魔術師、召喚師、司教の6人。わざとか。
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Wizのパーティーの構成は基本的に前衛(前から3番目まで)を戦士で揃えた「戦士、戦士、戦士、僧侶、盗賊、魔法使い」か、3番目を僧侶にして最後尾に二人目の魔法使いを入れた「戦士、戦士、僧侶、盗賊、魔法使い、魔法使い」のどちらかが定石。
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初期パーティーに本作の目玉職業である召喚師を入れるために、前列の戦士が一人だけになってしまい、盗賊が前列に出るというバランスの悪い構成になってしまっている。せめて「戦士、戦士、僧侶、盗賊、召喚師、魔法使い」にならなかったのか。
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しかし、そうだとしてもモンスター用の枠が無いため召喚師は本来の実力を発揮できない。召喚師のためにモンスター用の枠を作るのなら「前衛を支える戦士」「回復を担う僧侶」「戦利品入手に必須の盗賊」「範囲攻撃が可能な魔法使い」の誰かを削らなければならない……。
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要するに、
パーティーには6人までしか入れられないのに、召喚師とモンスターで2枠以上を使うという発想そのものがウィザードリィの基本システムに合わないのではないだろうか。
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近年2chにおいて、極端なやり方ではあるが、キャラを作らずに召喚師+召喚モンスターのみで冒険した方がやりやすいとの指摘があった。しかしそれをしてしまうと、調達が必要なアイテムがほとんどなくなってしまい(特に装備アイテム全般)、ウィザードリィの大きな醍醐味の一つであるアイテム収集が、攻略においてほとんど意味をなさなくなる。
宝箱を全無視しても問題なくクリアできてしまう、というよりそのほうが簡単。
(宝箱開け役の盗賊を入れるより、その分召喚モンスターを入れたほうが強い)
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召喚モンスターはキャラ枠を1つ使うが、同一モンスターを複数召喚する事が可能で、しかもレベルが高い為、レベル1のキャラを新規に作成するよりよほど楽である。
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召喚師呪文レベル1のサモン・ザ・サンは召喚陣モンスターと契約を交わさずとも初期からボーパルバニーを召喚出来る。
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モンスター召喚は別に召喚師でなくとも召喚呪文さえ習得していれば誰でも行える為、全呪文を習得した召喚師を司教に転職させてしまえば、いよいよキャラ1人で事が足りるようになってしまう。
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売ったアイテムが在庫無制限に買えてしまうなどのバグも勿論装備etc…。
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初回プレイにも関わらず、ギルドにあるモンスター図鑑が数体埋まっている。
総評
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致命的なプログラムミスやバグ、破綻したゲームバランスで数多くのファンを激怒させたと同時に、アスキー製のウィザードリィの出来の良さを改めて実感せしめた作品。当時アスキーはゲームの制作業務から撤退してそれほど日も経っていなかった為、改めて涙したユーザーも少なくない。
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アスキー製wizもバグ自体は多かったが、本作のような致命的・破滅的なものは僅少で、いずれも普通にプレイするにはなんら支障のないものばかりだった。
余談(PS2版とタイトー)
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一部バグの修正されたバージョンが存在する模様?
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ソフトには、隠しボスをあしらったカードが封入されている。
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カードには隠しボスのイラストと、謎の文字列が記載されている。カードゲームでもやらせるつもりだったのか?
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後にPS2に移植されて発売されているが、根本的なゲームデザインの時点で色々とおかしいので、やはり評判は芳しくない。
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商店での買い物時にそのキャラが装備出来ない事を示す♯が表示されない、CD-ROMを採用している為読み込みでもっさり、と上位機種で後発なのに何故か劣化。
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しかも『ベスト版』として廉価版を発売。何かの冗談ですか。
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PS2版サマナーの発売を担当したタイトーは後にPS2で『ウィザードリィ外伝~戦闘の監獄』を発売するが、こちらも画面構成や操作性の面で評価はあまり良くない。
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タイトーが関わっていない『戦闘の監獄』のPC版は一定の評価を得ている。
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また、その続編『五つの試練』はシナリオエディタ機能を搭載し、数多くのウィザードリィマニアが渾身の力を注いで創り上げた追加シナリオが多数発表され、その数はすでに80作品を超える。ひとえに
アスキー撤退後のクソゲーWizに無念と怒りを感じていたファン達の熱き思いが結実した
と言えよう。
攻略本
このように散々な評価が下されているウィザードリィサマナーであるが、なんと新紀元社から攻略本が出ている(新紀元社は神話関係の書籍を多数出版している大手出版社である)。
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ドワーフのモーガン、エルフのきき、ノームのメイソン、ホビットのラッキー、人間のアルビレオと言った著者のオリジナルキャラがキャラ作成からゲーム攻略までを、特徴的な語り口で教えてくれる。
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ゲームはアレだが、このキャラ達の掛け合いは割と面白い。
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64ページに私的[Wizardry]考察と題したコラムが掲載されている。
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当時のFC版ウィザードリィ発売当時の思い出などが語られている事から、筆者は結構なウィザードリィファンであった事が伺える。
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サマナーの攻略本だから当たり前だが、サマナーを誉めており、コラムの最後の項では『続編を希望したい』などと書いている。
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にも関わらず、その前の項では『本当の「ウィズ」は世界観やシステムが受け継がれている1から3、そしてGBで発売された外伝だけだ』とサマナーを全否定している。5以降を抜いている上に外伝を入れていることから原典尊重の謙遜というわけでもないようだ。
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このコラムを誰が書いたのか解らない(文責の記名が無い為)。奥付にある著者の名前3人のうちの誰かが書いているのだろうが、心中お察しします。
参考
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「得物屋」という国内最大のwiz攻略サイトの掲示板のサマナー専用掲示板には当時のログがそのまま保存されており、当時購入したユーザーたちの悲痛な叫びが生々しく残っている。
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発売当時の2chスレ→1 2。「エナジードレインで経験値10億」などの恐るべき現象が報告されているが、わずか2スレで終了しており、大きな話題にならなかったことが伺える。