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ドンキーコング - (2015/05/02 (土) 17:43:20) の編集履歴(バックアップ)
ドンキーコング
【どんきーこんぐ】
概要
記念すべきドンキーコングシリーズの初作品。
そして、任天堂を代表するヒーロー、マリオのデビュー作でもある。
ただし、正確には初出のアーケード版の時点ではマリオに名前は無い。
マリオを操って、ドンキーコングにさらわれた恋人レディを救出するのが目的である。
ゲームシステム
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マリオを操作して、障害物をジャンプでかわしながらステージ上部のゴールを目指す。
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主な操作は移動とジャンプの2つで、はしごに触れてレバー上下で登り降りができる。
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ステージは4種類あり、4の倍数ステージにてドンキーと決着を付けレディーを救出する。
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ステージ中に置かれているハンマーを取ると、一定時間ハンマーを自動で振り回し敵を倒すことができる。ただしハンマーの振りには隙があり、当てどころが悪いとミスとなってしまうので注意が必要。また、ハンマーを振っている間は、はしごの登り降りやジャンプが一切できない。
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ハンマーの他にもボーナスアイテムが二種類あり、それを取るとボーナスが得られる。
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4で割った余りが1~3のステージは、はしごや土台を利用しつつ画面上部にいるレディーを救出すればクリアとなる。4の倍数はドンキーが居座っている地形下部のボルト8本を抜く事によりドンキーを落下させてクリアとなる。
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障害物や敵に触れる、高いところから転落する、制限時間が0になる、のいずれかで失敗となる。
評価点
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今でこそ当たり前となっているが、本作はアクションというジャンルにおける「ジャンプ操作を中心としたゲームデザイン」を構築した初めてのゲームと言われている。
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タルをジャンプで飛び越えたり、足場から足場へ飛び移りながらゴールを目指すといった、ジャンプを生かしたゲームデザインが多く盛り込まれている。
問題点
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ドンキーと対決した後のステージはループするはずなのだが、とある周回にて絶対にゲームオーバーになってしまうバグがある。
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裏技(通称ワープ)を可能にするバグは後期版や海外版では修正されたが、このループバグは修正されなかった。
そのため、事実上ループバグ発生ステージ(キラースクリーン)がゲームの終わりである。
その後の展開
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本作の主人公であるマリオは『マリオブラザーズ』や『レッキングクルー』などで主役を務めた後、85年発売の『スーパーマリオブラザーズ』が大ヒット。前述の通り任天堂を代表するヒーローとなり、生誕から30年以上経過した現在でも第一線で活躍している。
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敵役のドンキーコングのその後は、救出対象となるなど脇役として活躍。マリオの敵役といえばクッパとはなったものの出番がなくなったわけではなく、94年発売の『スーパードンキーコング』以降はドンキーコングとしての活躍は2代目に譲り、老いた姿である「クランキーコング」として登場し2代目ドンキーコングやその仲間達を助けるキャラクターとなった。近年はあまり姿を見せていなかったが、『ドンキーコング リターンズ』において文字通り復活。気のいいご老体となっている。ちなみに結婚しており、「リンクリーコング」という妻がいる。現在は死亡しており、幽霊となっているが。
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当時マリオの恋人だったさらわれ役のレディはその後『ファミリーベーシック』や『ピンボール?』に出演するも、マリオが有名となった『スーパーマリオブラザーズ』以降はヒロインの座をピーチ姫に奪われ、13年間出番が無かったが、1994年にこの作品がゲームボーイでリメイクされた際に『ポリーン』という名前であることが判明、デザインも変更された。
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この際、スタッフのインタビューによって、GB版の同作終盤でキノコ王国に辿り着いたマリオがピーチと出逢い、ポリーンから乗り換えてしまったことが明かされた。
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そしてこれまた13年後の2007年に発売された『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』で勘違いで2代目ドンキーコングにさらわれる。ちなみにこの時の説明書等にはマリオの友達と紹介されている。いいのかそれで?
余談
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本作は元はと言えば、不発に終わった『レーダースコープ』というSTGの基板や部材を在庫処理するために社内公募された企画であった。『レーダースコープ』基板はオーバースペックであったため、ROM差し替えでない追加生産分は『ドンキーコング』に必要のない機能や性能を削減してコストダウンが図られている。
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ストーリー上は、元々はマリオのペットだったドンキーコングが、マリオにレディという恋人ができてから自分を全然相手にしてくれなくなったため、イタズラで彼女をさらって建設中のビルに逃げ込み、それをマリオが追いかけてレディを助けに行くという話になっている。
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80年代初期における歴史的傑作であり、そのあまりの人気の高さ故にコピー基版が横行してしまうという珍事が発生したほど。有名なものに「クレイジーコング」がある。
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当時『スペースインベーダー』などのヒット作は、かなりの割合でコピー基版が出回ることが多く、深刻な問題とされていたのだ(もちろん、原作メーカーがコピー元に弾圧を加える処置を行っていた)。
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ファミコン版は、超絶的にヒットすることになる『スーパーマリオブラザーズ』がリリースされる前のキラーソフトの一つとして、ファミコンの普及に大きく貢献した実績を持つ。ドンキーが家でプレイできるのは当時のちびっ子達にとって、この上なく衝撃的なことであった。
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もっとも、コレコビジョンが国内発売されていたり、コレコ版電子ゲーム『ドンキーコング』が国内で出回っていたならその衝撃はかなり薄れていたであろうが…
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一方で、任天堂タイトルとしては訴訟沙汰の多い商品でもある。
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その訴訟の一つが原因で、池上通信機と袂を分かつことになる。任天堂が『ドンキーコングJR.』『マリオブラザーズ』をリリースする一方で、池上通信機はセガと組むことになり、もう一つのドンキーコングとも言える『ティップタップ(コンゴボンゴ)』を開発、セガからリリースすることになる。
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元々は有名アメリカカートゥーンアニメ『ポパイ』をフィーチャーした版権もののアクションゲームになる予定だったが、版権の都合がつかなかったため、急遽、宮本茂氏がキャラクターのデザインと全体のゲーム設計を行った。
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ポパイ=マリオ、オリーブ=レディ、ブルート=ドンキーコングと、そのキャラクターと「主人公がさらわれた彼女を助けに行く」という構図がゲーム内容に活かされる事になった。
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もしもポパイの版権の許可が下りていたのならばドンキーはおろか、今日でも知られているマリオでさえ存在しなかったことなる。そもそも基板の在庫処理の企画もなければなおさらの事。ある意味彼らの登場は奇跡といってもいいものであるのかもしれない。
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ちなみに、ポパイをフィーチャーした作品自体は版権を取得した上で翌年の82年に発売が実現している。 → ポパイ?
家庭用移植
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1982年6月3日にゲーム&ウオッチ版が発売された。
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G&Wの性質上ゲーム性は大きくアレンジされている。
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ステージは(G&Wなので当然だが)ひとつのみで、タルをジャンプでかわしながらステージを登り、途中にあるレバーを押して画面上部にあるクレーンを作動させた後タイミングよくクレーンに飛び移る。これをひたすら繰り返しスコアを競うもの。
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場所によってはジャンプできないという要素がある。また最上階ではドンキーが左右に動きながら落としてくるタルをかわして歩くG&Wの「ヘルメット」に似たゲーム性になる。
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「十字ボタン」はこのG&W版ドンキーコングのために発明された。
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1997年9月27日にゲームボーイソフトとして発売された『ゲームボーイギャラリー2』には、このゲーム&ウオッチ版ドンキーとアレンジ版が収録されている。
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ファミリーコンピュータ版
対応機種
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ファミリーコンピュータ ファミリーコンピュータ ディスクシステム
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メディア
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【FC】192KbitROMカートリッジ 【FCD】ディスクカード
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発売元
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任天堂
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開発元
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【FC】任天堂、エスアールディー、岩崎技研工業
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発売日
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【FC】1983年7月15日 【FCD】1988年4月8日
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定価
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【FC】3,800円 【FCD】500円
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配信
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バーチャルコンソール 【Wii】2006年12月2日/500Wiiポイント 【3DS】2012年10月17日/500円
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備考
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GBA『ファミコンミニシリーズ』第一弾(2004年2月14日発売)
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分類
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良作
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ドンキーコングの移植版としてはおそらくこのファミコン版が最も有名。ファミコン本体のローンチタイトルとして続編『JR.』と共に移植。
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当初は名前が無く、続編『JR.』で名付けられた主人公の名前「マリオ」が今作から反映されている。
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海外のNES移植版ではヒロインにも「ポリーン」という名前が付けられた。
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容量の関係で、4つあるステージの内ステージ2が削られており、全3ステージループとなっている。ドンキーとの対決も、FC版では3の倍数ステージで行われる。また、縦画面から横画面への変更で段数が減少したりしている。
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アーケード版のワープバグやループバグは修正された。
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このFC版は、GBA「ファミコンミニシリーズ」の第一弾ソフトとしても発売された。
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1994年6月14日にゲームボーイソフトとしてリメイクされた。ゲームシステムやステージ数にパズル要素を取り入れ、大幅な強化がされた。
詳しくはドンキーコング (GB)を参照。
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1999年12月10日に発売されたニンテンドウ64ソフト『ドンキーコング64』にて、アーケード版が丸ごと一作収録されている。
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2008年1月31日に発売されたWiiソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』にてFC版の体験版(時間制限あり)が収録されている。
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この他、任天堂作品としては珍しく、コレコ社により他社ハードにも移植されている。Atari2600版やインテリビジョン版を経て、コレコビジョンにはハード同梱タイトルとして移植されている。
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テーブルトップでFL管表示のコレコ版電子ゲームがゲーム&ウオッチと同じ82年に発売されている。
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任天堂純正のアップライト筐体(玩具店にリースされていたミニアップライトではなく、装飾やフライヤーのついた筐体)を思わせるデザインで、サウンドもゲーム&ウオッチのピコピコ音とは全く異なり、原作に近いサウンドを実現しておりまたOPも再現されていた。
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このような移植が実現した背景としては、当時の任天堂が家庭用市場に消極的な姿勢だったことが挙げられる。コレコビジョンは日本国内で任天堂がライセンス取得して発売する予定だったのが、交渉が決裂したためにファミコンを独自開発することとなった。ファミコンのハードウェア仕様のベースがこのドンキーコング基板である。
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またTBS放送の特番「DOORS」のアトラクションの一つ「ジャングルアドベンチャー」で、本作のステージ1を模したエリアが登場した。ちなみに放送回数によっては、マリオの着ぐるみもゲスト出演することもあった。
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なおヨーロッパのマリオ25周年記念Wii本体には50mステージも入った『Donkey Kong - Original Edition』が収録されている。ただしPAL方式のためNTSCテレビなどではそのまま遊ぶことが出来ない。また日本でもこのバージョンが2012年夏にNew スーパーマリオ2と鬼トレをダウンロード購入した人向けに3DSでプレゼントされた。
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本バージョンの50mはどういうわけか、高次周に行くにてつれてコンベアが速くなってくるというクレイジーコング(コピー品)の要素が入っている。アーケード版オリジナルは速くならない。