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ウルトラマン (PS2) - (2016/04/23 (土) 21:16:30) の編集履歴(バックアップ)
ウルトラマン (PS2)
【うるとらまん】
ジャンル
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3D格闘ゲーム
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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バンダイ
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開発元
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KAZe
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発売日
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2004年5月20日
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定価
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7,140円
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レーティング
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CERO:全年齢対象
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廉価版
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PlayStation2 the Best 2005年7月7日/2,800円
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分類
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良作
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ウルトラマンゲーム・リンク
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概要
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1966年に放映された特撮TV番組『ウルトラマン』のゲーム化。格闘アクションゲームというよりは原作再現を念頭に置いたゲーム。
ゲームシステム
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基本はウルトラマン(プレイヤー)と怪獣が戦う格闘パートだが、ビートル(戦闘機)を操作するパートや、ハヤタ(主人公)を操作してスーパーガンで怪獣を攻撃するパートもある。
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ウルトラマンには体力ゲージの概念がなく、格闘パートでは一定時間後に攻撃を受けるとカラータイマーが点滅、そこから一定時間たつとウルトラマンが敗北する(TIME UP)、というシステムになっている。
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このシステムにより、TVのウルトラマンのピンチ感が表現されている。
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また『Fighting Evolution』とは違い格闘ではなく「初代マンの雰囲気を再現」することに重きを置いているため、挙動などが若干重くなっており、初代マンのスローモーな戦い、着ぐるみ怪獣の質感が演出されている。
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移動は前後左右と側転や後転。それと短距離ラン。ジャンプはできない。打撃のバリエーションは少なく、連携も数えるほどしかない。投げは自分で技を選ぶのではなく、相手の状況によって変わるようになっている。原作での格闘の流れに重点を置いた作り。
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カメラの位置は固定されているが、向きとズームはウルトラマンと怪獣に合わされている。ただし投げの時だけは、アップとなる。
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必殺技はちょっと癖のあるシステム。βエネルギーというゲージを使って出すのだが、ゲージの状態によって出せる必殺技が決まっているのだ。自分で好きな必殺技を出せないようになっている。
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例えば、ゲージが満タンな時はスペシウム光線しか出せず、ゲージ2/3の時は八つ裂き光輪しか使えないという具合。このため各必殺技の使用タイミングは限られる。
評価点
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独特な存在感を持ったウルトラマンと怪獣達。
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動きは重々しいが、後発の『ウルトラマン Fighting Evolution 3』よりも滑らかに動く。この重さと滑らかさがキャラクター達に独特の存在感を与えている。これが本作を、ただ格闘アクションゲームをプレイするというというより、怪獣ごっこを楽しんでるかのような雰囲気を味あわせている。
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カメラ位置は一定だが向きとズームが変わるため、戦闘シーンを撮影しているかのような画面となっている。あたかも番組を見ているかのような、雰囲気を作り出す。
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原作を忠実に再現した「ストーリーモード」
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ステージ開始直前では当時の写真とともにストーリーが紹介される。
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ステージは劇中のミニチュアセットの雰囲気を良くとらえており、触れることでミニチュアが崩れる演出や砂埃の巻き上がる演出も秀逸。
劇中の再現については『Fighting Evolution3』を上回っている
。
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小ネタが多数存在する(後述)
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登場する怪獣もバルタン星人やゴモラなどの人気怪獣から、他には例の見ないアボラス&バニラ、グビラ、ぺスターなども登場する。
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スぺシウム光線を使わなければゼットンも倒すことができる。夢の勝利だ。
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数々の小ネタ
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このゲームの特徴として、原作の再現を中心とした小ネタがある。
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あげるとキリがないので収納
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ハヤタになって戦う際に△ボタンを押すと通信ができ、ムラマツキャップかフジ隊員が出てくれる。
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しかし、怪獣に攻撃を受けるとベータカプセル(変身アイテム)を這って取りに行かなければなくなる。
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一部の怪獣のハサミ、角が折れる。
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劇中で実際に折れた怪獣のみ。主に投げ技で折れるが、グビラ(八つ裂き光輪)、キングザウルスIII世(流星キック)はきっちり再現。
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また、バルタン星人、レッドキング等の怪獣にはスペシウム光線や八つ裂き光輪で専用フィニッシュ演出がある。
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『空の贈り物』では本当にスプーンで変身しようとする。
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必殺技ゲージがない状態で必殺技を出そうとすると、ウルトラ水流が出る(帰ってきたウルトラマンは流星キック)。
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ちゃんとストーリー最中でA,B,Cタイプが切り替わる。
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ミニゲーム
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ゲームに出てきた怪獣の情報が見れる「怪獣墓場」、怪獣となり天下をねらう「怪獣天下」、レッドキングとなり岩を投げる「岩投げ」など様々。
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やっぱり小ネタがきいており、「岩投げ」ではレッドキングがラインを越えるとマグラーが出てきたり、「怪獣墓場」はビートルを操作して怪獣墓場を探索できる。
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「怪獣天下」及び2P対戦の「怪獣大乱闘」では条件を満たせば本作に登場している怪獣が全て使用可能。
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何とピグモンも使用できる。巨体ではないので1回攻撃を喰らったら即敗退という完全なネタキャラだが。
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変身シーンは当時の映像を使用。しかも最終回はきちんと逆再生でハヤタに戻り、ちゃんと当時の映像で光の国へ帰っていく。
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台詞は当時の実際の音声をライブラリー使用。ただしウルトラマンの声が呂布。
問題点
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ゲーム性に乏しい。
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必殺技の使用がかなり制限される。通常技のバリエーションも少ない。特別変わったシステムもないと、アクションゲームという観点からはゲーム性は限られる。
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前述の通り格闘ゲームよりも「原作の再現」を重視しているので、『Fighting Evolution』のようなイメージをすると肩透かしを食らう。そのため、ファン以外には勧められない。
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ミニゲームもしょせんミニゲーム。
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「怪獣墓場」モードは、ビートルを操作して怪獣墓場を探索するのだが、見たい怪獣のもとに行くのに結構迷う。ワープ機能も意味なし。
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「怪獣大乱闘」モードではウルトラマンが使用できない。
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「岩投げ」が本編もとい原作無視。遊び方で「投げろぅ!」って言われても…。
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ボリューム不足
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ストーリーモードは全11話構成。その内4話が隠しと入れ替わる仕様。隠しモードはあるものの、やりこみ要素は皆無のため、腕が良ければ数時間程度でクリアできる。
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「故郷は地球」(ジャミラ)、「禁じられた言葉」(メフィラス星人)などファンから人気が高い名エピソードが収録されていないのも残念。
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なぜかウルトラマンと戦っていない怪獣との戦闘がある(バニラとペスター)、バニラはやや細いが典型的ゴジラ体型怪獣なのでアボラスのおまけと言えなくもないが、特殊な体型で専用にプログラムを組まねばならないはずのペスターをわざわざ出す理由が謎。
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システム
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フリーモードがない
。ストーリーモードと怪獣天下(サバイバルモード)しかなく、好きなキャラで好きなステージを選んで闘うことはできない。ステージの出来がいいだけに残念の一言。
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操作にやや難アリ。画面に対してのレバー操作となるのだが、カメラが固定されているため対戦格闘ゲームのように常に両者が左右に表示されている訳ではなく、手前と奥など目まぐるしく位置が変わる。微妙な角度の操作を要求される場合もあり、慣れるまでは操作ミスが多発する。
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『帰ってきたウルトラマン』モード
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コンティニュー不可。一度倒されればそこまでだが、なにせ最後の敵「ナックル星人」と「ブラックキング」が強い。
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2体同時に出現するのだが、ウルトラマンは1体しか相手にできないので、1体に集中するとすぐにボコられる。
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ウルトラブレスレットが使えない。使えずともせめて取得済み以降のエピソードには腕につける位して欲しかった。
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いろいろ中途半端。ストーリー解説もなくいきなり怪獣出現→またいきなり新マン登場 変身シーンすら無し。
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「こんなの作るくらいなら、本編をもっと充実させて」という声がよく上がった。
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肝心の主題歌が未収録で、何故か「科特隊の歌」がEDである。
総評
原作の再現を主体とした本作は、言わばウルトラマンシミュレーターとでもいうべきもの。ウルトラマンの世界観を堪能するには申し分ない。この一般の格闘アクションゲームとは一風変わった楽しみ方が本作の特徴。
これが発売された約半年後にウルトラゲーの傑作『Fighting Evolution3』が発売されてしまったので、印象が薄くなってしまった。
だが、当時の雰囲気がファイエボシリーズよりよく出ているので、ファンなら買いである。