「ポケモンバトルレボリューション」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
ポケモンバトルレボリューション - (2015/09/27 (日) 00:02:19) の編集履歴(バックアップ)
ポケモンバトルレボリューション
【ぽけもんぱとるれぼりゅーしょん】
ジャンル
|
ポケモン3Dバトル
|
|
対応機種
|
Wii
|
発売元
|
ポケモン
|
販売元
|
任天堂
|
開発元
|
ジニアス・ソノリティ
|
発売日
|
2006年12月14日
|
価格
|
5,800円(税込)
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
新ポケモンのモデルの出来が良い 旧ポケモンのモデルは使い回し CPU頭悪し 1人プレイには向いていない 対戦ツールとしては大ヒット
|
ポケットモンスターシリーズ関連リンク
|
概要
-
DS版ポケモン対応の対戦ツール。今回はストーリーのようなものはなくポケトピアという所で各コロシアムをクリアしていく。Wi-Fiにも対応している。
評価点
-
バトル中の実況が復活。
-
声優は堀内賢雄氏。64版と比較すると実況というより解説に近いが、バトルを盛り上げてくれる。数もかなり多く、全てを網羅するのは困難。
-
堀内氏の実況は、テンションの上下が見所で、特に捨て身系の技や使用後1ターン動けなくなるデメリット技で敵を倒した時の実況は必聴。
-
ただ実況のクオリティは良いのだが、反応する技の種類は若干謎な部分も。
-
BGMの評判はかなり良い。ポケモンスタジアムと違いポケモンシリーズのアレンジではなく完全なオリジナルだが成功している。
-
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』および『ハートゴールド・ソウルシルバー』で使えるなみのりピカチュウが手に入る。
-
性格が「がんばりや」に固定されてしまっているため実戦では使いにくいが、昔からのファンには嬉しいものであることには変わりない。
-
DSをコントローラーとして使う対戦方式があり、この場合ポケモンスタジアムと違いどのボタンに技や控えポケモンがいるか忘れて確認しても相手に見られることがなくなった。
-
入力方式もDSで対戦するのと全く変わらない入力方法でできるため違和感なく対戦できる。
-
Wi-Fiでランダムマッチング対戦ができる。発売当時においてランダムマッチができるのはこのソフトしかなかった。
-
グラフィックは使い回しが多いが、新規に作られたポケモンのグラフィックはかなり出来がいい。また技のエフェクトも凝っておりWiiのゲームとしてはトップクラスと言えるほど。背景のグラフィックもなかなか。
-
特に炎や水のエフェクトは「これぞ次世代機」と言えるハイクオリティである。とにかくリアル。
-
使い回しが見られるのはこのエフェクトやグラフィックのせいで開発時間が足りなくなってしまったからとも推測できる。
-
また上記のようにエフェクトやモーションを無くしたことによって戦闘のテンポを高速化した事は評価できる。
-
ダブルバトルで、トレーナーがポケモンをまとめて出すようになった。
-
地震などの全体攻撃は複数のポケモンにまとめてダメージが入るようになった。2体同時にダメージを与えるエフォクトは迫力満点。
-
DS版だと状態異常や自然回復が重なったときのテンポは非常に悪かった。今作ではそのようなエフェクトは全部短縮されている為解決された。
-
技を外した場合、モーションすらしないため技名が出た瞬間結果がわかるのもテンポ向上に一役買っている。
-
自分が対戦するために代わりになってくれるキャラクターに喋らせることができるメッセージの種類が非常に豊富。もちろん喋らせないことも可能。
-
対戦やバトルなどで稼いだポイントを利用してDS版ポケモンで使える便利な道具と交換できるという仕組み。これにより一層バトルの重要性、必要性を高めることに成功。
-
事実この仕組み、更にはマイナーチェンジ版のプラチナ効果もあってかWi-Fi対戦は好評だったが、発売から経った現在ではサービス終了している。
-
一部の改造ポケモンは弾かれる。不自然な能力値のポケモンは容赦なく弾かれるため現在ではWi-Fiなどで手に入ったポケモンがチートで出されたものではないかというものを見極めるという別の用途があるが、本作でポケモンをコピーするときにくさきのミノ以外から進化させたガーメイルはダメタマゴになるバグがある。
-
しかしながら一部の悪徳なユーザーの手によってマナフィなどの通常では出せない幻系の色違いポケモンが解禁してしまう問題点もあり、色違いのセレビィ・ジラーチ・アルセウス等の解禁はまずない。
-
対戦時にレベル50オンリーの対戦にそれ以外のポケモンを出しても対戦時に自動的にステータスなどがレベル50まで調整されるようになった。
-
これによって育成の際にいちいちレベルを50に調整する必要がなくなり、対戦準備の手間が簡略化されたり、誤ってレベル51以上に上げてしまっても対戦に出せるようになったのはもちろん、レベル50以降にしか覚えないわざのあるポケモンを、そのわざを覚えさせて対戦に出せたり、捕まえた時点でレベル51以上のポケモンも使えるようになった。
問題点
-
GC版のポケモンと同じく、また一部のポケモンのグラフィックを64版から流用している。
-
Wiiのゲームなのに64から流用している。使いまわし自体はそこまで珍しいものではないのだが、これほど古いゲーム機のグラフィックを流用するのはかなり珍しい。
-
しかもグラフィックだけ流用しているのかと思いきや、待機ポーズや倒れ方まで流用しているポケモンまでいる。
-
一応、一部のポケモンはグラフィックにアレンジがかかっている。
-
しかし、それでもこのグラフィックが違和感をほとんど感じさせないほどゲームによく馴染んでいるのは、それだけ64版のポケモンのグラフィックが良く出来ていることの裏返しであるとも言える。
-
ポケモンスタジアムシリーズにあったミニゲームみたいなバトル以外の要素が少ない。
-
『ポケモンスタジアム金銀』においてはミニゲーム・資料室・チュートリアル・模様替え・通信交換・ポケモン&アイテム保管・GBビルといった要素が搭載されている。特に道具の保管が出来て誰でも自由に出し入れできる「カラーケース」「メタルケース」は遊びこむ層に重宝されており、GBA~DS世代でも出現が強く望まれたほどだった(現在はアイテムの種類が多く、しかも別のカートリッジに写す際にはポケモン交換の手間が必須なのでスムーズとはいえない)。
-
一応、こちらでもトレーナーのコスチュームを変えたり、アイテムをDS版のカセットに配信したり、チュートリアルを見たりすることができるが、それでも64版やGC版と比べたらまだまだ物足りない。
-
ただし、こうしたいきさつを知らなければ、目を瞑れる要素でもある。
-
CPUは交換読みをしないどころか相性が悪くても続投する、タイプの相性が悪い攻撃をわざわざ仕掛けてくる、などの行動をとることがあり、あまり賢くない。
-
ごく一部のルール以外では使用ポケモンの制限がなく、最後の方になると相手は禁止伝説(2010年の大会で使用禁止になっているのと使用する場合制限がかかるポケモン)が容赦なく投入されている。
-
特に本作ラスボスのミステリオ(雨パーティ版)はミュウツー、マナフィ、カイオーガ、ラティオス(こころのしずく持ち)、パルキア、ルギアと凄まじい面子である。それ以外のパーティーにしても伝説のポケモン+天候変化のオンパレードなので、よほど熟練したパーティーでないとまず勝てない。
-
そのため、伝説のポケモンやカイリュー・バンギラスなどのポケモンが手に入らない「『ダイヤモンド』や『パール』と連動プレイをしていないプレイヤー」は猛烈なハンディキャップを背負った状態でこれらの相手をしなければならない。
-
さらに、DSを使ったプレイヤーと違い、それらのプレイヤーはレンタルポケモンのわざや能力・性格などを自由に調整することもできず、欲しいポケモンが手に入るのもエンディング後、それも「あるコロシアムに出てきたポケモンと手持ちを交換して入手」と運次第な部分が多いため、勝てるパーティーを作るのも難しい中この条件は少し過酷すぎる。
-
事前にアナウンスはあったが4人対戦に対応していない。
-
Wi-Fiのランダムマッチではルールがひとつしかない。その為使用ポケモンの制限がなく、前述の禁止伝説をフル投入したパーティとも当たりやすい。
-
本作は『DPt』『HGSS』に対応しているのだが、本作発売は『DP』後まもなくなため、対戦の細かい仕様は『DP』準拠である。
-
おいうちはきあいのたすき関連で『Pt』『HGSS』でかなり処理が変更されているが、本作は『DP』準拠である。
-
そのためおいうちバグは存在しない。安心しておいうちを使うことが出来るのは評価点。
-
『Pt』で追加されたギラティナオリジンフォルム(=はっきんだま)、フォルムチェンジロトム、スカイフォルムシェイミを使用することが出来ない。
-
「ねむり」状態の持続ターンと「さいみんじゅつ」の命中率が『ダイヤモンド・パール』準拠のまま。
-
今のところ後のバージョンに統一されたものが出る気配は無し。新作『ブラック・ホワイト』も発売されたため統一の可能性はいっさい無いと思われる。
-
そのため、『Pt』『HGSS』発売後、公式大会などでこのソフトを使われることはあまり無かった。
-
パンチなどの接触攻撃を行う際の動きが変。
-
敵の目の前までジョギングのような速さでエッサホイサと走って行き、棒立ちの敵に大振りのパンチやキックを繰り出す。
-
鳥ポケモンなどもとても飛んでいるとは思えない速度で接近し、急に勢いをつけて体当たりする。
-
恐らくモーション流用のせい。前作までは待機場所でパンチなどのモーションを行うと敵が衝撃波の様なものでダメージを受けた。
-
「ピカチュウの耳に黄色と赤い丸のフェイスペイントをした大柄な男」のように一部でセンスを疑いたくなるようなCPUがいる。プレイそのものには問題ないため、気にしなければ何の問題も無い。
-
エンディング後にある条件を満たすと入手できる「ポケモンをモチーフにした衣装」の色違い版は各人1/64?位でしか手に入らず、一度通常版の衣装を手に入れてしまうとそのデータではもう手に入らないため、非常に面倒くさい。
-
しかも色違い衣装で登場する可能性のあるキャラは6人と多いため、全部入手するには相当時間をかけて粘るか改造するかでもしないと到底無理である。
-
「アンテナ」と呼ばれる欠陥仕様。こちら、又は相手が行動を決めたかどうかはアンテナの有り無で確かめる事が出来る。つまり相手が短時間で選択したら居座ってくる可能性が高い、等の推察が可能。
-
これを利用して交換を確実に読む手段が存在する。プレイヤーが手持ちを確認するとカメラがかなり引く演出があるのだが、どういう事かこのカメラが相手と同期している。カメラが引いた時点でアンテナが消えれば相手が交換した事が確定し、当然こちらが交換すれば同様にバレる。この仕様を知った上でブラフを仕掛けるプレイヤーも存在し、読み合いゲーとしては致命的すぎる欠陥。
総評
-
一人プレイ用としてはあまりお勧めできないが、第4世代のポケモンを持っており、Wi-Fiランダム対戦をしたい人には確実にお勧めできた。
-
対戦は多少不満があるものの決して悪くない。フレンドコード機能も使えるため対戦メインの人にはとりわけお勧めできた。
-
だが前作まではこれとは逆に1人プレイ用のものであったためどちらにしろあまりにも両極端。
-
またこのゲームはWiiが発売された直後に発売されたゲームであるため、今作の美麗なグラフィックやエフェクトはある意味ロンチタイトルとしての役割を十分に果たしてくれたといっても過言ではないだろう。
-
テレビ番組『ポケモンサンデー』でも使用された。チャレンジャーがポケモンサンデーメンバーと対決し、チャレンジャーが勝利するとポケモンサンデーメンバーのポケモンを奪うことが出来た。『プラチナ』発売後は仕様上の関係で使用されなくなった。
公式ガイドがポケモンのイラスト集になっている。
余談
-
本作にはデモムービーが公開されたが、デモとはいえ製品版を大幅に上回るクオリティになっている。
-
本作の発売時期にはニコニコ動画やyoutubeといった動画サービスが全盛期を迎えており、このソフトを用いて多くの対戦動画がアップロードされた。その中にはかなりの好評を博した動画も存在し、ポケモンの人気向上に一役買った面がある。ゲームとしては今ひとつではあったものの、インターネット上での反響は非常に大きかったソフトと言える。