このページでは、初代『ポケモンカードGB』とその続編『ポケモンカードGB2 GR団参上!』を共に紹介します。判定は共に良作。
【ぽけもんかーど じーびー】
ジャンル | 対戦型カードゲーム | |
対応機種 | ゲームボーイカラー(全GB共通) | |
メディア | 8MbitROMカートリッジ | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | ハドソン | |
発売日 | 1998年12月18日 | |
定価 | 3,500円(税別) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
レーティング | 【VC】CERO:A(全年齢対象) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【3DS】2014年12月24日/617円(税込) |
|
判定 | 良作 | |
ポイント |
出来の良いAI 壊れカードサンダー |
|
ポケットモンスターシリーズ関連リンク |
ポケモンが大好きで、最近はポケモンカードを集めるのに夢中の少年・パーク(デフォルト名)は、ある日「伝説のポケモンカード」の噂を耳にする。
興味を持った彼はさっそくポケモンカード研究家であるDr.オーヤマの研究所に駆け込み、ポケモンカードを教えてくれとせがむ。
Dr.オーヤマはパークの頼みを快諾し、研究員・ミカサと共に稽古をつけてくれたばかりか、パークにカードまで援助してくれた。
パークは各地のカードクラブで対戦を繰り返してカードを集め、デッキを強化し、各クラブの制覇、そしてポケモンカード界の頂点に立つ四天王・グランドマスターとの対決を目指していく。
1996年に日本で初めて作られたトレーディングカードゲームである『ポケモンカードゲーム』は、バージョンアップを繰り返しながら現在に至るまで親しまれている。
本作は最初期の『ポケットモンスターカードゲーム』のゲーム版として開発されたソフトである。
収録カードは拡張パック『第一弾』『ポケモンジャングル』『化石の秘密』のカードを中心に、限定配布されたプロモーションカードや、処理の複雑なカードの代わりとして登場するゲームオリジナルカードを加えた228種類。
ゲームの展開は本家『ポケットモンスター?』を意識しており、8つのカードクラブのクラブマスターに勝利して「メダル」を獲得し、四天王たる「グランドマスター」と対決することを目指す。
CPUとの対戦に勝利した場合、カード10枚入り(レアリティは3段階)の拡張パックが2つ手に入る(特定CPUは4つ)。拡張パックは全部で4種類あり、どのCPUがどのパックをくれるかは決まっている。
対戦を繰り返すことでカードを集め、自分のデッキを強化していくことになる。
なお、以降の作品紹介ではゲーム中の用語やトレーディングカード用語を多用することになるため、その点はご容赦願いたい。
更に本作は型落ちVer.である第一期のルールを元にしているため、現行ルールとは異なる部分・表現が存在する点も注意されたし。
多彩な対戦デッキと出来の良いAI
オリジナルカード
美麗なビジュアル・音楽
単純明快なストーリー
充実したユーティリティ
通信要素
良好な難易度、合理的なAI、テンポの良いシステム、出来の良いグラフィック、良曲そろいの音楽と、カードゲームソフトに求められるものはすべてクリアした名作。
惜しむらくは、かの『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』が1日前に発売され、ほとんどの客をそちらに吸い取られてしまったことか。
生産数も多かったために値崩れが激しく、結果として続編の生産数が抑えられ、入手が難しくなるという事態も招いてしまった。
【ぽけもんかーど じーびーつー ぐれーとろけっとだんさんじょう】
対応機種 | ゲームボーイカラー(専用) | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売日 | 2001年3月28日 | |
定価 | 3,900円(税別) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ボリュームが増えたが売り上げには恵まれなかった 金銀発売後なのにほぼ第一世代のみ、 GBA発売後なのにGBC用……と色々遅すぎた |
※共通項目は省略
前作から2年以上のブランクを経て、ゲームボーイカラー専用として発売された続編。
前作からの変更点として、主人公に男の子(パーク)だけでなく、女の子(ミント)も選択可能になった(いずれもデフォルト名・変更可)。
(ストーリーは同じで、女の子の場合も前作でグランドマスターを倒したことになっている。)
収録カードの種類も前作のほぼ倍となり、前作に登場した全カードに加え『ロケット団』『拡張シート』『イントロパック』のカード、一部のプロモーションカード等を加えた445種類。
前作同様処理の難しいカードは省かれているが、代わりに「GR団」にちなんで新たな「わるいポケモン」のオリジナルカードも増加している。
前作のエンディング後を直接引き継いだ話となっている。
グランドマスターを倒し、ついに伝説のポケモンカードを手に入れた主人公。
しかし、突如謎の組織「GR団(グレートロケットだん)」が現れ、島中を荒らし回り全てのカードを奪い去ってしまった。
主人公はGR団に奪われたカードを取り戻すため、彼らの本拠地に挑む。
前作の好評なシステムはほぼそのまま、バージョンアップがなされた作品。
ゲームボーイカラー専用となったため、カートリッジの赤外線ポートも廃止されている。
また、本作では男か女どちらから主人公を選択できるようになった。
以下のような新要素がある。
ストーリーモードの強化
特別ルール
ゲームセンター
+ | クリア後の隠し要素(ネタバレ) |
収録カード
前作との通信は一切不可能
通信必須の要素
ブラックボックスの存在
一部のCPUのルール無視
内容的には前作の要素をほぼそのままボリュームアップしたものであり、ゲーム自体は前作以上の出来と言って過言ではない。
ただし発売時期が遅く、収録カードが当時の実状と比べ古すぎたのが一番の問題点である。
前作が値崩れしたこともあり本作は出回りが非常に悪く、売上もかなり低いものになってしまった。
そのため値崩れした前作とは対照的に、ポケモンシリーズとしてはかなり希少なソフトになっている。
GBCソフトにしてはやや中古相場は高め。こちらも前作同様VC配信してほしいところ。