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Serious Sam - (2020/06/29 (月) 07:58:15) の編集履歴(バックアップ)
Serious Sam The first encounter
【しりあす さむ ざ ふぁーすとえんかうんたー】
ジャンル
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FPS/アクション
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対応機種
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Windows XP/Vista/7
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開発元 発売元(パッケージ)
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Croteam
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発売元(Steam)
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Devolver Digital
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日本語版発売元
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サイバーフロント
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発売日
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2001年3月21日
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定価
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パッケージ版:19.99ドル Steam:5.99ドル
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備考
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体験版あり
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判定
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良作
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概要
ストーリーとFPSの融合を目指し見事それを果たした『Half-Life』が世に出され、その影響からか以前のようなアクション一辺倒ではなくストーリーも重視する作品が出てくるようになった。
だが、その一方で古き良きアクション性に富んだ、今となっては「古典的」とまで言われるようなスタイルのFPSは衰退しつつあった。
そんな中、クロアチアの小規模なデベロッパーであるCroteamはこの「撃って避ける」を追求した「Serious Sam」で勝負に挑んだ。
ゲーム性だけでなく、ビビッドなグラフィックはいま見ても通用するものとなっている。
ゲーム内容
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このゲームの醍醐味は「とにかく湧き出てくる敵をひたすら撃つ」。非常にシンプルではあるがマニアックな傾向のバランス。
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今までのFPSでは珍しかった「あまりにも大量に湧いてくる敵の数」がこの作品を象徴しており、ゲームクリアまでに数千の敵に(通常は)1人で立ち向かうというのが基本的なプレイになる。
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どの武器も使いどころがあり、それぞれ有効な場面や敵がいる。それを見分ける事が重要。
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いわゆる「覚えゲー」。トライ&エラーを繰り返して徐々に覚えていかなければならない。
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そのためかデータのセーブ・ロードに制限はなく自由に行なうことが可能で、それとは別にクイックセーブの履歴も8回分保存されると言った配慮がされている。
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難易度は6つ。
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最低難易度の「Tourist」はダメージを受けても体力が自動回復、弾薬や体力の最大値もNORMALの2倍で自爆ダメージも無しという非常に優しい仕様。EASYも体力の自動回復がないことを除けばTouristと同じ。だが、NORMALからが本番で、生半可な気持ちだとクリアすら許されない。ここからこのゲームの本質がわかってくるようになる。
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最高難度のSERIOUSを全ステージクリアすると更に上の「MENTAL」が開放される。難易度HARDの内容に加え敵が不可視の状態でプレイという、まさにプレイヤーに挑戦状を叩きつけるかの如くな仕様となっている。
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大量の敵が出現するこのゲームで敵が消えると予想以上の手強さになり、SERIOUS以上に難しいという意見は絶えない。
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マルチプレイはCo-opに特化
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昔からのデスマッチプレイもあるが、このゲームのマルチプレイは「Co-op」即ち協力プレイに特化されている。実際、当時は有志が立てているサーバーも
こっちの方が多く、「大量に湧く敵を複数人で攻略するというスタイル」が定着するきっかけとなったのは本作からともいえる。
評価点
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「撃つこと」と「避けること」に特化したオールドスクール型FPS
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本作が出た当時は、概要にもあるようにパズルやストーリー重視のFPSが席巻するようになり、ハイテンションな撃ち合いを求めるFPSがほぼないという有様で、開発メンバー自身が「DOOMを最高難易度までやりこんだ経験」を元に、「DOOMを超える作品を作ろう」というところから生まれただけあって、基本的にはこの2点に集中できるようなシステムになっている。
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大量に湧く敵に対抗しうる強力な武器の数々
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ミニガン、レーザーガン、ロケットランチャー、グレネードランチャーとFPSでおなじみの武器がデメリットはありながらもそこそこ強い威力をもっており、最強兵器である「SBC Cannon」は弾数の少ないデメリットを覆せるくらいの単発の破壊力に加え、溜め撃ちが可能でこれを使うと遠方や突進してくる敵を一掃できるという、「使って気持ちいい武器」として重宝される。
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Co-opの充実
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最大16人まで参加可能だが、参加人数に合わせた各種詳細設定が可能で、トラブルになりがちなネットコードも優秀な方でワープやラグも起きにくいことからCo-opプレイの側面でも高評価。また、ローカルCo-opでは最大4分割画面でのプレイも可能。
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個性的な敵
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後述の「Kamikaze」はシリーズを代表する唯一無二の存在。続編が出るたびに見た目が変わってもやはり「Kamikaze」のインパクト無しでは本シリーズは語れないといっても良い。
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アーケードライクの要素
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FPSでは珍しいスコアの概念があり、ステージをクリアするとリザルトが表示され、その時点でハイスコアを出していれば記録される。そういう意味ではスコアアタック狙いのプレイも可能。
おバカなキャラ達
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B級SFなノリと悪ふざけが同居したキャラが大量に襲いかかる。
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代表的な敵として「アアァァアアァアーー!!」と絶叫しながら首無しの人間らしきものが両手に爆弾を掲げ特攻してくる、その名もズバリな「Kamikaze」は一度見たら忘れられない。
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「kamikaze」は外国語で戦死を前提とした体当たり・自爆攻撃として通じている。
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尚、「2」ではコミカルな姿だったが、「3:BFE」では使用エンジンの進化もあってかリアリティかつ初代のような見た目に戻った。
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ビルほどの大きさがある「Aludran Reptiloid」や、ラスボス等超巨大モンスターが登場するのも売りの一つ。
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主人公もおバカなノリで作られていて、Tシャツジーパンのマッチョであり、脳筋としてどんな敵でも野太い声を振りまきながら戦う。
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開発者も隠しキャラとして存在するが、気持ち悪く、バカなノリを上乗せしている。
問題点
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お世辞にも一般向きとは言えない高難度。
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確かにFPSの原点である「弾薬のある限りとにかく撃つ」という色が強いが、それに勝る敵の物量と攻撃があるため反射神経などもそれなりに要求される。
「何も考えずに撃ちまくれて楽しそうな雰囲気」だからという理由で手を出すと痛いしっぺ返しにあう。特に難易度NORMAL以上は敵の物量と耐久力自体EASYと結構な差があるので半端な覚悟で望んではならない。
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少ない弾薬。
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マシンガン(ミニガン)の弾薬数999発は意外と少なく、あっという間に無くなってしまう。これ以外に強力で扱いやすい武器は安易に無駄遣いすると要所で弾薬不足になり手詰まりの危険性もはらんでいる。
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爽快感に欠けるゲーム展開。
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マップを把握できない初心者はどこで弾薬を補充できるか分からないため、つい節約してしまい、必然的にせせこましい戦い方を要求される。
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全体的にグロテスク。
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敵を倒せば肉片になるといった所が爽快感を生み出しているのだが、それが苦手な人には向かないだろう。ESRBのレーティング「M」がそれを物語っている。
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エジプトの風景ばかりなので飽きやすい。
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ステージの構造こそ違うものの延々とエジプトの遺跡でドンパチするので、マップに新鮮感が薄れていく。
総評
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COOP対応であり、ボイスチャットを使ってみんなで笑いながらプレーするのが一番しっくり来る、良作でありバカゲー(主にKAMIKAZE的な意味で)。
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現在ではそのビビットなグラフィックのままさらに高精細化されたHD Editionもあるが、お馬鹿っぽさを求めるのならあえて旧版をプレーするのも有りだろう。
続編
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初代の続編である「Second Encounter」、「2」、「3:BFE」が出ている。
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SEは本作で問題視された武器数や弾薬数の問題を解消したことで、さらなる良作という評価を受けている。
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また、本作とSecond Encounterは後にSerious Engine3でリメイクされたHD Editionが発売されている。
こちらは主にグラフィックの改善がメインであるため、「エンジンの仕様上再現できないデザインや極一部の仕様変更を除けば総合的にはほぼクラシック版と同じである」とCroteamは述べている。
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その後リメイク版の「Serious Sam Classics: Revolution」が発売された、何故か旧HD版を持っていた人には無償でプレゼントされるという大盤振る舞い。
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「2」は元々3部作だった初代の最終作を開発する際、本来なら「Serious Sam:The 3rd Encounter」で出す予定だったが、PCのグラフィックの進化に伴い、新エンジンである「Serious Engine2」での開発に変更されたため、それに合わせてタイトルも「2」となった。ストーリー自体はSecond Encounter終盤直後からの続きから始まるため直接の続編と呼べるのは「2」までとなる。尚、Xbox版との並行開発の影響かマップスケールが前作よりも狭く、レベルクリアごとにCGムービーが入ったりでテンポや緊張感が削がれたという下馬評もあってか総合的な評価も前作よりかはやや低い扱いである。
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「3:BFE」はタイトルが「3」ではあるものの、BFEが「Before First Encounter」の略となっているように時系列では初代よりも前の話となっている。
エンジンも1st&2nd Encounter HD Editionで使われたものをアップデートした「Serious Engine 3.5」が 使われておりグラフィックも更に磨きがかかっている。また、PC版は標準で日本語対応になってはいるが、当初は珍訳や主人公のセリフがオカマっぽいなど問題が見られたものの、現在はいくらか修正はされている。
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2018年のE3にて、シリーズ4作目である『Serious Sam 4:Planet Badass』が正式に発表された。FPSであることは基本的に変わらないものの、なんと面積にして128平方キロメートルのマップをオートバイで走り回りながらミッションを遂行していくという仕様になるとのこと。エンジンも『The Talos Principle』で使われていた、自社製の「Serious Engine 4.0」よりも新しいものになることが示唆されている。
余談
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実際本作が参考にしたのは初代『DOOM』だが、そのid Softwareのスタッフに「あのタイプのゲームはシリアスサムで十分」とまで言わせ、『DOOM3?』を全く違う方向性にシフトさせたというエピソードがある。
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後にロシアのSaber InteractiveがPC用に発売したFPS『WILL ROCK』は本作の影響をかなり受けていることを開発チームが語っており、独自の仕様を除けば純粋なシリアスサムフォロワーな作品である。