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ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power- - (2020/12/31 (木) 12:20:34) の編集履歴(バックアップ)


本項目ではプレイステーション3用ソフト『ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-』と、その販売促進用ソフト『あかねとマヨっとオペレーション!』の紹介をしています。



ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-

【びびっどれっど おぺれーしょん はいぱー いんてぃめいと ぱわー】

ジャンル 空翔けるビビッド・アクションゲーム
対応機種 プレイステーション3(PlayStation Store)
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 デジタルメディアラボ
ウィッチクラフト
クラインコンピュータエンタテインメント
発売日 2013年6月20日
定価 通常版:5,500円
ビビっとテンコ盛りパック*1:8,500円(共に税込)
備考 2019年3月28日に配信終了
判定 クソゲー
ポイント 2013年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞
通称『HIP』、これにかけて「どん尻な出来のキャラゲー」という評も
「尻が拝めりゃいい」というファンの一言で見過ごされかけた核爆弾
一面の青空の中で水平移動しか出来ない空中アクション
全編トレーニングモードの地味すぎる仕様
DL専売フルプライスなのにクリアまで僅か3時間
詐欺同然のPV&公式サイト
キャラゲーとしてすら何もかもが崩壊している
稀に見る香ばしさを持つ300円の販促ソフトも話題に
クソゲーオブザイヤー関連作品一覧

概要

TVアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』をコンシューマーゲーム化した、ダウンロード専用のフルプライスゲーム。 同作の監督は「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」でお馴染み『ストライクウィッチーズ』のアニメシリーズを手掛けた高村和宏氏。
作品の方向性は知らない人に軽く説明すると「の描写にこだわった変身SFバトル少女もの」といったところ。

期間限定版として、『ビビっとテンコ盛りパック』というタイトルの特典付きのバージョンも配信されていた。
内容は簡単に言えば電子ファンブックといったところで、電子媒体を活かして資料のみならず本作のBGMなども収録されていた。ただし値段は限定版ということもありやや上乗せ。

ゲーム内容は、TVアニメ版の中盤くらいまでを再現したストーリーを背景とした、3D空間で繰り広げられるアクションゲーム。
いわゆるアニメとほぼ同時進行で作られたであろう、バンダイナムコゲームスが主に手がける数多のキャラゲーの一つである。

一見するとそうでもないのだが、いざプレイしてみるとその尽くプレイヤーの意気を削ぐ仕様の数々に苦しめられる。
原作ファンは原作ファンで、愛する作品のキャラゲーを楽しもうにも、もはやキャラゲーとしての体裁すらほぼ構築出来ていない本作を楽しむことなど出来ず、ただ虚無感に包まれる。
それがフルプライスのダウンロード専売されているのだ。よって一度買ってしまうと一切二度と金に戻せないというのが本作購入のハードルを上げることになる。
ゲームとしてもキャラゲーとしても全てにおいて無為な存在であることが決定打となり、クソゲーオブザイヤー(以下、KOTY)2013の大賞入りを果たした。


問題点

往々にして現在進行中の原作をテーマとしたキャラゲーは、ゲーム性以上にキャラクター性を重視しすぎたものが多いためか、良ゲーが出づらいジャンルである。
よって本作もそこまで期待されていたわけではなかった。が、購入者の予測とはまるで違う方向に極まったクソさがあったせいで大きな話題になった。
キャラゲーという考慮出来る部分はありながらも、ここまで評価が低くなった原因は、そのどちらにも救いが存在しないためである。

なにせ…通常税込5,500円にも拘らずCD-ROMに満たないデータ容量:僅か629MB*2、そしてプレイ時間は早くて2時間~遅くても3時間少々という内容の薄さは、すでに本作を「値段不相応」と断じるに十分すぎたのだが…。

キャラゲーとしての問題

  • キャラゲーなのに使えるキャラが1人しかいない
    • プレイヤー選択画面ではプレイヤーキャラの項目があり、いかにも後々別のキャラにも変えられそうな風なのだが、主人公である一色あかね以外のキャラは一切使用不可。何故項目めいた画面構造にしたかはまったくもって理解不能。
      • 何かのキャラに焦点を合わせたスピンオフ、あるいは主人公の掘り下げに集中したゲームというものもある。よって主人公しか使えないという点は、場合によってはキャラゲー的として悪いと言い切れるものではない。………が、本作にはそういった背景は一切ない。
      • 例えば前述した本作の販促ソフト『マヨ』はタイトルに『あかねと』と記されており、明らかにあかね一人に焦点を当てたゲームであるため、登場が一人でもさほど問題はない。しかし本作はそういったタイトルではないし、そもそも公式サイトであかね以外のキャラクターの変身後イラストをバンと出しているので、そういう意図があったとは言い難い。
    • 使えないだけでも驚きだが、その本来使えるべき仲間達は、なんと友軍としてすら登場しないのである。ちなみに原作で『他のキャラと同時出撃出来ない』、という設定はないし、そもそもそんな設定ならドッキングなど出来ない。
      • ちなみに他のキャラはADVパートでしか出てこない。ゲームプレイ中は一色あかねと合体するだけのパーツと化しており、演出もない(後述)ため、恐らくモデリングすら存在しない。
      • 本作のテーマとして『友情』があり、それこそが『世界を救う鍵』とされている。にも拘らずそれらを削減し、ゲーム的に仲間はドッキングするためのパーツ同然というのはいかがなものか。
    • 合体の核となるのはあかねであるため、それ以外を使えない仕様にしたのは仕方ないという擁護もできなくはないが、別に合体パーツとなるキャラを操作できていたとしても合体システムに問題はなかったはずであろう。
    • ちなみに公式サイトにはメインの4人がでかでかと掲載されており、いかにも他のキャラも使える風な様子となっていた。まさかモデリングすらないなんて誰が想像しただろうか?
      • おまけにビビッドイエローに関しては、原作での固有武装となるビット系武器ではなく何故か鞭が基本装備に。本来の装備であるシールドは使用されない。
      • 原作を知るファンであれば、さらに物語のキーパーソンである黒騎れいが使用出来るようになると思ったであろうが、彼女の取り扱いが最も酷いという惨状。
      • 一応PV映像では、あかねとその合体形態しか紹介されていない。よって、嘘はついてはいなかったということだが…。
      • 最終決戦に登場した黒騎れいとのドッキング形態は、なんと高額なDLCとして販売。既存のドッキングと性能に大差はなく、最初から付けろと言われても仕方ないレベル。
  • 原作の内容を大胆に割愛したため、把握している原作ファンですら首を傾げる極小のボリュームに。
    • アニメの内容と照らし合わせれば、わずか1クールの内容における中盤程度で突如終了する。本作の発売は放送終了後から約三ヶ月後、仮にストーリーがあがっていないにしても…。
    • 本作の世界観などもかなりざっくりとした紹介となっており、アニメを見ていないと重要な部分は理解できない。
    • 主人公の祖父が何故かカワウソのぬいぐるみ姿である理由など、割合気になるポイントもかなり飛ばして紹介されているため、具体的な理由が初見の人間にはわからない。
      • キャラゲー故に全ての事情を知っていることを前提としているのだろうが、それを考慮してもいろいろ削りすぎている。
      • そのくせ第1面の冒頭では、キャラクターが1人登場する度に、あかねによる長~~~~~い紹介台詞がいちいち入るため、テンポも何もあったものではない。
    • オリジナルストーリーもあるにはあるがあまりにも少なく、原作ストーリーを知る・楽しむうえで本作を買う意義は未見者・ファン合わせて皆無。
    • このゲームはトレーニングシナリオからスタートするのだが、本編ゲームも同じ雰囲気なので、終始あかねのトレーニングの模様を見ているかのような感覚にすら陥る。キャラゲーで誰が喜ぶんだそんな仕様。
    • KOTY2013において本作の解説がなされた際、このゲームにおけるストーリーは2行程度に収まるものだと称され、事実その通りだった。
      • ちなみに下記がその内容。

        私あかね14歳。3人の友達と一緒に敵と戦ってるよ。お鍋食べたり、遊びにいったりもするし、妹も可愛いよ。

        れいちゃんって子を助けたけど、鍵が無いってなぜかキレられた。探してあげよう。あ、れいちゃんだ、おーい!(終)

  • この内容のとおり、ラストは打ち切り番組のように全てが終わる。そのため最後の1人に対する掘り下げは、ただでさえ全般的に内容が薄い本作においてさらに中途半端になっている。
  • 原作の売りの1つである変身・ドッキングシーンが全面的にカットされている。
    • 特にドッキングはアニメの合体バンクシーンすら挿入されず、一瞬画面が白んだ後にあかねが合体完了している状態となる。前述のように仲間は友軍NPCとしてすら登場しないので、原作本来の売りであろう「仲間と一緒に戦っている感」は一切ない。
    • 変身シーンは、本作で唯一のプレイアブルキャラであるあかねにすら用意されていない。毎度変身シーンを出されても人によっては鬱陶しく思えてならないだろうが、最初くらい挿入してもらいたかったものである。
      • ちなみにOPではアニメ映像の流用とはいえ変身バンクシーンは使用されていたので、より疑問が残る仕様である。
    • 原作と同時進行でも良いキャラゲーというのはたくさん生み出されている。よって本作において「アニメ制作と同時進行だったから詰め込めなかったor間に合わなかったのでは?」という擁護はやや的外れなうえ、フルプライス商品なので仮に認めるとしても苦しいものがある。
  • ADVパートの内容も上記に合わせて薄い。
    • フルボイスの台詞を全て聞いても1パート5分程度で終わる。スキップで飛ばしてしまえば1分もかからない。
    • 立ち絵がほとんど無処理であるため、ジャギや塗り残しが目立って粗い。
      • イラスト自体は(一部を除いて)酷く作画崩壊しているわけではないのだが…。
    • 選択肢は適当に選んでいるとドッキングのパラメーターに影響する値が下がるが、間違えたところで自然回復するうえにヌルい戦闘パートにおいてそこまで重要なダウン効果にはならない。
      • 友情を主題とした原作に対し、適当な友情を育んでいれば目的は達成出来るゲームということである。

ゲームとしての問題

  • 空駆けるアクションゲームなのに、水平移動しか出来ない
    • よってプレイヤーはただ変わり映えのしない青空を延々と移動し、出てくる敵を倒すだけの単調な作業にしか勤しめない。これでは歩き回っているのと変わらない。
      • 地上で戦っていると想定しても、ジャンプすら出来ないのだから従来のアクションゲーム以上に劣化している。
    • 単調な背景に加えて、プレイヤー・敵キャラ共にエフェクト・影付けなどの不足によって距離感が掴みづらい。
    • アクションパターンは2種類しかなく、通常攻撃も2段しか振れない。
      • あかねの武器は簡単にいうとブーメランなのだが、これを投げられるのはもう1種類の攻撃パターンとなる必殺技だけ。
    • ドッキング後の攻撃パターンもこれに準ずるため、無双アクションとしてかなり貧相。
      • しかもドッキングしても攻撃範囲が広まるだけで、目に見えて強くなるわけではない。
    • ロックオンシステムが貧弱で、遠くの敵を何故か優先的にロックしてしまう。基本格闘武器しかないのに
    • 敵の攻撃を跳ね返すこともできるが、はっきりいって回避を捨ててまでやることではない程度の性能。
      • 原作ではビビッドイエローの武器がそういう能力を持っていたので、イエロー固有の技にしてもよかったのでは?
  • 雑魚敵が2パターン(ボール型とウニ型)しか存在しない。
    • 敵のサイズが小さいのにも拘らず、カメラは背後視点固定で、敵を視認しづらい。常にあかねの尻を拝み続けられるようにという配慮なのだろうか。
    • それらの敵は積極的に攻撃してこないので、雑魚戦はプレイしづらいというだけで相当にヌルい。まともにやれば総プレイ時間は3時間程度とすら言われる。これは後述のモードを含めての時間である。
    • 雑魚敵は倒した際エフェクトと共に爆発音が鳴る。必殺技で一気に蹴散らせると爽快…と思いきやその爆発音が非常にうるさい*3ため雑魚の難易度が低いのも相まって余計にストレスが溜まる。
    • ボスキャラもいるが、雑魚・ボスを含めて敵は上下左右自由に動ける。再度言及しておくが、こちらは水平移動しか出来ない。つまりプレイヤーは敵が攻撃出来る位置に降りてくるまで待たねばならない。
      • 雑魚キャラは攻撃意欲も弱く、それほど動かないのでまだ良いが、ボスは上昇して当たり判定から外れ、攻撃出来る時間が限られているのでただ面倒なだけ。
      • それでもヌルく他はあっさり終わるのに対し、ラスボスだけは意味もなく20分程度かかってしまう
  • 高評価を得るためにはノーダメージを目指したりコンボ数を稼ぐ必要があるが、上記の仕様のためそれを狙いづらい。
    • 弾を食らってもダメージは低く、ドッキングすれば全回復するので、よほど狙わない限り撃破されてゲームオーバーになることはまずない。難易度が異常にヌルいと言われる理由の一つ。
    • しかし、相手の弾自体は全般的な操作性の悪さにより理不尽に当たってしまう。そのくせ評価に影響するというのだから、プレイ中はかなりストレスがたまる。
      • 単調で虚無感漂うゲーム展開の中でのじわじわと蓄積されるフラストレーションは、もはや何かの苦行でしかない。
    • しかもコンボ中に処理落ちしやすく*4、それによって途切れやすい。
  • チャレンジなどのモードがありながら、やりこみ度が薄い。
    • 先述したが、メインモードとなる『エピソード』、サブモードとなる『チャレンジ』を含めたプレイ時間は、大きく見積もってもせいぜい3時間程。しかもその内容はエピソードモードの切り抜きでしかないという手抜きさで、チャレンジモードだからと言って目新しさもなし。
      • つまりただの苦行や虚無の繰り返しをさせられるだけなのである。別キャラが使えるわけでもないので、何らお楽しみ要素がない。一応クリア特典がないこともないが、その内容も薄い。
    • この容量629MBに偽りなしのボリュームは今や1,000円でも割高レベルなのに、それが5,500円というのだからボッタクリもいいところと言わざるをえない。

評価点

  • ゲーム中の3Dグラフィックはキャラゲーにしてはクオリティが高め。もしかしてこれだけで力尽きたのでは…という疑いの声も。
    • ギャラリーモードでは良質なグラフィックを拝むことが可能。ミッションクリアによって手に入るアイテムで、ある程度容姿をカスタマイズすることも出来る。
      • ただし、カスタマイズの基本パーツはそれほど多くなく、色替えものが占めている。しかも、一部は装備しても今一つ変わり映えがしない。
    • モーションは少なすぎるのだが、一応各モーションそのものに変な挙動はそれほど見られない。ゲームとしては当然ではあるが、KOTYに名を連ねる連中にしては一応の加点。
  • OPの完成度は決して悪くはない。
    • ただし、その内容の多くはアニメ劇中映像の使い回しである。

総評

話に聞くだけでは実際たいしたことがないように聞こえるが、実際にプレイすることでその深淵が見えてくるタイプのクソゲー
ゲームが気に入らなくても売却出来ないリスクをユーザーに背負わせるダウンロードゲームでありフルプライスながら極端な低容量という、明らかに見えている核地雷ではあった。

内容はゲームとしてもキャラゲーとしても楽しめる点が一切なく、単調なゲーム展開が続くいわゆる虚無の連鎖。
理不尽なダメージ、文字通り次元の違う戦いを強いられることで、むしろじわじわとストレスが溜まるような構造になっている。

救いを求めてファンのためのキャラゲーとしての方向性で見たとしても、全てが崩壊しているレベルの惨状が広がっている。
特に主人公以外操作不可能、味方として画面に登場すらしないという理解に苦しむ仕様は、本ゲームの存在意義すら失わせている。
一応グラフィック自体は及第点である。この点だけを見ればキャラゲー的にはむしろ高クオリティと言えなくもない。
本当にこれで中身がキャラゲーとして十分な仕様であれば、KOTYの歴史に刻まれることもなかったことだろう。
ダウンロード専売という響きが制作側の気を緩めたのか、そういった素材の良さを一切活かせず、各方面において救いようのない出来になってしまったようにも見えてしまう。


このゲームの原作は、有象無象に生まれ出ているアニメオタク向けの深夜アニメである。
サイクルの早い深夜の、しかもオリジナルアニメにおいて、ゲーム化というのはファングッズとしては非常に貴重なもの。
何故ならそういった作品は、よほど大きな話題にならない限り旬を過ぎると媒体を問わずグッズ展開が縮小ないし消滅するからである。
そんな貴重なゲーム化というチャンスをどん尻なクソゲーにしてしまった故に、多くのファンの失望は想像に難くない。
せめて他のキャラが使えれば良かったかもしれないが…先述したようにキャラゲーとしてすら成立していないのだから救いようがない。

事実本作も、アニメ終了後は徐々に盛り上がりも収まってしまい、その後の展開はあまり期待出来ない状況となっている。
しかしその後、『初音ミク -Project DIVA-』の流れを汲み人気アニメのキャラが集結するリズムゲーム『ミラクルガールズフェスティバル』への参戦が発表され、一応の救済がなされたと言えるようになった。

余談

本作品はKOTYの話題作として目をつけられる前、3ヶ月程度前に配信されたソフト『ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!』(通称「マヨ」)』の香ばしさがスレの間で話題にはなっていた。
だが原作ファンの「尻見られりゃ良い」という意見もあり、当初は出来の悪いガッカリゲーという評価で終わっていた。

転機が訪れたのは2013年の中期のこと。幸か不幸かその年のKOTYは不作に悩まされており、話題にあげるほど強烈なクソゲーが現れてはいなかった。
行き場をなくしたスレ住民らは、最後の手段として「遡って発売済のゲームを再検証する」という行動に出た。
その結果、本作が先に話題となっていたクソゲーに十分比肩し得るとんでもない悪魔だったことが発覚し、一気に注目の的となったのである。
(ちなみに同年のエロゲ部門大賞もほとんど同じ経緯で発見されている)


ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!

【びびっどれっど おぺれーしょん あかねと まよっとおぺれーしょん】

ジャンル あかねとマヨ盛りアクションパズル(自称)
対応機種 プレイステーション3(PlayStation Store)
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 不明
発売日 2013年3月28日
定価 300円
備考 本作を購入すると本編『Hyper Intimate Power』が500円引きで購入可能(現在は終了)
2019年3月28日に配信終了
判定 クソゲー
ポイント HIPを王者の道へと後押ししたミニゲーム
実際はアクションパズルでもなんでもない
適当にやってトロフィーフルコンプ余裕
総プレイ時間は短くて10分、最長30分程度
HIP内のミニゲームとして収録してもやりたくないレベル

概要(マヨ)

HIP配信の3ヶ月前に登場したミニゲーム。
内容は、左スティックを回転させ、料理のうえにマヨネーズを途切れないようトグロ状に乗せる。以上
本当にそれ以上でもそれ以下でもなく、概要として解説出来ることはこれ以上ない。
アプリゲームとしてもありえないような内容の薄さが話題となった。

一応あかねが度を越したマヨラーだと言うのは原作どおりではある*5
が、まさか「主人公が好物を作るだけのゲーム」に金を払う破目になるとは誰も思わなかっただろう。
マヨネーズをかけるものが野菜やドンブリ飯の比較的常識的なものはともかく、おはぎ等になってくると最早グロでしかない。上記のとおり原作準拠ではあるのだが。

かつては本作を購入すると本編が500円引きで購入できた。現在は終了
HIPにおいて、マヨネーズの形を模した武器が使用出来るようになる特典DLCも手に入れることが可能。ただし武器の性能は一切変わらない。

問題点(マヨ)

  • 300円という安価な値段にすら見合っていない内容。
    • ゲーム内のミニゲームレベルでしかないボリューム。まあ仮に収録されていたとしてやりたいと思えるかは微妙だが。
    • 5段階の難易度によってマヨネーズの色(味)が変わる。ただしそれすら適当にやっていてもクリアは十分可能。
  • マヨネーズを盛り付けていく時のSEは変に生々しく、ゲームの虚無感と相まって不快感すらある。
  • マヨネーズをかけている最中に、「たっぷり~」出来上がると「上出来~」などと言ったりするが、口を動かさない又は合ってない。

評価点(マヨ)

  • 一応グラフィック的にはアニメ絵をほぼ違和感なく動かしており、マヨネーズの減り方も妙に生々しい。

総評(マヨ)

『300円を払う価値があるかどうかすらもわからない』とまでいわれていたほどの極小内容。
本体ゲームが安く買えて、結論としてお得なのは間違いないのだが、それを加味してもそちらの価値は薄い。
強いて言うなら、この時点で本体ゲームがどうしようもないクソゲーだということを教えてくれたことは有用だったかも知れない。
さらに言うと、このプライスオフサービスは現在行われておらず、本格的に存在意義が疑われるゲームになっているのがまた救えない…。

余談(マヨ)

トロフィーコンプが容易であることから、トロフィー収集家的には評価された。だが300円という価格が見合っているかは定かではない。

上記のように、そのあまりに衝撃的で、怒りを通り越して何の感情も抱けない内容のなさが話題を呼び、KOTYスレにおいて『ケツマヨ』なるAAを生み出すキッカケとなった。
ただし、一緒に本編を買うと500円引きになるというメリットがあり、差し引き200円得をする割引券のような存在であるため、KOTYスレでは他の候補作と同一基準で比較できないのではないかという声が上がり、あまり真剣に話題にされなかった。
しかし先述の通り、これがきっかけで『HIP』本編が再発見、再評価されたという経緯がある。本作の存在があったからこそHIPのクソさに華を添え、KOTY大賞という栄冠(?)を得る決定打の一つを作ったとも言える。
ちなみにKOTYでは「値段が安い」という理由も一応は考慮されるが、それだけで見逃される・全て許されるという様なことは全くない。いくら安くてもクソはクソである