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がんばれゴエモン ~東海道中 大江戸天狗り返しの巻~
【がんばれごえもん とうかいどうちゅう おおえどてんぐりがえしのまき】
ジャンル
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アクションアドベンチャー
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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512MbitDSカード
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発売元
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コナミ
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開発元
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コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ→コナミ
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発売日
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2005年6月23日
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定価
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5,229円
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:全年齢対象
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セーブデータ
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最大3ファイル保存可
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廉価版
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コナミ殿堂セレクション:2009年10月29日/2,000円
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分類
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良作
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がんばれゴエモンシリーズ・関連作品リンク
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概要
プレイステーション版『大江戸大回転』から4年ぶりとなる新作で、本家開発チームの再結集により制作された。
ニンテンドーDSで発売された唯一のゴエモン作品にして現時点でのシリーズ最終作である。
これ以前に本家チームが最後に手がけた「でろでろ道中」の発売以降、外部開発によるPS版シリーズ作品の悪評が原因で長らくシリーズ自体が人気低迷の憂き目にあっていたこともあり、「ゴエモンシリーズ完全復活」を謳い文句に引っさげてリリースされた。
物語
ある日の大江戸はぐれ町。
ゴエモンとエビス丸が長屋でのんびり過ごしていると、二人の似顔が書かれた手配書を持ったおみつが駆け込んできた。
潔白を証明すべく奉行所へ向かおうとするものの、ゴエモンたちは役人たちに捕らえられ問答無用で牢屋に放り込まれてしまう。
ヤエの手引きで脱獄した二人はほろほろ寺にて自分たちの名を騙る者達の存在を突き止めるものの、逃げられてしまう。
「疑惑を完全に晴らしたければ休廷の間に真犯人を捕まえてこい」との町奉行・遠山金衛門の言葉を受け、
ゴエモンとエビス丸は事の真犯人である「Mr.五右衛門団」なる謎の窃盗団を追って、東海道中を渡る旅に出るのであった。
本作の作風
本作では、世界観、キャラクター設定はN64時代以前の設定に戻り、操作キャラもおなじみゴエモン、エビス丸、サスケ、ヤエの4人。
作風面においては、シリーズ初期の作風に回帰して「東海道の旅」がテーマとなっており、それに合わせて「和」の風情や地域性を色濃く取り入れている。
和を強調した墨絵調のグラフィックや実在の人物や時代劇、日本神話等をモチーフとしたキャラが多数登場するのが特徴で、旧作に比べるとSF要素は薄めである。
ゲーム内容
キャラ切り替えによるアクションアドベンチャー
『3』同様、アクションアドベンチャー色の強い内容になっており、セレクトボタンでキャラ交代し、各キャラ毎の専用アクションを使い分けながら攻略していく。
旧作と異なり、移動速度やジャンプ力に関しては性能差は設けられていない。
過去のアクションアドベンチャー系の作品では水上に入ることができたが、本作では地形ダメージ扱いとなり、水に落ちるとダメージを受ける。(人魚変化中のヤエを除く)
武器のパワーアップに関しては横スクロールアクション系列の作品を踏襲しており、招き猫の入手で3段階までレベルアップし、ダメージを受けるごとにパワーダウンする。
各キャラに固有の攻撃用の術が用意されており、道場でお金を払って習得した後、敵を倒して巻物を入手し画面左上の巻物メーターを満タンに貯めることで1回だけ術を使える。
キャラクターの能力
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ゴエモン
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武器:キセル→銀のキセル→黄金のキセル。パワーアップ毎にリーチと攻撃力が増加する。
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サブウェポン:小判。溜め撃ち:スーパー小判。
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特殊能力:パワーグローブ。フィールド状のインパクトブロックを押し引きして動かせる。敵への攻撃も可能だが腕を振りかぶる動作の硬直が長いため隙が大きい。
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術:戦国インパクトの術:インパクトの姿に変身し、背中の大砲から砲撃して画面全体に攻撃する。
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エビス丸
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武器:おでん→豪華なおでん→リッチなおでん。リーチと攻撃力が増加する。
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サブウェポン:手裏剣、おなら(後者は特定の仕掛けを動かすのに使う)
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特殊能力バレリーナドリル。バレリーナに変身して地面を掘れる他、地面に潜って障害物を回避できる
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術:天女の術。天女に変身して上空からハートを落とし、画面全体に攻撃する。
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サスケ
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くない→波動くない→くない二刀斬り。パワーアップ毎にリーチと攻撃力が増加し、最大で攻撃時にくない1発を前方に射出する。
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サブウェポン:花火爆弾、大花火爆弾。(両者ともフィールド上の特定の障害物を破壊できる)
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特殊能力:風船。ジャンプ中の滞空時間が延びる。
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術:大凧の術。大凧に乗って上空から爆弾を落とし、画面全体に攻撃する。
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ヤエ
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武器:ヤエの刀→くのいちの刀→竜巻の剣。パワーアップ毎にリーチと攻撃力が増加し、最大で攻撃時に小さな竜巻を前方に射出する。
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サブウェポン:ヤエバズーカ→ロックオンバズーカ(溜め中に最大三体まで敵をロックオンし、追尾する弾を放つ)
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ヤエ人魚。人魚変化で水上移動が可能になる。
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本作では変身時の外観が鯉のぼりを着ぐるみのように着込むという形に変更されており、地上で変身してから出ないと水上に入れない。
また、地上でも移動可能だが、攻撃が不可・移動速度とジャンプ力の大幅な低下というハンデがつく。
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術:みだれサイコロの術:ちんちろりんを行ってサイコロを振り、画面全体に攻撃する。
アイテム・武器切り替えの仕様変更
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所持している武器やアイテムはL、Rボタンを押しっぱなしにして十字ボタン左右で切り替えるようになった。
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過去シリーズ同様、銀の招き猫を取ることでメイン武器がパワーアップする。ダメージを受けるとパワーダウンするのも同じ。
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蓑や傘といった防御力を強化するアイテムも切り替えて装備するようになった。アイテムによってはキャラのグラフィックが変化するものもある。
章仕立てのシナリオ
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タイトルの通り本作の舞台は東海道。細く長い道が連なったマップをメインに、道中にある町で起きる事件を解決していくことになる。
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ストーリー自体は全9章からなるオムニバス形式となっており、章の開始時にサブタイトル画面が挿入される。
従来と異なる画面構成
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画面は斜め見下ろし型のクォータービューで進行。『サガフロンティア2?』などと同じでマップは2Dの一枚絵だが、ゲーム的には3Dアクションとなっている。
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特定の章では2Dステージが登場し、従来のような横スクロールアクションも楽しめる。
DSのタッチスクリーンを活かした謎解きやボス戦
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フィールド中に存在する足場をタッチして下方向に引っ張って動かす、ボス本体に特定の仕方でタッチすると自キャラに有利な状況が発生する、アクションステージ中に左右に揺らしたり回転させることで動かす仕掛けなど、タッチ操作を使用するギミックが多く存在する。
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おなじみのインパクト戦も今回はリモコン(インパクトコントローラー)を使って遠隔操縦する設定になり、タッチペン操作になった。
タッチパネルをリモコンに見立て、移動及び各種技は全て画面下部の操作アイコンのタッチ入力で繰り出す。
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遠隔操作で戦うインパクトの手前側にて操縦するキャラ自身も操作するようになり、敵が妨害を仕掛けてくるようになった。敵を倒すとアイテムを落としていくが、敵や障害物にぶつかるとリモコンを落としてしまう。
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リモコンを落とすもしくは画面外にインパクトが出てしまうと電波圏外となってインパクトが動かなくなってしまうため、常にインパクトとの位置や周囲の状況に気をつけながら戦わなくてはならない。
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ロボットの操縦には付き物と言う事で自爆装置も搭載。当然、自爆すればゲームオーバーになるだけだが、解除は可能なのでうっかり押しても大丈夫。ちなみに作動中はわずかにインパクトの攻撃力が上昇する。
また、戦闘中は頻繁にメールが届く。基本的にはその戦闘における助言だが、宣伝や間違いメールなどのどうでもいいネタメールも多い。開封は任意なので無視して戦闘に集中しても良い。
常時セーブ可能になった
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本作では携帯機らしくスタートメニューからいつでもセーブが可能になった。(ただし、城ステージ攻略中はセーブ不可)
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このメニューでは江戸から京までの地図を見ることも可能。タッチ操作にも対応している。
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また、通常の上画面には現在いる場所の2Dマップが表示されており、出口なども表示されている親切設計。
恒例のミニゲーム
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ミニゲームとして『クォース』のゴエモンバージョンが収録されている。
また、ダブルスロットを使用してGBA版『ゆき姫とマッギネス』と連動を行うとMSX2の名作STG『スペースマンボウ』のステージ1がプレイ可能。
評価点
淡い毛筆調で統一された美しいグラフィック
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パッケージ同様、ゲーム中のグラフィックは毛筆調で統一されており、より和風の雰囲気を強調した本作と実によくマッチしている。
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3Dで描かれたキャラクターは毛筆調ではないが、淡い色使いでグラデーションがかけられているため、背景から浮くことなくなじんでいる。
旅を彩るBGM
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BGMはタイトル画面を始め、過去作のアレンジが多い。DSの音源を活かした良アレンジは好評。
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本作オリジナルの道中BGMはゲームが進んで季節が変わるとそれに合わせて曲調も変化する。
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のどかな春、渋く疾走感あふれる夏、疾走感はそのままにどこか哀愁漂う秋、物語の大詰めを感じさせる冬と、進行に合わせてどんどん格好良くなっていく様は必聴。
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各地で訪れる城のBGMもFC版から64版まで、人気の高い曲からチョイスされている。
物語途中に挟まれる演出
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今作では落語家の桂歌丸がナレーションを担当しており、軽快な語りと共に物語を盛り上げてくれる。
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歌丸師匠には専用の3Dモデルも用意されており、下画面右下で扇子片手に喋りに合わせたリアクションをとってくれる凝りよう。
DSの特徴を生かしたインパクトバトル
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従来とは毛色が異なるが、DSならではの熱い戦いを繰り広げることができる。
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タッチ操作なので複雑なコマンドを必要とせず、コマンド入力が苦手な人も手軽に楽しめる。
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また、クリア済みのステージであれば、通常ボス、インパクトボス戦含めて自由に再戦できるモードが用意されている。
これまで1度倒したボスとは2度と戦えないことが惜しまれていたので喜ばれた。
豊富なネタ要素
シリーズおなじみのネタ要素も非常に多い。
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序盤はゴエモンたちがお尋ね者になっているため、初期シリーズのように町中で役人たちが襲ってくるようになっている。
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攻撃方法も提灯を投げてきたり、槍を持っているなどファンならニヤリとさせられる事間違いなし。
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ヤエちゃんの姉が初登場したが、名前は「ヒトエ」。というわけで8人姉妹説が囁かれたが詳細は謎。
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キャラデザ大幅変更で物議を醸した『ゴエモン 新世代襲名!』の姿のゴエモンが、今作では偽者として登場。
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初登場時は「人の名前を勝手に使った」という理由で牢屋に入れられており、「もう二度とすねがら出すてくんろ」となまり丸出しの口調で謝っている上に、とある場所で新世代ゴエモンの姿を模したかかしが手裏剣の的にされているという、更に悲惨な扱いも受けている。
旧コナミSTUDIO(ゴエモン製作委員会)の怒りを象徴するシーンとして語り草になった。
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コスチュームチェンジ
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隠しコスチュームが用意されており、各シナリオのマップ内に隠されている隠れキャラ「のすとらくん」を全て集めると解禁される。
コスチュームを変えると会話ウィンドウに表示されるキャラクターのバストアップ絵も連動して変化する。
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ゴエモンがコスチュームチェンジすると上述の新世代ゴエモンの姿でプレイすることも可能。ちなみにその姿になった時の名前表示は「新世代」。
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ゴエモン以外の隠しコスチュームは『でろでろ道中』のものが一つずつチョイスされている。
エビス丸はふんどし、ヤエはセーラー服、サスケはよりによってブルマ。
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GBA版『ゆき姫とマッギネス』との連動要素があり、ソフトをGBAスロットに差してプレイすると、マッギネスとマーブル五人衆、クロベエが登場する。
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また、なぜかファミ通から浜村通信とバカタール加藤も登場する。バカタールはインパクト戦でインパクトの代わりに操作する事が出来る。
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その他、過去シリーズのキャラも豊富に登場する。
賛否両論点
ボイス付きのイベントは冒頭のみ
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オープニングではナレーションと共にゴエモン、エビス丸、おみっちゃんの会話が音声付きで交わされるが、以降はそう言った演出が無い。
幕間は歌丸師匠の語りのみで進行し、イベントで音声が流れる事も無い。
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サスケやヤエちゃんとの会話も聞きたかったと言う人には少々残念。
『人魚変化の術』の仕様変更
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ヤエちゃんお馴染みの「人魚変化の術」の仕様が「潜水」から「水上移動」に変わったことに伴い、変身時の姿が『鯉のぼりを着ぐるみのように着込む』という、旧作で変身失敗した際の姿を髣髴とさせる形になってしまったため、ファンからは不評。習得時のヤエちゃんも思わず「こんなのイヤー!」と叫ぶほど。
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過去作においても水上を泳いでの移動だけならば変身しなくても普通に出来ていたのでなおのこと違和感は大きい。
インパクト戦の仕様変更
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DSのタッチパネルをリモコンに見立てた戦いも、DSならではの面白さがあるのだが、従来の主観視点バトルができないことを惜しむユーザーの声も多い。
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ゲームボーイカラー版「星空士ダイナマイッツあらわる!!」では、DSよりはるかに制約の大きいハードながらもしっかりと主観視点のインパクト戦を再現しており、携帯機で本格的なインパクト戦ができる唯一の作品だっただけに、この点はやはり惜しまれている。
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インパクト登場時の演出もBGMのない画面でただ空を飛んでくるものという淡白で寂しいもので、お馴染みの搭乗デモBGMであった『おれはインパクト』は特定の条件下でしか聞くことができない。
任意変更・使用になったアイテムとサブウェポン
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サブウェポンの切り替えがワンボタンでできないので、とっさに変えたい場合などに少々わずらわしい。
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回復・装備アイテムも、従来通り、各種1つずつしか持てない一方で任意選択・任意使用制になったため、使用タイミングを図らなくてはならない。
それ自体は長所ともいえるが、いちいちRボタンで切り替えなくてはならないのでやはり煩わしさはある。夢中で戦っている内にうっかり回復アイテムを使い忘れて死亡といったことも起きがちである。
不評点
操作性に起因する難易度の高さ
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クォータビュー構成特有の難しさ。
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斜め見下ろし視点ゆえに足場や敵との距離感が掴みづらいため、攻撃を当て難い、ジャンプし損ねて敵や弾にぶつかる、足場から落ちてダメージ地形に接触するなど、クォータービュー特有のミスが起き易い。
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また、ダメージを受けた際にノックバックが発生して後方に大きく弾かれるようになった上、この際の硬直時間も地味に長いため、足場の悪い場所でダメージを食らうとそのまま落下してしまい易い。
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DSには十字ボタンしかないため、斜め移動を多用する今作は操作性に若干の難があり、ゲームバランスと関係ないところで難易度を上げている。
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特に巨大化してしまったエビス丸を転がして細い通路を進むステージはクォータービューであることも手伝って非常に難易度が高く、ストレス要因になりやすい。
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ストーリー進行上必須なタッチ操作によるミニゲームも全体的に判定が厳しめでクリアし辛い。
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特に第6章の習字と第7章の福笑いが非常にきつい。
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福笑いは閉ざされた閉ざされた3つの通り道を開くためにおたふくの福笑いを1つずつ完成させていかなければならないのだが、3つ目の福笑いのタッチ判定が非常にシビアで、ただお手本通りに並べただけでは正解にならず、ドット単位での微調整が必要になる。ここで投げてしまった人も多いだろう。
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両手がふさがる操作形態上、アクションシーンでタッチ操作が必須となる局面でややプレイし辛く、無理にタッチ要素をいれている感じもやや否めない。
キャラクターの性能差
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本作では各キャラ毎のジャンプ力・移動速度は差別化されていないが、武器の性能に大きな差がある。
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ゴエモンのキセルとエビス丸のおでんは連打が効き、強化するとリーチと当たり判定が前方に大きく伸びて隙が減り使い易くなる。
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一方、サスケのクナイは武器を横に振る仕様のため上記の二人に比べて攻撃範囲が狭く隙が大きい。クナイの振りそのものは速いため連打は効くが上の2人に比べるとやや遅い。
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ヤエは刀の振りが遅く硬直時間も長いため他の三人に比べて連打が効かず、攻撃範囲の狭さもあいまって3人中、隙がもっとも大きい。
強化すれば攻撃範囲は広がるものの、隙の大きさはそのままであるため、多数の敵が群がる状況下では使い難い。
金策面の不便さ
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本作では所持金の上限は『でろでろ道中』同様、最大で「999両」まで。お金をくれる通行人やお金を稼げるミニゲームなどもないため地道に敵を倒して稼がなくてはならない。
敵1体から入手するお金の額も最大で10両(銅貨=1両、小判=5両、千両箱=10両)とやはり少なく、稼ぐのに苦労する。
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また、999両を持てるのは所持金上限を上げるためのサブイベントを全てこなした場合の話しで、サブイベントを全く消化していない場合は200両しか持てない。
このイベントは順を追って段階的にこなしていく必要があり、きちんと手順を踏まえておかないと次のイベントのフラグが立たないようになっている。
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金額の上限が厳しい一方でアイテムの物価は初期の頃と同様に高い上に、エリアが進むにつれて値段が上がっていくため、持てる所持金の上限が低いと上限を超過する額のアイテムが買えず、各キャラの術も習得できず、サブウェポンも気軽に撃てなくなってしまう。
道場で覚える術があまり使えない
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様々な効果があった『ゆき姫』と異なりどのキャラの術も一律「画面上の敵全体に攻撃する」だけなので、積極的に使おうと思わせるほどの有用性に欠け、覚えるのにも500両もかかるので結局、覚えないままで終わりがち。
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もちろん全く使えないわけではなく、敵に囲まれてピンチの時や、アイテムを効率よく集めたい時などには使える。
謎解きのヒントが少ない
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おなじみの占い屋があるが、教えてくれるのは攻略のヒントではなく、隠れキャラ「のすとらくん」の隠し場所のヒント。
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一部謎解きが難しいこともあって、旧作通り占い屋でヒントを貰えた方が良かった言う声が多い。
一応、町人からヒントを貰えるようにはなっているのだが、人数が多いため見落とし易く、内容がさりげなさ過ぎてヒントだと気づきにくいものも多い。
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ちなみに占いをするのは『でろでろ道中』以来おなじみのプラズマだが、のすとらくんをコンプリートすると店じまいしてしまう。
ボリューム不足感
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従来のステージクリア型に比べると1つ1つのステージ構成やシナリオ共に全体的にやや短め。
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2Dステージも4つと少なく、そのステージ自体もあまり長くない。また、旧作の城ステージと同様、クリアしたらもう入ることができない。
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携帯機でのリリースであるためボリューム的にコンパクトなのは仕方なく、それがまた携帯機ならではのお手軽さであるのも確かではあるが、やはり物足りなさは感じられるだろう。
ギャグやコメディ要素が希薄
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今回のシナリオは『でろでろ道中』のシナリオを担当した山内円氏が手がけているが、ネタ要素そのものは多いものの、世界観やシナリオ上におけるギャグやコメディ要素が極めて少ない。(この点はでろでろ道中でも同様だった。)
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ファミコン初期から『ゆき姫救出絵巻』あたりの頃の純和風のイメージを全面的に推している一方で、それ以降に確立されてきた現代文明要素やSF要素もほとんど出てこないため、旧作に比べるとゴエモンらしいハチャメチャ振りや奇想天外さは薄味で地味さが否めない。
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終盤にどんでん返しが待っていたり、黒幕が事件を起こした動機がやや生々しかったりするなど、いつものゴエモンとは一味違ったテイストが盛り込まれてはいるものの、奇天烈かつ荒唐無稽なストーリーがシリーズに一貫していた要素だっただけに、これまで通りの作風を期待していたユーザーにとっては肩すかし感も否めない。
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個性的なキャラが多い一方で、シナリオがオムニバス形式でかつ短いため、ゴエモン一行との絡みが薄いのも残念なところ。
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クリア済みの章における主要NPCとの会話内容もゲーム進行に応じて変化するといったことが一切なく、いつ話しかけてもその章のクリア時点でのセリフしか喋ってくれない。
総評
クォータービューという従来と異なる視点構成や、DSの機能を取り入れたゲーム性の面に少なからずストレス要因となりうる箇所が目立ち、ギャグ要素の薄さやゲーム全体のボリュームの少なさも含め、従来作のファンからはやや評価は分かれている。
その一方で過去シリーズを踏襲したシステムや作品全体の雰囲気、豊富なネタ要素など、シリーズ作品の根幹はきっちりと引き継いでおり、携帯機らしいお手軽さを備えたシリーズ集大成の良作アクションといって差し支えない出来に落ち着いている。何よりも、迷走・低迷を続けていたシリーズが正統な形で復活したことはファンにとっては大きいことであっただろう。
しかしながら、DS本体の発売からわずか半年あまりしか経っていない時期の発売であったため、正統派なアクションゲームとして作られた本作は、DSが当時から重要視していたライト層向けのカジュアルな作風のゲームが持てはやされる風潮の影に隠れがちであった。そうした時期的な事情に加え、発売時点で既にシリーズの評判が地に落ちて久しく過去の名作的な扱いをされていたことも手伝って、売り上げそのものもあまり芳しいものではなく、残念なことにシリーズの完全復活には至らなかった。
この作品を最後に開発チームもKONAMIを去ったため、事実上のシリーズ終焉状態となってしまった。
余談
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序盤に登場する女剣士・鈴は本来であればヤエの代わりにプレイヤーキャラとなる予定であったが、「ゴエモン復活なのにヤエちゃんがプレイヤーじゃないのはマズイだろう」という事で脇役に降格となった。
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本作で久々に復活したゴエモン制作委員会だが、シリーズ制作の中心人物であった山内氏と蛭子氏の他は、ほぼ新規に集められたメンバーであり、当時のメンバー構成とはほとんど異なる。既に他部署で要職についていて呼び戻せなかったメンバーも多かったためであるという。