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キャプテンコマンドー - (2011/08/06 (土) 21:47:22) の編集履歴(バックアップ)


キャプテンコマンドー

【きゃぷてんこまんどー】

ジャンル ベルトアクション
対応機種 アーケード(CPシステム)
販売・開発元 カプコン
稼動開始日 1991年
ポイント 同社のベルトアクションのエポックメイキング的存在
武神流初登場
投げハメ・パンチハメ重要
他の同社ベルトゲーと比べると練りこみ不足
グロ演出注意
ヒット音軽すぎ

概要

『ファイナルファイト』をヒットさせたカプコンが満を持してリリースしたベルトアクション第2弾。
アメコミ風デザインのキャラクターと、画面内を縦横無尽に走り回れるスピーディーな攻防で人気を博した。その分キャラクターの大きさとアクションの迫力はやや犠牲になっている。

本作は後のカプコンのベルトアクションに引き継がれる要素が数多く登場する作品であり、キャラクターの小型化、3人以上の協力プレイ、ダッシュ操作、前半面のボスの再登場、素早いボスが2人になって再登場といった要素が本作の後継作品に引き継がれている。また本作で武神流の名前が初登場した作品である。

ストーリー

はるか未来の世界を舞台に、正義の戦士キャプテンコマンドーが、忍者、ミイラ異星人、天才赤ん坊を構成員とする影の警察機構コマンドーチームを率いて悪の犯罪組織ジェノサイドに挑む!

問題点

3人以上の協力プレイが売りの本作ではあるが、地味に弱すぎるプレイヤーキャラが1人存在し、4面ボス、6面ボスとラスボスが極端に強すぎるのが大問題として今も愚痴られ続けている。
またデフォルト設定だと残機は1機こっきり、かつエクステンドの設定が最初から存在しないという、かなり厳しいプレイルールを抱えている。

  • ハズレ自機はスピード型キャラの武神流忍者の「翔」。パッと見では分からないがこのゲームでは最もクリアが難しいキャラである。
    • 刀で攻撃するのだが、刀による連続技のスピードが4人中最も遅く、パンチハメがやりづらい。また、攻撃判定も弱い。忍者なのに移動速度も速く無い。4人中唯一手裏剣を武器として使えるが(他キャラは得点アイテム)、それでゲーム中特に有利になることはない。またザコとして出現する忍者は翔の色違いのコンパチである。なお本作の3面ボスの歌舞伎役者は翔のライバルという設定だが、彼の遠い先祖の同じく武神流忍者の「ガイ」にも『ファイナルファイト2』にて登場した「烈」という名の歌舞伎メイクのキャラがライバルであり、武神流と歌舞伎は何かしら因縁があるのかもしれない。
      • 他のプレイヤーキャラは、バランス型でジャンプ攻撃の「キャプテンファイヤー」が強いキャプテン、パワー型だが扱い易いフーバーは普通の性能。そして残りのリーチ型のジェネティーだが、このキャラが非常に有利。リーチが長い上に全ての能力が平均以上であり、またメガクラッシュ中に移動ができるため緊急回避能力にも優れている。このメガクラッシュの動作は後のカプコン作品にネタとして入れられていることもある。クリアを目指すならほぼジェネティー一択。
  • ハッキリ言って終盤のボスより強い2面ボス・シュトルムjr。
    • 俊敏な動きと弾速が速いボウガンを武器に襲ってきて、「通路を横断しつつボウガン連射」という初見殺し技を使ってくる。さらにデブザコの火炎による援護攻撃が極めて鬱陶しい。
    • 「カプコンゲームの2面は難しい」と良く言われるが、こいつは全カプコン製ベルトアクションの2ボスでもかなりの上位に属すると思われる。
    • そんな彼であるが、6面ではシュトルム&ドラックとして2体同時に出現する上に新たな攻撃法まで持つ。片割れを倒すと相方も勝手に死ぬのが救いであるが。
    • シュトルム&ドラックは、現在でも歴代ベルトアクション史上最悪のボスのひとつとして語り継がれている。
    • 3人とも現在でもその悪名が広く知れ渡っているためか、『ナムコ×カプコン』にも敵キャラとして出演している。
  • 「投げハメでしか倒せない、投げハメが失敗した時点でゲームオーバー」と揶揄される、とんでもない高性能と極悪ルーチンのラスボス・ジェノサイド。(海外版ではSCUMOCIDE)
    • 戦闘中は常に浮いていてつかめない(普通の攻撃でダウンを奪ってもすぐに浮き上がる!)のだが、唯一戦闘開始直後と投げられた直後にのみ掴み判定が存在しており、そこを突かないと極悪な飛び道具攻勢に押されてどうにもならない。(ハッキリ言ってスタッフがテストプレイをしたのか疑わしい。
    • 投げハメなしで倒すには気が遠くなるほどの忍耐力と、非常に厳しいパターンを正確に実行できる極めて高い操作精度が必須。常人にはまず無理。
    • その理不尽な性能が原因で筺体を叩いてしまったプレイヤーも多い事だろう。
    • 一応メガクラッシュ(体力を消費する無敵技)でダウンさせ、投げハメを再開することも出来るが、ジェネティーだけは無理。
    • おそらくこのラスボスを投げハメ無しで倒した人はカイザーナックルの最強ボスであるジェネラルを倒せるほどの腕前を持っていると思う。
    • 15年以上プレイし続けて研究を重ね、ジェノサイドを投げハメなしで倒す攻略法を確立するほどの筋金入りの猛者にまで「運ゲー」と言い切られる常軌を逸した強さである。
  • このジェノサイドの次に強いと言われているのが8面ボス・ドッペル。
    • プレイヤーキャラクターに化けて戦うボスなのだが、その行動パターンは完全にランダム。メガクラッシュも使ってくるためハメに持ち込むこともできず、それまでの経験を軸に地道にダメージを重ねていかねばならない。
    • さらにダメージを受けると二人に分身。それぞれ別のキャラクターに化けたドッペルが同時攻撃を仕掛けてくる。
    • ドッペル出現前にはザコが多数出現し食料アイテムを落とすのだが、このアイテムの引きによっても攻略の難易度が変わってくるほど。
  • 難易度の高さにスタッフも流石にまずいと感じたのか、後にこのゲームと操作システムが同じゲーム『キャディラックス 恐竜新世紀』を製作した際には「ボスの移動スピードを下げる」もしくは「移動スピードが速い場合は逃げないようにして行き止まりを発生させない」という調整がされたボスが多く、本作のような「運によってはハメ損ねただけで詰む」というボスは登場しなくなった 。そちらは本作よりもかなり練られた出来である。
    • でもやっぱり7面ボスが「非常に強い4面ボスが2~3人同時に出現」という非道さで、全体的に見ると難度の高さを反省していたとは言い難い。(シュトロム兄弟よりは多少楽だが)
    • もしかしたら『天地を喰らうII』で上級者に長時間居座られたことで再度難度を上げようという方針に再転換したのではないだろうか。
    • 特に激ムズゲーの『パワードギア?」ではそれが頂点に達し、多人数プレイ時限定の「イミテーションα」が今でもベルトアクションプレイヤー達の畏怖の対象となっている。

余談

  • 本作の主人公「キャプテンコマンドー」は元々カプコンUSAのキャラクターで本作向けにデザインをリファインされたものが本作のキャプテンである。
  • MAVEL VS CAPCOM 同2 にキャプテン・コマンドー、 SNK VS.CAPCOMカードファイターズシリーズ にプレイヤーキャラクター全員、 NAMCO X CAPCOM にプレイヤーキャラクター全部と上記の敵キャラが参戦している。MAVEL VS CAPCOMではキャプテンの技の演出に他のコマンドー部隊が登場する演出がある。
    • また『ストリートファイターZERO2』のケンステージの背景にもキャプテンと翔がゲスト出演している。
    • 更に、ナムカプでの翔はスモークボムの性能が異常なほどに強力であり、3強ユニットの一人だった。それ故にナムカプの後にこの作品での翔の弱さを知って驚く人もいたそうな。なおナムカプでは先代武神流忍者である『ファイナルファイト』のガイと共にユニットを組んで参戦している。
+ プレイ動画「このプレイヤーならジェネラルを倒せるかもしれん。」
+ 協力版

家庭用移植

  • スーパーファミコン版(1995年3月17日発売、カプコン)
    • 二人同時プレイは可能だが、ハードスペックの関係上、一度に表示できる敵数が減り、乗り物が完全削除されている。また、表現規制の関係上、敵切断などの残酷描写がなくなり、女性敵の露出度も控えめとなってしまった。
  • プレイステーション版(1998年9月17日発売、ニュー)
    • ボクサー育成シミュレーションゲーム『ボクサーズロード』にて注目を集めたメーカーであるニューが何故か移植を担当している。かなりアーケードに近い忠実移植となっている。がアレンジ音源が原作とかなりかけ離れた曲となっているので賛否が分かれる。
  • 海外のプレイステーション・ポータブルソフト『CAPCOM CLASSIC COLLECTION REMIXED』にも収録され、国産のPSP本体でもプレイする事が可能。