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オウバードフォース - (2015/08/31 (月) 18:07:53) の編集履歴(バックアップ)
オウバードフォース
【おうばーどふぉーす】
ジャンル
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SLG
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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バンダイ
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発売日
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1996年10月25日
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定価
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6,800円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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斬新な3次元SLG 良質なメカデザイン 劣悪すぎる操作性とテンポ
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概要
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「エレミア星系」という多数の地球型惑星が存在する星系を舞台にした戦術SLG。
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惑星間戦争を題材にしていることから戦術マップが3次元のマス目であり、前後左右と上下にも広がっている。
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コンセプトは斬新で面白さもあったが、それをかき消してしまうほどに操作性やテンポが悪かった。
ストーリー
いくつかの惑星国家が存在するエレミア星系。
その中の新興国家「デュミナス王国」と最大の軍事国家「デトロワ連邦共和国」は国境宙域を巡って対立していたが、双方の警備部隊の衝突をきっかけに全面戦争に突入する。
物量で勝るデトロワ軍に対してデュミナス軍も必死の抵抗を行ったが、戦力差は覆せず本星を占領されてしまう。
デュミナス軍の残党は「デュミナス解放軍」を結成し祖国解放に向けて動き出す…。
特徴
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ゲームの自体は自軍のユニットを操作して敵軍を打ち破るシンプルな形。
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しかし、フィールドがX,Y,Zの3次元に広がっており、空間戦闘をより広大に表現している。
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フィールドの形は立方体ではなくステージごとに上下方向に広く取られていたり、前後方向に長くなっている。
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ユニットは艦艇と2系統の艦載機
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艦艇は母艦としての機能を持ち、艦載機の離着艦や補給修理を行えるほか、高い火力とHPを持つ。
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その反面移動力は低く、HPが高いといっても袋叩きにされればひとたまりもない。
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艦載機は戦闘機とスクワイエルと呼ばれるロボットの2系統。
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戦闘機は移動力・回避力に優れるが火力とHPは劣り、スクワイエルはその逆である。
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ユニットの向きとシールド
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すべてのユニットは向きを持っており、上下左右前後の6方向にユニットごとに固有のシールドを持っている。
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シールドがある限りその方向から受けたダメージを軽減してくれるが、ダメージを受けるごとにシールドが剥がれていく。
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シールドが完全に剥がれた状態でその方向から攻撃を受けると、装備している武器やエンジンが破壊されるペナルティを受ける。
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戦闘中に回復させる手段はないので長期戦のときほど注意が必要になる。
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多数の武器の系統
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7系統の武器が存在する。それぞれに特徴があり、うまく使い分けることで戦闘を有利に進めることができる。
評価点
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斬新な3次元戦術SLG
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上下方向を意識する必要があることから敷居の高さもあるが、宇宙空間での戦闘をうまく表現している。
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慣れてくると敵ユニットの死角を突くことが容易になり、空間戦闘が楽しくなってくる。
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メカデザインは悪くない
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デュミナス・デトロワ双方の兵器に対する考え方の違いの表現や、人型ロボットと差別化するためのスクワイエルなどは現在でも遜色ない出来栄え。
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勇壮なBGM
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渡辺俊幸氏によるフルオーケストラサウンドが使われ、スペースオペラの演出に一役買っている。
問題点
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操作性の悪さ
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移動後のキャンセルが出来ないため、攻撃しようと思ったら射程外だったということがある。
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ユニットの向きだけを変える場合にもATTACKコマンド経由で操作するため、気がつきにくい。
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難易度が高め
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敵ユニットのレベルは常にこちらを上回るようになっており、個別の兵器の性能では上回っているが苦戦は必至。
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ステージによっては友軍が加わるが、友軍のレベルは自軍の平均レベルより少し下回るようになっているため、敵と戦闘すると更に苦戦する。
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この仕様のためにレベルを上げる意義が薄く、スタート時からレベル99になる裏技が役に立たない。
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武器の使い勝手の差が激しい
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射程は短いが安定した命中率と威力を持つマシンガン系、弾数は少ないが射程・命中率・威力の3拍子そろったミサイル系、前方にしか攻撃できず射角に若干制限があるがそれ以外は優秀なライフル系が強い。
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逆に命中率が低いロケットランチャー系やグレネード系、大気圏内の戦闘では威力が3~4割減少するレーザー系は使うメリットが殆どない。
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ゲームのテンポが悪い
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マップ戦闘はなく、敵味方の攻撃のたびに攻撃シーンと被弾シーンを見なければならない。
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ユニットの移動ももっさりしており、1つのステージで1時間以上かかることも多い。
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セーブができるのはステージ前のインターミッション時のみ
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所謂「中断セーブ」機能はない。
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ステージによっては2連戦や3連戦があるため、数時間の長丁場になることもあり、終わりたくても終われない状態になってしまうことも。
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BGMがループしない
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曲はとても良いのだが、ループしないため一々BGMが途切れてしまう。
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エンディングが地味
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あからさまに「俺たちの戦いは始まったばかりだ」エンドであり、次回作への引きが露骨すぎる。
総評
魅力的なコンセプトを持ち、慣れてくるとはまる人はとことんはまるゲームである。
しかし、立体空間認識の困難さやゲームとしての難易度、操作性の悪さからスルメゲーになりそこねたゲームとも言える。