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バトルロボット烈伝 - (2015/02/17 (火) 22:45:12) の編集履歴(バックアップ)
バトルロボット烈伝
【ばとるろぼっとれつでん】
概要
『スーパーロボット大戦シリーズ』同様、複数のアニメ作品のロボットが共演するゲームソフト。
発売元・開発元も会社は当時のスパロボと同じだが別ラインの企画で、スパロボシリーズには数えられておらず、世界観・システムなども全く異なっている。
但し後に間接的な関連を持つ事にはなる。
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参戦作品一覧
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
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機動戦士Zガンダム
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戦闘メカ ザブングル
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聖戦士ダンバイン
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重戦機エルガイム
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無敵超人ザンボット3
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無敵鋼人ダンターン3
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機動戦士ガンダム(敵ユニットのみ)
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特徴
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出演作品は「富野由悠季氏が監督を務めたサンライズのロボットアニメ(通称「土曜5時半シリーズ」+『逆襲のシャア』)」で統一されており、説明書にも富野氏による各作品へのコメントが載っている。
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スパロボに続き、逆襲のシャア・Zガンダム・ダンバイン・エルガイムの各主役メカが共演。更にスパロボに先駆けてザブングルが出演している。
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ザンボット3とダイターン3も登場するが、条件を満たさないと仲間にならない隠しキャラ扱い。
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ゲームオリジナルキャラも登場するが、味方側で戦闘に参加するのは版権キャラとメカのみ。
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シナリオは基本1本道。特定の戦闘の勝敗でセリフが若干変わる程度の変化しかない。
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マップはヘックス式で高低の概念がある。また、背後から攻撃されるとダメージがアップする。これは『魔装機神?』に受け継がれる。
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戦闘は、ロボット1~5体1組の「小隊」を組んで行う。最初に登録した機体は隊長機となり、マニュアル操作ができるが、その他の仲間は「命令」コマンドに応じたオート戦闘を行う。
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変形・分離・合体は行えない。
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経験値は存在しない。レベルは、特定の敵を倒すと手に入る「アップル」というアイテムを使ってプレイヤーが任意で上げる事ができる。但し、物語の進み具合によってレベルの上限は決まっている。
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この他、お金に相当する「補給値」という数値があり、ロボットのHPを上げることができる。上げた回数に応じて、移動回数・攻撃回数を増やせる場合もある。
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武装数が5以下のロボットに装備できる強化パーツもある。
評価点
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当時のSFCゲーム内ではグラフィックが綺麗。バンプレ作品では珍しくリアル等身のロボットが見れるのはファンなら嬉しい。
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特に隠し機体のザンボット3がリアル等身で登場したゲームは未だにこれだけ。
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各ロボットの攻撃時のカットインもなかなか凝っており、SEにも力が入っている。
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敵味方共、各キャラには表情グラフィックが豊富に用意されている。この点もスパロボの先駆けと言える。
問題点
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セーブデータは2つだが、2つとも使用中だとニューゲーム自体が行えない。
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説明書にはソフト開発中の画面写真が使われており、説明文もその画面に沿った内容になっている。つまり実際のゲーム中には出てこない(或いは名称変更された)パラメータが紹介されている。
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パイロットの「気合い」というパラメータは攻撃力の補正値なのだが、「クリティカル率に影響」と間違って解説されている。
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機体のステータス画面の写真に「火力」という実際には登場しないパラメータがある。
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マップは、基本的に「全く移動しない敵小隊ばかり出てくる面」と「こちらに突っ込んでくる敵小隊しか出てこない面」のどちらかばかり。
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前者はただ攻め込むだけ、後者はただ母艦で待ち受けていた方が効率の良い面となっている。
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例外の面は2つくらいしかない。
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隊長機以外は全員強制オートな上に、仲間のオート操作がバカで、何が何でも射撃ばかり行いたがる。
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特にザブングルは、威力も命中率も高くこのメカの代名詞と呼ばれるほどのパンチではなく、ミスりやすいランチャーや、威力の低いライフルばかり使いたがる。
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ダンバインも威力の低いオーラショットばかり撃ちたがる。
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アムロは行動回数が残っていても、頻繁に盾を使って自分ばかり守ろうとする。
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ビーム攻撃のダメージを減らす「ビームコート」を持った敵にはビーム兵器を極力使わないぐらいの頭はある一方で、なぜかビーム完全無効の敵には平気でバンバン浴びせまくる。
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敵の残りHPは考慮できないらしく、死にかけの敵に大技を浴びせて倒した後、HP満タンの敵に最弱武器を見舞ったりもする。
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行動回数を無理に使い切ろうとするため、無意味な移動の消費ポイントを考慮に入れた上で弱い攻撃を行いたがる。
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特殊能力の「オーラバリア」は、ランダムで実弾攻撃を無効化できるのだが、滅多に出やしないのでまるでアテにできない。
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初期出荷版のソフトにはバグがあり、新規に入手したユニットの改造段階が、その章での小隊長機と同じになってしまう。しかしステータスはまったく上がっていない。つまり限られた改造回数を無駄に消費してしまうのである。
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ふざけた事に、攻略本ではこのバグを逆手にとって「無改造の隊長機でクリアすれば新メカを早期成長させられるぞ!」と裏技であるかのように紹介している。
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手に入る補給値はかなり少ない。特に稼ごうとしないでプレイしていると、「ユニット1機をフルチューンして少し余る」程度しか手に入らない。
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スパロボと違って全滅プレイはできない。無限に敵が出てくる章が2つ存在する為、稼ぐ事自体は可能だが、最終章に行ってしまうともう稼げなくなる。
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しかもその稼ぎポイントの1つは敵小隊が全て中ボスを含んでいるため、稼ぐには効率が悪い。
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もう1つの稼ぎポイントは、よりによってダイターン3が登場する章である為、少なくとも小隊長機だけは改造するわけにはいかない。また所持できる補給値の上限は妙に低い為、ここでいくら稼いでも全機をフルチューンする為には上記の2つ目のポイントも利用せざるを得なくなる。
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機体改造を最高まで行っても、画面ではもう1回改造できるかのように表示される。ご丁寧に改造後の能力値まで表示される(もちろん実際には上げられない)。
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敵を倒してアップルや強化パーツを入手しても、「○○を手に入れた」などとは表示されない。
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パーツは9種類あり、各1つずつ入手できるのだが、これも問題だらけ。
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その内4種類は修理装置なのだが、前半に入手できる2つよりも後半の2つの方が性能が低い。
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一番性能が低いものは、負けても先に進めるバトルに勝利すれば入手できるのだが、勝つのに苦労する割に入手してもまるで使い道がない。
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パーツを装備できるのは、後半ほぼ戦力外となるダンバイン・ザブングル・エルガイムを除くと、ビルバインとウォーカーギャリアだけ。しかもこの2体はパーツを1つずつしか装備できない。
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ビームの威力を強化できる「B強化パック」は、そもそもこの5体の中でビーム兵器を装備しているのがエルガイムとビルバインだけなので、実質使い道は無い。初期に入手できれば使えたかもしれないが、手に入る頃はビルバインには修理装置が必須になっている。
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ラスボスには、エルガイムMK-IIとZガンダムのランチャーぐらいしかまともなダメージを与えられない。ビルバインとウォーカーギャリアは修理装置を装備できるから回復役にはなるが、νガンダムは…。
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ザンボット3とダイターン3は、どちらも最強武器が一度の戦闘で1回ずつしか使えない上、やはりろくなダメージを与えられない。
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先述の攻略本では「背後からクリティカルが出ればラスボスのある武器を壊すことができる」と書いてあり、イベント画面も載っているのだが、これはどうも開発中に没になったものらしく、実際にはいくらクリティカルが出ても武器が壊れるイベントは発生しない。
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出演作品の数のせいもあるが、敵メカの種類が少ない。ボス級の敵は基本的にいつも同じメカにばかり乗って現れる為、変化に乏しい。
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ザコ小隊は、1つの章の中では同じような組み合わせばかりで現れる為、確実に見飽きる。
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ギュネイが本作オリジナルの「量産機カラーのヤクトドーガ」に乗っていたり、トッドがライネックではなくビアレスでハイパー化したりと、妙な描写もある。ハイパー化はオーラマシン操縦者の精神の問題であり機体にこだわる必要はないが、あえて原作から機体を変える必要もない。
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その一方で、『重戦機エルガイム』でカルトな人気のキャラのマクトミンが乗るアトールVが出ていたり、黒いガンダムMK-IIが敵専用メカとして登場したりする。白いMK-IIはまったく登場せず。
余談
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独特な惑星ウルスの世界観を企画したのは沼田やすひろ(バハムート有限会社)氏。
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スパロボ関連では、一応コンパチヒーローシリーズと関連のあるSLG『GranDread(グランドレッド)』も彼の企画。
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攻略本には続編を意識するかのような記述が見られる。
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しかし後に発売された『リアルロボット戦線』と世界観は共通しているもの、本作とはあくまでパラレルワールドであって、ストーリー上の続編ではなかった。
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スパロボシリーズのキャラもゲスト出演。これにより本作は関節的にスパロボ関連作となっている。
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もっとも、根幹となるブランチ戦士の設定があまりにも非人道的かつ原作に対して冒涜的であり、これを軸に続けることができたとは思えない。
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