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マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX - (2017/01/04 (水) 06:19:41) の編集履歴(バックアップ)


マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX

【まりおあんどるいーじあーるぴーじー ぺーぱーまりおみっくす】

ジャンル ブラザーアクションRPG
対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 任天堂
開発元 アルファドリーム
発売日 2015年12月3日
定価 5,076円
プレイ人数 1人
セーブデータ 2個
レーティング CERO:A (全年齢対応)
配信 (ニンテンドーeショップ) : 2015年12月3日/5,076円
備考 amiibo対応
Newニンテンドー3DS専用機能あり
判定 なし
ポイント ペラペラと立体マリオの夢の共演
ストーリー展開に賛否別れる
ペーパーマリオの要素は薄い
RPGとしては手堅く作り
マリオシリーズ関連リンク

概要

  • マリオ&ルイージRPG』シリーズの第5弾で、3DS及びnew3DS専用ソフト。ナンバリングが付けられなかったのは本作が初。
  • 同じく『スーパーマリオRPG』から分岐しそれぞれマリオのRPGシリーズとして独自の道を歩んでいた、アルファドリーム開発の『マリオ&ルイージRPG』シリーズと、インテリジェントシステムズ開発の『ペーパーマリオ』シリーズの夢の共演作。
  • ペーパーマリオやペーパーピーチ姫といったキャラクターの他、『New スーパーマリオブラザーズ U』に登場したトッテンやその他ザコキャラが『マリオ&ルイージRPG』シリーズの世界に初登場する。

システム

フィールド
  • 本作ではマリオがA、ルイージがB、そしてペーパーマリオがYボタンを使用する。
    • 3人一辺に操作するため煩わしく感じられるが、Xボタンを押せば3人同時にジャンプできるようになる等、煩雑にならないよう考慮されている。
  • フィールドアクションも3人で行うようになった。アクションの切り替えにはL,Rボタンの他に下画面でアイコンをタッチすることでも変更できる。
  • 移動手段としてXボタンを長押しした後に離すとダッシュすることができる。
    • 前作では移動手段の乏しさが批判されていたが、これによりある程度改善された。
バトル
  • 通常攻撃の「ジャンプ」や「ハンマー」、「ブラザーアタック」は本作でも健在。
    ブラザーアタックはマリオとルイージの2人だけで行い、ペーパーマリオは陰で応援している。
    • 前作の技が続投されているものもあるが、今作ではジャイロ操作の廃止に伴い、操作方法が変更されているものがある。
  • ペーパーマリオによる独特なアクションが追加された。
    • ペーパーマリオのパラメーターはペーパーマリオシリーズ準拠となっており、単体ではあっという間にやられてしまう。そこで体をコピーすることで攻撃回数や耐久力を増やすことができる。
    • また、紙という性質を利用して回避アクションでは空中で踏ん張ることができる。そのため、マリオ兄弟と比べて回避&カウンター攻撃がやりやすくなっている。
  • 「トリオアタック」が追加された。
    • 巨大なクラフトハンマーで敵をペラペラにした後、3人で一斉に攻撃を行うというもの。ブラザーアタックより威力が高いが、パーティの誰かが行動不能になっている場合は使用できない。
  • 「ブラザーアタック」はトッテンを捕まえ、アイテムを取り返すことで使用できる。「トリオアタック」はキノピオレスキューでペーパーキノピオを一定数救出すると習得する。
  • 前作まで存在していたバッジシステムの代わりに『バトルカード』が登場。
    • デッキから10枚選び、それらがバトル中に3枚ランダムで表示される。目当てのカードが出てこなければ伏せることで次のターン時に他のカードと交換することができる。カードはショップで購入する他、amiiboを使用して手に入るものもある。
    • レア度が高いほどカードがキラキラになり、効果も大きく価格も高い。
    • カードを使用するにはスターポイントが必要で、アクションを高評価で成功させるほど多く手に入る。また、カードのレア度が高いほど多く消費する。
    • このスターポイントの要素はペーパーマリオシリーズの要素を輸入したものである。
  • 前作『4』にあったやりこみ要素のひとつ、「エキスパートチャレンジ」が「バトルチャレンジ」に改名し続投。
    • 基本的な内容は前作と一緒。相違点として、貯めたポイントはショップでレアな装備品と交換する点であること。
  • 本作の目玉要素として「ドデカクラフト」が登場。「巨大化バトル」に代わる新たな要素である。
    • 巨大なペーパークラフトに乗り、敵のクラフトを倒すというもの。バトルによってクラフトの種類が異なっており、特殊な効果が付いているものもある。
    • 攻撃手段は敵をよろめかしたり転ばすことができる『ダッシュ』と、自分のクラフトを投げて大ダメージを与える『放り投げ』の2つ。
    • 攻撃にはパワーを消費するため、リズムスポットと呼ばれる地点でパワーを貯める必要がある。
キノピオレスキュー
  • キノコ王国中に散らばった大量のペーパーキノピオ救うクエストをストーリー中に行う必要がある。
    • クエストは『ジュゲムハウス』から受注することができる。
    • 内容は隠れたり逃げ回っているペーパーキノピオを一定数発見することであり、クエストによって『フィールドアクション』を駆使ししなければならず、パズル要素も含まれている。
初心者救済要素
  • ゲーム初心者への配慮としてイージーモードとアシストモードが追加された。
    • 「イージーモード」をオンにすると、マリオたちがパワーアップした状態になり、『ヒントブロック』や『かんたんアタックモード』が使えるようになる。
    • 前作にもヒントブロックは存在していたが、イージーモード中は常にコマンドに表示される。
    • かんたんアタックモードは、ブラザーアタックの消費BPが増える代わりにアタックがゆっくりになり、成功しやすくなる。
    • ただし、イージーモード中はバトルチャレンジが達成できなくなるというペナルティが課せられる。
  • アシストモードは敵が誰を狙っているか一目でわかるようになる。バトル中にスタートボタンを押すことで切り替えられる。

評価点

  • 紙と立体を織り交ぜたギミック
    • ペーパーマリオによるアクションやトリオアクション等のギミックが視覚的に面白く、従来のペーパーマリオのギミックを違和感なく立体世界に織り交ぜられている。
  • 戦闘ボイスの復活
    • 前作では容量の都合か戦闘ボイスがほぼ無かったが、本作にて復活した。
      • これにより、戦闘に臨場感が出た他、アクション失敗時にルイージの情けない声が聞けるようになった。
  • ペーパーマリオの愛嬌の良さ
    • 本作ではペーパーマリオは声を出せず身振り手振りで意志疎通を行うのだが、仕草が立体マリオとは違った愛嬌がある。
    • いざという時には体を張って仲間を助けたりするため、非常に頼もしく見える。
  • ファンサービスが豊富
    • 敵キャラクターとしてクリボーやヘイホーの他に、チョロプーやドンケツ、ハックンといったマイナーなキャラクターまで網羅している。これらのキャラは立体のものとペラペラのもの2つが存在している。
    • また、『1』以来の出演となるクッパ7人衆(旧名:コクッパ)も登場。本作では彼らの会話シーンがあるため、それぞれの知られざる関係性が明らかとなった。
    • なお、7人衆のデザインは『1』とは異なり『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降のリニューアル版の姿に準拠しているためか、口調や一人称もかつての『スーパーマリオブラザーズ3』の説明書等とは異なり、『スマブラ3DS/WiiU』のフィギュア説明文で新たに設定されたものを本作から正式な口調として初採用している(ルドウィッグの一人称が「ワタシ」で大人びた口調、ロイが関西弁ではなく標準語になっているなど)。
  • 下村陽子女史によるBGM
    • 本作でもBGMは初代マリオRPGやマリルイシリーズ常連の下村陽子氏が担当。何と本作では、序盤の戦闘BGMが初代のリメイクになっており、多くのプレイヤーを驚かせた。
    • 他にもテンポの良い明るい曲やマリオシリーズらしからぬ重厚な曲が用意されており、いずれも高い評価を得ている。
    • 「サウンドプレーヤー」も前作から続投されている。
  • まだまだブレないルイージの扱い
    • それこそ過去作に比べるとマイルドになっているが、ルイージのいじられようは相変わらず健在。
+ ちなみに、ペーパーマリオの弟であるペーパールイージは…(ネタバレ注意)
  • 残念ながらサウンドプレーヤーにのみ登場。
    • ストーリーにどういった形で関わってくるのか期待されていたが、結果的にこのような扱いとなり、肩透かしを喰らうファンも多かった。
      • まあ、彼らしいといえば彼らしいのだが…。またルイージと違い、ペーパールイージは普通に喋るため、同時に登場すると違和感が大きくなっていた可能性も否めない。
    • ちなみにペーパールイージ自体のアニメーションは多く、曲調によって眠ったり焦ったりする演出が施されている。

賛否両論点

  • 戦闘の難易度の上昇
    • 本作は3人一辺に操作するため、3つのボタンを使用するため単純に戦闘の難易度が上がっている。
    • 特に回避が難しく、初見ではどう対処すればいいかわからない攻撃も多い。終盤にはフェイントをかけてくる敵も増えてくる。
    • また、敵も立体とペラペラで挙動が若干異なるため、回避のタイミングがずれやすくなっていることも難易度を上げている一因でもある。
  • ジャイロセンサー機能の廃止
    • これにより、一部ブラザーアタックの操作方法が変更され、戸惑うプレイヤーが多かった。
    • あまり評判のよろしくないジャイロセンサーであるが、直感的な操作を評価していたプレイヤーもいたため、賛否分かれている。
  • 登場キャラクター達の会話
    • 前作までにも存在しなかった訳でもないが、本作ではメタ表現が多いと批判されている。
      • 有名なセリフとしては『new3DSだったら…。』
    • しかしこれまでにもメタ表現は少なからず存在していたため、一概に難点とは言い難い。
  • バトルカードの使い勝手が悪い。
    • スターポイントを貯めるという点ではバッジと一緒だが、スターポイント自体は比較的貯まりやすく、すぐカードを使えるというメリットがある。
    • しかし、カードはデッキから選んだ10枚の内3枚ずつしか使用できず、出てくる順番は完全にランダムであることがデメリットとして挙げられる。
    • これにより、多くの種類のカードを選んだ場合、なかなか使いたいカードが出て来ず、イライラする可能性がある。

難点

  • ペーパーマリオの要素が薄い
    • 本作は『マリオ&ルイージRPG』シリーズとして開発されたこともあるためか、ペーパーマリオの要素が薄いとして主に『ペーパーマリオ』シリーズファンから批判されている。
    • 元々『マリオ&ルイージRPG』シリーズは、RPGというよりアクションゲームとしての側面が大きい作品である。故に、ペーパーマリオシリーズとの落差に馴染めなかったという点が大きい。
    • また、本作発売時点での直近のペーパーマリオ最新作がストーリー性の非常に薄い『ペーパーマリオ スーパーシール』だったこともあり、本作に新たなペーパーマリオとしての期待がかかってしまったことも影響していると思われる。
  • ストーリー性が薄くなった
    • 本作はクッパが悪者の勧善懲悪のストーリーなのだが、これまでのストーリーと比べて盛り上がりに欠ける。
    • 途中で訪れる町やダンジョンはどれもクッパ城までの中継地点としての側面が大きいことも一因として挙げられる。また、後述のキノピオレスキューも原因の一つであるとも考えられる。
  • 一部移動テンポが若干悪い。
    • 壁を伝って移動するアクションがあるのだが、障害物を破壊したり動く仕掛けを解く際にイチイチボタンを長押ししなくてはならないため、やや煩わしい。
  • 街の住人がキノピオのみ。
    • これは『スーパーシール』でも同様であったが、なぜか本作でもこのような設定になってしまい、キャラクターのバリエーションに欠ける。
    • 特に前作では様々な種族のキャラクターが混在していたため、余計にこの難点が目立つようになっている。
  • キノピオレスキューの面倒さ
    • パズル要素を含んだ画期的なクエストも存在するが、ほとんどはフィールドを粗探しし、ペーパーキノピオを捕まえるというのが大まかな流れなのだが…。
    • ペーパーキノピオはとてもすばしっこく、ダッシュしなければまともに追いつけない。そのため、慣れない人は延々と追いかけっこする羽目になり、いつまでたってもストーリーが進まなくなる。
    • また、ストーリー中必須なクエストのほとんどがこの追いかけっこをしなければならないため、作業感が半端ない。
  • 新しいオリジナルキャラクターが存在しない
    • マリオ&ルイージRPGシリーズでは毎回オリジナルキャラクターが登場しているが、今回登場するのはイエロースターのみで新しいキャラクター登場しない。
    • 街の住人の件もあって、どこに行っても見慣れた顔ぶれしかいない。
    • 本シリーズ自体に新しく登場するキャラクターはいるが、どれも他のシリーズからの出演。

総評

2つのRPGシリーズの夢のコラボであったが、マリオ&ルイージRPGシリーズの新作として展開されたため、ペーパーマリオシリーズのファンからは不評の声が多い。
それを抜きにしても起伏の無くなったストーリー展開や難易度の上がった戦闘等、マリオ&ルイージRPGのファンから見ても首をかしげる点は存在する。
だが、1つのゲームとしては手堅くまとまっているため、まったく遊べないというわけではない。

その後の展開

ペーパーマリオシリーズ自体の新作としては本作の翌年にWii Uで『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』が発売されている。