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ディグダグII - (2012/01/15 (日) 01:48:26) の編集履歴(バックアップ)


ディグダグII

【でぃぐだぐつー】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 ナムコ
稼動開始日 1985年
ポイント 今度は島の上が舞台
前作に比べるとやや冷遇されがち
備考 バーチャルコンソールアーケード:2009年10月20日より配信/800Wiiポイント
UGSFシリーズリンク

概要

  • 1985年にてナムコ(現:バンダイナムコゲームス)からリリースされた面クリア型縦アクションゲーム。ゲームタイトル通り、1982年にリリースされたヒット作『ディグダグ』の正式な続編である。
  • 前作は地下にて穴を掘りながら敵を倒していく内容だったが、今回は海に囲まれた地上の島上に進出、システムの一部を引き継ぎつつも新要素が加えられている。
  • 一人~二人交互プレイ可能、全32ステージ構成。

主なルール

  • ディグダグ(以下主人公)を操作し、島に生息する敵をすべて倒せばステージクリアになる流れとなっている。
  • 使用コントローラーはレバー+2ボタン、レバーにて主人公の四方向操作(斜め移動は不可)、ボタンは各自、ポンプ攻撃ボタンと杭入れボタンに使用する。なお、ポンプ攻撃は前作とほぼ同性能である。
  • ポンプ攻撃は射程制限のある直線的なポンプを主人公の向きに発射し、これに敵を当てると空気を入れて動きを止められ、その状態でボタン連続押しすると敵を破裂させて倒せる。これが二つある攻撃手段のうちの一つとなる。
    • 攻撃中は主人公が一切動けない上に、空気入れの最中に他の敵が迫ってきても、そいつにはポンプ発射ができないので危険を伴う。よって、敵が密集している地帯でポンプ攻撃だけですべての敵を倒そうとするのは自殺行為となる。
    • 攻撃を一旦止めてその場から離脱(移動)する事もできる。この時、空気が入っている敵に触れてもミスにはならずに素通りが可能だが、そのままそいつを放置すると空気が抜けて動けるようになってしまう。
  • 島の所々には杭が打ち込まれており、そこの主人公を近づけて杭入れボタンを押せば、主人公の向いている方向にて地面に少量のヒビを入れる事が可能。また、ステージ開始時からあらかじめヒビが入っている場合もある。
    • 地面のヒビを隙間なく全部繋げれば、その島の敷地面積が小さい場所が陥没し、そこにいる敵をも巻き込んで倒せる上に、巻き込んだ数によってボーナスが得られる。これが二つある攻撃手段のうちのもう一つとなる。
    • 但し、主人公が面積の小さい側にいる状態でヒビを入れてしまうと、主人公自身もそれに巻き込まれてミスとなってしまうので要注意である。
  • 各ステージにて陥没(敵を巻き込んだかどうかは問わない)を3回行うと、ランダム場所にてベジタブルターゲットが出現、それを取得すればボーナスが得られる。なお、本作唯一のアイテムでもある。
  • ステージ内にて一定時間を過ぎても敵を倒せずにいると、敵スピードが早くなる。また、敵を1体のみ残して一定時間が経過すると、そいつが島から脱出してしまい強制クリアとなる。
  • 残機制の途中復活で、すべてなくなればゲームオーバー。ミス条件は「主人公が空気の入れていない敵や敵攻撃に触れる」「島陥没に巻き込まれる」のいずれかである。
    • なお、復活時は敵の位置は倒したやつを除き初期に戻るが、ヒビ位置や陥没させた島はミス前のままでの再開となる。すなわち、主人公が身動きが取れない位に島陥没をさせてしまうと、それは詰みに近い状態を意味してしまう…。

批評点

  • 地下から地上に舞台を移し、新たなる戦地に赴いた新生ディグダグではあるが、舞台は変われどポンプ攻撃による(ちょっと残酷な)敵破裂や、小気味いいBGMに乗せて可愛らしいキャラを眺めるコミカルっぷりは全く変化しておらず、れっきとしたディグダグの血筋を持った続編である事が伺える。
  • しかし、1985年リリースのゲームとしては、メインステージBGMは1種類*1、敵数は2種類*2、ステージを進めても敵と島が増えるだけで視覚的な変化に乏しい、など大分地味な印象を受ける作品でもある。
  • また、やはりというか前作が偉大すぎた故にやや冷遇されがちなポジションにあり、「穴を掘ってこそのディグダグであって、続編として見ると何か違和感がある」というプレイヤーも少なくはなかった模様。
  • とはいえ、ゲームとしては良く作られており、「どのタイミングでポンプを駆使するか」「地面を陥没させて敵をどれだけ巻き込めるか」というやりがいを持った作品である。
  • 難易度的には、先ステージに進む程敵に囲まれるピンチの機会が増し、地面陥没のタイミングを誤ると絶望にも近い不利な環境に落とされやすい事もあり、決して簡単ではないだろう。

総評

  • どうも前作と比べると存在が薄い感は拭えないものの、「ポンプで敵を破裂させる」という前作譲りの行動と、「地面を沈める」という新行動を兼ね備えたシステムは今プレイしても色褪せない完成度を誇っているのではないだろうか。
  • 家庭用移植には恵まれているといえばそうなのだが、集中して移植されたのは比較的近年であり、やはり「I」ほどの需要の高さには届いていないのが現状とされる。意外にも単体移植はファミコンのみで、PS時代のナムコミュージアムシリーズには一切収録されなかった。詳しくは下記にて。
  • DSにて前作と本作のシステムを合体させた『ディグダグ ディギングストライク』が発売されている。また『ディギングストライク』は『ミスタードリラー』シリーズのスピンオフ作品も兼ねており、息子ホリ・ススムも登場する。

家庭用移植

  • ファミリーコンピューター版(1986年4月19日発売、ナムコ)
    • アーケード版は縦STGでよく見られる縦長画面なのだが、FC版では必然的に横長画面になっている。その関係で画面構成が変化しているが、オリジナルを知らなければ全く気にならないレベルである。
    • オリジナル要素として、一定ステージをクリアすると現れるミニシアターデモ、新アイテム、夜間背景や地面カラー変化などが追加されている。
    • Wiiのバーチャルコンソール版ではFC版は配信されていない。
  • オムニバスソフト
    • ビデオゲームアンソロジーVol.12 ディグダグ I&II(X68000、1995年発売、電波新聞社)
      • アーケード版と同じ縦長画面を擬似的に再現している(画面は狭いが)。
    • ナムコヒストリー Vol.3(Windows、1998年発売、ナムコ)
    • ナムコミュージアム Vol.2(プレイステーション・ポータブル、2006年2月23日発売、ナムコ)
    • ナムコミュージアムDS(ニンテンドーDS、2007年10月11日発売、バンダイナムコゲームス)
    • ナムコミュージアム バーチャルアーケード(Xbox360、2009年11月5日発売、バンダイナムコゲームス)
  • その他
    • ゲーム伝説(食玩*3、2005年発売、カバヤ食品)
      • 懐かしのナムコットゲームが収録されたソフトが同封された食玩で、全5種類*4のうちの1つが本作であった。再現度そのものに問題はないがステージ数が大幅に削られており、完全なる移植版という訳ではない(他4種も同様)。