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ディグダグII - (2012/05/29 (火) 12:01:31) の編集履歴(バックアップ)


ディグダグII

【でぃぐだぐつー】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 ナムコ
稼動開始日 1985年
ポイント 今度は島の上が舞台
前作に比べるとやや冷遇されがち
備考 バーチャルコンソールアーケード:2009年10月20日より配信/800Wiiポイント
UGSFシリーズリンク

概要

  • 1985年にナムコ(現:バンダイナムコゲームス)からリリースされた面クリア型縦アクションゲーム。1982年にリリースされたヒット作『ディグダグ』の正式な続編。
  • 前作は地下で穴を掘りながら敵を倒していく内容だったが、今回は海に囲まれた地上の島上に進出。システムの一部を引き継ぎつつも新要素が加えられている。
  • 一人~二人交互プレイ可能、全32ステージ構成。

主なルール

  • ディグダグ(以下主人公)を操作し、島に生息する敵をすべて倒せばステージクリア。
  • 使用コントローラーはレバー+2ボタン、レバーにて主人公の四方向操作(斜め移動は不可)、ボタンは各自、ポンプ攻撃ボタンと杭入れボタンに使用する。
  • 攻撃手段は前作から引き継いだポンプ攻撃と、杭打ちのふたつ。
    • ポンプ攻撃は射程制限のある直線的なポンプを主人公の向きに発射し、これに敵を当てると空気を入れて動きを止められ、その状態でボタン連続押しすると敵を破裂させて倒せる。
      • 攻撃中は主人公が一切動けない上に、空気入れの最中に他の敵が迫ってきても、そちらにはポンプ発射ができないので危険を伴う。敵が密集している地帯でポンプ攻撃だけで全ての敵を倒す事は不可能。
      • 攻撃を一旦止めてその場から離脱(移動)する事もできる。この時、空気が入っている敵に触れてもミスにはならずに素通りが可能だが、そのままそいつを放置すると空気が抜けて動けるようになってしまう。
    • 島の所々には杭が打ち込まれており、そこの主人公を近づけて杭入れボタンを押せば、主人公の向いている方向に地面に少量のヒビを入れる事が可能。また、ステージ開始時からあらかじめヒビが入っている場合もある。
      • 地面のヒビを隙間なく全部繋げれば、その島の敷地面積が小さい場所が陥没し、そこにいる敵を巻き込んで倒せる。また、巻き込んだ数によってボーナスが得られる。但し、主人公が面積の小さい側にいる状態でヒビを入れてしまうと、主人公自身も陥没に巻き込まれてミスとなってしまう。
  • 各ステージにて陥没(敵を巻き込んだかどうかは問わない)を3回行うと、ランダムな場所にベジタブルターゲットが出現、それを取得すればボーナス得点が得られる。
  • 一定時間を過ぎても敵を倒せずにいると、敵スピードが早くなる。また、敵を1体のみ残して一定時間が経過すると、その敵が島から脱出してしまい、強制クリアとなる。
  • 残機制の途中復活で、残機が全て無くなるとゲームオーバー。ミス条件は「主人公が空気の入れていない敵や敵攻撃に触れる」「島陥没に巻き込まれる」のいずれか。
    • なお、復活時は敵の位置は倒したものを除き初期に戻るが、ヒビ位置や陥没させた島はミス前のままからの再開となる。主人公が身動きが取れない位に島陥没をさせた状態でミスしてしまうと、残機があっても詰みに近い状態になってしまう。

批評点

  • 地下から地上に舞台を移し、新たなる戦地に赴いた新生ディグダグではあるが、舞台は変われどポンプ攻撃による(ちょっと残酷な)敵破裂や、小気味いいBGMに乗せて可愛らしいキャラを眺めるコミカルっぷりは全く変化していない。
  • しかし、1985年リリースのゲームとしては、メインステージBGMは1種類*1、敵数は2種類*2、ステージを進めても敵と島が増えるだけで視覚的な変化に乏しい、など大分地味な印象を受ける作品でもある。
  • また、前作が偉大すぎた故にやや冷遇されがちなポジションにあり、「穴を掘ってこそのディグダグであって、続編として見ると何か違和感がある」というプレイヤーも少なくはなかった模様。
  • とはいえ、ゲームとしては良く作られており、「どのタイミングでポンプを駆使するか」「地面を陥没させて敵をどれだけ巻き込めるか」というやりがいを持った作品である。
  • 難易度的には、先ステージに進む程敵に囲まれるピンチの機会が増し、地面陥没のタイミングを誤ると絶望にも近い不利な環境に落とされやすい事もあり、決して簡単ではないだろう。

総評

  • 前作と比べると存在が薄い感は拭えないものの、「ポンプで敵を破裂させる」という前作譲りの行動と、「地面を沈める」という新行動を兼ね備えたシステムは今プレイしても色褪せない完成度を誇っている。

余談

  • 家庭用移植には、当時の国民機であるファミコンには移植されたものの、初代のように様々な機種に出回ってはいない。また、PS時代のナムコミュージアムシリーズには一切収録されなかった。
    • Wiiのバーチャルコンソール版で配信されているのはアーケード版だけで、FC版は配信されていない。
  • DSにて前作と本作のシステムを合体させた『ディグダグ ディギングストライク』が発売されている。また『ディギングストライク』は『ミスタードリラー』シリーズのスピンオフ作品も兼ねており、息子ホリ・ススムも登場する。

家庭用移植

  • ファミリーコンピューター版(1986年4月19日発売、ナムコ)
    • アーケード版は縦STGでよく見られる縦長画面なのだが、FC版では必然的に横長画面になっている。その関係で画面構成が変化しているが、オリジナルを知らなければ全く気にならないレベルである。
    • オリジナル要素として、一定ステージをクリアすると現れるミニシアターデモ、新アイテム、夜間背景や地面カラー変化などが追加されている。
  • オムニバスソフト
    • ビデオゲームアンソロジーVol.12 ディグダグ I&II(X68000、1995年発売、電波新聞社)
      • アーケード版と同じ縦長画面を擬似的に再現している(画面は狭いが)。
    • ナムコヒストリー Vol.3(Windows、1998年発売、ナムコ)
    • ナムコミュージアム Vol.2(プレイステーション・ポータブル、2006年2月23日発売、ナムコ)
    • ナムコミュージアムDS(ニンテンドーDS、2007年10月11日発売、バンダイナムコゲームス)
    • ナムコミュージアム バーチャルアーケード(Xbox360、2009年11月5日発売、バンダイナムコゲームス)
  • その他
    • ゲーム伝説(食玩*3、2005年発売、カバヤ食品)
      • 懐かしのナムコットゲームが収録されたソフトが同封された食玩で、全5種類*4のうちの1つ。再現度そのものに問題はないが、ステージ数が大幅に削られており、完全移植という訳ではない(他4種も同様)。