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ギガンデス - (2020/08/10 (月) 21:36:09) のソース

*ギガンデス
【ぎがんです】
|ジャンル|シューティング|&image(https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/7/7e/Gigandes_flyer.png)|
|対応機種|アーケード|~|
|開発元|イーストテクノロジー|~|
|発売元|ローラートロン&br;タイトー|~|
|稼働開始日|1990年2月|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ステージ開始時のアイキャッチが大きな特徴&br;難易度は高め|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-1989年にイーストテクノロジーから発売された横スクロールSTG。
-出回りも悪く移植もされていないため、ドマイナーな作品である。

**システム

-最大四方向、方向別にパワーアップを遂げる。
--近いシステムに『[[メガブラスト]]』があげられる。
---しかし、自機サイズが非常に小さいのでプレイ感覚はかなり異なる。

-アイテム入手でショットの性能が変化する。
--アイテムは入手した角度に応じて四方向にセットされる。
---アイテムの詳細については以下の通り。
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-ミサイル(M):攻撃力が高いミサイルを射出する。
-レーザー(R):単発での威力が高いレーザーを射出する。
-クラッシャーボール(C):地形を沿うボールを射出する。
-ノーマルショット(N):ノーマルショットを射出する。 
-パワーアップ(P):取った方向の武器が強くなる。
-ウェーブ(W):取った方向の武器が蛇行する。

-かなり特殊な操作性も特徴的。
--1レバーと2ボタンによるタイプだが、ボタンはショットと攻撃方向の転換に使用する。
--ショットは普通にショットなのだが、もう一つのボタン、攻撃方向の転換が曲者。基本的に1回押す度に、時計回りに攻撃方向が90度ずつ変換する。これにより上下左右に攻撃が可能となっている。
--また、押しっぱなしにすることで斜め方向にも砲身を向けることが可能。
--角度調整ボタンでメインショットの発射角度を90度、45度に調節できる。

-独特のパワーアップシステムがある。
--決まったアイテムを取得することでパワーアップするのだが、本作で特徴的なのはアイテムが取った方向に装備されるところ。上からアイテムを取ると、自機の上に砲台がくっつく、といった具合だ。
---つまりやろうと思えば上下左右4方向に砲台を装備することができる、ということになる。
---攻撃転換ボタンを押す度にぐるぐると砲台を回すことができるため、決まった方向に決まった攻撃を展開した場合は転換ボタンを活用することになる。
--初めてプレイするとかなり戸惑いがちだが、慣れてくるとアイテムを決められた方向に装備させられるようになり、攻略の幅が広がる。
--また、即死制でその場復活だがミスしてもパワーアップが没収されない。
---ただし、ステージクリア時に全装備が没収される。

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**評価点
-なんといってもステージ構成が特異な点が上げられる。
--地形が複雑でギミックも豊富。特に、他のSTGでは見かける事の無い風変わりなギミックは、本作を特徴付けるアクセントであり、そのアイデアは見た目にも楽しめる。
-グラフィックは丁寧な作り。
-BGMは印象的である。
-ステージ開始時、「第○話」という表記になっている非常に個性的なアイキャッチが挿入される。
--作品全体通して世界観に一貫性が無いのであまり意味が無いのだが、視覚的に楽しめる。
--また、第1話のステージボス出現手前に登場する「もうすぐボス」と言うストレートな看板も面白い。
--その特徴的な各話アイキャッチ一覧
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・第1話 ROUND37発進!~
・第2話 ライバル出現~
・第3話 メソポタミアの悪夢~
・第4話 コロニーを救え!前編~
・第5話 コロニーを救え!後編~
・第6話 多々良島決戦~
・第7話 地底王国ラーザン~
・第8話 友よ静かに眠れ~


**問題点
-第二話は「ライバル出現」となっているが、そのライバルは2回しか出てこない。
-永久パターンがある。
-難易度が非常に高い。
--評価点であげた「地形が複雑かつギミック豊富」というのも難易度を高める要因のひとつになっている。
--一応連射装置を使用する事でそれなりの難易度に下げる事はできる。
-ラストボスを倒した後、スタッフロールも無く「GAME OVER」と表記されるあっけなさ過ぎるエンディング。
--2013年にSweepRecordより発売されたサウンドトラックには未使用の4曲が収録されており、そのうちの一つはエンディングに使われるはずであったと思われる。


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**総評
ひねったシステム、色とりどりなステージ展開、個性的なステージ構成、インパクトの強い演出等、丁寧に作られている。~
名前だけのライバルや寂しすぎるエンディング等の難点もあるが、それを覆して余るだけの面白さはあるゲームである。~
では名作かと言うとそういうわけではない。連射装置が無くては話にならないゲームバランスなうえ、あっても地形が複雑で難易度は十分高い。

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