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ギガンテス - (2016/11/07 (月) 12:15:55) のソース

*ギガンテス
【ぎがんてす】
|ジャンル|シューティング|
|対応機種|PC-9801|
|発売・開発元|COMPAC(工学社)|
|発売日|1985年|
|判定|なし|
//判定なしで一覧にも載っているので、付け漏れとして追記

**概要
-当時よく見られた、ハードスペックの関係で劣化させた、[[ゼビウス]]クローンの類である((同様の類似品にタイニーゼビウス、舞臓魔、アルフォスがある。))。
--本作もゼビウスに近いのだが、独創的なシステムも内蔵している。
-メーカーである工学社(COMPACは同社のブランド)が発行する雑誌『I/O』に、タイニー版(軽量版)のダンプリストが掲載されており、それを見て入力する事でも遊べた。

**システムと特徴
-三段階の難易度。さらにスタートステージを選ぶことができる。
-対地対空撃ち分け。対空は二連装弾、対地はマーカーによる爆撃と、基本システムはゼビウスに準じる。
--ライフ制で、時間経過によりライフが回復していく。
--衝撃波魚雷。ライフを消費して、全画面ボムを実行する。
--亜空間ドライブ。いわゆる加速装置で、敵や敵弾、スクロール速度を低下させる。こちらもライフを消費。
-キャラ及びステージデザインは、ゼビウスからの影響を大きく受けている(実の所そのまま)。
--ステージは、緑の大地にアスファルトの道路。そして海に港と、ゼビウスでよく見た光景。
--キャラクターも、メタリックベースのデザインに点滅する赤いライト、半球形の建造物や戦車など、同じくゼビウスでよく見たデザイン。
--ボスメカも、まるでアンドアジェネシスのよう。事前にバキュラのような、板が来るのも同じ。
--動きも、ゼビウスのキャラを参考にしたのでは?と思われるものがいくつもいる。

**評価点
-ゼビウス模倣品としてはかなりのオリジナリティを搭載している。
--特に、特殊機能の衝撃波魚雷と亜空間ドライブは、本作を強く特徴づける。
-16bitPCとしては非常に滑らかな動きをしている。
--カクカクした動きがよく見られていたPCのACT・STGの中では、かなり滑らかな動きをする。
--動き回るボスメカ、そして破壊後に分離して襲ってくるパーツと、当時のマシン性能を考慮すると大胆な演出が見て取れる。

**問題点
-良くも悪くも、ゼビウスクローン。
-対象マシンに音源がないため、BGM等はない。Beep音を使った効果音があるだけ。

**総評
 ステージ構成、敵デザインなどはどうあがいてもゼビウスである。現在となっては対応PCやソフトウェアの入手難易度からくるプレイ方法の少なさ、マシンスペックからくるスクロールの硬さは否めないが、当時は名作と称されたほどの作品である。独創的なゲーム性は時の流れによってかすれてしまったが、本作が当時を知るプレイヤーに与えたインパクトは、永久に消え去る事は無いだろう。