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beatmania GB - (2018/12/22 (土) 22:33:12) のソース

*beatmania GB
【びーとまにあ じーびー】
|ジャンル|リズムゲーム|#amazon(B00005QBNF)|
|対応機種|ゲームボーイ & カラー(全GB共通)|~|
|メディア|8MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|コナミ|~|
|開発元|コナミコンピュータエンタテイメント神戸|~|
|発売日|1999年3月11日|~|
|定価|4,300円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|周辺機器|通信ケーブル、スーパーゲームボーイ/同2対応|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|GBとしての味わいに価値を見出せるかどうか|~|
|>|>|CENTER:''[[beatmaniaシリーズリンク>beatmaniaシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
アーケードの音ゲーとして有名なbeatmaniaを携帯機用として発売したGBシリーズの初作。

**システム・特徴
-楽曲は既存曲10曲+オリジナル10曲
--隠し曲やモードはパスワード形式になっている。

-ACと仕様が異なるが通信ケーブルを用いた通信対戦も可能。

-スーパーゲームボーイ・ゲームボーイカラーに両対応しており、使用した場合はそれぞれカラー表示にできる。
--SGB使用時はアーケード筐体のデザインを意識した専用フレームも存在する。

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**評価点
-GBとしては良好な楽曲。
--携帯機のためにどうしても簡単なアレンジになっているが、それでも最大限に再現されておりGBである事を踏まえれば完成度は高い。
--収録楽曲は3rd Mixに収録されている物が主流で、「LUV TO ME」といった人気曲から「DJ BATTLE」まで収録されている。
--オリジナル楽曲も10曲収録されており、クラシックやレゲエといったものから演歌まで収録されており幅広い作品を楽しむ事が出来る。
--後述のように、ボーカル曲がインストアレンジされているが、GB音源で8bitアレンジされた楽曲自体のクオリティは悪くなく、GBだということを割り切れば中々の良アレンジとなっている。

-操作も携帯機で無理の無い仕様にアレンジされている。
--慣れるまでに多少時間はかかるが最初の内や辛い人には2~5ボタン操作に仕様変更もできる。

-グラフィックも巧く描かれている
--筐体の様に美麗なムービーはないものの、その分独特の雰囲気を持った個性のあるものへと仕上がっている。
--一部使い回しはあるものの、ちゃんと全曲にムービーが用意されていることも評価できる。

**賛否両論点
-譜面速度が速め
--当時の家庭用beatmaniaシリーズはいずれもAC版よりもオブジェクトの落下スピードが速めに設定されている物が多かったが、本作も例外では無い。


**問題点
-機種の関係上ボーカルが収録できず、ボーカル曲がインストアレンジとして収録されている。
--仕方のない事だが全曲インスト傾向は他のGBで発売されたBEMANIシリーズでも続く事になる。
//いいとこ悪いとこ分かれてるのが分割

-時代遅れのパスワード制
--GBのBEMANIシリーズ通しての問題点。1999年当時のセーブはバックアップが主流になっている為、古臭く感じる事がある。
--パスワード制を採用している為かスコアの記録もできない。そのためハイスコアの記録はメモを取るしかない。
//---ただしバックアップの場合は電池切れによる記憶消去の危険性があるので一概に欠点とも言い切れない面もある。
//毎回消されても気にならないゲームならそうだけど、データを残したいゲームだと致命的だろう

-機種の関係でシングルプレー(SP)用の譜面しか収録されておらず、ダブルプレー(DP)が不可能。
--それによって、いわゆるDP音源や「greed eater」といったDP専用曲も未収録になっている。
--なお、本作では通信対戦も可能だが、音源・譜面と共にSPの物で固定される事から3rd MIX以降におけるBATTLEモードに近いと言える。

-DJ BATTLEの存在意義
--アーケードではスクラッチを回してDJの雰囲気を楽しめる楽曲だが、GBではスタートボタンをタイミング良く押すだけなのでつまらない。

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**総評
若干ボタンが押しにくい時もあるが、基本的に操作周りは遊びやすく設計されているため不満を感じる事はあまり無い。~
本作の大きなポイントは「楽曲や今作特有の雰囲気をどれだけ楽しめるか」にある。~
コミカルかつ創意のあるピコピコなファミコン音源が好きな方ならば問題なく楽しめるが、逆に筐体や高音質なものを想像している方には物足りなく感じる。~
しかし、本作の良さはそのチープさにある。ムービーはサイケデリックな筐体の再現に留まらずGBというハードを通す事によりレトロな仕上がりで独特な世界観を演出しており、全体的に暗いグラフィックが逆に色彩を際立たせている。~
筐体ゲームをGBで発売するため不安要素が強かったが、予想に反して親しみやすい作品へと出来上がっていた。

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**続編
-GBの5鍵のシリーズ作は本作以外にも『beatmania GB2 ガッチャミックス』『beatmania GB ガッチャミックス2』が存在。こちらはJ-POPやアニメソングなどの版権曲がメインになっており、ビーマニオリジナル曲は『ガッチャ』では大幅減少、『ガッチャ2』に至っては1曲も無い。
--ちなみにガッチャミックス2は元々モバイルアダプタGB対応の『beatmania GB3 NETJAM』として発売される予定だったが、諸事情によりガッチャミックスの続編として発売される事となった作品でもある((このため両作は『2』の位置が変わっただけで非常にややこしいタイトルになっている。))。
-また本作の発売以降、『pop'n music』や『Dance Dance Revolution』など他のBEMANI作品もGBに移植されている。

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**余談
-全曲解禁のパスワードはコナミ作品ではおなじみのあのコマンドを元にした「UUDDLRLRBA」となっている((矢印の部分は今作では頭文字になっている。それぞれUP(上)・DOWN(下)・LEFT(左)・RIGHT(右)の略。))。
--なお、後続作ではこのコマンドを入れると逆に練習曲しか選べなくなるなど、[[グラディウスシリーズ]]を意識したようなトラップが仕込まれている。

-本作発売以前にときめきメモリアルポケットにてbeatmaniaをモチーフにしたミニゲームが存在。
--本作のベータ版という位置づけらしく、収録楽曲は本作から3曲と非常に少ない。
-後に同じく携帯ゲーム機向けに、ワンダースワンで『[[beatmania for WonderSwan]]』が発売されている。

-GBAで遊ぶ際の注意点
--元々本作はGBで遊ぶ前提の操作方法で、スタートボタンの配置が異なるGBAでは仕様上無理押しが多くなる。
--GBASPではGBとほぼ同じボタン配置になっているので、GBAではなくSPでプレイした方が無難と思われる。