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マリオパーティDS - (2013/05/02 (木) 01:41:30) のソース

*マリオパーティDS
【まりおぱーてぃでぃーえす】
|ジャンル|パーティーゲーム|#amazon(B000VQMR7W)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ハドソン&brシーエイプロダクション|~|
|発売日|2007年11月8日|~|
|価格|4,800円(税込)|~|
|ポイント|ハドソン最後のマリオパーティ&brコンピューターがバカすぎ&brパズルコレクション|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-アドバンス以来となる携帯機のマリオパーティ。
-DSならではのタッチペンを使った要素や、過去作のパズルを収録した『パズルコレクション』が最大の特徴。

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**特徴
-サイコロを振って出た目だけ進み、止まったマスによってイベントが発生したりする。最終的にスターを多く持っていれば勝ち。
--携帯機である事以外は普通にマリオパーティである。
-アイテムに「しかけマス」が追加された。ショップなどで購入することは出来ない代わりに、特定の地点を通過すればランダムで一枚貰えるというもの。
--自分の前後5マスのいずれかに仕掛けることができ、踏んだライバルからコインやスターを奪ったり、はたまた位置やコイン枚数を入れ替えたりする効果があるものも。
-アイテムが一度に何個でも買えるようになり、それに伴って値段がかなり下がった。
-タッチペンやマイクを利用したミニゲームが追加された。
-マップが狭い分、最短でも10ターン、多くて25ターンと言うお手軽な感じになった。

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**評価点
-ストーリーで、マリオ達はクッパの謀略により手のひらサイズにまで縮小されてしまう。それに伴い、マップのオブジェクトはとにかく巨大(に見える)、ミニゲームは身近な生活用品などを利用、といった具合に世界観が良く表れている。
--このような設定を活かした演出は過去作(マリオパーティ3)でも存在した。そちらも概ね高評価。

-パズルコレクション。
--過去作のパズルを一部リメイクして登場させた。ただし一人用のスコアアタック形式。

-タッチペンを利用したミニゲームはシンプルな物が多いので敷居が低い。
--一部、それほどシンプルでないゲームもあるが・・・

-アイテムの値段が安く何個でも同時に買う事が出来る為、積極的にアイテムを利用する機会が増えた。
--無料で貰える「しかけマス」は仕掛けておいて損はない。相手に踏ませて臨時収入・一発逆転を狙える。それでいて大量に貰えるわけではないため盤面を埋め尽くすことはない。
--一応、サイコロを同時に三つ振るアイテム「サイコロサイコロサイコロ」やスターの場所にいきなり移動する「スタードカン」といった準バランスブレイカーなアイテムもあるが、例によってトップの人が買える機会は少なく、また普通に全員が購入可能なのでそこまで異様な存在と言う訳でもない。
--誰かに直接妨害を仕掛けるアイテムは「よこどりぶくろ」ぐらいしかない。しかも盗んだターンはアイテムを使えないため、ターンの絶対数が少ない本作では盗んだアイテムを有効活用するような真似はしにくい。

-過去作の時点で散々言われてきた「ミニゲームが強い=勝利」の方程式だが、本作ではミニゲームが易しくなり、「対決」よりも「ノルマ達成」でコインを貰えるようなシステム(もしくはそれに準ずるもの)が増えた。
--「全員勝利」が「引き分け」にならないミニゲームも多い。
--何気にマップ上の仕掛けでもコインを得られる機会が多い。
--従ってサイコロ運やミニゲームの技術が相対的に無くても、一定の実力さえあればコインは一方的に溜まる=アイテムを駆使してのし上がれる。
--しかけマスとの兼ね合いもあって、最後まで誰が勝つか分からないパーティーゲームとしてのバランスは非常によく取れている。・・・ある場所を除けば。

-?マスが占める割合が大きいため、1ターンに必ずと言っていいほど何かしらのアクションが起こる。
--ついでに、2対2や1対3のミニゲームを遊ぶ機会が多くなった。

-過去作の据え置き機では、記憶系ミニゲームでカンニングを防ぐための目隠し行動が用意されていたりしたのだが、本作は携帯機の為にカンニングの心配がなくなった。
--ただ実際はカンニングしなくてもクリアできるような簡単なゲームばかりだったりする。
--それ以外にも、迷路のようなマップを一人称視点で動き回りライバルを探すといった携帯機ならではのミニゲームもある。

-やり込み要素が多い。
--プレイ中に特定の条件を満たすことでコレクションやモードが解放される。
--コレクションでは、マップ上の目に付く巨大な物体から''小さくて気付きにくいオブジェクトにまで''一つ一つ丁寧な解説がある。
--ただし、中には後述の問題点も・・・

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**問題点
-若干戦略的な戦いを要求されるため、ゲーム性が本来のマリパからやや離れている。
--それでもパーティーゲームらしさはしっかり残っている。

-マリパポイント。
--ゲーム終了後にプレイ内容に応じて加算される。それによってコレクションが解放されるのだが・・・
---''フィギュアとスタンプのコンプリートには50000ポイント必要''。一回のプレイで良くても300~400程度、ちょっと無理がある。
---ミニゲームを自由に遊ぶフリープレイモードでは一回遊ぶたびに加算画面が登場するのでうっとうしい。

-サイコロの出目は小さい目が出にくくなっている為、すぐにマップを一周できてしまう。その為にスター枚数のインフレは過去最高。
--「サイコロサイコロサイコロ」を使えば、''1ターンで2~3回ゲット''という珍事が平然と起こる。
--「順位がはっきり決まりやすい」という肯定的な捉え方もできるため一概に問題点とは呼べない。

-一部のマップのバランスがアレ。
--「ドンキーコングのせきぞう」では、頂上のスターは一切動かず、また一度に何個でもスターを交換できる。
---その為、わざとスターを交換せずコインを溜めこんでおき、''最終ターンにスタードカンを使って大量ゲット''というとんでもない戦法が使える。
---しかしスタードカンが店に並ぶ確率は低く、運が悪ければ自滅する。よこどりぶくろで奪われる危険性もある。
--「クッパのピンボール」では、仕掛けの関係で他のマップよりコインを得る機会が圧倒的に多い。
---ルーレットゲームが設置されているのだが、それなりに目押しが効く為''所持金をいきなり5倍に増やす''事もできる。
---中央のスロット(目押し可)でも最大60コイン同時に入手できる。
---スター枚数のインフレが起きる本作ではそこまでコインは重要な要素ではないが、それでもちょっと極端すぎる。
---稼いだコインはそのままマリパポイントに反映されるので、ポイント稼ぎには最適である。
--こうした戦法は全員が等しく使えるので、単にバランスが悪いとは言えない。どちらかというと''バランスを崩して再構築した''感じである。

-デュエルミニゲーム(1対1の対決)・バトルミニゲーム(順位を決めてコインを分配するゲーム)に専用のゲームが無く、4人用ゲームの使いまわし。

-ストーリーモードをクリアすると使用したキャラのフィギュアとスタンプが貰える。
--逆に言うと、全部のフィギュアとスタンプを集めるには、''何の性能差もない8人のキャラ全員でストーリーモードをクリアしなければならない''。悪意か?
---マップは10ターン固定でコンティニューによるペナルティ等も無い為、一週クリアにそこまで時間がかかる訳ではないのだが・・・

-NPCが・・・
--スターの手前で出目が半分になる「はんぶんサイコロ」を使う。
--スターの手前で''別の場所にワープする「ワープブロック」を使う''。
--最終ターンでスタードカンを持っているのに他のアイテムを使う。
--等、ボードゲームのプレイヤーとして成立していない動きをする。
---こちらの出目が悪いと負けることはあるが、アイテムの使い方に慣れれば負けることはまずない。
--ミニゲームの上手さにバラつきがあまりない。
---一部の競争型ミニゲームでは''同じ強さのNPCが横一列に並んでいることがある''。シュールすぎる。

-マルチプレイだとカートリッジは1つで済むがDSが複数台必要。
--DSは普通は一家に一台のため、家族でワイワイ遊ぶことはまず無い。一人用特化な側面が強いのはその為だろうか。

-飽きやすい。
--マップが小規模、ミニゲームが単純、ストーリーモード×8、おバカCPUと飽きやすい要素がそこかしこに存在する。

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**総評
携帯機でありながら過去シリーズの良作と肩を並べる完成度である。全体的に小規模な面が目立つが、それに合わせた仕様変更はキチンと機能しており、整っている。~
やはり悔やまれるのは携帯機ゆえに対人戦がしにくい点であろう。しかしその分パーティーゲームとして盛り上がるには十分なゲームには違いない。