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ピンボールアタック! - (2013/05/03 (金) 08:30:42) のソース

*ピンボールアタック!
【ぴんぼーるあたっく】

|ジャンル|ピンボールアクション|~|
|対応機種|ニンテンドーDS(DSiウェア)|~|
|発売・開発元|アルテピアッツァ|~|
|配信開始日|2010年1月13日|~|
|価格|500DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|シューティング風ピンボールゲーム&br()ゲームとしてはかなり微妙な出来|~|

**概要
-『[[ドラゴンクエストVII>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/325.html]]』などの開発で知られるアルテピアッツァがリリースしたDSiウェアソフトの1作にあたる。
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-ジャンルとしてはゲーム色の強いピンボールゲームに該当する。なお、DSiウェアとしてのピンボールゲームは本作のみである((ジャケットソフトとしては、『メトロイドプライムピンボール』(任天堂)と『シナモンボール くるくるスイーツパラダイス』(ロケットカンパニー)の2作品が存在する))。
-オートセーブ方式。DS本体の上下二画面が繋がった状態でのゲーム表示となる。

**主なルール
-ゲームの流れについて。
--本作は全5ステージ構成のステージクリア方式でゲームが進行する。
---プレイヤーはフリッパー操作でボールを動かし、画面内にいる敵などに倒していく。
---フリッパーの位置は常に固定だが、背景や地形は常に上から下へと画面がスクロールしており、その間に様々な敵やギミックなどが出現する。
---特定地点までスクロールを進めていくと、スクロール停止と共にボス敵が出現する。やつの弱点にボールを複数回当てると撃破となりステージクリアとなる。
---例えるならば本作は''シューティング感覚でピンボールする内容''と思ってもらっても差し支えないだろう。

-操作系統。
--上記でも述べた通り、本作はフリッパー操作が主となる。
---十字キー左・上・右のいずれかで左フリッパーの操作。A・X・Yボタンのいずれかで右フリッパーの操作。
---十字キー下で両側フリッパーの間に「シールド」を張る。シールド中にボールが落ちても上へと跳ね返りロスを回避できる。&br()但し、シールド操作中は「シールドゲージ」が消費され続け、これがなくなるとシールドが張れなくなってしまう。&br()シールドゲージを回復させるには、「敵をボールで破壊する」か「シールドエネルギー(下記)にボールを当てる」の方法がある。
---ボールが画面に発射されていない状態では、残りボールと引き換えに何かしらの十字キーかボタンを押せばボールを発射できる。

-アイテム・ギミックについて。
--ステージ内では様々なアイテムやギミックが配置されており、これにボールを当てると何かしらの効果が起きる。
--アイテム効果に関して。
---「コイン」…スコアアップの効果。
---「ボーナスクラウン」…これを当てた周囲にコインが大量出現する効果。
---「1UP」…ボールの残数が1増える効果。
---「パワーアップ」…一定時間ボールの威力が増し、敵を楽に破壊しやすくなる効果。このアイテムは2種類あり、上位版はボールに敵貫通効力も付く。
---「カウントボム」…周囲にいる敵に大ダメージをあたえる効果。
---「シールドエネルギー」…シールドゲージを全快する効果。
--ギミック効果に関して。
---「バンパー」…ボールを跳ね返してしまう。
---「バリケード」…当てたボールを遮ってしまう。当てる度に90度回転する性質がある。
---「ブラックホール」「ゲラッパ」…ボールがブラックホールに触れると吸い込み、周囲にあるゲラッパから発射される。
--各ステージのボス敵を倒すとボールの残数が1増える効果。また、スコアエクシデントでも同様の効果がある。

-ミス条件について。
--一般的なピンボールゲーム同様、残りボールをすべてロスするとゲームオーバーとなる。
---「ボールをフリッパー下に落としてしまう」「スクロールと壁((もしくはそれに匹敵するもの(ボス敵の破壊不可能なパーツなど)も壁扱いとなる。))にボールが挟まってしまう」「ボス敵中にて一向に決着がつかない」のいずれでボールロスとなる。
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---ゲーム開始時のボール数は10となっている(オプション設定で5にする事も可能)。ボールは最大で99までストックできるらしい((説明書ではそう書かれているが、通常のプレイでそこまで溜めるのはまず不可能。))。

**批評点
-ピンボールとシューティングの融合?
--本作は従来のピンボールゲームではあまり見かけない仕様を採用しているのが最大の特徴だろうか。
---従来のピンボールゲームの様にボール中心でスクロールするタイプではなく、自動的にフィールド側がスクロールする仕様となっている。
---その為、本作におけるボールは「強制スクロールの中で敵を破壊していく」という存在であり、「ピンボール内でシューティングをする」感が詰まっているといえる。
---操作系統に関しても本作はピンボールゲームの大半に搭載されているはずの台揺らしがなく、シールドでその代用を行う攻略が要される。

-あまり面白くないゲーム本編。
--ピンボールゲームとしては意欲的なシステムを採用している本作だが、肝心のゲームが正直微妙な出来となっている。
---全体的に敵やギミックなどの配置がスカスカであるが故に間延びが激しく、「何もないフィールドでボールを虚しく跳ね返す」という事態に陥りやすい。
---ボス敵もただ事務的に動くだけで行動パターンに乏しく、「どうやって倒していこうか」と計画する楽しみがどうも薄い。
---DSiウェアの宿命なのか敵やギミックの数が少なく、単調なステージ構造の件もあって眠気が襲ってくる有様である。
---素材の使い回しも多く、最終ステージは''ラスボスを除けば少量の雑魚敵と過去ボスラッシュが登場するだけの水増し構造''という手抜きっぷり。&br()さらには''ラスボスは常時延々と防御壁を出現させ、ボールがボス弱点に届くまでにかなりの時間を要してしまう''という悪質な時間稼ぎまである始末。
--ゲームバランス的にも問題多し。
---ボールの動き方がリアルとは程遠い程にデタラメで、''常時スーパーボール並みにフィールド内で跳ね回る''。その結果、シールドを使う間もなくボールがフリッパー下に落ちやすくなっている。
---ボールロスしやすい事態はスタッフ側も自覚しているのか、''本作は過剰なまでに1UPアイテムを筆頭としたボール残数ボーナスが多発する''。&br()ある意味、ゲームバランスの調和としては間違っていない調整なのかもしれないが、''本作はそれでも全ステージクリアは困難を極める難易度である''。
---それでいて本作はコンティニューやステージセレクトは非搭載で、ゲームオーバー後は必ずゲーム最初からのプレイとなってしまうのもめんどくさい事この上ない。

-グラフィック・BGM周りに関してはまずまずの出来。
--ドット荒めのレトロチックな外見ではあるものの、グラフィックの書き込みはしっかりしいている。
---前半ステージは深海、後半ステージは宇宙をモチーフとした舞台設定がなかなか神秘的で味わい深い。
--BGMは普通に聴けるクチのクオリティで、特にボス戦関連の楽曲はなかなかかっこいい。

**総評
-「500円相当だからなぁ…」と割り切るにして、あまりお勧めできるゲームではないというのが本音だろうか。シューティング風味のピンボールという着眼点は悪くないのだが…。
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