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スターソルジャー - (2019/09/21 (土) 13:32:37) のソース

*スターソルジャー
【すたーそるじゃー】
|ジャンル|シューティング|&amazon(B000068I0X,image);|&amazon(B0001D0A24,image);|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|~|
|発売・開発元|ハドソン|~|~|
|発売日|1986年6月13日|~|~|
|定価|4,666円(税別)|~|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2007年7月3日/500Wiiポイント&br;【3DS】2012年11月14日/500円|~|~|
|移植|GBA『[[ファミコンミニシリーズ]]』第一弾(2004年2月14日発売)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[キャラバンシューティングシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-『[[スターフォース]]』のファミコン移植を担当したハドソンが、その大ヒットを受けて制作したオリジナルSTG。
--そのため『スターフォース』と同じく1つのショットで空中・地上両方の敵を破壊できる、ひたすら撃ちまくるタイプの縦スクロールSTGとなっている。
-全16ステージ。各ステージの最後にはボスキャラが登場する。
-ステージ13以降はバリア装備時に限り敵が誘導弾を撃ってくる様になる。
-16ステージをクリアすると、その後裏面に行けるようになる。裏面はバリアの有無にかかわらず、最初から誘導弾が飛んでくる高難易度。

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**評価点
-ファミコンキャラバンで有名なSTG。映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』で扱われた作品でもある。
--それだけに得点に関する要素は豊富で、連隊が画面から消えるまで次の連隊は出現しない、各面に8つ存在し出すごとに得点が多くなる隠しアイテムゼグ、ラザロの[[合体前撃破8万点>スターフォース]]、デライラ同時撃破で8万点といった、腕と知識が得点に直結する作りになっている。
---上記の隠しアイテム「ゼグ」以外にも、「野沢さん」「ミロン」(※後に発売された『[[迷宮組曲 ミロンの大冒険]]』の主人公)といった高得点の隠しキャラや、高威力の「レーザー」(後述)、ボタン押しっぱなしでの自弾自動発射が早くなる「高橋名人の指」などさまざま。前作のスターフォースにもあった要素を継承、発展させている。
--本作の影響から、多くのプレイヤーが得点を意識するようになり、ファミコンゲーム業界はスコアアタック時代に突入することになった。

-パワーアップすると軽快なBGMに変わる。爽快感とテンションが同時にかきたてられる演出。

-単純ではない、戦略性のあるパワーアップシステム。
--最大パワーアップは広範囲攻撃が可能なだけで、前方への攻撃力が少ない。
--最大パワーアップ時に敵弾に当たると前方2発、後方1発にダウンするが、前方への攻撃力は最大時の2倍。
---この状態になると、デライラ同時撃破ができなくなるいっぽうで、ラザロやスターブレインを破壊しやすくなる。
--最大パワーアップ時に張られるバリアは耐久力を回復させる手段がないため、意図的に被弾してバリアを剥がし、再び張り直す戦法もある。
--隠しアイテム「レーザー」の存在。これは連射が効かないかわり、前方のみにラザロなど一部の敵以外を貫通する強力な光線を発射できるようになる。入手後はセレクトボタンで通常弾との切替が可能。
---公式でのアナウンスは、高橋名人の連射力にあやかってか「通常弾の16倍」の威力で、通常弾32発で倒せるボス「スターブレイン」を2発で倒せる。

-比較的初期の作品ながら、グラフィックの質の高さもFCのSTGとしては上位レベルに入るだろう。

-4の倍数面に出現するボス「ビッグスターブレイン」の存在
--当時高橋名人が攻略ビデオにて「画面の8割を占める巨大ボスで、ギネスにも載るんじゃないかな」というほどの巨大さを誇る。今でこそ珍しくもないが、当時は斬新な設定で、そのインパクトは絶大であった。

**問題点
-「トラップゾーン」と呼ばれる、一部の地形の裏側に隠れられるシステムがある。敵の攻撃をやり過ごす救済手段として用意されたと思われるが…
--潜っている間はプレイヤーも攻撃できなくなり、自機の姿も見えなくなる(バリアを装備していれば、いちおうわかるが)ので、ゾーンを抜けた直後、敵の猛攻にさらされるリスクのほうが高く、あまり活用できるものではなかった。
--潜り込むポイントは地形の下側と決まっているが、画面に明示されているわけではないので、活用するなら(もしくはハマらないように)覚えるしかない。
---じつはこの仕様、プロトタイプの段階では存在しなかったのだが、テストプレイを見たハドソン社長の鶴の一声で追加されたという逸話がある。
//---参考URL(元・桜田名人のHP):http://www.medalfactory.com/syumire/10_meijin.htm
//2012年3月31日をもってHPを閉鎖されたため、リンクを外しました。

-誘導弾が凶悪
--後半面になると敵が誘導弾を放ってくるが、どれだけ切り返しても追尾してくるうえ、軌道や速度も不安定だったりと、アルゴリズムが洗練されているとはいいがたい。
--別の敵機や弾が出現すると誘導が切れるので、それまでひたすら逃げまわるか、パワーアップ時の全滅効果や無敵時間で弾を吸収するか、画面外に誘導して消すことでしのぐしかない。
---敵弾をくらってバリアがなくなれば誘導弾を撃ってこないので、意図的に当たる、という攻略法もあった。ただしその場合、当然ながらデライラボーナスは諦めるしかない。
---裏面ではバリアがなくとも誘導弾を撃ってくるため、この攻略法は使えない。

-ひたすら連射。
--ウリであり魅力である反面、ボタン1回あたり弾1発なので、他STGにくらべるとプレイ終了後の疲労感は尋常ではない。当然ながらボタン連打を繰り返せば、コントローラーへの負荷も尋常ではない。
--パワーアップすればボタン押しっぱなしでも連射が可能になるが、それでもラザロやデライラなどの硬い敵にはたいして役に立たない。
--快適にプレイしたいなら連射コントローラーは用意した方がいいだろう(クリアするだけであれば必須ではない)。
---本作の発売日に、ハドソンより連射コントローラー「ジョイカードMk.2」も同時発売されている。

-エンディングが味気ない。
--苦労して全16面をクリアしても、ゲームオーバー時と同じ曲が流れる中「OPERATION COMPLETE CONGRATULATIONS」のメッセージが表示されるだけで、すぐに裏面に突入となる。
--その裏面を苦労してクリアしても、やはりエンディングは上記のみ。

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**総評
グラフィック、BGM、スコアアタックや戦略性と、STGの基礎がしっかりつくられている名作STG。~
ファミコンブーム時に誕生した事もあり、当時の子供たちを興奮の渦に巻き込んだ。~
現在でも根強い人気があり、本作を異様に神聖視する者も少なくない。

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**余談
-パッケージに描かれている青年の正体は謎のままである。
--単純に考えればパイロットだが、具体的に明記されてはいない。
--この青年のイラストはNES版『[[ヘクター'87]]』のパッケージにも流用されている。そのかわり本作のNES版には別の男性のイラストが描かれている。
--[[ファイナルソルジャー]]のサントラブックレットには、スターソルジャーチーム唯一の生き残りであるパイロット「ショウ・クーガ中尉」という似たような見た目の人物が登場するのだが、この設定を書いた原田一記氏いわく「スターソルジャーのこの人ではないと思う。だってショウ・クーガというキャラは僕が設定したから。この人誰?」とのことで、まったくの別人である。

-本作のステージボス「スターブレイン」と同名の中ボスが、同じハドソン製の『[[高橋名人のBugってハニー]]』に登場する予定だったが、没になってしまった。もっとも容姿は似ても似つかないブヨブヨのモンスターなのだが。

**移殖
-様々な機種にリメイク、および移殖されている。
--SFC・PSP・GBA・GC・PS2・[[Switch>ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online]]。携帯のiアプリなどにも移植されている。

-GBAでは漫画『ボボボーボ・ボーボボ』のゲームの『[[ボボボーボ・ボーボボ 9極戦士ギャグ融合]]』のミニゲームの1つに本作をパロディとした『スターボルジャー』が収録されている。
--GC・PS2版は本作の続編(のひとつ)に位置づけられ、新兵器ブラスターや弾幕色の強いボスなど本作と毛色の異なる要素は多いものの、ボーナス満載&連射命な内容は本作ゆずりである。