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Dr.LUIGI & 細菌撲滅 - (2019/01/12 (土) 19:02:20) のソース

*Dr.LUIGI & 細菌撲滅
【どくたーるいーじ あんど さいきんぼくめつ】

|ジャンル|パズル|&image(DoctorLuigi.jpg,width=160)|
|対応機種|Wii U(Wii Uダウンロードソフト)|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|アリカ|~|
|発売日|2014年1月15日|~|
|定価|1,429円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|ルイージの年遅刻組&br() あのルイージがドクターに?&br() L型カプセルで初心者でもプレイしやすく&br()L型カプセル以外に目新しいところはなし|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-『[[Dr.MARIO & 細菌撲滅]]』の正当な続編。ルイージの年から少しはみ出た形で発売された。
--ドクターになったルイージが新型ウイルスに対抗するという内容。ドクターマリオと異なり、頭には額帯鏡ではなく、いつもと同じ帽子を被っている((帽子がないとマリオと見分けが付きづらくなるためだと思われる。))。
--これまでのシリーズ同様、カプセルの中にいるウイルスと同じ色のカプセルを繋げて消していくというシステムの落ち物パズル。
--HD画質に対応したことでグラフィックがパワーアップしており、前作のやや固い動きのドクターマリオに比べるとより生き生きとしたグラフィックづくりとなっている。
--ウイルスのデザインがDr.LUIGIに合わせて一新され、BGMもDr.LUIGI専用のものが用意された。
--兄であるドクターマリオは一切出てこない。
-カプセルが縦と横の2個の塊(4マスなので、形状的にはL型テトロミノに近い)で落ちてくる「L型カプセル」が新要素最大の特徴。

**評価点
-ほぼ前作のモード・要素を踏襲している点。後述するが、新ピースを出さないゲームモードも遊べる。
-新規追加されたL型カプセルモードは初心者でもプレイしやすいアレンジになっている。キャラクターの特徴(名前)も活かしている。
--中級者モードまでのL型カプセルは、基本的に同じ色が3つ連なった状態で落ちてくる。それをそのままウイルスに落とせば一撃でカプセルを退治出来る。
--ゲームはかなりぬるくなっているように見えるが、必ずしもそうとはいえない。一度ミスった時のダメージは大きく、挽回に時間がかかるというデメリットも生じている。
--上級者モードでは従来のようにランダム色のカプセルが2つ連なった状態で出てくるので、難易度があがる。
--対戦では、連鎖を決めると相手のL型カプセルの調合(色)を変えてしまうことができ、通常のカプセルモードにはない戦略性が産まれた。
-ドクターマリオは出てこないが、これまでと同じ仕様の「ノーマルモード」もプレイ可能。
--オンライン対戦ではノーマルカプセルとLカプセルでそれぞれマッチングとレーティングが異なる。フラッシュモードでも両方違う対戦モードがある。
-ウイルスデザインが変更可能。
--今回登場する新種のウイルスのデザインは、ゲーム画面右に表示されるウイルスのグラフィックは変更こそ出来ないものの、パズル画面のウイルスデザインは旧デザインにも変更可能。というよりデフォルトは旧デザインになっている。
--新デザインにするとカプセルの色も変化する。
-Dr.LUIGIに合わせて新BGMが用意されている。
--これまでのシリーズの雰囲気を崩さないなかなか良い曲。
--前作の安っぽい音割れ気味のBGMに比べると音質も良い。
-細菌撲滅モードがゲームパッドに合わせたモデルチェンジが行われている。
--タッチで行うため、同時に複数のウイルスを掴んだりといったかつての操作もやりやすくなった。
-グラフィックの精度があがり、ルイージやウイルスの表情が前作よりも豊かかつコミカルになった。
--地味にfpsは多く、ルイージもウイルスもぬるぬる動く。
--一定のレベルをクリアした時の小ムービーも同じくよく動き、見ていて飽きない。
-特定のレベル攻略など一定以上の記録を達成すると、Miiverseに直接投稿できる。

**問題点
-せっかく音質改善されたBGMだが、その数があまりにも少ない。
--Dr.MARIOの「CUBE」と「QUEQUE」は削除された。
--なのにスタッフクレジットのメドレーBGMが前作と同じなため、そちらに削除された曲が入りこんでいる。
--ノーマルカプセルだとDr.MARIOの、LカプセルだとDr.LUIGIのBGMしか選べず、しかもどちらも二種類ずつ。
--ついでに何連鎖組んでもジングルが「猫ふんじゃった」ともう一種類のみなのもそのまま。
-データが複数作れなくなった。
--WiiUは一つのハードに複数のユーザーのアカウントを作ることが出来るため、必要がなくなったというほうが正しいか。
-タイトル画面やメニュー回り含む1Pの操作がゲームパッドでしか行えない。
--内蔵説明書の「使用できるコントローラー」には各リモコンやクラシックコントローラが使えるように書かれてはいるが&br;これらを登録してもゲーム中では''2P''に割り振られるだけで1Pの操作が行えるわけではない。
---そもそもソフト起動前にゲームパッドの電源が切れている状態だと&br;「ここからパッド操作が必要」と表示されソフトの起動すら出来ない。
-相変わらずオンラインは時間帯によってマッチングしにくい時がある。
--また上記のコントローラ仕様によりネットワークプレイではゲームパッドでの操作で固定。&br;プレイ条件を対等にする意図もあると思われるものの、やはり少々不便である。
-対戦モードや細菌撲滅でMiiが表示されなくなった。
--対戦中はあまり見る暇はないものの少し寂しく感じるかもしれない。
-ノーマルカプセルとLモードのミックスマッチ等は出来ない。
--カプセル数の差からLが有利なため見送られたのかもしれないが、お遊びとしてあってもよかっただろう。
--なお過去にSNESのみで発売されたカップリングの『Tetris & Dr.Mario』では両方で競う「Mixed Match」があった。
--また半月後には[[別の有名パズルゲーム同士で似た趣向のもの>ぷよぷよテトリス]]が発売されている。
-ノーマルカプセルモードでもウイルスのデザインを旧デザインに変更出来ない。
--パズル画面では旧デザインなのに、横に表示されるウイルス達が新デザインなのは違和感がある。
--ネットワークモードは旧デザイン固定で変更不可だが、ウイルスたちは表示されないのでそこまで気にはならない。
-前作からLカプセルモードを追加しただけと考えると、約500円の増額はややお高めに感じるところも。
--とはいえグラフィックは全般的に向上しており、追加要素は多いため、増額分にまるで及んでいないというわけではない。
--また2014年5月にWiiの公式無料Wi-Fiサービスが終了してしまったため、ドクターマリオのネット対戦をやりたい場合は&br;こちらの購入がほぼ必須…だったのだが、後述の次回作によりそういうわけでもなくなった。

**総評
WiiUとなってより起動が容易かつ、初心者に向けた新鮮味のあるゲームとなり、普通に良作と呼んでも良い出来となっている。~
特にLカプセルによって、パズルゲームが苦手な人間でもプレイしやすくなったという点は大きい。レベルがあがっていけば、ややぬるくなったゲーム性でもやりごたえは失われない。
ただし前作との違いが大まかにいえばLカプセルモードとゲームパッド対応と考えるとややお高めな感は否めない。~
しかしHDになって良質化したグラフィック、音質の向上など、前作よりは確実にパワーアップしているので、小一時間の暇潰しにはもってこいのゲームであると言える。

**余談
その後、2015年5月31日に3DS用DLソフトとして『Dr.MARIO ギャクテン!特効薬 & 細菌撲滅』が配信開始された。~
こちらはなんと『Dr.LUIGI & 細菌撲滅』とほぼ同等のモード数に追加要素も加わりさらに税込でも『Dr.MARIO & 細菌撲滅』より安いという破格のソフトとなっている。~
ただし新デザインのウイルスは何故かいなくなっており旧デザインしか登場しない。~