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ピックス3D - (2014/10/13 (月) 07:02:14) のソース

*ピックス3D
【ぴっくすすりーでぃー】

|ジャンル|パズル|~|
|対応機種|ニンテンドー3DS&br()(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~|
|発売元|テヨンジャパン|~|
|開発元|Gamelion|~|
|配信開始日|2013年4月17日|~|
|価格|400円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所・オートセーブ方式|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|アップテンポなピクセル回転パズル&br()ハイボリュームだが飽きやすい|~|

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#contents(fromhere)

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**概要
-DS系ダウンロードソフトメーカーとしてはお馴染みのテヨンジャパンからリリースされたゲームの一角。
-ジャンルとしては絵柄を完成させていくパズルゲームに該当するが、今までに類を見ない斬新性を持つゲームである。詳細はルールを参照にして欲しい。

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**ゲームルール
***ゲーム全体のルール

-COLOR(black){''ゲームの流れ''}
--本作は大きく分けると「クラシック」「エクストリーム」「スプリント」「作成」の4モードが用意されている。
---作成以外のモードは40種類ある「パック」と呼ばれるステージ集合体を選択する形となる。但し、一部のモード・及びパック選択は特定条件を満たす必要あり。

-COLOR(black){''ステージクリア条件・ヒント機能について''}
--「ピクセル」を立体回転させ、指定された絵柄と同じものにしていけばステージクリアとなる。
---本作におけるピクセルとは「''三次元によるドットの集合体''」的なものであり、回転のし方によって様々な角度でドット集合体が映し出される。
---十字キー・アナログレバー・スライドのいずれかでピクセルの立体回転操作。的確に立体回転できれば、二次元の絵柄が完成(ステージクリア)する。

--ステージに詰まった時の救済処置として、ステージ中に有限の「ヒント」が使用できる。
---ヒントを使用すると、「ピクセルを回転させるべき矢印方向」が一時的に表示される。同じステージ中に何回でもヒント使用する事も可能。
---ヒントストックはクラシックモードの各ステージをPERFECTランククリアをする度に蓄積される。但し、同じステージを再度PFクリアしても蓄積はない。

***各モードにおけるルール

-COLOR(black){''クラシック''}
--本作におけるメインモードにあたる。
---パック専属のステージを順々にクリアしていく。ステージ総数は各パック共通で75ステージ。一部ステージは6回分のパズルをこなさないとクリアできないものもある。
---一度クリアしたステージを即プレイし直す機能あり。また、パック選択後にてクリアしたステージすべてのセレクトが行える。
---ステージクリアが速い程に良い順から、「PERFECT」「VERY GOOD」「GOOD」の☆ランク評価((PERFECTは☆3つ・VERY GOODは☆2つ・GOODは☆1つの評価として扱われる。))が付く。本モード中における制限時間やミス条件は定められていない。
--ステージクリア(オールクリア)をする度にクリア時間・スコア・ランクの表示がされる。
---スコアはランク同様、速くクリアする程に高く稼げる傾向にある。要はスコアもランクも早期でクリアすれば好成績に繋がるものと思ってもらえれば差し支えない。
---ランクに関してはステージ単位で記録が残る。全パックにおけるすべてのステージをPERFECTで埋める事こそが本作最大のやり込み要素といえる。


-COLOR(black){''エクストリーム''}
--いかに速くクリアできるかを競うモードの一つ。
---パック専属のステージ10つを連続プレイし、オールクリアを達成するのが目的。ステージはパック専属からランダムで選ばれる(6回分パズルは出現しない)。
---本モードには1ステージにつき10秒の制限時間が定められており、時間内にクリアできないとゲームオーバーとなる。&br()ステージクリアをする度に、次ステージに時間残量が継ぎ足しされるボーナスあり。
---ステージ中には定期的に「画面が暗闇になる」「制限時間が一時的に激減する」「操作が反転する」などの妨害が一定時間発生する。
--オールクリアをするとクリア時間とスコアの表示がされる。

-COLOR(black){''スプリント''}
--いかに速くクリアできるかを競うモードのもう一つ。
---大方のルールはエクストリームモードと共通しているが、制限時間や妨害要因は発生せず、純粋にクリアタイムを競う事に特化したモードとなる。
--オールクリアをするとクリア時間とスコアの表示がされる。

-COLOR(black){''作成''}
--プレイヤーオリジナルのピクセルでステージをプレイできるモード。
---パレットに好きな絵を描くだけでステージ作成完了。ピクセル自体は自動作成され、即座にステージのプレイが行える。
---総計で32つ分のオリジナルステージの保存が可能。但し、パズル6回分ステージの作成機能は非搭載。

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**評価点
-COLOR(darkcyan){''斬新なゲーム性''}
--「三次元のドットを立体回転させて二次元化していく」というコンセプトは類を見ない新鮮さがある。
---面白いかどうかは別として、新感覚のパズルゲームとしてのインパクトはなかなかに強い。そういう意味では評価点としても扱うべきだろう。

-COLOR(darkcyan){''ステージたっぷり1000問超''}
--400円という販売価格としては超破格のボリュームが嬉しい。
---1ステージあたりはアップテンポで終わるものの、総計1000ステージ以上も収録されているので、一通りプレイするだけでも結構な時間を要する。
---それに加えて作成モードによる自作問題を作れる機能もあり、総合的なボリュームはDLソフトとは思えない程の多さとなっている。
---ドットで描かれた1000枚超のステージ絵柄を自由に観覧でき、ドット専属の鑑賞ソフトのしての価値もある。

**問題点・賛否両論点
-COLOR(darkred){''ゲームそのものが飽きやすい''}
--いくら斬新なコンセプトのゲームとはいえ、''やる事があまりにも単調すぎて早い段階から飽きが回ってくる''。
---所詮は「立体回転操作をするだけ」のゲームであるが故に、確実にプレイが食傷気味となってくる。他のパズルゲームと比べても、明らかにゲームの奥が浅い。
---どのステージも「絵柄が違うだけ」の差異しかなく、極端な話''ワンパターンなステージを延々とプレイしていく''内容でしかない。

-COLOR(darkred){''運要素が強すぎる''}
--同じステージでもプレイする度にピクセルの位置がランダムで変わってくる仕様。すなわち、''クリア時間が毎回安定しない''。
---このランダム仕様のせいで一瞬でクリアできる事もあれば、多くの時間を消費するハメとなる場合もある。
---運要素のとばっちりとして、''クラシックモードにおける全ステージのPERFECT埋めがなかなか達成できない''。はっきりいって嫌がらせ以外の何物でもない。
--エクストリームモードの妨害効果も完全運であり、先述のランダム性も相まってクリア時間がバラバラになりやすい。

-COLOR(darkred){''ヒント機能が役立たず''}
--ヒント機能はあってない程度の救済処置でしなかく、使う理由がほとんどない。
---クラシックモードの通常ステージをPERFECTでクリアするまでの要時間はわずか2秒弱程((パズル6回分ステージにおける要時間は、通常よりも一回り長くなっている(ステージ6回分をクリアしなければならない為)。))。''ヒントに頼ると時間切れでPERFECTの道が絶たれやすい''。
---エクストリームモード以外では制限時間やミス条件が定められていないので、''ヒントがなくとも全くクリアに差し支えない''。
---おまけにヒント機能自体が有限・かつストックの限りがある故に、ヒントそのものが無闇に使えない。本当、使えないヒント機能である。

-COLOR(darkred){''一部のシステム周りが酷い''}
--作成モード以外においては「モード選択 ⇒ パック選択 ⇒ ステージ選択(クラシックモードのみ)」を行う形となるが、この仕様があまりにも不便。
---モードが決定される度にパック・及びステージ選択のカーソルが必ず初期位置にリセットされる。それでいて40種類のパックと75問のステージが横1~2列にぎっしりと並んでいる。&br()よって、''カーソルから離れた位置にあるパック(ステージ)を選択するには、事ある毎にわざわざカーソルを特定位置まで持っていく必要がある''。
---カーソルの移動速度がもっさり気味で、お目当てのパック(ステージ)選択にたどり着くのに時間がかかる。後ろ側のパック(ステージ)にカーソルを合わせるとなるともう…。

-COLOR(darkred){''全体的に地味内容''}
--これといって目立つ演出や爽快感がある訳でもなく、ただ黙々とステージをプレイだけの地味なゲームという印象。
---基本的には立体回転操作を繰り返せばいつかはクリアできる故に難易度は低く、難問を攻略したという達成感は薄い。「クリアか、じゃあ次」程度のノリでのプレイは必至となる。
--8ビット時代のゲームを彷彿とさせるデザインセンスは悪くなく、「レトロチックな雰囲気の中でパズルを楽しむ」という味わいがある。

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**総評
-最初のうちは「斬新なパズルゲーム」としてプレイが楽しめるものの、その代わり映えのないゲーム内容故に「マンネリなパズルゲーム」という感情となってくるのが残念な一作。
-「マンネリ上等で暇潰しプレイ」と割り切ってプレイするには適任な作品かもしれない。しかし、やり込みは苦痛レベルの作業を伴いやすい点に注意されたし。