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バーンアウト ドミネーター - (2015/03/30 (月) 21:02:19) のソース

*バーンアウト ドミネーター
【ばーんあうと どみねーたー】
|ジャンル|アクションレーシング|CENTER:&amazon(B000T4VFII)&amazon(B000T4QV4Q)|
|対応機種|プレイステーション2&br()プレイステーション・ポータブル|~|
|発売元|エレクトロニック・アーツ|~|
|開発元|EA UK|~|
|発売日|2007年9月20日|~|
|定価|【PS2】7,140円&br;【PSP】5,040円(共に税5%込)|~|
|レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~|
|廉価版|【PSP】EA BEST HITS:2008年7月24日/2,940円 (税5%込)|~|
|配信|【PSP】2010年7月15日/2,200円 (税5%込)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|誰得のクラッシュイベント削除&br()障害物に逆戻りした一般車&br;性能?なにそれおいしいの?&br;鬼畜の最終面&br;ゲームの出来自体は決して悪くはない|~|
//|>|>|CENTER:''[[バーンアウトシリーズリンク>バーンアウトシリーズ]]''|
#contents
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**概要
-シリーズでおなじみ、レースゲームでありながら意図的に事故を起こさせ、他車を破壊しながらゴールを目指すという、クレイジーなレースゲーム。
-本作は開発元が異なるため、スピンオフ作品とされている。
-シリーズの詳しい内容については、『[[BURNOUT]]』を参照。

**特徴
-ドリフト、対向車線の逆走など、危険走行をすることでブーストバーが加算され、より速く危険な走りが可能になる。
--ブーストを溜めるには、ドリフト、ニアミス、対向車線走行、更には相手車との衝突、スライド等があるが、中でも一番多く溜めれるのは相手の車を破壊するテイクダウン。テイクダウンをすることでブーストが最大まで溜まる。
--ただし、相手から衝突されたりするとブーストが減少する。クラッシュしたり、相手からテイクダウンされるとブーストが減少する。
-本作は『2』にあったブーストチェインが復活した。
--ブーストを溜めて最大まで溜めるとスーパーチャージブーストが使用可能となる。
--スーパーチャージブーストを使用中、上記のブーストを溜める動作を行うと、ブーストバー背後の黄色のバーが溜まる。
--ブーストを使い切ることでBURNOUT達成、使い切る前にブーストボタンを離すと通常のブースト(赤)に戻る。
--黄色のバーが最大に溜まっていたならばブーストが最大にまで溜まり、引き続きスーパーチャージブーストが使用できる。
---この時にチェーンが発生し、倍率が1増加する。レース等ではあまり意味はないのだが、後述のマニアックイベントでは重要な存在となる。
--黄色のバーが最大に溜まっていなかった場合はスーパーチャージブーストロストとなり、通常のブーストに戻される。
--ライバルに衝突したり攻撃したりするとバーがかなり多く溜まるが、テイクダウンをするとバーが最大までたまる。
--逆にライバルから攻撃されるとスーパーチャージブーストが減少され、クラッシュしたりテイクダウンされると通常のブーストに戻される。
-イベントではシリーズおなじみのレースやロードレイジ、エリミネーター等が存在するが、新たにMANIACイベント等が追加された。
--MANIACイベントはいわゆる「危険走行をする事によってポイントを溜める」モード。ライバルは存在しない。
--上記の危険走行をする事によってポイントは増加する。
---またチェーンを行う事でポイントが倍になる。一回のチェーンだと2倍、10回だと11倍に増加する。
---すなわちどれだけチェーンを溜めれる事が重要になってくる。
--他にもBURNOUTチャレンジ、DRIFTチャレンジ、NEAR MISSチャレンジ、DOMINATORチャレンジ、TOTAL MANIACが追加された。
---基本はMANIACと同じだが、点数が増える対象はイベントによって異なる。
--BURNOUTチャレンジは達成したBURNOUTのみポイントが上がる。
--DRIFTチャレンジはドリフトのみポイントが上がる。
--NEAR MISSチャレンジはニアミスのみポイントが上がる。
--DOMINATORチャレンジはMANIACと同じ。違う点はDOMINATORカー(いわゆるスペシャルカー)をアンロックできるのと、使用車両がその車限定になる。
---ゴールドメダルを獲得するとDOMINATORカーをアンロックできる。
--TOTAL MANIACもMANIACと同じだが、最後のイベントに行う「最終面」であり、ゴールドメダル獲得でゲームクリアとなる。


**評価点
-グラフィックが綺麗だった『[[リベンジ>バーンアウト リベンジ]]』から更に進化。PS2としては高レベル。
-敵車を破壊できるという爽快感は本作でも健在。
-過去作『2』『[[3>バーンアウト3:テイクダウン]]』『リベンジ』に登場した車が一部登場している。
-レースやロードレイジ等のクラッシュブレイカー(いわゆる自爆)が最初から使用できる。
--『リベンジ』では一定のランク以上でないと使用できなかったが、本作では一番最初のレースイベントから使用可能。
--ライバル車を一台でも巻き込めばブーストは最大まで溜まるが、逆に外した場合ブーストを全て失う。
-サウンドトラックは、シリーズ初となる日本人アーティスト「B'z」の曲が採用されている。
--曲「Friction」はこのゲームのために書き下ろされたタイアップ曲である。
---[[Avril LavigneのGirlfriend>https://www.youtube.com/watch?v=C2ZvyYELNJI]]は英語、日本語、スペイン語、中国語の4種類が収録されている。同じアーティストの曲が複数収録されるのもシリーズ初。
-余談だが、本作の大半の曲が「[[バーンアウト パラダイス]]」に収録されている。Frictionも収録。
--Girlfriendは英語版のみの収録となった。
-やりこみ要素の特殊テイクダウンがやや簡単になった。
--本作では「スペシャルショートカット」と呼ばれており、コース中の黄色い障害物に相手をテイクダウンするとショートカットがオープンする形式に。
--過去作では特定の一般車やわかりづらい場所にテイクダウンする目標があった。
--『3』は20個、『リベンジ』は24個だったが、本作では16個と数も減っている。

**問題点
-''クラッシュイベントが削除された。''
--本作が最も批判された点で、シリーズのウリともいえるモードが今作では一切存在しない。
--クラッシュイベントとは、道に突っ込むことで大事故を起こし、その被害総額を競うモード。
--マニアックなどのイベントが多数追加するのだったら、何故クラッシュは削除される必要があったのだろうか。
--無理に作っても『リベンジ』のクラッシュイベントより作り込みや進化が甘くなることはもはや目に見えており、少しでも他の要素を充実させようとした結果かもしれない。
-トラフィックチェックが出来なくなった。
--トラフィックチェックとは『リベンジ』で追加されたモードで、同じ向きに走っている一般車を吹き飛ばす事ができるというもので、爽快感が大きく好評だったのにも関わらず削除された。
--その為一般車は障害物と逆戻りし、衝突すればクラッシュしてしまう。
--にも関わらず、高速道路の所では''道路を埋め尽くす程の渋滞があったりする。''
--ただ、「一般車に当たるとクラッシュするという緊張感が再び保てるようになった」という意見もある。
-『リベンジ』と同じく、DJが存在しない。
--前作と同じくチュートリアルムービーでナレーターがアドバイスをしてくれるだけ。
---ちなみに、ナレーターの声は前作と同じ人である。
-ロードが長い。
-''車の性能が全く表示されない。''
--車選択画面に表示されるのは車と車の名前のみ。''最高速度や重さの性能等が一切表示されていない。''
--同じ開発元である前作の「[[レジェンド>バーンアウト3:テイクダウン]]」にも表示されていなかった。
-車種が大幅に減った。
--『3』は67台、『リベンジ』は79台(360版はスポンサー車を含み89台)に対し、本作は''36台''。
--クラッシュイベント自体が存在しない為仕方がないとはいえ、レース専用だけでも『3』は56台、『リベンジ』は59台と大きく減っている。
-''開発元詐欺''。([[他シリーズでの一例>SIMPLE2000シリーズ Vol.103 THE 地球防衛軍タクティクス]])
--本作はEA UK開発なのだが、ゲーム開始時にメーカーロゴが表示される所では何故かCriterion Gamesと表示されている。
--にも関わらずEA UKは表示されない。
--Criterion Gamesのスタッフも全く関わっていないわけではないが、役割は不明。&footnote(開発チームの人物はすべて「DEVELOPMENT TEAM」としてひとまとめに列記されている)
-最終面が異常に難易度が高い。
--イベントはマニアックだが、このイベントはこれまでのマニアックイベントと比べるとやたら難易度が高い。
--コースを2週するまでに最低25チェイン以上を達成しなければゴールドは不可能であり、一度でもクラッシュすればゴールドは不可能。
--更に最も速い車で挑戦しなければならなく、かなりの集中力が必要となる。
-ゲームを進めていくとメニュー画面の右下にガラスが割れたような演出が入るが、特に意味はない。
--更に進めるともう一度亀裂が大きくなるが、これも意味はない。
--オプションでこれを消す事が可能。
--PSP版はこの演出をオンにすると''酷く処理落ちする''ため、オフ推奨。

**総評
バーンアウトとしてのシステムは継承しているが、クラッシュイベントとトラフィックチェックの削除が本作の評価を落としてしまった。~
そのためシリーズファンからは3、リベンジよりは評価は低いが、決して出来そのものはクソゲーという訳ではない。~
敵車を破壊できるテイクダウンや、危険な走りで走行できる「ブースト」等、過去作品から受け継いだ要素は健在なため、レースゲームとしては楽しめないことはないだろう。~

**余談
このゲームのPSP版のゲームエンジンは後にPSP版『ニード・フォー・スピード シフト』に流用されており、よく見比べると挙動や演出などが似通っていたり、効果音が一部使い回されていたりする。