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ダンシング・クレイジーズ - (2020/04/16 (木) 17:11:21) のソース

*ダンシング・クレイジーズ
【だんしんぐくれいじーず】
|ジャンル|非合法賞金稼ぎSLG|&amazon(B0009WHB3I)|
|対応機種|Windows 98~XP|~|
|発売・開発元|ソフトハウスキャラ|~|
|発売日|2005年9月30日|~|
|定価|8,800円(税別)|~|
|ディスクレス起動|不可|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|配信|DMM:2020年4月16日/6,600円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|曲者揃いの裏社会&br戦闘バランスは概ね良好|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-シミュレーションゲームのみを発売しているソフトハウスキャラの10作目。略称は『DC』。
-4作目『真昼に踊る犯罪者』のキャラが裏ボスのようなポジションで登場しているが、純粋な続編ではないため単体でも楽しめる。
-2作目『うえはぁす ~お姫様は今日も危険でした~』からも2人が脇役として登場している。

**ストーリー
>時は現代、所は日本、加来山府。
>娘と二人で暮らす平凡なサラリーマンは平和を愛していた。
>穏やかで、生命の危機の無い生活に憧れていた。
>だが、それは遠い夢だった。
>平凡なサラリーマンの裏の職業は非合法賞金稼ぎ。
>元殺し屋。
>死神憑き。
>穏やかとか平和とか平凡が遠い存在だった。
>だが、彼は負けずに平和を求め、生活を続けた。
>しかし、彼の気持ちに反発するようにやってくる災厄の数々。
>最強の殺し屋。
>押し掛け女房。
>究極のトラブルメーカー。
>彼の未来はどうなるのか!
>非合法賞金稼ぎSLG!
>ここに登場!
>(公式サイトから抜粋)

**特徴
-期日までに特定の敵を倒すか、恋愛イベントを進めエンドを迎えるのが目標。
-毎ターンいくつかのコマンドから行動を選択する。以下は例
>情報:賞金首の情報を入手。イベントの進行にも関わる。
>スカウト:顔なしキャラを雇う。
>市場徘徊:『[[パワプロクンポケット]]』のうろつきコマンドのようなもの。イベントの進行や恋愛イベント等に多く関わる。

-賞金首と戦い勝利すると資金が溜まる。
--武器の購入。仲間を雇うなどに使えるので重要。

-仲間は大きく分けて、顔ありと顔なしユニットの2種類。
--前者はイベント等で仲間になるユニット。初期は顔ありのユニットが晶だけだが、イベントが進むに連れて強敵を倒して仲間に加えることができるようになる。能力が高く、ロストしない。
--後者は金で雇うなどして仲間になる。
---戦闘で体力がなくなるとロストする。

-戦闘はオートで進行。
--プレイヤーは戦闘させるキャラと陣形を選び、後は眺めるだけ。

-雰囲気はシリアス寄りではあるが、パロディネタやネタ武器などもあり明るい一面もある。

**評価点
-曲者揃いのキャラクター
--裏社会が舞台ということもあり、強面だが正義の人。おちゃらけているが相当な実力者。など個性的なキャラが多数登場する。
--過去作のキャラも倒すことで仲間にできる。前作の主人公と共闘することも可能。

-遊び方に幅のあるゲームバランス
--レベルやユニットの引き継ぎがあるので、SLGが下手でも周回を繰り返せばエンディングにたどり着ける。
--その一方で資金や確率の低いイベントが出るまで粘れば、1周目でボスを倒すことも可能。

-エッチシーンのあるキャラが多い。
--女性キャラは1人を除き全員にエッチシーンがある。
--シチュエーションも色々。

**問題点

***SLG部分
-ある程度慣れるまでは面白さが分かりにくい。
--仲間は増えず、賞金首には負けが込み、資金にも余裕がない…と1周目は何をして良いかが分からず、あまり面白くない。

-あるイベントを進めると、負ければゲームオーバーになる強制イベントが起きる。
--レベルやセーブしたタイミングによっては詰んでしまう。

-高額賞金首の出現率の低さ。
--条件を満たして「情報コマンド」を選ぶと、稀に賞金が桁違いに多い賞金首が出現する。
--賞金稼ぎ大会で優勝するためには、最低でも高額賞金首を1人は倒す必要があり、出現するまでリセマラを繰り返すしかない。
//--縛りプレイなどでも重要なので、任意で戦闘できないのは辛い。←特殊な例をあげつらうのは不当。楽では縛りという言葉も不適切。

***ストーリー関連
-設定と強さが一致しないキャラが数人いる。
--現役の殺し屋が、お尋ね者のウエイトレスに倒される。などといったことは多々ある。
--ちなみに本作の最強のキャラは、モブキャラである。
---顔ありユニットを総動員して、ようやく勝てるレベルで強い。

-ストーリーの重要な部分をおまけで補完している。
--「死神との出会い」「嫁がいないのに娘がいる理由」「作中で亡くなっているキャラの過去」など。
--「おまけではなく本編に入れるべき」との声がある。

-死神リンテールの出番が少ない。
--作中でメインヒロインと明言されているにもかかわらず、会話はほとんどない。
--基本的に「敵が来た」等のシステムメッセージ的な発言しかしない。
--パッケージでも後ろの方に立っている。
--彼女と結ばれるエンドもあるのだが、ほとんど会話すらせず結ばれるので感情移入しにくい。

***システム
-クイックセーブがない。ADVパートではセーブ不可。
--SLGパートのコマンド選択前にのみセーブが可能。
--遊び方によってはセーブ/ロードを繰り返すことになるのでクイックセーブがないのはやや不便。以下は例。
---慎重なプレイをしたいユーザーは顔なしユニットの死亡を防ぐために、セーブしてから戦闘に入る。
---制限プレイをする際には、経験値をレベルアップ直前で止めて、望みのパラメータが上がるまで粘る。

-閲覧困難なCG、イベントがある。
--特定の株を買って休憩を選ぶ。など攻略情報なしでは厳しいものがいくつかある。
--いずれもおまけレベルなので閲覧できなくても、ストーリー上の問題にはならないのが幸い。

-花束を装備すると、鎌のグラフィックになるバグなどがあった。
--修正パッチで対応された。

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**総評
個性の強いキャラクターとゲームバランスは概ね良好。~
設定に興味を持ち、多少のストーリーの粗さを見逃せるなら十分お勧めできる。

**余談
-過去作はプレミア価格となっていたので、本作で興味を持っても購入しにくい状態が続いていた。
--経年で多少は値下がりし、ci-enで実質的にDL販売されていたが現在は配信停止して、プレイ環境がパッケージ版のみとなっている。
--ちなみに『ダンシング・クレイジーズ』は値崩れしており、『真昼に踊る犯罪者』も小説版なら安価で入手できる。

-本作の原画家である佐々木珠流氏の同人サークル「珠手箱」で本作の原画集等が販売された。

-2018年9月21日にDLsiteでダウンロード版が配信開始。
--このブランドはDMM専売とDLsite専売の作品が存在し、本作は後者であった。
--2020年3月末に有限会社キャラが廃業し、タイトル及びブランドはDMMGAMESに譲渡された。それに伴いDLsiteでの配信は停止され、2020年4月16日にDMMでDL版が販売された。

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