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*チョロQ 【ちょろきゅー】 |ジャンル|レースゲーム|&amazon(B000069S3O)&amazon(B000069S4D)| |対応機種|プレイステーション|~| |メディア|CD-ROM|~| |発売元|タカラ|~| |開発元|タムソフト|~| |発売日|1996年3月22日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |廉価版|チョロQ Ver1.02&br()PlayStation the Best for Familly&br()1996年12月6日/2,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:[[''チョロQゲームリンク''>チョロQシリーズ]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -タカラ(現:タカラトミー)が売り出した玩具をモチーフとしたレースゲームの第1弾。 -チョロQは後ろに引いて手を放すと走り出す玩具であるが、チョロQシリーズはその要素は無くなっており、チョロQ風にポリゴンで作られた車を運転するレースゲームである事が多い。 -デフォルメされたかわいらしい見た目と、それとは裏腹に本格的なレース部分が融合した独特のスタイルは本作で既に確立されており、以降の続編にも引き継がれてゆく。 -廉価版は『チョロQ Ver1.02』のタイトルで発売。ボディ2種類の追加や、いくつかのバグの修正が行われている。 --ゲームデータ自体は「無印版」と「Ver.1.02」の間で使いまわせる。但し「Ver.1.02」で追加されたボディに関しては、「無印版」プレイ中に売ってしまうと当然ながら再購入は不可。「Ver.1.02」側で買い直す必要がある。 **モード -「グランプリをめざす」はその名の通りワールドグランプリを目指すモード。 --ワールドグランプリの前にスプリントレースをする必要がある。 ---スプリントレースで3位以内に入賞すると賞金を獲得し、入賞したコースが一定以上になるとコースが増えていく。 ---フリーランでそのコースを練習する事もできる。ライバルカーのいない一人での練習で賞金も出ない。 ---全コースを3位以内に入賞するとワールドグランプリが開催される。それに優勝するとエンディングになる。その後はより早くなったライバルカーと走るワールドグランプリ(冬)が開催され、これに優勝することで真のエンディングとなる。 ---この「グランプリをめざす」モードでのみ、獲得した賞金でパーツを買って自車を強化できる(後述)。 -「とにかくあそぶ」では予め用意されたチョロQでレースをする。 --用意されているチョロQは6種類あり性能がそれぞれ異なる。 -「ふたりであそぶ」では画面を上下に分割して二人で対戦する。 --「とにかくあそぶ」と同様の6種類のチョロQと、「グランプリをめざす」で強化したチョロQが使用できる。 #region(「とにかくあそぶ」モードと「ふたりであそぶ」モードで使える6台のチョロQ) -レッドロブスター --全ての性能が平均的。 --ベースとなったボディはトヨタ・ST205型セリカ・GT-FOUR(チョロQ14ごう)。 -ホワイトイーグル --グリップ力が高く、ビッグウィングを装着しているので跳ねにくい。その反面、加速は悪め。 --ベースとなったボディはポルシェ・993型911(チョロQ5ごう)。 ---「グランプリをめざす」のワールドグランプリでは、「ホワイトカーニバル」という名前の本車に酷似したライバルが参加している。 -イエローシャーク --加速重視。最高速は6台の中では最も低い。 --ベースとなったボディはBMC・ミニ(「グランプリをめざす」モードで最初に選べる6台のうちの1台)。 -ブラックドラゴン --全6台中、最高速が最も高い。但しグリップとハンドリングは最低ランク。 --ベースとなったボディはポンティアック・ファイヤーバード(チョロQ23ごう)。 -グリーンキャット --コーナリングは最高。その反面グリップ力が低くスピンしやすい。 --ベースとなったボディはトヨタ・スポーツ800(チョロQ6ごう)。 -ブルードルフィン --オフロードタイヤとビッグウィングを装着しているため悪路での安定感は抜群。 --ベースとなったボディはランチア・デルタ(チョロQ8ごう)。 これらのマシンのミッションはいずれもATのみとなっている。&br;また、次作「チョロQ2」でも、ボディや装備パーツは違えど、これらの特性自体は受け継がれた。 #endregion **特徴 -使用するチョロQは獲得した賞金を使ってパーツを買い、改造を施す事ができる。 --パーツはパーツショップで売られていて性能が高いほど値段も高い。 -改造できるパーツはタイヤ、エンジン、シャーシ、ステアリング、ウィング、クラクション、メーター、ボディ。 --タイヤはグリップ力に影響する。路面に合わないタイヤだとホイルスピンを繰り返して加速が悪くなったり、旋回中にスリップしやすくなる。 ---路面を問わずに走れるオールラウンド、荒れた路面に強いオフロード、舗装路で抜群のグリップを発揮するレーシング、雪道に強いスタッドレス等がある((どのタイヤもパラメータは「オンロード」と「オフロード」の2つしか表示されていないが、内部パラメータでスタッドレス性能も存在する。))。 --エンジンは加速力に影響される。性能を上げると加速力が上がる。なお本作のみエンジンごとに音が異なる((次回作の『チョロQ2』からはエンジンごとに音が同じになった。))。 --シャーシは重さにかかわるパーツで軽いほど加速力が上がる。 ---本作はシャーシを軽くすることで負うデメリットがほとんど無い上に、加速力の上がり幅も広いので、強力なパーツとなっている。 --ステアリングは曲がりやすさに影響する。性能を上げれば急カーブを曲がりやすくなるが、曲がりすぎてスピンし失速してしまう危険性も高くなる。 --ミッションは最高速度に影響する。AT(オートマチック)とMT(マニュアル)の2種類がある。 ---同じ名称・変速段数でも、しっかりギアチェンジすればATよりMTのほうが加速が良くなるが、その分運転難易度は高くなる。 --ウィングは外観も大きく変わるだけでなく、車が跳ねにくくなり、グリップ力もわずかながら高まる。 ---本作は異様に跳ねやすいコースが存在するため、重要度は他作品に比べても高め。 --クラクションはクラクションの音を変える事ができるパーツ。性能には影響しない。 --メーターは速度の表示の仕方が変わるパーツ。こちらも性能には影響しない。 --それぞれの性能は相互に関係があり、たとえばいくら高性能なエンジンを載せてもタイヤグリップが弱いままではホイルスピンを起こして加速しないばかりか、旋回時にもタイヤが滑りやすくなり操作性もシビアになる。バランス良く強化していくことが必要。 -ボディはボディショップで売られており、車の見た目を大きく変える事ができる。どのような形のボディでも重量や空気抵抗などの要素はなく性能には影響しない。 -買ったボディはペイントショップで色を変える事ができる。 --全部で3種類のペイントパターンがあり、塗り分け方がそれぞれ異なる。 --ツートンカラーになるパターン2・3は、それぞれで違う色を指定できる。色は固定の16色となる。 **コース #region(多彩なコースの数々) -初級サーキット --ほぼ正方形の基本的な右回りサーキットコース。 --スタート直後の混雑する1コーナーと、3・4コーナーの間のシケイン以外は特に難しいところはない。 --ホームストレート直前にピットレーン入口があり、それを利用してショートカットが可能。 --観客席・看板や空に浮かぶ気球など、背景がきれいに書き込まれているのも特徴。後にチョロQPSシリーズの定番となる「肉のいちの」の看板も既にある。 -高原ショート・ロング --高原地帯の湖の外周を回るオフロード路面コース。 --全体的に小ぶりなコースで、路幅が狭く角度のきついコーナーが多いため追い越すのがやや難しい。 --高原ロングはショートの途中で分岐し、全長が長くなる。 -トンネルショート・ロング --高速道路のようなトンネル内を走るコース。 --トンネル内のため路幅が狭く、長い直線と狭いコーナーが組み合わされておりブレーキングのタイミングが重要。 --一つだけすり抜けることができる進入禁止看板があり、ショートカットが可能。ただし中はオフロード路面。 --トンネルロングは3コーナーで分岐し、海底のトンネルを抜けて小さな起伏があり曲がりにくいコーナーを経て合流する。 ---なお、ショートカットはトンネルショート側の道にあるので利用できない。 --ちなみにホームストレート左側に反対車線があるが、この反対車線はプレイヤーもライバルカーも走れない。しかし1台だけ謎の車が走行している。 -森と泉のコース --名前の通り森と泉の中を駆け抜けるコース。 --基本的には緩いコーナーが中心だが、滝を飛び降りる場面や終盤の狭いシケインなど所々に難所が待ち構える。 --滝を飛び降りる際には右側の木で隠れているところにショートカットポイントがある。 --ちなみに、滝を抜けた後左側に道がありその先には謎の剣が刺さっているが、これは本作の開発元であるタムソフトが同じく開発している「闘神伝」シリーズに登場するキャラが使う剣がモチーフだと思われる。本作の後の「チョロQ2」「チョロQ3」でも、「闘神伝」シリーズの武器が一部のコース内に隠されている。 -上級サーキット --難しいカーブが追加されたサーキットコース。初級サーキットとは異なるロケーションであり、こちらは左回り。 --中盤のヘアピンや長い直線の途中にあるシケインなど、よりサーキットコースらしい構成になっている。 --こちらもホームストレート直前にピットレーン入口があり、ショートカットが可能。 -ビッグドーム --ドームスタジアム内を走るオフロードコース。 --全体的に路面に小さな起伏があり、車体が宙に浮きハンドルを取られやすい。中盤のコース内側を回るエリアは急カーブの繰り返しであり、一度のミスが致命傷となる。 --このコースのみスターティンググリッドが縦2列ではなく横1列に並んでのスタートになる((ポールポジションが最も内枠、下位ほど外枠からのスタートとなる。))。 -アップダウン峠 --その名の通り上り下りの多い峠道で、先が見えにくく衝突しやすいオンロードコース。 --全長が非常に長いためこのコースのみ2周でゴール。ちなみにスタート地点がコースと分離しているためゴールは終盤のトンネル内になる。 --途中の2連ヘアピンカーブは外側が崖になっており、曲がり切れないと転落し大幅なタイムロスを強いられる。 ---方法次第ではこの崖を下側から駆け上がるという強引なショートカットも可能である。 --カーブにバンクがあるせいで非常に跳ねやすくなっているのも特徴で、とあるパーツを付けているか否かで難易度が大きく変わる。 -冬山ショート・ロング --高原ショート・ロングコースの雪道バージョン。 --コースレイアウト自体は同様だが、路面が雪で埋まっているためスタッドレスタイヤが必要。 ---しかし、本作はオフロードタイヤのスタッドレス性能が高いため、セッティング次第ではオフロードタイヤを履いても十分1位を狙うことが可能((当然スタッドレスを履いた方が性能は高いため、余裕をもって優勝を狙う場合やタイムアタックを考慮する場合はスタッドレスを履くメリットがある。))。 -スペシャルサーキット --ワールドグランプリを全勝優勝すると出現するオンロードコース。モデルは筑波サーキット。 --高速コーナーとヘアピンカーブの複合コースであり、いかにスピードを出せる区間で距離を稼げるかが重要。そしてライバルカーが通常より非常に早いため1位を取るのは困難という高難度のコース。 --プレイヤーがわざとスロー走行するなどしてレース進行を遅くしていると、バグでライバルカーが壁に衝突し続ける現象が発生することがある。 --ちなみにこのコースではスプリントレースであってもせいそうしゃに代わりワールドグランプリ(冬)のトップランカー・ブラックマリアが出走するため、非常に手強い相手となる。 -ゼロヨンストリート --フリーランでのみ走行可能なコース。ライバル車は登場しない。 --名前の通りゼロヨンを行い、直線400mのタイムを競う。 --なお、一応ハンドルを切って後方に戻ることも可能。但しデモムービーとは異なり、コントロールラインの奥側は走る事ができない。 --デモムービー((タイトル画面でスタートボタンを押さずに待機していると流れるムービー。))で、「とあるライバルカー」が走っているコースがここである。 --ゴール付近には「TamDonald's」という、[[某大手ハンバーガーチェーン>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89]]のパロディが存在する。 #endregion **評価点 -パーツを買ってチョロQを強化していく流れはRPGのような楽しさがある。 --レースを何回も行い、より高性能なパーツを買い、新たなコースを攻略する流れは『[[ドラゴンクエスト]]』を彷彿させる。 --ただパーツを買って強化していくだけではなく、コースに応じてタイヤを変えていく、曲がりやすすぎるのでステアリングをあえて性能の低いものにする等の戦略性もある。 --ボディやウィングのような見た目を変えるパーツを変えれば、グラフィクスも反映される点も好評。 -レースゲームの要である操作性も良好なもの。 --アクセルオンやブレーキングでタイヤに負荷をかけている時は横滑りしやすくなるなどの現実的なクルマの挙動をベースに、ドリフトを実戦的に使って行けるなど最終的にはゲーム的な挙動に仕上げてある。 --減速率は低いがステア性能以上の旋回力は出せないグリップ走法と、制御が難しく減速率も高いがクイックなコーナリングが可能なドリフトを使い分けていくことになる。 ---この使い分けが走っていて気持ちよく、かつ戦略性の高い操作感を実現している。 -ボディの種類が20種類以上と当時としては豊富である。 --登場するボディのほとんどは実在する車を元ネタとしている。 --スポーツカーやレーシングカーだけでなく、SUVやファミリーカー、はたらく車のボディまで幅広いラインナップを揃えている。 --ペイントで好きな色に塗り替える事ができるので、自分だけのチョロQを作り出す事ができる。 -サーキットのようなコースから高原、トンネル、峠等、多彩なコースを運転できる。 -BGMの評価が高い。 --ノリの良い曲が多く、レースを盛り上げるのに一役買っている。 ---ちなみに&bold(){各コース及びエンディングのBGMはCD-DAで2曲目以降に収録されているので、実質サントラとしても使用可能。} //本作のみ、 //こういうゲームは多かった **問題点 -難易度が高い。 --ほとんどのコースは道幅が狭く、挙動に慣れないと壁にぶつかること必至。 ---続編以降はある程度解消され、シビアさが消えただけでなくライン取りの自由度や戦略性も高まった。 --敵も上位は中々に速く、少しのミスですぐに抜かされる。 --「グランプリをめざす」モードはワールドグランプリ開催までは、最低でも出てくるコースを1度は入賞する必要があり、苦手なコースを飛ばす事はできない。 --特に難しいコース ---森と泉のコースは一見シンプルなレイアウトだが、二箇所(特に後側)あるジャンプポイントの処理が非常に難しい。ライバルはスムーズに通過していくため、プレイヤーがそこでつまずくと後れを取られがち。 ---ビッグドームは道幅こそ広いものの、地面が凸凹してて跳ねやすいエリア、侵入してしまうとリカバリーが難しいコース外側のバンク、後述する著しいフレームレート落ち、等が合わさって高難易度と化している。 ---アップダウン峠はハンドル等を強化しないと曲がりきれないカーブ、コースから落ちてタイムロスするポイントの存在、高低差が激しく先が見えづらい等、難所が多い。 --本作はコースの難易度は高い反面、序盤から強力なパーツを買うことができるので、お金稼ぎさえしてしまえばパーツ性能に物を言わせたパワープレイという攻略法を取りやすい。そのためレースが苦手なプレイヤーに対する間口は比較的広い。 //-「とにかくあそぶ」モードの6種類のチョロQに、特定のコースでの一位入賞が異様に厳しいチョロQが存在する。 //--特に「アップダウン峠」+「ブラックドラゴン」の組み合わせで一位を取るのは至難の業であり、その難易度は「グランプリをめざす」の完全クリアを遥かに凌駕する。 //--この「とにかくあそぶ」のコースとチョロQの組み合わせによる難易度の上昇に関しては、本作時点ではやりこみ要素として許容できる範疇には収まっているのだが、次回作の『[[チョロQ2]]』では調整ミスを疑う程に一位入賞が厳しい組み合わせが存在する。 //とにかくあそぶモードは本作のメインのコンテンツではなく、全車での1位入賞も自己満足の範囲であるため、問題点としては弱いと思います。記述自体はより難易度の高いチョロQ2のほうに移転します -ワールドグランプリ(冬)になると、1周目のグランプリのラインナップで遊べなくなってしまう。 --この仕様は『[[チョロQ3]]』まで続いた。 -可変フレームレートなため、動きがヌルヌルしてなめらかなコースもあれば、ガタガタで走りにくいコースもある。 --同一コース内でも動きがヌルヌル⇔ガクガクといきなり変化するため、初めてコースを走行した際に混乱してしまうことも。 --特に「ビッグドーム」は最低で10fps近くまで落ちてしまう。ここまで落ちると目視でライン取りの確認といったことはかなり難しくなる。 -レース中、コースマップは画面中央にデカデカと表示されるため、走るコースによっては若干、邪魔になってしまう。 --幸い、レース中に表示のオンオフの切り替えは可能。こちらの仕様も『チョロQ3』まで続いた。 -一部の重要なパラメータがカスタム画面の性能グラフに表示されない。 --スノーグリップの表示が存在しない為、スタッドレス系タイヤのスノーグリップの性能が比較しづらい。((本作にはスノー以外にも「芝生」「ウェット」に対するグリップも存在するが、こちらは該当の路面がほとんど存在しないため、まず気にする必要はない)) --ウィングを装着してもグラフ上では何の変化もないため、ウィングを「ただ見た目だけ変えるパーツ」と勘違いしてしまうプレイヤーが続出してしまった。~ 本来は車体が浮きにくくなる効果(とグリップ力が僅かに上がる効果)が得られるため、アップダウン峠のような跳ねやすいコースでは特に重要なパーツである。 --これらの仕様も『チョロQ3』まで続いた。 -パーツの値段が高い --レースで入手できる賞金は最大でもワールドグランプリ(冬)の1位1500Gに対して、最高のタイヤが15000G、エンジン+4が8000Gと終盤のパーツはそれなりに高額。 --お金を稼ぐ方法はレースしか無いのでレースを何回も行って賞金を地道に稼ぐしかない。 ---これは次回作以降、「カジノ」や「タカラくじ」などギャンブルによる資金稼ぎが可能になったことで緩和された。 ---又、「Ver.1.02」で追加された、値段が1000Gの2種類のボディを「無印版」で売却すると非常に多くの資金を入手することが出来るので、この方法で資金を集めるのも一つの手。但しある程度ゲームを進行させないと追加ボディは登場しない。 --ゲームに慣れてないプレイヤーにとっては、最序盤の資金繰りが特に厳しい。~ 初期装備だと比較的難易度が低い初級サーキットを3位で終えるのが精いっぱいということも多く、その場合たったの50Gしか貰えない。~ お金を溜めたにしてもタイム短縮に繋がらないパーツ((よくあるミスの1つがエンジンより先に高性能なミッションを買ってしまう事。ミッションに対してエンジンが弱いと加速が落ち、初期のミッションよりむしろ遅くなってしまう。その他、オンロードグリップも序盤は過剰になりがち。))を買ってしまえばまた稼ぎ直しになるので、同じコースをひたすら周回させられる辛い時間から中々抜け出せない状態に陥ることも。 ---『[[チョロQ2]]』は最初のコースの難易度が下がり、1位なら300G、3位でも100G貰えるようになったため、最序盤の資金難は改善された。 -ゲーム開始時に選ぶことになる6種類のボディの内、選択しなかった5種類のボディはそのデータでは使用することができない。又、その際に選択したボディも売却してしまうとそのデータでは再入手ができない。 --スカイラインGT-R、ランボルギーニ・ディアブロ等がモデルの、人気がありそうなボディがひしめいているので余計に惜しい。 --続編以降はどのボディもショップで買えるようになった。 -バック(後進)ギア((ATまたはMTの「R」(リバース)レンジ。))がない。そのためコースによってはミスした時のリカバリーが絶望的になることも。 --これは『[[チョロQ2]]』以降で追加された。 **総評 自車を強化でき、操作性が良く遊びやすさが好評のレースゲーム。 本作が好評だったことで続編の[[チョロQ2]]が発売、こちらも好評を得ている。それ以降も多くの続編・関連作が発売されることになった。 ---- **余談 ***せいそうしゃについて -「せいそうしゃ((本作の時点ではまだ名称不明。(自車のボディ名としては本作にもその名前が存在)「チョロQ2」において名称が判明する))」はスプリントレースに登場するゴミ収集車で、プレイヤーを除いて常に最下位スタートでほぼ最後尾を走っているチョロQである。 #region(だが、ある条件を満たすと…) スプリントレースでプレイヤーが10位以外からスタートすると、なぜかせいそうしゃの性能がプレイヤーの初期装備のものと同じになる。((これはライバルカーの性能がスタートポジションに依存していることが原因。10位ポジションがコースを問わずプレイヤーの初期装備と同じな理由は不明だが…))~ コースによって上位争いをする程早くなったり、逆にまともに1周することもできなくなったりする。~ この要素は後にも先にも本作だけである。 #endregion 本作以降、「基本的に最後尾にいる遅いチョロQ」としてせいそうしゃ、或いは同様のポジションのゴミ収集車が、多くのチョロQシリーズ作品に登場することとなる。 //-その後、2でも最下位からスプリントレースに登場。今回は晴れてワールドグランプリにも(最下位ポジションで)出場した。 //--しかしスーパーグランプリはトップ車の「ブルー・ペガサス」の出場により押し出される形で不出場。 //--ジャンプセクションのあるコース((2の「夏の山」、3の「チョロQキャッスル」など))では必ず落下し先に進めず、延々と上りなおす姿が見られる。 //--また、クラクションが後のせいそうしゃの代名詞ともなる「エリーゼのために」が本作から搭載された。 //---スピンなどで失速して追い抜かれるときにこの曲が流れる様は多くのプレイヤーに強い印象を残した。 //-3でも相変わらず最下位のまま。ワールドグランプリには出場したがそれ以上のグランプリは不出場。 //--だが、ゲーム中盤で走るコース「ミステリーハウス」では一転して上位を走る。 //---これは文字通り「ミステリー」な現象としての演出であろう。 //--また、プレイヤー車のボディをせいそうしゃにしてチョロQシティを走り特定の場所を通過すると、「ゴミ収集」イベントが発生する。 //-[[ワンダフォー!>チョロQワンダフォー!]]ではグリーンパーク内のゴミ収集をしており、あるアイテムを入手するために関わってくる。 //可能であれば分かる方、他の作品も追加してください。 //あくまでも「チョロQ(ver1.02)」の記事のため、本作以降のせいそうしゃの解説は過剰だと思われます。 ***パーツについて -パーツショップで売られている「クラクション3」は、プレイヤーが購入できるのは本作のみ。以降、『2』と『3』では何故かライバル車限定パーツとなった。 -また、「ふたりであそぶ」モードでは、「とにかくあそぶ」モードで登場するマシンのチューニングができるのだが、こちらのモードでカスタム画面に入ると、プリセットの6種類のチョロQの一部が「グランプリをめざす」モードでは登場しない専用パーツを装備している事が確認できる。((例えば「ホワイトイーグル」が装備する「ホワイトエンジン」等))。 ***取扱説明書について -無印版(「ver1.02」ではないほう)の取扱説明書の7ページ目には、ステータス画面の写真が載っているのだが、本編では採用されなかった「おもさ」というステータスが存在する。 -また、「5ATクロスタイプ」という名のミッション、「ノーマルホーン1」という名のクラクションといった本編に存在しないパーツを装着している。 -「スプリントレース」で3位以内で入賞すると、コースのアイコンの中央に大きくトロフィーのイラストが付くのだが、9ページ目の写真ではトロフィーの大きさと位置が製品版とは異なる。 --右上に小さく表示されており、これは無印版・ver1.02ともに掲載されていた。 ***その他 -本作のデモムービーの奇数回には、「あるライバル」が「ゼロヨンストリートコース」を走るシーンがエンジン音付きで流れるのだが、「グランプリをめざす」あるいは「とにかくあそぶ」モードで遊んだあとにもう一度このムービーを見ると、その時使っていたチョロQのエンジン音に変更されている。 -本作ではブレーキランプは点灯せず、以降の作品から点灯する様になっていく。 -「ビッグドーム」コースは「ふたりであそぶ」モードだと、屋根が解放されてドームというよりは''スタジアム''っぽくなっている。 -実は没データとして''『闘神伝2』のカオスステージ''が収録されている。 #region(クリックで詳細) &video(https://www.youtube.com/watch?v=SnQ8Tl2kDcg) --おそらくテスト用のマップ。勿論、通常のプレイでは絶対に出現させることはできない。 #endregion -どちらかというと子供向けの玩具という印象が強いチョロQだが、実は初期の玩具チョロQのラインナップには中々マニアックな車種がモデルのチョロQが販売されている。中でもマニアックさを極めていたものの1つが、1983年1月に発売されたシュビムワーゲンであろう。 --しかしこのシュビムワーゲンのチョロQ、2種類のカラーバリエーションが販売されただけですぐに絶版となってしまった。(当時のチョロQは基本的に1車種に5~6種類程のカラーバリエーションが用意されていた)当時の客層には何の車種がモデルなのかが分からなかったからでは、との噂もある。 --生産数が少なかった為、現在では非常にプレミアが付いている。 --又、別のチョロQのカラーバリエーションに、シュビムワーゲンに使われる予定だったであろうベージュとグレーのカラーが存在している。 ---ゲームチョロQ作品でも、本作品以降の作品にはマニアックなボディが登場する様になる。上述のシュビムワーゲンもその中の一つ。 -海外では『''Penny Racers''』の名で販売されていた。
*チョロQ 【ちょろきゅー】 |ジャンル|レースゲーム|&amazon(B000069S3O)&amazon(B000069S4D)| |対応機種|プレイステーション|~| |メディア|CD-ROM|~| |発売元|タカラ|~| |開発元|タムソフト|~| |発売日|1996年3月22日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |廉価版|チョロQ Ver1.02&br()PlayStation the Best for Familly&br()1996年12月6日/2,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:[[''チョロQゲームリンク''>チョロQシリーズ]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -タカラ(現:タカラトミー)が売り出した玩具をモチーフとしたレースゲームの第1弾。 -チョロQは後ろに引いて手を放すと走り出す玩具であるが、チョロQシリーズはその要素は無くなっており、チョロQ風にポリゴンで作られた車を運転するレースゲームである事が多い。 -デフォルメされたかわいらしい見た目と、それとは裏腹に本格的なレース部分が融合した独特のスタイルは本作で既に確立されており、以降の続編にも引き継がれてゆく。 -廉価版は『チョロQ Ver1.02』のタイトルで発売。ボディ2種類の追加や、いくつかのバグの修正が行われている。 --ゲームデータ自体は「無印版」と「Ver.1.02」の間で使いまわせる。但し「Ver.1.02」で追加されたボディに関しては、「無印版」プレイ中に売ってしまうと当然ながら再購入は不可。「Ver.1.02」側で買い直す必要がある。 **モード -「グランプリをめざす」はその名の通りワールドグランプリを目指すモード。 --ワールドグランプリの前にスプリントレースをする必要がある。 ---スプリントレースで3位以内に入賞すると賞金を獲得し、入賞したコースが一定以上になるとコースが増えていく。 ---フリーランでそのコースを練習する事もできる。ライバルカーのいない一人での練習で賞金も出ない。 ---全コースを3位以内に入賞するとワールドグランプリが開催される。それに優勝するとエンディングになる。その後はより早くなったライバルカーと走るワールドグランプリ(冬)が開催され、これに優勝することで真のエンディングとなる。 ---この「グランプリをめざす」モードでのみ、獲得した賞金でパーツを買って自車を強化できる(後述)。 -「とにかくあそぶ」では予め用意されたチョロQでレースをする。 --用意されているチョロQは6種類あり性能がそれぞれ異なる。 -「ふたりであそぶ」では画面を上下に分割して二人で対戦する。 --「とにかくあそぶ」と同様の6種類のチョロQと、「グランプリをめざす」で強化したチョロQが使用できる。 #region(「とにかくあそぶ」モードと「ふたりであそぶ」モードで使える6台のチョロQ) -レッドロブスター --全ての性能が平均的。 --ベースとなったボディはトヨタ・ST205型セリカ・GT-FOUR(チョロQ14ごう)。 -ホワイトイーグル --グリップ力が高く、ビッグウィングを装着しているので跳ねにくい。その反面、加速は悪め。 --ベースとなったボディはポルシェ・993型911(チョロQ5ごう)。 ---「グランプリをめざす」のワールドグランプリでは、「ホワイトカーニバル」という名前の本車に酷似したライバルが参加している。 -イエローシャーク --加速重視。最高速は6台の中では最も低い。 --ベースとなったボディはBMC・ミニ(「グランプリをめざす」モードで最初に選べる6台のうちの1台)。 -ブラックドラゴン --全6台中、最高速が最も高い。但しグリップとハンドリングは最低ランク。 --ベースとなったボディはポンティアック・ファイヤーバード(チョロQ23ごう)。 -グリーンキャット --コーナリングは最高。その反面グリップ力が低くスピンしやすい。 --ベースとなったボディはトヨタ・スポーツ800(チョロQ6ごう)。 -ブルードルフィン --オフロードタイヤとビッグウィングを装着しているため悪路での安定感は抜群。 --ベースとなったボディはランチア・デルタ(チョロQ8ごう)。 これらのマシンのミッションはいずれもATのみとなっている。&br;また、次作「チョロQ2」でも、ボディや装備パーツは違えど、これらの特性自体は受け継がれた。 #endregion **特徴 -使用するチョロQは獲得した賞金を使ってパーツを買い、改造を施す事ができる。 --パーツはパーツショップで売られていて性能が高いほど値段も高い。 -改造できるパーツはタイヤ、エンジン、シャーシ、ステアリング、ウィング、クラクション、メーター、ボディ。 --タイヤはグリップ力に影響する。路面に合わないタイヤだとホイルスピンを繰り返して加速が悪くなったり、旋回中にスリップしやすくなる。 ---路面を問わずに走れるオールラウンド、荒れた路面に強いオフロード、舗装路で抜群のグリップを発揮するレーシング、雪道に強いスタッドレス等がある((どのタイヤもパラメータは「オンロード」と「オフロード」の2つしか表示されていないが、内部パラメータでスタッドレス性能も存在する。))。 --エンジンは加速力に影響される。性能を上げると加速力が上がる。なお本作のみエンジンごとに音が異なる((次回作の『チョロQ2』からはエンジンごとに音が同じになった。))。 --シャーシは重さにかかわるパーツで軽いほど加速力が上がる。 ---本作はシャーシを軽くすることで負うデメリットがほとんど無い上に、加速力の上がり幅も広いので、強力なパーツとなっている。 --ステアリングは曲がりやすさに影響する。性能を上げれば急カーブを曲がりやすくなるが、曲がりすぎてスピンし失速してしまう危険性も高くなる。 --ミッションは最高速度に影響する。AT(オートマチック)とMT(マニュアル)の2種類がある。 ---同じ名称・変速段数でも、しっかりギアチェンジすればATよりMTのほうが加速が良くなるが、その分運転難易度は高くなる。 --ウィングは外観も大きく変わるだけでなく、車が跳ねにくくなり、グリップ力もわずかながら高まる。 ---本作は異様に跳ねやすいコースが存在するため、重要度は他作品に比べても高め。 --クラクションはクラクションの音を変える事ができるパーツ。性能には影響しない。 --メーターは速度の表示の仕方が変わるパーツ。こちらも性能には影響しない。 --それぞれの性能は相互に関係があり、たとえばいくら高性能なエンジンを載せてもタイヤグリップが弱いままではホイルスピンを起こして加速しないばかりか、旋回時にもタイヤが滑りやすくなり操作性もシビアになる。バランス良く強化していくことが必要。 -ボディはボディショップで売られており、車の見た目を大きく変える事ができる。どのような形のボディでも重量や空気抵抗などの要素はなく性能には影響しない。 -買ったボディはペイントショップで色を変える事ができる。 --全部で3種類のペイントパターンがあり、塗り分け方がそれぞれ異なる。 --ツートンカラーになるパターン2・3は、それぞれで違う色を指定できる。色は固定の16色となる。 **コース #region(多彩なコースの数々) -初級サーキット --ほぼ正方形の基本的な右回りサーキットコース。 --スタート直後の混雑する1コーナーと、3・4コーナーの間のシケイン以外は特に難しいところはない。 --ホームストレート直前にピットレーン入口があり、それを利用してショートカットが可能。 --観客席・看板や空に浮かぶ気球など、背景がきれいに書き込まれているのも特徴。後にチョロQPSシリーズの定番となる「肉のいちの」の看板も既にある。 -高原ショート・ロング --高原地帯の湖の外周を回るオフロード路面コース。 --全体的に小ぶりなコースで、路幅が狭く角度のきついコーナーが多いため追い越すのがやや難しい。 --高原ロングはショートの途中で分岐し、全長が長くなる。 -トンネルショート・ロング --高速道路のようなトンネル内を走るコース。 --トンネル内のため路幅が狭く、長い直線と狭いコーナーが組み合わされておりブレーキングのタイミングが重要。 --一つだけすり抜けることができる進入禁止看板があり、ショートカットが可能。ただし中はオフロード路面。 --トンネルロングは3コーナーで分岐し、海底のトンネルを抜けて小さな起伏があり曲がりにくいコーナーを経て合流する。 ---なお、ショートカットはトンネルショート側の道にあるので利用できない。 --ちなみにホームストレート左側に反対車線があるが、この反対車線はプレイヤーもライバルカーも走れない。しかし1台だけ謎の車が走行している。 -森と泉のコース --名前の通り森と泉の中を駆け抜けるコース。 --基本的には緩いコーナーが中心だが、滝を飛び降りる場面や終盤の狭いシケインなど所々に難所が待ち構える。 --滝を飛び降りる際には右側の木で隠れているところにショートカットポイントがある。 --ちなみに、滝を抜けた後左側に道がありその先には謎の剣が刺さっているが、これは本作の開発元であるタムソフトが同じく開発している「闘神伝」シリーズに登場するキャラが使う剣がモチーフだと思われる。本作の後の「チョロQ2」「チョロQ3」でも、「闘神伝」シリーズの武器が一部のコース内に隠されている。 -上級サーキット --難しいカーブが追加されたサーキットコース。初級サーキットとは異なるロケーションであり、こちらは左回り。 --中盤のヘアピンや長い直線の途中にあるシケインなど、よりサーキットコースらしい構成になっている。 --こちらもホームストレート直前にピットレーン入口があり、ショートカットが可能。 -ビッグドーム --ドームスタジアム内を走るオフロードコース。 --全体的に路面に小さな起伏があり、車体が宙に浮きハンドルを取られやすい。中盤のコース内側を回るエリアは急カーブの繰り返しであり、一度のミスが致命傷となる。 --このコースのみスターティンググリッドが縦2列ではなく横1列に並んでのスタートになる((ポールポジションが最も内枠、下位ほど外枠からのスタートとなる。))。 -アップダウン峠 --その名の通り上り下りの多い峠道で、先が見えにくく衝突しやすいオンロードコース。 --全長が非常に長いためこのコースのみ2周でゴール。ちなみにスタート地点がコースと分離しているためゴールは終盤のトンネル内になる。 --途中の2連ヘアピンカーブは外側が崖になっており、曲がり切れないと転落し大幅なタイムロスを強いられる。 ---方法次第ではこの崖を下側から駆け上がるという強引なショートカットも可能である。 --カーブにバンクがあるせいで非常に跳ねやすくなっているのも特徴で、とあるパーツを付けているか否かで難易度が大きく変わる。 -冬山ショート・ロング --高原ショート・ロングコースの雪道バージョン。 --コースレイアウト自体は同様だが、路面が雪で埋まっているためスタッドレスタイヤが必要。 ---しかし、本作はオフロードタイヤのスタッドレス性能が高いため、セッティング次第ではオフロードタイヤを履いても十分1位を狙うことが可能((当然スタッドレスを履いた方が性能は高いため、余裕をもって優勝を狙う場合やタイムアタックを考慮する場合はスタッドレスを履くメリットがある。))。 -スペシャルサーキット --ワールドグランプリを全勝優勝すると出現するオンロードコース。モデルは筑波サーキット。 --高速コーナーとヘアピンカーブの複合コースであり、いかにスピードを出せる区間で距離を稼げるかが重要。そしてライバルカーが通常より非常に早いため1位を取るのは困難という高難度のコース。 --プレイヤーがわざとスロー走行するなどしてレース進行を遅くしていると、バグでライバルカーが壁に衝突し続ける現象が発生することがある。 --ちなみにこのコースではスプリントレースであってもせいそうしゃに代わりワールドグランプリ(冬)のトップランカー・ブラックマリアが出走するため、非常に手強い相手となる。 -ゼロヨンストリート --フリーランでのみ走行可能なコース。ライバル車は登場しない。 --名前の通りゼロヨンを行い、直線400mのタイムを競う。 --なお、一応ハンドルを切って後方に戻ることも可能。但しデモムービーとは異なり、コントロールラインの奥側は走る事ができない。 --デモムービー((タイトル画面でスタートボタンを押さずに待機していると流れるムービー。))で、「とあるライバルカー」が走っているコースがここである。 --ゴール付近には「TamDonald's」という、[[某大手ハンバーガーチェーン>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89]]のパロディが存在する。 #endregion **評価点 -パーツを買ってチョロQを強化していく流れはRPGのような楽しさがある。 --レースを何回も行い、より高性能なパーツを買い、新たなコースを攻略する流れは『[[ドラゴンクエスト]]』を彷彿させる。 --ただパーツを買って強化していくだけではなく、コースに応じてタイヤを変えていく、曲がりやすすぎるのでステアリングをあえて性能の低いものにする等の戦略性もある。 --ボディやウィングのような見た目を変えるパーツを変えれば、グラフィクスも反映される点も好評。 -レースゲームの要である操作性も良好なもの。 --アクセルオンやブレーキングでタイヤに負荷をかけている時は横滑りしやすくなるなどの現実的なクルマの挙動をベースに、ドリフトを実戦的に使って行けるなど最終的にはゲーム的な挙動に仕上げてある。 --減速率は低いがステア性能以上の旋回力は出せないグリップ走法と、制御が難しく減速率も高いがクイックなコーナリングが可能なドリフトを使い分けていくことになる。 ---この使い分けが走っていて気持ちよく、かつ戦略性の高い操作感を実現している。 -ボディの種類が20種類以上と当時としては豊富である。 --登場するボディのほとんどは実在する車を元ネタとしている。 --スポーツカーやレーシングカーだけでなく、SUVやファミリーカー、はたらく車のボディまで幅広いラインナップを揃えている。 --ペイントで好きな色に塗り替える事ができるので、自分だけのチョロQを作り出す事ができる。 -サーキットのようなコースから高原、トンネル、峠等、多彩なコースを運転できる。 -BGMの評価が高い。 --ノリの良い曲が多く、レースを盛り上げるのに一役買っている。 ---ちなみに&bold(){各コース及びエンディングのBGMはCD-DAで2曲目以降に収録されているので、実質サントラとしても使用可能。} //本作のみ、 //こういうゲームは多かった **問題点 -難易度が高い。 --ほとんどのコースは道幅が狭く、挙動に慣れないと壁にぶつかること必至。 ---続編以降はある程度解消され、シビアさが消えただけでなくライン取りの自由度や戦略性も高まった。 --敵も上位は中々に速く、少しのミスですぐに抜かされる。 --「グランプリをめざす」モードはワールドグランプリ開催までは、最低でも出てくるコースを1度は入賞する必要があり、苦手なコースを飛ばす事はできない。 --特に難しいコース ---森と泉のコースは一見シンプルなレイアウトだが、二箇所(特に後側)あるジャンプポイントの処理が非常に難しい。ライバルはスムーズに通過していくため、プレイヤーがそこでつまずくと後れを取られがち。 ---ビッグドームは道幅こそ広いものの、地面が凸凹してて跳ねやすいエリア、侵入してしまうとリカバリーが難しいコース外側のバンク、後述する著しいフレームレート落ち、等が合わさって高難易度と化している。 ---アップダウン峠はハンドル等を強化しないと曲がりきれないカーブ、コースから落ちてタイムロスするポイントの存在、高低差が激しく先が見えづらい等、難所が多い。 --本作はコースの難易度は高い反面、序盤から強力なパーツを買うことができるので、お金稼ぎさえしてしまえばパーツ性能に物を言わせたパワープレイという攻略法を取りやすい。そのためレースが苦手なプレイヤーに対する間口は比較的広い。 //-「とにかくあそぶ」モードの6種類のチョロQに、特定のコースでの一位入賞が異様に厳しいチョロQが存在する。 //--特に「アップダウン峠」+「ブラックドラゴン」の組み合わせで一位を取るのは至難の業であり、その難易度は「グランプリをめざす」の完全クリアを遥かに凌駕する。 //--この「とにかくあそぶ」のコースとチョロQの組み合わせによる難易度の上昇に関しては、本作時点ではやりこみ要素として許容できる範疇には収まっているのだが、次回作の『[[チョロQ2]]』では調整ミスを疑う程に一位入賞が厳しい組み合わせが存在する。 //とにかくあそぶモードは本作のメインのコンテンツではなく、全車での1位入賞も自己満足の範囲であるため、問題点としては弱いと思います。記述自体はより難易度の高いチョロQ2のほうに移転します -ワールドグランプリ(冬)になると、1周目のグランプリのラインナップで遊べなくなってしまう。 --この仕様は『[[チョロQ3]]』まで続いた。 -可変フレームレートなため、動きがヌルヌルしてなめらかなコースもあれば、ガタガタで走りにくいコースもある。 --同一コース内でも動きがヌルヌル⇔ガクガクといきなり変化するため、初めてコースを走行した際に混乱してしまうことも。 --特に「ビッグドーム」は最低で10fps近くまで落ちてしまう。ここまで落ちると目視でライン取りの確認といったことはかなり難しくなる。 -レース中、コースマップは画面中央にデカデカと表示されるため、走るコースによっては若干、邪魔になってしまう。 --幸い、レース中に表示のオンオフの切り替えは可能。こちらの仕様も『チョロQ3』まで続いた。 -一部の重要なパラメータがカスタム画面の性能グラフに表示されない。 --スノーグリップの表示が存在しない為、スタッドレス系タイヤのスノーグリップの性能が比較しづらい。((本作にはスノー以外にも「芝生」「ウェット」に対するグリップも存在するが、こちらは該当の路面がほとんど存在しないため、まず気にする必要はない)) --ウィングを装着してもグラフ上では何の変化もないため、ウィングを「ただ見た目だけ変えるパーツ」と勘違いしてしまうプレイヤーが続出してしまった。~ 本来は車体が浮きにくくなる効果(とグリップ力が僅かに上がる効果)が得られるため、アップダウン峠のような跳ねやすいコースでは特に重要なパーツである。 --これらの仕様も『チョロQ3』まで続いた。 -パーツの値段が高い --レースで入手できる賞金は最大でもワールドグランプリ(冬)の1位1500Gに対して、最高のタイヤが15000G、エンジン+4が8000Gと終盤のパーツはそれなりに高額。 --お金を稼ぐ方法はレースしか無いのでレースを何回も行って賞金を地道に稼ぐしかない。 ---これは次回作以降、「カジノ」や「タカラくじ」などギャンブルによる資金稼ぎが可能になったことで緩和された。 ---又、「Ver.1.02」で追加された、値段が1000Gの2種類のボディを「無印版」で売却すると非常に多くの資金を入手することが出来るので、この方法で資金を集めるのも一つの手。但しある程度ゲームを進行させないと追加ボディは登場しない。 --ゲームに慣れてないプレイヤーにとっては、最序盤の資金繰りが特に厳しい。 ---初期装備だと比較的難易度が低い初級サーキットを3位で終えるのが精いっぱいということも多く、その場合賞金はたったの50Gしか貰えない。最序盤でも300G前後はないと車を効果的に強化できない上に、溜めたにしてもタイム短縮に繋がらないパーツ((よくあるミスの1つがエンジンより先に高性能なミッションを買ってしまう事。ミッションに対してエンジンが弱いと加速が落ち、初期のミッションよりむしろ遅くなってしまう。他にもオンロード向けのタイヤも序盤はグリップが過剰になりがち))を買ってしまえばまた稼ぎ直しになってしまうので、同じコースをひたすら周回させられる辛い時間から中々抜け出せない状態に陥ることも。 ---『[[チョロQ2]]』は最初のコースの難易度が下がり、1位なら300G、3位でも100G貰えるようになったため、最序盤の資金難は改善された。 -ゲーム開始時に選ぶことになる6種類のボディの内、選択しなかった5種類のボディはそのデータでは使用することができない。又、その際に選択したボディも売却してしまうとそのデータでは再入手ができない。 --スカイラインGT-R、ランボルギーニ・ディアブロ等がモデルの、人気がありそうなボディがひしめいているので余計に惜しい。 --続編以降はどのボディもショップで買えるようになった。 -バック(後進)ギア((ATまたはMTの「R」(リバース)レンジ。))がない。そのためコースによってはミスした時のリカバリーが絶望的になることも。 --これは『[[チョロQ2]]』以降で追加された。 **総評 自車を強化でき、操作性が良く遊びやすさが好評のレースゲーム。 本作が好評だったことで続編の[[チョロQ2]]が発売、こちらも好評を得ている。それ以降も多くの続編・関連作が発売されることになった。 ---- **余談 ***せいそうしゃについて -「せいそうしゃ((本作の時点ではまだ名称不明。(自車のボディ名としては本作にもその名前が存在)「チョロQ2」において名称が判明する))」はスプリントレースに登場するゴミ収集車で、プレイヤーを除いて常に最下位スタートでほぼ最後尾を走っているチョロQである。 #region(だが、ある条件を満たすと…) スプリントレースでプレイヤーが10位以外からスタートすると、なぜかせいそうしゃの性能がプレイヤーの初期装備のものと同じになる。((これはライバルカーの性能がスタートポジションに依存していることが原因。10位ポジションがコースを問わずプレイヤーの初期装備と同じな理由は不明だが…))~ コースによって上位争いをする程早くなったり、逆にまともに1周することもできなくなったりする。~ この要素は後にも先にも本作だけである。 #endregion 本作以降、「基本的に最後尾にいる遅いチョロQ」としてせいそうしゃ、或いは同様のポジションのゴミ収集車が、多くのチョロQシリーズ作品に登場することとなる。 //-その後、2でも最下位からスプリントレースに登場。今回は晴れてワールドグランプリにも(最下位ポジションで)出場した。 //--しかしスーパーグランプリはトップ車の「ブルー・ペガサス」の出場により押し出される形で不出場。 //--ジャンプセクションのあるコース((2の「夏の山」、3の「チョロQキャッスル」など))では必ず落下し先に進めず、延々と上りなおす姿が見られる。 //--また、クラクションが後のせいそうしゃの代名詞ともなる「エリーゼのために」が本作から搭載された。 //---スピンなどで失速して追い抜かれるときにこの曲が流れる様は多くのプレイヤーに強い印象を残した。 //-3でも相変わらず最下位のまま。ワールドグランプリには出場したがそれ以上のグランプリは不出場。 //--だが、ゲーム中盤で走るコース「ミステリーハウス」では一転して上位を走る。 //---これは文字通り「ミステリー」な現象としての演出であろう。 //--また、プレイヤー車のボディをせいそうしゃにしてチョロQシティを走り特定の場所を通過すると、「ゴミ収集」イベントが発生する。 //-[[ワンダフォー!>チョロQワンダフォー!]]ではグリーンパーク内のゴミ収集をしており、あるアイテムを入手するために関わってくる。 //可能であれば分かる方、他の作品も追加してください。 //あくまでも「チョロQ(ver1.02)」の記事のため、本作以降のせいそうしゃの解説は過剰だと思われます。 ***パーツについて -パーツショップで売られている「クラクション3」は、プレイヤーが購入できるのは本作のみ。以降、『2』と『3』では何故かライバル車限定パーツとなった。 -また、「ふたりであそぶ」モードでは、「とにかくあそぶ」モードで登場するマシンのチューニングができるのだが、こちらのモードでカスタム画面に入ると、プリセットの6種類のチョロQの一部が「グランプリをめざす」モードでは登場しない専用パーツを装備している事が確認できる。((例えば「ホワイトイーグル」が装備する「ホワイトエンジン」等))。 ***取扱説明書について -無印版(「ver1.02」ではないほう)の取扱説明書の7ページ目には、ステータス画面の写真が載っているのだが、本編では採用されなかった「おもさ」というステータスが存在する。 -また、「5ATクロスタイプ」という名のミッション、「ノーマルホーン1」という名のクラクションといった本編に存在しないパーツを装着している。 -「スプリントレース」で3位以内で入賞すると、コースのアイコンの中央に大きくトロフィーのイラストが付くのだが、9ページ目の写真ではトロフィーの大きさと位置が製品版とは異なる。 --右上に小さく表示されており、これは無印版・ver1.02ともに掲載されていた。 ***その他 -本作のデモムービーの奇数回には、「あるライバル」が「ゼロヨンストリートコース」を走るシーンがエンジン音付きで流れるのだが、「グランプリをめざす」あるいは「とにかくあそぶ」モードで遊んだあとにもう一度このムービーを見ると、その時使っていたチョロQのエンジン音に変更されている。 -本作ではブレーキランプは点灯せず、以降の作品から点灯する様になっていく。 -「ビッグドーム」コースは「ふたりであそぶ」モードだと、屋根が解放されてドームというよりは''スタジアム''っぽくなっている。 -実は没データとして''『闘神伝2』のカオスステージ''が収録されている。 #region(クリックで詳細) &video(https://www.youtube.com/watch?v=SnQ8Tl2kDcg) --おそらくテスト用のマップ。勿論、通常のプレイでは絶対に出現させることはできない。 #endregion -どちらかというと子供向けの玩具という印象が強いチョロQだが、実は初期の玩具チョロQのラインナップには中々マニアックな車種がモデルのチョロQが販売されている。中でもマニアックさを極めていたものの1つが、1983年1月に発売されたシュビムワーゲンであろう。 --しかしこのシュビムワーゲンのチョロQ、2種類のカラーバリエーションが販売されただけですぐに絶版となってしまった。(当時のチョロQは基本的に1車種に5~6種類程のカラーバリエーションが用意されていた)当時の客層には何の車種がモデルなのかが分からなかったからでは、との噂もある。 --生産数が少なかった為、現在では非常にプレミアが付いている。 --又、別のチョロQのカラーバリエーションに、シュビムワーゲンに使われる予定だったであろうベージュとグレーのカラーが存在している。 ---ゲームチョロQ作品でも、本作品以降の作品にはマニアックなボディが登場する様になる。上述のシュビムワーゲンもその中の一つ。 -海外では『''Penny Racers''』の名で販売されていた。

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