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忍者プリンセス」(2023/09/19 (火) 11:39:57) の最新版変更点

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//「[[修正依頼]]」が出ています。問題点を追記できる方はご協力をお願いします。 //---- *忍者プリンセス 【にんじゃぷりんせす】 |ジャンル|アクションシューティング|&amazon(B00EEZCQJA)| |対応機種|アーケード(SYSTEM I)|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1985年|~| |判定|なし|~| |ポイント|お姫様忍者が城奪還に挑む&br()セガ初のギャルゲー疑惑?&br()ゲームとしては高難易度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 セガ・エンタープライゼス(現:セガ((権利者としてはセガだが、企業としてはセガサミーホールディングス。)))が1985年にリリースした縦スクロールアクションシューティング。~ 悪の親玉、玉露左衛門にのっとられた寒天城を奪還する為、城のお姫様であり実は忍者でもある、くるみ姫が活躍するというストーリー設定。某ピーチ姫や魔界村プリンセスなどを筆頭とする「姫様=さらわれる役」というお約束に当てはまらない、当時としては数少ない作品である…と思う。 1~2人交互プレイ可能、全16ステージ構成、ループ制。 **主なルール -忍者となったくるみ姫を操作し、前方の奥に待ち構えるボスを倒せばステージクリアという流れ。メインは任意スクロールだが、ステージによっては強制スクロールの場合もある。 --他のゲームに例えるならば『[[フロントライン>フロントライン (AC)]]』や『[[怒]]』などと近いゲーム性といったところか。 -使用コントローラーはレバー+3ボタン。レバーにて姫の操作、ボタンはそれぞれ前方手裏剣攻撃、任意方向手裏剣攻撃、隠れ蓑の術に使用する。 --前方手裏剣攻撃は姫の向きに関係なく必ず前方に手裏剣を放ち、任意方向はレバーとの組み合わせで姫の向きを調整し、その方向に手裏剣を放つ。手裏剣は敵や壁に当たらなければ画面端まで届く、直進型の飛び道具となっている。 --隠れ蓑の術は一定時間無敵になれる効果のある回避行動。使用回数は無制限だが、無敵時間は短く、術使用中は一切の手裏剣攻撃を放つ事ができなくなるというデメリットがある。先のステージではこれを駆使しないとまともなクリアは望めない程の存在なので、使いどころをマスターする必要がある。 -アイテムの巻物を取ると手裏剣がパワーアップする。パワーアップ状態では当たり判定が増し、一部の敵貫通と敵弾をかき消す能力が付く。パワーアップ効果はミスするか、取得したステージをクリアするまで有効。 -ときおり登場する得点アイテム取得するとボーナスが得られる。また、とある場所を姫が通過すると地蔵やカカシが現れ、隠しボーナスが得られる場合がある。 -各ステージをクリアすると「そのステージで倒した敵の数」を「そのステージで撃った手裏剣の数」で割った、所謂「命中率」によってボーナス点が加算される。最大は100%の50000点。((但し、パワーアップにより貫通性能が付加された状態の場合、1発で複数の敵が倒せるので「ステージクリア時点での命中率を101%以上にすること」も可能だが、加算されるボーナスは100%の扱いになる)) -戻り復活の残機制ですべてなくなるとゲームオーバー。ミス条件は「姫が敵やその攻撃に触れる」「罠や落とし穴にはまる」「各ステージに表示された制限時間ゲージが0になる」のいずれか。 **評価点 -「お姫様が忍者」という設定が前衛的。しかも和風テイストの世界観なのにゲームタイトルが「忍者''プリンセス''」という、微妙に洋が混ざっている題材。 --ゲームを開始するとお姫様服のくるみ姫が忍者服に着替える(?)シーンがあるのだが、この絵柄が妙に可愛い。このシーンにときめいたプレイヤーは結構多かったはずである。しかもミニスカ忍者服なので、''ぱんつ丸見え''。 --当時のセガゲーといえば、SF系、ファンタジー系、レース系といった路線のゲームがメインであったのだが、主人公が女の子というゲームは前代未聞だったらしくセガファンからは「''セガ初のギャルゲー''」として認知されている模様。その斬新すぎる発想の多さに、セガは未来に住んでいるとよくいわれているが、''実は萌えの最先端をも先取りしていた''…多分。 -敵の種類は多くないが、岩が降ってくるステージ・谷を越えるステージ・城の外壁をよじ登るステージと多種多様なステージバリエーションを持っており、マンネリ化を感じさせないその内容は大いに評価できるのではないだろうか。 --本作は一部のステージが強制スクロールで進行していくが、うち岩が降ってくるステージはこの手のアクションシューティングにしては珍しく「斜め方向への強制スクロール」という珍しい物になっていて、実にセガらしい斜め上の発想のステージと言えるだろう。 --また、1ステージは短めであり、間延びを感じさせないテンポの良さも評価対象に値するだろう。 -グラフィックやBGMに関してもなかなかのクオリティで、ゲームを盛り上げるのに一役買っている模様。 **問題点 -難易度の高さ --ゲームとしては全体的に敵の攻撃が激しい上に、いやらしい攻撃や罠も多く、見た目の可愛らしさとは裏腹に当時のゲームの中でも難易度の高い部類に属していた模様。この辺は硬派的な意味でセガらしい作りである。 -スコア関連について --今作はクリア目的なら適当に手裏剣を撃ちまくっていれば十分にクリア出来るが、スコア目的になると話が別になる。 --というのも、今作はステージクリア時に手裏剣の命中率によってボーナス点が加算されるシステムになっていて、このためハイスコアを目指す場合は常に高い命中率を目指さなければならない。当然、攻撃を外してしまうと命中率も下がってしまうので、場合によっては捨てゲーも覚悟する必要がある。 --このため、今作はスコア争いになると手裏剣撃ちまくりゲーから一転して凄まじいまでの精度ゲーへと変貌を遂げてしまう。 --現在こそ音楽ゲームやガンシューティングなどスコア関連で精度を求められるタイプのゲームは多いが、それらより前にリリースされた本作は、まさにセガゲーお得意の「時代を先取った内容」と言えるだろう。 **総評 和と萌えとコミカルが入り組んだその外見に目を奪われがちだが、ゲームそのものは極めて真面目に製作されており、普通に遊べる一作である。難易度の高さで骨が折れるゲームでもあるが、格別に嫌気が差すようなものでもなく、頑張れば1コインクリアは可能なバランスとなっている。~ その(当時としては)ぶっとんだ設定からして、ある意味セガだけの為に生まれてきたような存在というのはいい過ぎ、かもしれない。 **家庭用移植 家庭用移植版オリジナル要素として「巻物を5つ集めないとエンディングに辿り着けない」という新ルールが導入されている。 -SG-1000版(1986年発売) --ハードのスペック上の問題でザコ敵が単色スプライトになり画面切り替え方式に変更されているが、オリジナルの雰囲気を尊重した良移植となっている。 -MSX版(1986年発売、ポニーキャニオン) --SG-1000版の移植。MSXとSG-1000とはハード構成が非常に似通っているため、ほぼそのままの移植となっている。 -マークIII版(1986年11月8日発売) --ゲームタイトルは『忍者』と変更されている。移植度の面ではSG-1000版以上と評されているものの、''主人公が男の忍者に差し替えられ''、原作よりも華が大幅に落ちたとして不評を買ってしまった。ゲームそのものの出来はむしろ当たりの部類なのだが…。 -オムニバスソフト --SEGA AGES メモリアルセレクションVOL.2(セガサターン、1997年11月27日発売) ---レトロアーケードゲーム集6作の一つとして収録されている。当然ながら移植度は限りなくアーケードに近い内容となっている。 ---ちなみにPS2のSEGA AGESシリーズでは、本作の収録のソフトは存在しない。 --アストロシティミニ(PinPゲーム、2020年12月17日発売) ---アーケード版の完全移植。 ----
//「[[修正依頼]]」が出ています。問題点を追記できる方はご協力をお願いします。 //---- *忍者プリンセス 【にんじゃぷりんせす】 |ジャンル|アクションシューティング|&amazon(B00EEZCQJA)| |対応機種|アーケード(SYSTEM I)|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1985年|~| |判定|なし|~| |ポイント|お姫様忍者が城奪還に挑む&br()セガ初のギャルゲー疑惑?&br()ゲームとしては高難易度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 セガ・エンタープライゼス(現:セガ((権利者としてはセガだが、企業としてはセガサミーホールディングス。)))が1985年にリリースした縦スクロールアクションシューティング。~ 悪の親玉、玉露左衛門にのっとられた寒天城を奪還する為、城のお姫様であり実は忍者でもある、くるみ姫が活躍するというストーリー設定。某ピーチ姫や魔界村プリンセスなどを筆頭とする「姫様=さらわれる役」というお約束に当てはまらない、当時としては数少ない作品である…と思う。 1~2人交互プレイ可能、全16ステージ構成、ループ制。 **主なルール -忍者となったくるみ姫を操作し、前方の奥に待ち構えるボスを倒せばステージクリアという流れ。メインは任意スクロールだが、ステージによっては強制スクロールの場合もある。 --他のゲームに例えるならば『[[フロントライン>フロントライン (AC)]]』や『[[怒]]』などと近いゲーム性といったところか。 -使用コントローラーはレバー+3ボタン。レバーにて姫の操作、ボタンはそれぞれ前方手裏剣攻撃、任意方向手裏剣攻撃、隠れ蓑の術に使用する。 --前方手裏剣攻撃は姫の向きに関係なく必ず前方に手裏剣を放ち、任意方向はレバーとの組み合わせで姫の向きを調整し、その方向に手裏剣を放つ。手裏剣は敵や壁に当たらなければ画面端まで届く、直進型の飛び道具となっている。 --隠れ蓑の術は一定時間無敵になれる効果のある回避行動。使用回数は無制限だが、無敵時間は短く、術使用中は一切の手裏剣攻撃を放つ事ができなくなるというデメリットがある。先のステージではこれを駆使しないとまともなクリアは望めない程の存在なので、使いどころをマスターする必要がある。 -アイテムの巻物を取ると手裏剣がパワーアップする。パワーアップ状態では当たり判定が増し、一部の敵貫通と敵弾をかき消す能力が付く。パワーアップ効果はミスするか、取得したステージをクリアするまで有効。 -ときおり登場する得点アイテム取得するとボーナスが得られる。また、とある場所を姫が通過すると地蔵やカカシが現れ、隠しボーナスが得られる場合がある。 -各ステージをクリアすると「そのステージで倒した敵の数」を「そのステージで撃った手裏剣の数」で割った、所謂「命中率」によってボーナス点が加算される。最大は100%の50000点。((但し、パワーアップにより貫通性能が付加された状態の場合、1発で複数の敵が倒せるので「ステージクリア時点での命中率を101%以上にすること」も可能だが、加算されるボーナスは100%の扱いになる)) -戻り復活の残機制ですべてなくなるとゲームオーバー。ミス条件は「姫が敵やその攻撃に触れる」「罠や落とし穴にはまる」「各ステージに表示された制限時間ゲージが0になる」のいずれか。 **評価点 -「お姫様が忍者」という設定が前衛的。しかも和風テイストの世界観なのにゲームタイトルが「忍者''プリンセス''」という、微妙に洋が混ざっている題材。 --ゲームを開始するとお姫様服のくるみ姫が忍者服に着替える(?)シーンがあるのだが、この絵柄が妙に可愛い。このシーンにときめいたプレイヤーは結構多かったはずである。しかもミニスカ忍者服なので、''ぱんつ丸見え''。 --当時のセガゲーといえば、SF系、ファンタジー系、レース系といった路線のゲームがメインであったのだが、主人公が女の子というゲームは前代未聞だったらしくセガファンからは「''セガ初のギャルゲー''」として認知されている模様。その斬新すぎる発想の多さに、セガは未来に住んでいるとよくいわれているが、''実は萌えの最先端をも先取りしていた''…多分。 -敵の種類は多くないが、岩が降ってくるステージ・谷を越えるステージ・城の外壁をよじ登るステージと多種多様なステージバリエーションを持っており、マンネリ化を感じさせないその内容は大いに評価できるのではないだろうか。 --本作は一部のステージが強制スクロールで進行していくが、うち岩が降ってくるステージはこの手のアクションシューティングにしては珍しく「斜め方向への強制スクロール」という珍しい物になっていて、実にセガらしい斜め上の発想のステージと言えるだろう。 --また、1ステージは短めであり、間延びを感じさせないテンポの良さも評価対象に値するだろう。 -グラフィックやBGMに関してもなかなかのクオリティで、ゲームを盛り上げるのに一役買っている模様。 **問題点 -難易度の高さ --ゲームとしては全体的に敵の攻撃が激しい上に、いやらしい攻撃や罠も多く、見た目の可愛らしさとは裏腹に当時のゲームの中でも難易度の高い部類に属していた模様。この辺は硬派的な意味でセガらしい作りである。 -スコア関連について --今作はクリア目的なら適当に手裏剣を撃ちまくっていれば十分にクリア出来るが、スコア目的になると話が別になる。 --というのも、今作はステージクリア時に手裏剣の命中率によってボーナス点が加算されるシステムになっていて、このためハイスコアを目指す場合は常に高い命中率を目指さなければならない。当然、攻撃を外してしまうと命中率も下がってしまうので、場合によっては捨てゲーも覚悟する必要がある。 --このため、今作はスコア争いになると手裏剣撃ちまくりゲーから一転して凄まじいまでの精度ゲーへと変貌を遂げてしまう。 --現在こそ音楽ゲームやガンシューティングなどスコア関連で精度を求められるタイプのゲームは多いが、それらより前にリリースされた本作は、まさにセガゲーお得意の「時代を先取った内容」と言えるだろう。 **総評 和と萌えとコミカルが入り組んだその外見に目を奪われがちだが、ゲームそのものは極めて真面目に製作されており、普通に遊べる一作である。難易度の高さで骨が折れるゲームでもあるが、格別に嫌気が差すようなものでもなく、頑張れば1コインクリアは可能なバランスとなっている。~ その(当時としては)ぶっとんだ設定からして、ある意味セガだけの為に生まれてきたような存在というのはいい過ぎ、かもしれない。 **家庭用移植 家庭用移植版オリジナル要素として「巻物を5つ集めないとエンディングに辿り着けない」という新ルールが導入されている。 -SG-1000版(1986年発売) --ハードのスペック上の問題でザコ敵が単色スプライトになり画面切り替え方式に変更されているが、オリジナルの雰囲気を尊重した良移植となっている。 -MSX版(1986年発売、ポニーキャニオン) --SG-1000版の移植。MSXとSG-1000とはハード構成が非常に似通っているため、ほぼそのままの移植となっている。 -マークIII版(1986年11月8日発売) --ゲームタイトルは『忍者』と変更されている。移植度の面ではSG-1000版以上と評されているものの、''主人公が男の忍者「風丸」に差し替えられ''、原作よりも華が大幅に落ちたとして不評を買ってしまった。 --ゲーム内容自体はSG版では再現できなかった岩場・川・大通りのステージが再現され((ただし、村と神社のステージは削除。))、SG版で導入された巻物収集要素も踏襲されており、アーケードとSG版のハイブリッド構成ともいえるゲームになっており完成度は非常に高い。 ---なお、舞台となる城は忍者プリンセスとは当然違うものの、反逆者の名前はこちらも玉露左衛門だったりする。 -オムニバスソフト --SEGA AGES メモリアルセレクションVOL.2(セガサターン、1997年11月27日発売) ---レトロアーケードゲーム集6作の一つとして収録されている。当然ながら移植度は限りなくアーケードに近い内容となっている。 ---ちなみにPS2のSEGA AGESシリーズでは、本作の収録のソフトは存在しない。 --アストロシティミニ(PinPゲーム、2020年12月17日発売) ---アーケード版の完全移植。 ----

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