スタイルブック ~シナモロール~
【すたいるぶっく しなもろーる】
ジャンル
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電子手帳
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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128MbitDSカード
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発売元
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バンダイ
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開発元
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ゲームスタジオ
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発売日
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2006年3月23日
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定価
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6,076円
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プレイ人数
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1~16人(実質1人)
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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備考
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本体収納ポーチ同梱
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判定
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クソゲー
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ポイント
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機能はわずか4個
現実の手帳を使う方が圧倒的に効率が良い
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サンリオキャラクターゲームリンク
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概要
サンリオの人気コンテンツ「シナモロール」のキャラを使用した電子手帳ソフト。ゲーム性はない。
『スタイルブック ~ジュニアシティ~』『スタイルブック ~ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!~』が同時発売されており、公式では『スタイルブックシリーズ』として一まとめにされている。
これらもキャラクターなどが異なるだけで内容は同じである。異なるタイトル間の通信にも対応している。
内容
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ゲームを始めると下画面右下に「ともだちサーチ」「メニュー」の2つの項目が、左上に操作説明用の「?」が、中央に日付けが表示される。上画面には月ごとのシナモンたちの1枚絵が表示される。
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ただし、プロフィールで「サインロック」を設定していると、サインを書かないとゲームが開けなくなる。
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「ともだちサーチ」はフレンドになれるプレイヤーを探す機能…ではなく、後述の「にっき」を公開している人を探す機能。名称が直感的でない。
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メニューの中は「フレンドリスト」「にっき」「ショップ」「スケジュール」「つうしん」「ツール」が回転しながら出る。
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「フレンドリスト」はフレンド一覧を見る機能…ではなく、自分やフレンドのプロフィールを編集する機能。やはり名称が直感的ではない。
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「にっき」はその名の通り日記を書く機能。ところが操作性は…(後述)
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「ショップ」はにっきで使うシールを買う機能。
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「スケジュール」はこれから先のスケジュールを立てる機能。
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「つうしん」はにっきの公開、プロフィール交換、ともだちサーチができる。
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「ツール」はその他の機能をまとめたもの。「おこづかいちょう」「アラーム」「メモリーチェック」がある。
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スケジュールやにっきを使うと「スマイルポイント」が貯まる。このポイントはにっきで追加機能を購入したり、キャラクターにあげるスイーツを買ったりするのに使う。
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キャラクターにスイーツをあげると書いた日記にキャラクターからコメントが付くようになる。
問題点
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価格に全く見合わない薄い内容
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本ソフトはポーチとのセットで発売されているが、DSのポーチは高いものでも2,000円程度。よってソフト自体は4,000円強であるが、その内容は金額にあまりにもそぐわないものである。
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実質使える内容は「小遣い帳」「日記」「友達帳」「アラーム」のみで、他はそれを管理するための機能である。いくらなんでも薄すぎる。後述のように多くの機能は使い物にならないUIのため、もはや「ゲー無」の域に達している。
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他の生活用ソフトにあるような時間割表や電卓、メモ帳といった機能はない。GBの『ナノノート』にすら劣っている。
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使いにくすぎる日記
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文字を打つには「ひらがな入力ボタン」→「行ボタン」(あ行、か行といった具合)→「文字ボタン」と3回入力しなければいけない。それを一文字ずつである。果てしない時間がかかるのは言うまでもない。
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一応手書きでも入力できるのだが、これも「文字を書く」→「認識ボタンを押す」→「認識された文字を選ぶ」というステップを踏まなければならない。認識精度も悪く、アルファベットはどんなに頑張っても入らないことがある。
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また、日記にはシールを貼ることができるがこのシールはショップで買わなければならない。しかも使うごとに減るのでいちいち買い足す必要がある。
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尚このシールは貼る場所が3ヶ所からしか選べない上、ただのキャラクターイラストなのでシールはシナモロールのことを書かない限り内容とは絶対に合わない。
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当然のごとく漢字入力はできない。ところが「(^_^)_旦~~」「 ( ゚曲゚)」といった顔文字で使われている漢字は出力できる。
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「サインロック」の無能さ
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自分で決めたサインを描かないとソフトが起動できなくなるというものだが、相当単純な図形でもない限り一度設定したら最後二度と合うことは無いレベルで認識精度が悪い。
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救済措置として3回サインミスするとあらかじめ選んだ自分の顔グラを選ばせられ、正解すればソフトを開ける機能がある。ただし顔グラは24種類しかない上、何度ミスしてもOKなので最大24回試せば必ず中身にアクセスできてしまう。
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一応、起動する際に特定のボタンを押し続けることで、セーブデータの初期化と引き換えに強引にロックを解除することは可能である。
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その他の問題点
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アラームはその画面をずっと点けていないと解除されてしまう。当然その間他の機能は封印される。
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ボイスがほとんど収録されておらず、僅かに再生されるのはシナモンの声だけ。他は全て吹き出しで済まされる。
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「ともだち」と「フレンド」が別の意味で用いられており分かりにくい。「ともだち」は本ソフトを持っている他人、「フレンド」はフレンドリストにプロフィールを自分で書いた人のことである。
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交換したプロフィールの「好きなキャラクター」の欄は空白になってしまうため、ほとんど意味がない。これは『ジュニアシティ』『ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!』と連動するための仕様と思われる。
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プレイ人数は破格の16人までとなっているがこれは「フレンド」の数のことである。決して16人同時プレイができるわけではない。
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なお「スタイルブック」とは本来ファッション誌のことであり、こんな電子手帳もどきとは違う。
評価点
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月ごとの一枚絵はそれなりに描き込まれていてかわいい。
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いつでも操作説明が読めるので説明書をなくしても安心。
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前述のように非常に使いにくいサインロックであるが、一応個人情報を扱うソフトのためロックをかけるという発想は悪くなかった。
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ただし認識の特性上パスワード式の方が良かっただろう。
総評
電子手帳ソフトとしては明らかに成り立っていないレベルの出来である。続いて発売された『毎日ステキ!ハローキティのライフキット』が2,940円だったことを考えると価格設定から間違っていると言わざるを得ない。元々DS本体を持っていたとしても存在価値はほとんどないだろう。
シナモロールファンでもこれを買うべきではないように思われる。
最終更新:2024年02月22日 17:47