このページでは『Dungeon Defenders』及びその続編の『Dungeon Defenders II』を併せて記述しています。判定はどちらも"なし"です。



Dungeon Defenders

【だんじょん でぃふぇんだーず】

ジャンル TD + アクション
対応機種 Windows XP/7/8.1/10
開発元 Trendy Entertainment
発売元 Trendy Entertainment*1
発売日 2011年10月19日
定価 1,520 円*2
プレイ人数 1人
レーティング ESRB: E10(対象年齢10歳以上)
備考 Unreal engine3 使用
判定 なし
ポイント 日本語なし

概要

  • タワーディフェンスとアクション・シューティングを組み合わせたもの。
    • このジャンルについて
       PCにおいてはCoffee Stainが2011年初頭に『Unreal Tournament 3』用に製作したMod「Sanctum」を発表し、その後、Coffee Stainが2011年4月にModではない、単体で起動する『Sanctum』をリリース。
      • それから半年遅れでTPSタイプの本作と『Orcs Must Die!』が1週間差でリリースされている。
        『Orcs Must Die!』はシングルプレイのみだが、本作は当初から最大4名までのCO-OPプレイが可能となっており、それが売上本数の差につながった。
    • 本作の前身である『Dungeon Defenders』iOS版は2010年12月15日、Android版は2010年12月23日にリリースされている。
      • 本作はモバイル版『Dungeon Defenders』の移植版という位置付けである。
      • XBLA版も本作と同日発売となっており前日にはPS3版も発売されている。CS版とモバイル版はクロスプラットフォームのマッチングが可能となっている。なお、PC版とCS版はほぼ同じに見えるが細かいパラメータに異なる点がある。
    • Unreal engine3を使用している。
      • Unrealエンジンの製造元であるEpic Games副社長Mark Reinが先走って「PS3とPSPとのクロスプラットフォームのマッチングが可能」とコメントしたが、本作のPSP版は発売されなかった。
  • Trendy Entertainmentは2019年3月にChromatic Gamesに社名変更している。

ストーリー

ここEterniaでは、かつて伝説的な勇者たちが悪の勢力と戦い、それらをEternia Crystalへ封印しました。
平和が訪れ、暇になった勇者たちは経験のない弟子を置いて城を去りました。
ところが、弟子たちはうっかりとEternia Crystalの封印を解いてしまいました。

システム

  • キャラメイク
    バニラでは、Apprentice(魔法使い)、Squire(剣士)、Huntress、Monkの4種のヒーローを作成できる。
    • Apprentice(魔法使い)
      • 魔法の杖を使って魔法攻撃が可能。射程距離はタワーより少し長い程度で、あまり長くない。
    • Squire(剣士)
      • 剣による物理攻撃のみ。他のキャラよりHPが2倍以上多い。
      • 上半身は鎧を着ているが、下半身はパンイチ。なお、『II』でも下半身はパンイチ。
    • Huntress
      • 弓による間接攻撃を行う。何故か弾(矢)数の制約があり、リロードが必要である。
      • 子供の設定だが、他のキャラは子供っぽいC.V.なのに、Huntressだけオバさんぽい声で、ジャンプ時の掛け声などにゲンナリさせられる。
      • 自分が置いたトラップを遠隔起爆出来る(マウスのみ可。コントローラーでは無理)。
    • Monk
      • 棍棒による物理攻撃と気功っぽい間接攻撃を行う。間接攻撃は射程距離が長くリロードもないので、戦闘においてはオールマイティではある。
      • 子供の設定だが造形はオッサン臭い。
  • ゲーム中
    タワー(ディフェンス設備)を構築し、マップ内にあるクリスタルを守ってタワーと自キャラの攻撃によって規定数の敵を倒せばクリアとなる。
    • デフォルトはTPVだが、Rスティック押し込みでFPVや見下ろしに変更できる。
      • 見下ろしはマップによっては上の階層にさえぎられて自キャラを見失うことがある。
    • BuildフェイズとAttackフェイズに分かれている。
      • マップ内に宝箱があり、マナやアイテムが入っている。
      • Buildフェイズにマナを消費してタワーを建築し、準備が出来次第クリスタルにて[X]ボタンを押すとアタックフェイズとなる。
      • タワーには種類ごとにDefense Unitsポイントが設定されていて、建てたタワーのDefense Unitsポイントの累計が、マップごとに設定されている最大Defense Units値を越えられない。最大Defense Units値内でタワーを建設する必要がある。
      • マップ中に配置されているDefender's Forgeにて、Buildフェイズ中だけヒーローの切り替えとヒーローの装備の変更が可能である。
        キャラによって建設できるタワーの種類が異なるが、1つのキャラのタワーで守るにはタワーの種類のバランスが悪く、キャラを切り替える必要が出てくる。
        タワーの種類については 評価点で詳述する。
      • アタックフェイズでは敵が出現してクリスタルへ向かう。出現したすべての敵を倒すとwaveクリアとなり、再びbuildフェイズとなる。
        クリスタルが破壊されれば即座に失敗となるが、敵のドロップしたアイテムを拾って回る猶予は与えられる。
      • タワーにはHPがあり、敵に壊されることもある。マナを消費してタワーの修理が可能。
      • 敵を倒すと敵もマナやアイテムをドロップする。ドロップするマナの量は決まっているが、ドロップするアイテムは本当にランダムである。ただし、アイテムの価値はマップごとにおおよそ決まっており、バランスブレーカーな武器は手に入りにくい。
      • waveが終了すると、また宝箱が現れる。ただし、最終waveクリア後は出現しない。
    • 最終waveをクリア後、クリスタルの場所で[X]ボタンを押すとリザルト表示となる。

評価点

  • タワーの自由度が高い
    • キャラごとに建てられるタワーが異なる。
+ タワーの種類
  • Apprentice
    • Magic Blockade
      • 地上の敵の侵攻を止める。HPが尽きると当然壊れる。
    • Magic Missile Tower
      • 敵に弾速の速い間接魔法攻撃を行う
    • Fireball Tower
      • 弾速の遅い火炎属性の間接攻撃を行う
    • Lightning Tower
      • 雷撃攻撃を行う。敵に連鎖ヒットする。攻撃がヒットした敵は0.5秒程度スタンする。
      • 雷撃は電撃ではないとのことで、その理屈は理解し難いが電気耐性のある敵にも効果がある。
      • Defense Unitsは"7"で、Magic Missile Towerの"3"の倍以上する。
    • Deadly Striker Tower
      • 発射間隔はLv.0で11.2秒程度に1回だが、ダメージは780と高く、射程は5,000 Unreal単位と非常に遠い。
      • ロックオンした敵を壁や床を通り抜けて追跡して攻撃する。
  • Squire
    • Spike Blockade
      • 地上の敵の侵攻を止める。HPが尽きると当然壊れる。
      • 物理的に接触した敵は少量のダメージを受ける。
    • Bouncer Blockade
      • 回転するトゲ付きの円盤で地上の敵の侵攻を止め、たまに敵をふっとばす。HPはSpike Blockadeの約半分。間接攻撃をする敵には無力。
    • Harpoon Turret
      • Lv.0で3.8秒に1回、(もり)を撃つ。銛はすべての敵を貫通攻撃するが、敵に当たる度に与えるダメージは減衰し、おそらく12hitすると次からはダメージを与えない。
      • HPはBouncer Blockadeより多い。
    • Bowling Ball Turret
      • Lv.0で約2.3秒に1回、地上を転がる弾を発射する。弾は何か(敵or地形)に6回当たると消える。当たった敵をノックバックする。
    • Slice N Dice Blockade
      • 剣の付いた石版が回転して地上の敵の侵攻を止める。間接攻撃をする敵には無力。
      • HPはSpike Blockadeの約半分。Bouncer Blockadeとほぼ同じ。
  • Huntress
    • Proximity Mine Trap
      • 接近地雷。敵の検知から起爆までに少し間があるので、速い敵には逃げられる可能性も無いわけではない。
      • トラップの中心からの距離に応じて与えるダメージは減衰する。ダメージを与えられる範囲内にいれば飛行ユニットにもダメージが与えられる。
      • 爆破回数に制限があり、無強化で4回分しかなく、使い切るとトラップごとなくなる。使い切る前なら修理と同じコマンドでマナを消費して爆破回数を再充填できる。
    • Gas Trap
      • 大半の敵に咳き込ませるガスを噴出する。Lv.0でクールダウンタイムは15秒弱で7秒間ガスを噴出し続ける。
      • ダメージは全く与えない。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
    • Inferno Trap
      • 敵が近づくと炎を上げて燃える。Lv.0でクールダウンタイムは17秒弱で7秒間炎上し続ける。
        ただし、炎に強い敵には全くダメージを与えない。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
    • Darkness Trap
      • 敵が近づくと闇の力で敵の属性に対する耐性を恒久的に奪う。Lv.0でクールダウンタイムは17秒弱で7秒間作用し続ける。
      • ダメージは全く与えない。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
    • Ethereal Spike Trap
      • 敵が近づくと電撃攻撃を行う単体攻撃。上方には射程が無限で飛行ユニットにも反応して攻撃が当たる。
      • 威力は強大だがクールダウンタイムは異様に長く、wave中に1回しか動作しない場合もある。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
  • Monk
    • Ensnare Aura
      • 周囲のザコ敵の移動速度を低下させる。クールダウンタイムはなく、常時効果を及ぼす。ただし毒に耐性のある敵には効かない。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
    • Electric Aura
      • Lv.0で約1.5秒に1回電撃による範囲攻撃を行う。Lightning Towerのような連鎖はない。
      • 電気耐性のある敵には効かない。ので、電気耐性のある敵には反応せず空撃ちしない。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
    • Healing Aura
      • プレイヤーキャラのHPを回復するタワー。Lv.0で1回にHP20を回復し、クールダウンタイムは1秒となっている。
      • タワーには効果がない。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。
    • Strength Drain Aura
      • 範囲内の敵の攻撃力を下げる。クールダウンタイムはなく常時作用する。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
    • Enrage Aura
      • 範囲内の敵を同士討ちさせる。近くにヒーローが居ると無効となる。火に耐性のある敵とボスには効かない。それ以外の敵でも反乱する確率は最大で97%である。
      • 床置きで、敵はこれを攻撃しない。ただし、死ぬ時に爆発する敵の爆発に巻き込まれて劣化はする。
  • キャラごとにレベルがあり、レベルupに応じて得られるスキルポイントでタワーの性能も強化できる。
  • タワーを建てたキャラがマップ上にいる場合はそのタワーの攻撃力が+33%となる。
  • キャラを変更せずに攻略するキャラ縛りプレイも可能。
  • 消費型トラップ以外のタワーにHPが設定されており、タワー詳細説明内で「攻撃されない」とか書かれていないタワーは敵から攻撃を受けることがある。HPが尽きると破壊される。進攻を妨げているわけでもないのにわざわざ道を逸れてトラップを攻撃する敵がおり、自爆攻撃をしかけてくる敵もいる。
  • 自由に配置できる
    • 地形によってタワーを置けない場所も多くあるが、それでもタワー配置の自由度は空前絶後の高さである。手すりやほんのちょっとの出っ張りにもタワーが設置可能なマップがある。
    • ただし、2DのTDとは違って射線を気にする必要は出てくる。『Dungeon Warfare』のHarpoon Turretは驚異の命中率を誇るが、本作のHarpoon Turretは敵が通るのと同じ高さに配置する必要があり、設置場所が高いと(もり)が背の低い敵の頭上を通過するハメになる。
    • 普通のTDでは、敵の進路を完全に塞ぐような場所にタワーは置けない。
      競合の『Sanctum』は敵の進路を完全に塞ぐような場所にはシステム的にブロックを配置できない。『Orcs Must Die!』では敵の進路を完全に塞ぐようにバリケードを配置した場合、敵がバリケードをすり抜ける。これはプレイヤーのミスという扱いに見える。なお『Defense Grid』でも敵の進路を完全に塞ぐと、敵はすり抜けて移動する。
      ところが本作ではBlockade系タワーで完全に敵の進行を食い止めることが当然の攻略法とされている。
      バリケードで敵の進行を塞ぐのは珍しいが、『War for the Overworld』や『Dungeonsシリーズ』には"扉"があり、扉を使って敵の進行を食い止めるという戦法はある。
  • modが適用可能である
    • ただし、ランキング対戦にはいかなるmodも適用できない。
    • ローカルプレイ(ローカル対戦含む)ではmodは適用可能である。
    • 「経験値が楽に入手できるのですぐにレベル上げが出来るmap」や「ボクの考えた最強の武器」「最強の防具」などのバランス崩壊必死のmodがある。これらはハクスラ要素を全否定するものであり、ご利用は計画的に。

賛否両論点

  • ハクスラ要素により育成に対する作業感がある
    • 宝箱から出る、あるいは敵がドロップするヒーロー用の武器及び防具の装備品はステータスがランダムであり、より良い装備品を手に入れるために同じマップを繰り返しプレイすることになる。
      • もちろん、難易度の高いマップからはより良い装備が出現するので、クリア済みのマップを繰り返しプレイするよりは、解禁されている中で1番難易度の高いマップをEASYで1waveだけでもクリアするという方法のほうがより良い装備が拾えることもある。
      • 各装備はマナを消費してグレードアップが可能。マナは同じマップを周回して稼ぐことになる。
    • 少しづつ自キャラが強くなるのを楽しめるハクスラ要素が好きな人もいれば、同じマップを繰り返しプレイするのが楽しくない人もいる。

問題点

  • 序盤のレベル上げが大変
    • 各種タワーはPCのレベルに応じて解禁されるため、どのキャラも最序盤は建てられるタワーは1種しかなく、ほぼほぼPCの攻撃で敵を殲滅する必要がある。
    • ハクスラ要素の説明で述べた通り、1マップ目をクリアできずとも1waveでもクリアできれば装備は拾えるため、レベル上げが絶望的な難易度というわけでもない。

総評

競合の『Sanctum』『Orcs Must Die!』に比べるとグラフィック処理がイマイチで使用マシンの性能に関係なく動きがモッサリとしている。その2作はシューティングの腕もそれなりに必要となってくるが、本作の敵は動きが遅く、オートターゲット機能もあり狙いやすい。
最初のマップは敵の進入口が5つもあるという、いきなりの高難易度マップであり、何度もくじけながらそれを攻略する過程でキャラが育成されて強くなるのが実感できるという、見た目のファンタジーさとは裏腹なゴリゴリの育成ハクスラゲームである。
当初からCO-OPプレイを念頭に開発され、CO-OPするためにフレンドに本作をギフトで配るという消費行動を加速し、これによってインディースゲームとしては商業的に成功したとされるが累計販売は60万コピーでミリオンには届いていない。売上本数が"コピー"と揶揄されることから分かるようにギフトとして買われた割合が多いため、意外に知名度は低い。
タワーの設置の自由度がいかなるTDに比べても自由過ぎで、手すりやほんのちょっとの出っ張りにもタワーが設置可能なマップがある。

その後の展開

  • 2014年7月22日に本作のリメイク『Dungeon Defenders Eternity』が発売された。
    • 本作より高い1.980円だったが、原作のDLCがほとんど入っているため約3,000円お得という計算も成り立つ。
    • ローカルプレイモードは無かった(一方で、後のアップデートでオンラインでのシングルプレイが可能となった)。
    • 早々に販売終了となっており、サービスも終了している(おそらく2019年3月に)。
  • 2014年12月から後継作の『Dungeon Defenders II』のアーリーアクセスが開始された。
    • 2017年6月20日の正式リリース後も度重なる仕様変更によってプレイヤーを混乱させた。
      • 難易度調整がバランスが悪く、序盤と中盤の間にソロプレイのみでは越えられない壁がある。
    • F2Pでアイテム課金となり、かつPay to Winな要素は排除された。
    • 2019年のクリスマスイベント以降、クリスマスイベントが続いたままの状態で放置されていたが、2021年3月に急にアップデートが行われた。
  • 2020年5月29日にまたもや本作のリメイクの『Dungeon Defenders: Awakened』が発売された。
    • 『Awakened』はキックスターターで資金を募って製作された。その募集告知開始はChromatic Gamesへの社名変更の発表と同時であった。
    • 正式発売後にアーリーアクセス中の価格(4,100円)から3,090円へ値下げを行い、キックスターターの出資者や既存ユーザーから不興を買った。
    • 発売当初はバグまみれであった。

Dungeon Defenders II

【だんじょん でぃふぇんだーず つー】

ジャンル TD + アクション
対応機種 Windows XP/7/8.1/10
開発・発売元 Trendy Entertainment
発売日 2017年6月20日
定価 無料(アイテム課金あり)
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント 日本語なし

概要(II)

  • 『Dungeon Defenders』の続編である。
    • 2014年12月からSteamにてアーリーアクセスで販売が開始され、2017年6月に正式リリースとなっている。
    • オプション設定画面のデザインやBGMのメロディーなど、多くの原作の要素が継承されている。
    • ヒーローらは成長して大人になっている。
      • しかしSquireは相変わらず下半身はパンイチであり、子供だからズボンを履き忘れているのだと思われていたのが、ただの変質者であったことが判明した。

無印とのシステム変更点

  • F2Pとなっている
    • アイテム課金はある。課金については評価点にて詳述する。
  • ローカルプレイモードが無くなっている
    • 前作『Dungeon Defenders Eternity』の時点で既にローカルプレイモードはなくなっている。
  • プレイ中の変更点
    • Defender's Forgeがなくなった
      • 操作キャラの変更はアタックフェイズでもどこででも出来るようになっている。
      • キャラの装備の変更も、拾ったアイテムの売却も、アタックフェイズでもどこででも可能となっている。
  • キャラの変更点
    • Apprentice
      • 魔法の杖の射程距離がかなり伸びている。
    • Squire
      • 装備できる剣が片手持ちと両手持ちの2種類となり、片手持ちの剣を装備している場合はもう一方の手に盾を装備できるようになった。
    • Huntress
      • 弓のリロードが必要なくなった。
    • Monk
      • (特記なし)
  • また、建てられるタワーの種類が各キャラとも無印の5種類から4種類に減らされ、内容も大幅に入れ替わっているキャラも居る。
+ タワー詳細
  • Squire
    • Cannonball Tower
      • 普通に弾を撃つ物理単体攻撃。弾は転がらない。射程範囲内なら空中の敵も狙う。
    • Spike Blockade
      • 無印でも活躍したバリケード。
    • Ballista
      • 無印のHarpoon Turretから名前が変わっただけでなく、HPも減っているので無印Harpoon Turretのように盾代わりには使えない。
      • 火炎属性を付ける強化が可能。
    • Training Dummy
      • カカシ。敵の目に止まるところに置いて敵を誘導できる。
      • 攻撃されると回転して反撃する。無印のBouncer Blockadeのように敵を吹っ飛ばす機能はない。
  • Apprentice
    • Flameburst Tower
      • 火炎放射を行う。空中の敵は狙わない。
      • 攻撃を受けた敵がOiling状態であれば、 Ignite (炎上)状態にしてHPを減少させ続けることが出来る。
    • Arcane Barrier
      • バリケード。HPが-25%減るごとに周囲の敵に魔法属性の爆発ダメージを与える。
    • Frostbite Tower
      • 冷気で周囲の敵の移動を遅くする。攻撃力はない。炎上中の敵の炎上を消さない。
      • 強化により、たまに Freeze (凍結)状態にする事ができるようになる。
    • Earthshatter Tower
      • 地面を叩いて、地震波的な衝撃を与える単体攻撃。
      • 凍結状態の敵を破砕して大ダメージを与える。
      • Poison状態の敵を石化して一定時間行動不能とする。
      • 射程距離は長く、崖越しは無理だが、壁越しにも効果あり。
  • Huntress
    • Explosive Trap
      • 無印のProximity Mine Trapの代替だが、使用回数制限はなくなっている。
    • Geyser Trap
      • トラップの上を通った敵を水の噴射で攻撃する。攻撃を受けた敵は Drench (びしょぬれ)状態となる。
    • Poison Dart Tower
      • 毒付きの(dart)を撃って敵を攻撃する。攻撃を受けた敵はPoison状態になる。
      • Poison状態ではない敵を優先して狙う。
    • Blaze Balloon
      • 気球型のトラップ。気球の下を通る敵を落下して地面を短時間炎上させ、その上を通った敵にダメージを与える範囲攻撃。
      • 攻撃を受けた敵がOiling状態であれば、 Ignite (炎上)状態にしてスリップダメージを与え続けられる。
  • Monk
    • Flame Aura
      • 範囲内の敵に火炎攻撃を行う。
      • 攻撃を受けた敵がOiling状態であれば、 Ignite (炎上)状態にしてスリップダメージを与え続けられる。
    • Boost Aura
      • 周囲のタワーの攻撃力を上げる。
    • Sky Guard Tower
      • 空中の敵に魔法攻撃を行う。
    • Lightning Strikes Aura
      • 電撃攻撃を行う。 Drench (びしょぬれ)状態の敵には追加ダメージを与えて0.5秒ほどスタンさせる。
  • 詳述しないが、装備品のアップグレードが複雑化している。
  • サバイバルモード
    • 2023年8月9日のアップデートにより追加。
    • 最初のwaveの難易度はChaos Iレベルで、waveごとに急激に敵の強さが上昇する。
      • サバイバルモードにしか存在しない最上難度レベルである"GODレベル"も同時実装された。

評価点(II)

  • 装備品のドロップの基準が明確になった
    • 無印では最初のマップの難易度hardと2つ目のマップの難易度easyのドロップ品に差が感じられないなど、難易度の上がり具合とドロップ品が釣り合わない感じがあった。
    • 本作では難易度(カオスレベル)normalではnormalクラスの装備品しかドロップせず、カオスレベルhardではドロップ品にnormalクラスとhardクラスが混じるという事になった。
      さらに、normalクラスの最上品質の装備品はhardクラスの最低品質の装備品のステータスを上回ることは決してないとされている。
    • これにより、偶然に超高品質な装備品を拾うということもなければ、低品質なアイテムばかり出るということもなくなり、ドロップ品の品質は安定した。
  • 課金ガチャはない
    • 課金アイテムはすべて欲しい物がちゃんと買えるシステムであり、いわゆるガチャ(もしくはルートボックス)的なランダム要素はない。
    • ショップで販売されている武器、防具はNormalクラス止まりでHardクラスのものすら扱っていない。 (2023年8月9日のアップデート以降、装備品のショップは装備品の販売をしなくなり、装備品の性能のリロールのみを行うようになった。)
      課金ですぐ強くなるということはなく、Pay to Winとはなっていない。
      • 課金でゲーム内通貨を購入して装備品を強化できるが、ベースとなる装備品は結局、ドロップされたものを集めるしか無い。
      • ショップで売られている装備品も日替わりでステータス値はランダムであるが、課金によって品揃えを変えたりは出来ない。
        (2023年8月9日のアップデート以降、装備品のショップは装備品の販売をしなくなり、装備品の性能のリロールのみを行うようになった。)
        なお、無印ではショップの品揃えはマップのクリア毎に、クリアしたマップの難易度に応じて入れ替わっていた。
    • 無課金でプレイ可能といえば可能だが、保管できるアイテムの数を増やす課金を行っているプレイヤーは多いようだ。
  • アタックフェイズで出来ることが増えた
    • 操作キャラの変更はアタックフェイズでもどこでも出来るようになった。
    • キャラの装備の変更も、拾ったアイテムの売却も、アタックフェイズでもどこでも可能となっている。
    • このため、近接攻撃のキャラと間接攻撃のキャラのチェンジや、武器の持ち替えなど、アタックフェイズ中の戦術の幅が広がっている。
  • 属性の設定が活かされている
    • 無印では、ランダムに属性の耐性を持った敵が出現するぐらいの使われ方しかしていなかった。
    • 本作では属性と敵の状態によってボーナスダメージが付く。
      • Drench (びしょぬれ)状態の敵に電撃攻撃を行うと、追加ダメージを与えて0.5秒ほどスタンさせる。
      • Freeze (凍結)状態の敵にEarthshatter TowerなどでEarth属性攻撃を与えると、破砕して大ダメージを与える。
      • Oiling状態の敵に火炎属性の攻撃を行うと Ignite (炎上)状態になり、スリップダメージを与える。
        なお、ミニボスのDrakenlordはこのコンボ攻撃でないと進攻を止められない。
      • Poison状態の敵にEarthshatter TowerなどでEarth属性攻撃を与えると、石化して一定時間行動不能とさせることが出来る。
    • この事により、タワーの組み合わせを考えることが重要となり、戦術性が増した。
    • 一方で、敵を吹き飛ばすタワーがなくなり、溶岩や毒の池に敵を落とす戦法は取りづらくなっている。

問題点(II)

  • キャラの操作が無印と異なる
    • 見下ろし視点が廃止されている。
    • オートターゲット機能が無くなっており、プレイヤーがちゃんとエイムする必要がある。
  • 難易度デザインが明らかに問題がある
    • 最初のキャンペーンは、前作プレイ経験者からすると拍子抜けするような難易度でボス(Wyvern)を退治可能。ただし、無印未経験なら易しいとまではいかない難易度ではある。
      • なのだが、難易度(カオスレベル)hardに入るといきなり難易度が上昇。最初のマップの1waveもクリアできないこともある。
        というか、最初のマップはDefense Units値の制限がきつくてタワーの数を増やせないために防衛が難しく、むしろ2面目のマップのほうが実は簡単だったりする。なお、最初のマップのhardクリア前に2面目のマップのhardに挑戦可能である。
      • どちらにしても、最初のキャンペーンのnormalクリアから、いずれかのマップのhardクリアへの難易度のギャップがとんでもなく高く、ミニボスDrakenlord実装後はさらに絶望的なレベルギャップとなっている。
    • 一方で、前作は1面目から高難易度であったが、それは買い切りだから許されたという側面も有ったであろうが、本作では1面目のnormalは2回もプレイすればクリア可能な難易度となっている。
  • modが使えなくなっている
    • 開発者はmod機能はチートの温床と考えたようである。
    • ユーザー作成のmapが遊べないのは寂しい限りである。

総評(II)

全体的にポップな色使いとなり、キャラも可愛くなっていて、見た目はかなりキャッチーな出来栄えに変わった。
最初のキャンペーンの難易度も前作と比べると拍子抜けするぐらいの簡単さでボスを退治できる。
しかし、そこからは前作以上の急激な難易度上昇が待っている。キャンペーンの難易度がヌルかった分だけ、そのギャップは大きい。
ハクスラが本シリーズの売りであるため、課金による強力な装備品の購入はできない。無印同様に地道な周回が必要となっている。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月14日 11:16

*1 発売当初は、Reverb Triple XP

*2 2020年2月に それまでの1,480円から値上げ