デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編

【でもんずぶれいぞん まかいむら もんしょうへん】

ジャンル アクションRPG
対応機種 スーパーファミコン
発売元 カプコン
発売日 1994年10月21日
定価 9,800円
配信 バーチャルコンソール
3DS 2017年8月23日/800円
WiiU 2015年7月8日/800円
書換 ニンテンドウパワー
SFC 1997年12月1日/1,000円/F×4・B×0
判定 良作
ポイント スーファミ進出で色々パワーアップ
より「ダークさ」を増した作風
6つの姿を使いこなせ!
未だ語り草にされている鬼畜ボス
魔界村シリーズ
レッドアリーマー
レッドアリーマー 魔界村外伝 / II / 魔界村外伝 / デモンズブレイゾン


概要

ゲームボーイやファミコンで展開されていた『魔界村』のスピンオフ作品である『レッドアリーマー』シリーズの最新作。

今作はステージクリア型アクションに近かった前作までから一転して、ステージ内のアイテムの収集を目的とする、探索型アクションゲームへと変化。
作風はこれまでのシリーズから「ダークさ」に磨きをかけていて、リアル調なキャラが多く登場する様になっている。

主人公は前作までと同様に「赤き魔物」ことレッドアリーマーだが、これまでの世界観とは異なるパラレルワールドを舞台としている。

特徴・前作からの変更点

  • 基本操作(火の紋章)について
    • プレイヤーの基本的な操作は、Yボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ及び二度押しでホバリング、ジャンプ中に壁に接近するとヘルクライムという前作までを踏襲した操作方法に加えて、SFCへの移行に従ってボタン数が増えた事により、新たにAボタンで頭突き、Xボタンでスペル及びポーションの使用が割り振られる様になった。
    • ホバリングは前作まではウイングのレベルに応じて滞空時間が変動していたが、今作はそれが廃止され、最初から無制限でのホバリングが可能になった。
    • ちなみに、タイトル画面から移動出来るオプション画面では移動以外の操作をお好みの配置に割り振る事が出来る。
  • 紋章について
    • 今作は特定ボスを撃破すると入手出来る紋章を用いてアリーマー自身を様々な能力を持つ姿へと変身させる事が出来る。
      • G (グランド)・アリーマー…「地の紋章」を取得すると変身可能な主に地上戦に特化した形態。
        ホバリングこそ使用不可になるものの、Aボタン長押しによるダッシュは石像などのオブジェクトが破壊可能になる。
        魔法攻撃は空中で放つと飛距離の短い弾なのだが、地上で放つと地を這う貫通弾に変化。威力も高く、地上での戦いではとても便利。
      • A (アエリアル)・アリーマー…「気の紋章」を取得すると変身可能な主に空中戦に特化した形態。
        ヘルクライムこそ使用不可になるが、ホバリング中に再度Aボタンを長押しする事によって上へと上昇する事が出来る。使いこなせれば空中を自由自在に移動する事が可能に。
        移動する足場や「クロー」「トルネイド」の魔法がお役御免になりがちなのはご愛敬。
      • T (タイダル)・アリーマー…「水の紋章」を取得すると変身可能な主に水中での戦いに特化した形態。
        変身中は水の中に入ってもダメージを喰らわなくなる他、水の中でAボタンを長押しする事によって横方向に泳ぐことが出来る。
        魔法は地上では威力が低いのだが、水中で使用するとダメージが大きめな炸裂弾に変化する。
      • L (レジェンド)・アリーマー…「時の紋章」を取得すると変身可能な火の紋章の強化版となる形態。
        能力自体は火の紋章とほぼ同様だが、攻撃力・防御力の上昇効果が付加されている。
        反面、火の紋章で行えた燭台の点灯や弱点属性での攻撃が出来なくなるデメリットもあり、火の紋章とは棲み分けがなされている。
+ クリア後ネタバレ注意!
  • U (アルティメイト)・アリーマー…「天の紋章」が変化した無の紋章を取得した事により変身が可能になる最強の形態。
    ゲームクリア後に表示されるパスワードを入力してゲームを再開すると同時に使用可能になる。
    攻撃力・防御力と共に高く、全ての紋章の固有アクションが使えるのだが、反面、頭突きがジャンプ中のみでしか使えなくなる上、通常ショットの幅が狭くショットパワーをチャージしないと立った状態でアイテムが入った壺が破壊出来ないという点が存在している事から、他の紋章の能力の割を喰わない様な調整がなされている。
  • スペル&ポーション
    • 今作ではステージ内で拾える「ヴェラム」と「ポット」を用いる事によって、スペルとポーションを使用する事が出来る。
      なお、スペルとポーションはショップでの買い物で所持しているヴェラム及びポーションの数だけ購入する事が出来る。
      • スペルは画面内の敵にダメージを与えたり、敵の動きを止めたりと攻撃補助の魔法が使用可能。
        中には、ブルーキラーを召喚し援護攻撃をしてもらうという、本家魔界村のレッドアリーマーさながらな能力を使う事も出来る。
      • ポーションはステージから脱出したり体力を回復したりと主に体力や移動補助の魔法が使用可能。
        なお、前作までの「悪魔のエキス」に相当する「マンドラゴラ」の魔法は、前作とは打って変わって有限になっている。
  • 買い物について
    • 今作では新たに買い物の概念が追加されている。
    • フィールドマップや町に存在するショップでは所持している通貨を消費する事によってスペルやポーションの購入を行う事が出来る。
    • また、フィールド上の特定スポットでは、通貨を払って制限時間以内に背景のドクロを頭突きで破壊するミニゲームを楽しむ事が出来る。
  • ドロップアイテム
    • 今作は敵を倒したりステージ内に存在する壺などのオブジェを破壊する事によって、消費アイテムが出現するようになった。
    • 体力回復(仮)…取得するとプレイヤーの体力を回復させる事が出来る。サイズによって回復可能な体力が異なり、ボス前や中ボス後には確定で出現する事がある。
    • ザム…今作における通貨。サイズや種類によって獲得可能な数値が異なる。「クラウン」のタリスマンを装備する事によって出現しやすくなる。
      カプコンのゲームでは「ゼニー」を共通の通貨単位として使用しているのだが、今作はカプコンの中でも数少ない「ゼニー」ではない作品でもあり、魔界を舞台にした世界観だけに異質感を漂わせている。
  • ステージ内設置アイテム
    • 今作はステージ内に設置してあるアイテムを回収するのも目的になっている。
      • クリアソウル…取得すると体力が全回復すると共にプレイヤーの体力が1上昇する。
        基本的にボスを撃破した際の報酬として入手出来る他、各ステージ内のどこかに設置してあったり、ミニゲームの報酬として入手できたりする。
      • ヴェラムポット…取得するとスペル、ポーションの使用回数を1つ増やす事が出来る。また、これがないと買い物が出来なくなる。
      • タリスマン…取得するとポーズメニューで装備する事によって、様々な能力を発動させる事が出来る装備アイテム。
        例えば、「ハンド」のタリスマンは連射数を上昇させる能力を持っていて、基本単発のみになっている「ファイア」の魔法を2連射に強化する事が出来たり、「アーマー」のタリスマンは防御力を強化させる能力を持っていて、よりゴリ押しが通用しやすくなったりする。
  • エンディングについて
    • 今作はマルチエンディングを採用していて、表向きのラスボスを撃破時の状況によって3通りの内容に変化する。

評価点

  • よりダークになった世界観
    • レッドアリーマーシリーズは魔界を舞台にしたダークな雰囲気が漂う世界観が特徴的だったが、ハードをSFCに移した今作は、キャラクターについては、これまでのシリーズやスピンオフ元の魔界村で採用されていたデフォルメ調から一転してリアルで頭身の高い物へと路線変更。
    • グラフィックの配色も暗めのトーンになり、音楽も静寂をイメージさせたりゴシック風の楽曲が中心と、これまで魔界村寄りだった要素の多くが変更され、結果、シリーズ特有のダークさに磨きが掛かったと言っても過言では無い雰囲気の作風になった。
    • 本作は残機のシステムがなくレッドアリーマーの体力が尽きるとゲームオーバーとなるが、その死に様は「全身の肉が溶け、骨になって崩れ落ちる」という、魔界村のアーサーの死に方をダークな方向へ強調した描写となっている。
  • アクションと戦略性を兼ね備えるシステム面
    • 前作までの操作方法に当たる「火」の紋章のアリーマーのアクションは基本的に前作までと同様だが、レベル制の廃止に伴いジャンプ力が高くホバリングが初期状態で無制限に行えるようになった。
      これに伴い、序盤の段階から持ち前の機動力を生かした戦術が行えるようになった。
    • デフォルト魔法の「ファイア」も新ギミックとして燭台に火を灯す事が出来る他、弱点となる敵が存在していたりタリスマンの効果で能力をカスタマイズできたりと、前作のGB移植『魔界村外伝』のホーミングファイアと同等かそれ以上に有効活用できる場面が多い。
    • 「火」以外の紋章では、システム面でも挙げた通り、様々なアクションを行う事が出来る他、それに関連してステージの種類やギミックも増加。結果シリーズのマンネリ回避にも成功していると言える。
  • 万人向けなゲームバランス
    • 今作は魔界村関連作の数々と同様に難易度自体は高い部類なのだが、様々な要素が絡み合う事によって難易度が抑えられている傾向がある。
      • 前作までの作品でゲームオーバーになった場合は、セーブポイントからの再スタートという事なのか、場所によってはゲームオーバーになると道中を大幅に戻らされてしまう事があった。
        だが、今作で体力が0になりゲームオーバーになった際に表示されるコマンドのうち「もういちど ちょうせんする」を選ぶ事によって、ボス前やステージの入口といったステージ内の特定の箇所まで戻される仕様に変更。ゲームオーバーからのリカバリーがかなり楽になったと言える。
      • 加えて、ゲームオーバー時のメニューでは、マップ画面へ戻るコマンドの「ステージを えらびなおす」も存在するので、ステージの入口から仕切り直したり、攻略中のステージを中断して別のステージへ移動する事も出来る。
      • 即死トラップの廃止。
        前作まではトゲや溶岩に触れるとプレイヤーの体力に関係なく即死していたのだが、今作はダメージのみに変更。また、特定ステージに存在している穴に落ちるとダメージをもらった上で少し前のエリアに戻される様になった。
        なお、即死トラップの廃止に伴い、残機制も廃止されている。
      • 体力回復は、前作までは基本的に道中に配置する物を拾う事によって行うか、プレイヤー1機につき1回しか使えない「闇のエキス」を使うかのどちらかだったのだが、前者は道中で拾うのに対してダメージをもらいやすいステージ構成になっていた事から焼け石に水になりやすく、後者は何度も使う事が出来るが、1回使用するとステージ内でミスするかステージから出るかでしか復活しない関係で、どちらも癖のある仕様になっていた。
        しかし、今作では敵や破壊可能物から体力回復アイテムが出現する上、E缶相当の消費アイテムも継続して登場している事から、比較的体力に余裕を持たせられる様になった。
  • 自由度が強く探索性のあるゲーム進行
    • 前作までのシリーズ作品は再訪可能なダンジョンが存在していたものの、基本的に一定の道を順に進まなければならなかった。
    • だが、今作ではオープニングステージをクリアした後は、マップ画面に出現しているエリアから自由に攻略を始める事が出来る、いわゆる『ロックマン』形式に変更された事により、基本的どのステージから攻略しても良い。
    • 各ステージは効率や安定性を重視したルートを用いて攻略する方法はもちろんだが、逆にあえてステージに対して有効では無い弱い装備で難しいステージ挑戦してみたりと攻略の自由度は高い。
    • 今作のアイテムとして登場する「クリアソウル」は前作の「魔界のエキス」に相当する体力の最大値が増加するアイテムだが、最大数が前作から大幅に増加している上、大ボス撃破時の報酬をはじめ、ステージ内の様々な至るところに隠されている。
      • クリアソウル以外のヴェラムやポットといったパワーアップアイテムもステージ内の様々な箇所に配置している事から、結果的に前作以上にグッとステージ探索のやりがいが強くなった。
  • お金・ショップの概念の追加
    • 前作まではお金の概念が無い上、RPGにもかかわらず各町にある施設も非常に簡素だったのだが、今作で遂にお金の概念が追加された事により、町にあるショップでの買い物が行える様になった。
    • 更に、特定の施設ではお金を払ってミニゲームをプレーする事が出来る。
      • ミニゲームは戦いの息抜きはもちろんのこと、最終レベルになると真のラスボスとの戦いに突入するのに必要なアイテムも入手できたりする。
  • ファンサービス要素
    • 今作は数こそ少ないのだが、雑魚敵の中には過去のシリーズ作品から登場しているキャラが存在。
    • 火の紋章で使える魔法も前作から引き続き登場している物だったり、ステージ内の仕掛けも上昇気流やガン・ロックに乗って移動する川といった前作譲りのシーンも見られている。

賛否両論点

  • 良くも悪くも「魔界村らしくなくなった」作風
    • これまでのレッドアリーマーシリーズはグラフィックや楽曲等の要素から魔界村シリーズの要素を色濃く残していたのだが、大幅な作風の変化により、もはや「魔界村ではない」と呼べる様な内容と化している。
    • 実際、今作のTVCMやプレイ動画を見て「魔界村シリーズの一作」と一発で気付いたプレイヤーは少ないと思われる。
    • 住民キャラのグラフィックもこれまでのシリーズでは魔界村シリーズの雑魚やボスからデザインを流用していたのだが、今作ではそれらが廃止されてしまいオリジナルのキャラクターデザインになっている。
      • それにより、今作で魔界村シリーズから続投しているキャラクターといえば、主人公のレッドアリーマーと、スペルで召喚可能なブルーキラー、ステージ3の後半で出現する怪根程度になってしまった。
  • 異様に強いボスキャラの存在
    • 今作におけるラスボス「アルティメットファランクス」は、他のボスより遥かに強い。
    • というのも、溶岩の上で移動する足場に乗り継いでの戦いになるのだが、プレイヤーを追ってくる誘導弾を常時発生させる他、ガードを解くと高威力のレーザーを放ってきたり、下半身から下のターゲットに対しては足場を破壊する性能を持つ雷を放ってきたりする。
    • これらの攻撃の存在により、攻撃自体が非常に激しい事に加えて、基本的にガード状態という事から、こちらの攻撃を当てるのも非常に困難。
    • 結果、ラスボスという名にふさわしく、攻略が困難な内容と化している。
    • しかし、耐久力自体はそこまで高くないので、回復アイテムを併用すれば撃破自体は比較的容易なのが救い。
+ クリア後ネタバレ注意!
  • だが、本編のラスボスより更に強力なのが、クリア後の隠しダンジョンに出現する真のラスボス「人界に潜む闇の魔物」。
    • 彼は隠しボスという事なのか、攻撃力が非常に高い上、第二形態に移行するとまるで弾幕STGを彷彿とさせる様な攻撃の激しさを見せる。
    • 耐久力も他のボスとは一線を画す高さを誇っているのだが、第二形態になると気の紋章以外の攻撃を半減し、攻撃がヒットすると落石で反撃してくる隙の無さ。
    • また、一定時間経過すると発射される青い弾は床や壁に着弾するとダメージを受けるトゲの床及び壁へと変化してしまうため、時間経過の度に足場が消滅してしまい、最終的にホバリングや上昇を使用しないといけなくなる展開を強いられてしまう。
  • この様に、彼は今作の中でもかなり強い強敵ボスなのだが、SFCで発売されたゲームはおろか、数多く存在する横スクロールアクションの中でも屈指の鬼畜ボスと言われている。
  • 未登場に終わった『魔界村外伝』の追加装備
    • 今作では『レッドアリーマー2』までに登場した魔法の多くが続投しているのだが、残念ながら同作のゲームボーイ移植版『魔界村外伝』に登場した「ホーミングファイヤー」と「エクトプラズム」が登場しなかったのは残念に思われる事がある。
    • ただ、前者は敵を追尾する関係でゲームバランスを崩しかねないと判断したからだと思われる。

問題点

  • 前作からの魔法について
    • 今作は紋章システムによってアクションの幅が従来作と比べて大幅に増えているのだが、その反面として、前作から継続している魔法が割を食ってしまったのは否めない。
    • 特に問題になっているのは「クロー」「トルネイド」の魔法。
      • これら2種類の魔法については、気の紋章の能力と効果が重複している関係で出番が無くなってしまい、最終的にほぼ「いらない子」扱いになってしまっている。
      • 「クロー」は初代レッドアリーマーでは最強クラスの魔法攻撃という事で大活躍していたのだが、シリーズが展開していくに連れて活躍の機会が減っていき、とうとう今作で空気装備まで落ちぶれてしまった。
      • 一応「クロー」は「ショット」、「トルネイド」は「気の紋章」がそれぞれ入手するまでつなぎの代役として使えるのだが、それぞれ目的の装備を手に入れた後はお役御免になってしまう。
  • 装備の切り替えについて
    • 今作はポーズメニューを通して入手した魔法や装備を切り替えていく形式が採用されているのだが、ロックマンシリーズのLRボタンのように装備切り替えのショートカットに相当するボタンが採用されていない。
    • このため、各種装備の切り替えの際にはいちいちスタートボタンでメニューを開かなければならないため、やや面倒な事になりやすい。
  • ラスボス及び、隠しボスの出現条件について
    • 今作のマルチエンディングにおけるグッドエンドの条件は「クリアソウルを規定数+ベラム、ポット、タリスマンを全て回収すると出現するラスボス最終形態を撃破する」というもの。すなわち、ゲーム内で入手可能な殆どのアイテムを回収しなければグッドエンドにたどり着けない仕様になっている。
    • この事から、必須となるアイテムがどこにあるのか分からず、結局ラスボス最終形態の姿すら拝めなかったプレイヤーも少なくはない。
    • 一方で、今作における隠しボスの出現条件は「全てのクリアソウルを集めた状態でグッドエンディングを見る+エンディング後に出現するパスワードを入力してゲーム再開」になっているのだが、条件を満たす際に鬼門になりやすい物が存在する。
      • その問題となるのは「全クリアソウルの収集」。
        ゲーム中で入手できるクリアソウルは、パゴー3兄弟長男のミニゲームをクリアする事で入手できるのだが、「ミニゲームの最高難度をクリアしたことによる景品」という事から条件が非常に厳しく、苦手としているプレイヤーの場合はミニゲームの攻略で苦戦してしまい、結果的に最後のクリアソウルの入手が大幅に遅れてしまいやすい。

総評

ダークな作風が強化された結果、本来の『魔界村』の雰囲気から離れてしまったのは否めない。
だが、SFC進出に伴いグレードアップしたグラフィックはもちろんのこと、アクションの幅の広さや、自由度の強いゲーム進行といった点は、シリーズの中でも最高峰。
惜しむらくは、今作でシリーズに幕を下ろしてしまったのだが、シリーズに有終の美を飾る事が出来たのは良いだろう。


その後の展開

  • 2001年には魔界村シリーズの流れを継ぐPS2『マキシモ』が、2007年には本家魔界村シリーズの新作『極魔界村』がリリースされたのだが、どちらの作風も本家魔界村シリーズと同じくコミカル調になっている事から、レッドアリーマーシリーズの終焉と共に、リアル調の作品は結局今作限りとなった。
  • カプコンはその後PSにて『バイオハザード』をリリースした。
    • 同作は今作以上にダークなホラーアドベンチャーである点が注目され大ヒットを記録。以降はシリーズ化が施された事により、『バイオ』は『魔界村』に代わるホラーシリーズとして確立する事になったのだが、同作が登場する約2年前に発売された今作はカプコンのホラー系作品における過渡期と呼べるポジションと言えなくもない。
  • 2019年9月6日にNintendo Switchで配信が開始された『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』では、本作が初期ソフトの一つとして収録されている。
    • 本作の中古ソフトには2000年代以降かなりのプレミアがついていたため、VCでプレイできない層からは大いに喜ばれた。

余談

  • 開発段階では「天の紋章」単体での変身形態 D (ダイナスト)・アリーマーが用意されていたが、無の紋章と統合される形で没になった。
    • U・アリーマーで使用できるショットパワーのチャージは、本来はこの形態での固有能力。
  • GBA版『超魔界村』のオリジナルボスとして初登場し、PS2のクロスオーバシミュレーションRPG『NAMCOxCAPCOM』にゲスト出演したレッドアリーマー・ジョーカーは、今作のプレイヤーキャラと同一人物という設定になっている。
  • 隠しボスについて
    • 今作の隠しボスは数あるアクションゲームの中でも屈指の強敵とされているのだが、某動画サイトに投稿された動画では、なんとノーダメージで撃破してしまう強者も現れている。
    • 詳しくは「デモンズブレイゾン 難易度:超級」で検索してみよう。

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最終更新:2023年11月29日 09:26