Grand Theft Auto Online

【ぐらんどせふとおーと おんらいん】

ジャンル オンラインゲーム
対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
プレイステーション4
Xbox One
Microsoft Windows
プレイステーション5
Xbox Series X/S
発売元 Take-Two Interactive Japan
開発元 Rockstar North
稼働開始日 【PS3/360】2013年11月7日
【PS4/One】2014年12月11日
【Win】2015年4月14日
【PS5/XSX】2022年3月15日
稼働終了日 【PS3/360】2021年12月16日
定価 【PS5/XSX】2,475円
プレイ人数 【PS3/360】最大16人
【PS4/One/Win/PS5/XSX】最大30人
備考 『V』本編に付属
PS5/XSXではスタンドアローン版の販売あり
PS3/360版は既にサービス終了
レーティング CERO:Z(18才以上のみ対象)
判定 賛否両論
ゲームバランスが不安定
ポイント 本編で改善された不親切がオンラインで復活
懐かしの物がオンライン独占コンテンツで復活
続く無料アップデートでコンテンツが追加&改良
Grand Theft Autoシリーズ


概要

前作『IV』から5年、満を持して発売された『V』のオンラインモード(マルチプレイ)、その名も「Grand Theft Auto Online」である。
ただし、本編とは別タイトル扱いとなっておりCEROの評価も独立しているが、単体販売が行われたのはPS5/XSX版からとかなり後発となった。

本編『V』譲りの面白さや魅力はオンラインでも衰えるどころかむしろ飛躍的に自由度が向上している形で本編と差別化がなされており、シリーズに恥じないクオリティを実現している。

本記事では、PS3/360版を「オリジナル版」と、PS4/One/Win版を「強化版」と、PS5/XSX版を「拡張強化版」と表記する。
なお、オリジナル版は既にサービス終了しており、遊ぶことはできない。


特徴

オンラインマルチプレイ

  • シングルプレイ同様に広大なマップの中を他プレイヤーと共に生活する形になっている。
  • 生活といっても正規不正規問わずに手に入れた車や家、武器などで他プレイヤーと競い合ったりつるんだりするというもの。
    • もちろん罪を犯すことなく、合法的に暮らしていくことも出来る。チュートリアルでは嫌でも違法行為をすることになるが。
  • マップの中にレースやチームデスマッチ、パラシューティングやテニスなどといったコンテンツ(ジョブ)が用意されており、遊びたいところに入って他プレイヤーとマッチングしプレイする形式。
  • 用意されたジョブに参加していない、いわゆるマップにいる状態では他プレイヤーとリアルタイムで交流できるが、武器の使用が可能。他プレイヤーを襲って金を奪うこともできる。警察による指名手配はシングルプレイ同様発生する。
  • 主な収入源となるミッションの多くは本編でもおなじみのキャラクターから依頼される。依頼人も悪友、情報屋、マフィアのボス、主人公その人やオンラインオリジナルキャラまで様々。
  • 色々なジョブによって獲得した金で家・車・武器・服装などを購入可能。それなりに厳しい金額設定なので精力的にジョブに参加する必要がある。
  • 本編同様の強盗ミッションも存在する。プレイヤーは最大4人、難易度も全体的にかなり高いが、報酬も非常に大きい。
    • 強盗ミッションはリーダーであるホストが全権を握っており、人員の配置や報酬の分け前まで設定できる*1
  • 半年に1回ほど大きなアップデートが行われ続け、2021年8月現在でもアップデートが続いている。

その他の要素

  • 時代を反映し、ほとんどのキャラがスマホを使用するようになった。インターネットも場所を選ばずスマホ経由で閲覧できる。
    • スマホで撮影した映像を「Rockstar Games Social Club」にアップロード可能。公式は趣向を凝らした多彩なスナップショットで溢れており、閲覧するだけでもかなり楽しめる。
  • ミッション中にBGMが追加された。
    • 前作まではカーラジオを除いてほとんどBGMというものが存在しなかったが、本作はミッション中にも(反伝統的ながら)BGMが流れるようになった。
  • 「軍隊」も復活。一部ミッションの時という例外を除いて指名手配時に出動することはないのだが、「軍事基地」に侵入することで軍隊とやりあうことはできる。
  • 作中で実際に見れる映画・TV番組・ホームページなどが存在する。
  • 過去作へのオマージュが各所で見られ、ステージの各所には前作『IV』の主人公であるニコ・ベリックの写真などが隠されている*2
    • 『III』からラジオDJとして登場し、シリーズのプロデューサーでもあるラズロウ・ジョーンズが本作にて満を持して本編に出演。声とモーションアクターも本人が演じている。
      • シリーズとしては4人目の実在人物である*3
    • 『IV』に登場したブルーシーや『TBoGT』の"ゲイ・トニー"ことトニー・プリンスなどの過去作の人物が登場する。
    • 各ラジオチャンネルのDJもアメリカのミュージシャンであるケニー・ロギンス*4や、イギリス出身のモデル・女優であるカーラ・デルヴィーニュといった実在の有名アーティストが担当している。
    • 他にも、『RDR』の主人公ジョン・マーストンのイラストや名前が見られるなどのオマージュもある。
  • キャラクターの成長要素(スキル)も復活。
    • スキルを上げないとミッションを開始できないような事は無いが、ステータスが低いと足手纏いだと思われてしまうこともある。
      • 武器スキルは全武器統合されており、特に所持弾数の上限がスキルによる影響を受ける。スキルが低いうちは弾数の上限が『IV』並みと心もとないが、武器スキルが上がるとやがて『III』系*5と遜色ない量で所持できるようになる。
  • 実に『III』以来となる、武器を全種類持つことができる。
  • 今作では新車も多いが、自動車の大半の3Dモデルが『IV』と同デザイン、つまり前作からの使い回しである。気に入った車種が続投した人は嬉しい反面、シリーズ恒例のリニューアルを楽しみにしていた人には残念なお知らせとなった。
    • 同じ外見でも挙動が大幅に変更されていたり*6、仕様が変更されていたり、ノーマル車が消滅*7していたりする。もちろん、中には消滅した(続投しなかった)車種もある。

次世代機版

強化版の追加要素

  • オンラインの人数が16人から30人に増加。キャラクターは旧世代版からの引き継ぎもできる。
  • Win日本語版では規制も取り払われた(後述)。

拡張強化版の追加要素

  • オンラインに関しては、他のプレイヤーの自動車を購入できる要素が追加されている*8
    • ただし、カーミートの会場で行い中に入ることができないため、一部の車両は対応していない。
    • この機能は後に強化版にも逆輸入された。
  • 他にはこちら限定の車種と、他機種の既存とは別に追加された週替わりタイムアタックの追加程度である。

評価点

さらに充実した服装

  • オンラインではさらに種類が増え、男女合わせ1000点を軽く超える数のアイテムがある。

さらに充実した乗り物

  • 車のカスタム要素が復活。種類が膨大で、ファミリー向けから走り屋まで幅広くカスタムできる。特にカラーの選択が可能になった点は大きく、前作のようにレアカラーを探して町を徘徊する必要がなくなった。
    • ただし、ゲーム内ではRGBで任意の色を作れなかったり*9、選べるカラーと標準の車の色では微妙に違ったり*10…と微妙に不便な要素はある。
  • 今回はヘリのほかに航空機も登場。戦闘機すら盗んで乗り回せる。
  • 戦車も復活し、過去作ほどの過信はできないがそれでも圧倒的な火力で町を暴れまわることが可能。しかも、本作ではしっかりと履帯が可動(しているように見える)。

多種多様な遊び方が可能

  • チームデスマッチやレースといったオーソドックスな対人プレイから、ゴルフやテニス、果てはダーツまで用意されており、それぞれがゲームとして難易度がキチンと確立されているため、それぞれが1つのゲームとして独立できている。
  • オンラインならではの協力ミッションや、指定されたウェーブを生き残るサバイバルなどのミッションも豊富。
  • ジョブに参加していない状態では、非常に自由なプレイが可能で、他プレイヤーと協力して警察に喧嘩を売ったり、はたまたスキューバダイビングやスカイダイビングなど、いわゆる「ゴッコあそび」がしやすい自由度が用意されている。
    • 一方で、その高い自由度のせいでPKも(オンラインゲームとして禁忌されている方の)チートも何でもありの無法地帯と化しているのだが(詳細は後述)。
  • 購入した家に他プレイヤーを招待、共にテレビを見たり酒を飲んだりするなど、ゲーム本来の楽しさとは違うコミュニケーションツールとしての一面も持つため、オンラインプレイの敷居を低くすることに成功している。

精力的なアップデート

  • 現在でも精力的なアップデートが行われており、新しい武器や車両、新コンテンツが導入され続けている。
    • 特に各種コンテンツはスケールが大きく、「アップタウン・ライダーズ(ザ・ロストとは別のバイカー集団)」を介してモーターサイクルクラブを設立して白粉などを密造する、一等地のオフィスを購入して車両や極秘貨物の取引を行う、地下基地を購入して銃器を密造する、世界を救う戦いの拠点となる秘密基地を運営するなど、主人公の行える事業が本編主人公3人どころかシリーズ歴代主人公達を凌駕するほどエスカレートし、最早『GTA』フォロワーのバカゲー『Saints Row』シリーズの域に片足を踏み入れつつある。
    • 「ナイトクラブアップデート」では、実在する世界的有名DJの「SOLOMUN」「TALE OF US」「DIXON」「THE BLACK MADONNA」が本人役として登場。話題を呼んだ。
    • その後も、オフラインの主人公であったフランクリンが再登場したり、果ては有名なミュージシャンの「ドクター・ドレー」が登場するなど、様々な追加要素でプレイヤーを飽きさせない。

意外とクリーンな課金要素

  • 上記の通り多種多様な大型アップデートが行われているが、いずれのアップデートも無料である。
  • 課金要素についても、ゲームマネー購入のみで課金限定アイテムといった類は存在しない。
    • 現在ではAmazonのprimegaming連携と、「GTA+」という月額サブスク限定の要素が存在するが、いずれもゲーム内通貨の配布やアイテムの割引、アバターアイテムや武器のカラーといった難易度には直結しないものが多い。
      • 強いて「これでしかできないこと」あげるならばフリーセッションにおけるタクシーのワープ無料化及びタクシーでのワープのクールタイム短縮が挙げられるが、正直なところジョブワープなどの手段が使われている*11ため、いわゆるPay to Winな要素にはなっていない*12
  • 一応、拡張強化版限定の要素はいくつか存在するため、そちらを利用するのには現実のコストが発生するということはある*13。これらは2023年現在でもPS4世代はもちろんWin版にすら来ていないため、既存ユーザーは無料で使用できない。
    • 具体的には何種類かの車と、それらや既存車種を含むHSWアップグレードという性能アップ及びその車両を使用した限定チャレンジ(大金が1度だけ貰える、週替わり更新)、及び乗り物に使えるカメレオンカラー(偏光カラー)くらいのものである。
      • つまり、こちらの版だけしか使えない無敵の乗り物のような物は存在しないし、クロスプレイがないためPay to Winにはなりえず公平といえる。

問題点

終始作業ゲー

欲しいものを買うためだけでなく、先に進む、より強くなるためにはひたすらジョブをこなさなければならない。

何故か異様に高騰している物価

  • 家や車などを購入・改造する際の価格はシングルプレイよりも遥かに高く設定されており(50万ドルから100、200万ドルまで)、当初はジョブによって得られる金額が特定ミッションを除いて1000ドル単位のため、ひたすらジョブをこなす必要があった。
    • アップデートによりミッションの報酬額が1万ドル以上のものも増え、ある程度までは作業感も減少した。加えてミッションの報酬が時間給になり、簡単なミッションでも時間をかけてクリアすれば1万ドル越え、高難易度なら普通にプレイするだけでも2万ドル越えの報酬を得られるようになったため稼ぎの効率は増している。
    • 所持金を補充する課金アイテム「シャークマネーカード」も非常に割高*14である。
  • 現在では、相変わらず乗り物や新規ビジネスは100万ドル単位で金が飛ぶものの、犯罪事業スターターパックが新規購入で付属、既存プレイヤーもリアルマネーで購入可能になったため、大きく稼げるようになるための足がかりを非常に作りやすくなった。

面倒な仕様

  • 上記の大金だけでなく、ジョブをこなすことで上がるRPと、それが規定数に達することで上がるランクも同時に必要である。
    • ファッションやクルマの外装パーツなどコーディネートの自由度だけでなく、買える武器の種類(強力なほど要求ランクが高い)、買えるアーマーの等級と数量、ただでさえ少ないライフ最大値、つまりキャラの強さとジョブの攻略難度に強く響いてくる大部分を制限している。
      • 武器に関しては、アップデートで追加されたランク不問の武器だけでほとんどの種類を代替できるが、90ものランクを要する一撃必殺の狙撃銃「ヘビースナイパー」に代わる物が未だに実装されていないどころか、後述のバランス崩壊をも引き起こしてしまった。
    • このランクの「格差」のせいで、対戦ジョブや、特に下記の「強盗」で大きな障害が発生している。
      • 現在はランクに関係なく武器を購入できる施設などが追加されたため、この格差は和らいでいる。
    • また、今作には「ランクによってHPの最大値が変わる」という仕様があるため、ランクが低いと銃撃戦で即死しやすい。
      • そのため、プレイヤーの間では「高難易度のミッションに参加する際はランクが100以上あるべき」というのが暗黙の了解となっており、初心者に厳しい仕様となっている*15

強盗の仕様

  • 発売前からオンライン最大の目玉として宣伝され、発売から一年近く経った2015年3月10日でもってやっと「強盗」が実装された。
    • ところが、4人きっちりのマッチングでやっとジョブを開始できる仕様のため、玉石混淆のメンバーで遂行するしかない。
    • また、残機が0の状態で誰かが死ぬと即失敗になる仕様や、それぞれでやることが異なるために互いにサポートすることが難しいミッションの存在によって、誰か1人でも下手な人がいればクリアすることが困難なシステムとなっているため、いくら上手なプレイヤーでも理不尽に失敗させられることも。
      • その対策として上記のランク周りに起因するわがままによってマッチングがままならない、ホスト側が5パーセント区切りで設定できる報酬の設定に不満をもたれ(ないし関係なく)妨害され荒らされてしまうなど、とにかく問題だらけだった。
      • 現在は最低でもメンバーには15%の分け前は保証されるシステムになっているので、ある程度はマシになっている。
    • また、オンラインでは丁寧な操作説明がないため、パラシューティングなどの基本操作すらできない人が入ってくることもある。
    • もちろん、予習してこなかったプレイヤーの問題でもあるのだが、それでも基本動作の練習をチュートリアルに組み込むなど、対策はあったはず。

一部カスタムパーツ獲得条件

  • 車の一部カラーリングやエンジンのEMS(制御プログラム)やターボといった性能に直結するカスタムの条件が「対人戦のレースの勝利数(上位入賞などはなく本当に1位)」となっており、最大で50勝もの勝ち数を求められるため解除が非常に困難。
    • レースは実力差とパーツ性能差がモロに出るため、運転が下手か改造が不十分だと負けを積み重ね続ける一方である。そもそもレース人口自体が少なく、最新のレース以外いくら招待しても誰も来ないという事態が発生しやすい。
    • その結果、勝ち数を稼ぐための談合が常態化。特に「犯罪記録(コース名)」は全長1.2kmと短い上に、障害物もなくコースを1周するだけのシンプルなコースであり、談合に最適として悪い意味で有名に。「勝利数の少ないプレイヤーがこのコースで待っている=談合目的」と普通に通じてしまうレベル。
    • 次世代機版は後に、性能面では外装パーツと同様にランクでもアンロックされるようになり、特殊なカラーを除き必ずしも勝ち続ける必要はなくなった。
    • それでも、購入するときに選ぶことのできるカラーの中に、アンロックが必要なものが含まれていたりする(アンロックせずとも選べるが)。
      • また、アップデートで「オートショップ」が追加されたことで、現在は金さえあればランクや勝利数に関係なくカスタマイズが可能になっている。

ランクを稼ぎにくい

  • アップデートで「デイリーチャレンジ」や自分で建てた犯罪組織を経営するなど、フリーセッション中でも金とランクを稼ぐ方法は増えたかに見えたが…。
    • デイリーチャレンジは、「3つの日課」をクリアすることで初めてクリア扱いされるのだが、中には「1人ではできない且誰もやりたがらない(後述されている)ジョブ」も含まれている。このため「7日連続クリア」「28日連続クリア」が普通に阻まれる。
    • 組織経営に関しては、後述の妨害が当然のように起きる、失敗したら損害だけが残るなど、難度が異常に高い。
      • その結果、「セキュリサーブ」の方であるボスジョブは招待セッションでの遂行が当たり前となり、その上位にあたるCEOジョブは自動照準セッションで人数が少ない時を狙って迅速に行う・または儲からないのでそもそもやらないということがプレイヤー間で推奨されることに。

’’普通の車’’の存在意義が低下

  • レースなどの一部を除いた大半のジョブは、拠点からどこかへ移動し、そこで敵を排除、また拠点に戻るという流れのものが多く、これを繰り返し数多くこなしていくことになる。
    • 当然、移動に地形の制約を受ける車では時間がかかり、目的地到着後の戦闘でも重装甲が施された一部の車以外は異常な命中率を誇る敵NPCに対し脆弱であり、到着即撃ち抜かれ死亡という事態もよく起こる。
    • そのため地形を無視した高速の移動と、安全圏からのミサイル爆撃のできる武装航空機や、空飛ぶ武装バイクを使わなければ著しい効率の低下を招いてしまう。
  • ミッションの中には「アイテムを拠点に持ち帰る」というものがあるが、1人1つまでしか運べず、乗り物に積むということはできない仕様であり、輸送用のバンやトラック、大型ヘリなどの出番は無い。
  • 車のカスタムで「アーマー」というのもあるのだがこれは対衝突、銃撃耐性が上がるだけ。装甲仕様にはならないため、敵NPCにはやすやすと乗員を撃ち抜かれ、対プレイヤーならミサイルの至近弾をもらっただけであっさりと爆発してしまう。
  • このようにプレイスタイルにもよるが、車が主役のようなゲームでありながら、ほとんどの「普通の車」をジョブで使いづらく、一部の装甲車両と航空兵器以外使わないので不要という悲しいことになりがち。

総じて無法地帯

犯罪が題材のゲームとはいえ、あまりにも治安が悪すぎる。

建前としてCERO:Z(18歳以上のみ対象)、ESRB:M(17歳以上対象)*16なのだが、プレイヤー層は国内、海外問わず18歳未満が多い。
これがモラルが低いプレイヤーが大量発生している一因だとも考えられている。
ゆえにVCによる暴言や煽りプレイをする例が日常茶飯事。

無制限のフリーセッション

  • フリーセッション自体に制限らしい制限がないため、執拗なプレイヤーキル(PK)、店やカスタム屋の出入り口を車などでふさいで出られなくしてしまうなどのPKに拠らない嫌がらせ、暴言を吐いたり煽りメッセージを送るの3種類に大別できる悪質行為が後を絶たない。これらのせいでフリーセッションでうろつくこと自体が自殺行為に等しく、買い物ですら危険。
    • ジョブや対戦以外も含めたキル・デス比がステータスとして表示されるため、弱いプレイヤーを集中的にPKして抜ける、といった行為も多い。
    • 資金や経験値などの損害が無くとも*17、殺し合いをしたいわけではないプレイヤーにとっては「無意味なプレイ時間」「プレイ意欲の喪失」という損害を被ることになる。
    • 死亡した場合は演出後に復活するのだが、死亡した地点からそう遠くない位置であることが多く、以下の厄介な兵器や複数人のグループに襲われると延々リスキルされ続ける場合がある。
+ プレイヤーキルに悪用されている兵器
  • 強盗アップデートやそれ以前に追加された、防弾ガラスを装備しており車内への銃撃が効かない「クルマ」や、防弾ガラスこそないものの圧倒的な耐久力・耐爆性能を誇る「インサージェント」のような装甲車*18、盗むしか入手方が無かった既存の戦闘機「レーザー」の価値を落とした買える垂直離着陸戦闘機「ハイドラ」に、空の安全と一般航空機の価値を大きく落とした誰でも買える地対空ミサイル「ホーミングランチャー*19」の4者による破壊行為も目立つ。
  • カーディーラー・アップデート、銃器密造アップデートでは更にエスカレートし、ロックオンしたら確実に命中するほどの最強ミサイルを搭載したハイテクカー「ルイナー2000」・あらゆる面で戦車の上位互換で個人車両として保管可能な兵員輸送車「APC」・機銃と近接地雷を装備し性能も通常の上位互換である「インサージェント・トラック・カスタム」・超火力のミニガンや近接地雷を搭載し運転手1人で全ての武装が使用可能な「戦闘用タンパ」・高性能な誘導ミサイルを装備しジェットエンジンと翼で空まで飛べる武装バイク「オプレッサー」・炸裂弾が撃てることで一撃必殺にさらなる磨きがかかる「ヘビースナイパーMk2」といった兵器が多数追加され、(ここでは挙げなかったがルイナー2000と同時に追加された兵器のデザインもあって)まさに世紀末状態。
  • さらにドゥームズ・デイ・アップデートでは、某タイムマシンめいた飛行可能なハイテク武装カー「デラックソ」・その気になればこれまで屋外では数少ない安全圏だった海底で攻撃可能な潜行もできる水陸両用の武装車両「ストロンバーグ*20」・料金をかけずにマップから姿を消せるステルス攻撃ヘリ「アクーラ」・機動性も下手な航空機を上回り、圧倒的な大火力と耐久力を誇る大型垂直離着陸機「アベンジャー」・莫大な運用コスト等制約は大きいものの避けようも防ぎようもない宇宙兵器「サテライトキャノン」による爆撃などが追加され、ドゥームズ・デイ(破滅の日)の陰謀を阻止すべきこれら兵器によるドゥームズ・デイ(大量PK)が発生している。
  • ナイトライフ・アップデートでは環境を最悪の無法地帯に変えたものとして、空飛ぶ武装バイク「オプレッサーMk.2」が追加。これは過去最大の機動力・破壊力を誇り、パッチ前はオートエイムが効かない使用だったため、これによって悪質PKは苛烈を極めた。
    • 現在はミサイルの誘導性能が下がるなどの弱体化を受けているが、PKにもミッションにも充分すぎるほどの性能であることには変わらない。
  • さらにはレーダーに映らずプレイヤーが搭乗する必要のない自爆ラジコン「RCバンディード」や無人小型戦車「インベードタンク」も追加。その後には潜水艦のトマホークミサイルによる数キロ単位での爆撃や遠隔操作車両。まさに現代戦争。
  • 先述の犯罪組織に属しているプレイヤーは後述通りにパッシブモードにできないので殺されがち、逆に組織ジョブそっちのけでレーダーに映らなくする等の組織の能力を悪用してPKに傾倒する組織も。
  • 安全な家の中でジョブを受注する、フリーセッション中はうろつかない、買い物などで外に出る場合は他人が入って来れない特殊なセッションで済ませるという、オンラインゲーム中でも家に引きこもるという、本末転倒な対策を採るプレイヤーも多い。
    • さらには回線を操作する、または多く集められた仲間プレイヤーによる除外投票で他プレイヤーを追放してセッションを占拠するという、荒らし同然の手法まで行われるようになってしまった*21
  • このように公開セッションでビジネスを行うには厳しい状況が続いていたが、「犯罪事業」アップデートで招待限定セッションなど、邪魔されない状況でビジネスを行えるようになった。一方で公開セッションで売却を行うと「高需要ボーナス」として売却価格に上乗せが入るように。

パッシブモード

  • 一応「パッシブモード」という、こちらからの攻撃はできない一方で向こうからの攻撃を無効にできるモードがあるが、旧世代機版では車に轢かれる、運転中に車ごと爆破するといった攻撃が通用する欠陥があるため、全く機能していなかった。後のアップデートにて、パッシブプレイヤーを殺害すると負け犬ポイントが貯まり、$500の罰金を取られるようになったが、後述通り全然ペナルティになっていない。
    • 次世代機版では罰金は保険*22のかかった個人車両にも適用されるため、直接的なPKを防ぐという本来の機能を果たすようになった*23
      • 一方でパッシブモードにできない状況も増えてきている。後部座席に用意されたシャンパンを飲むなど、くつろげる機能を持つ航空機に乗っている、先述の犯罪組織に属している(リーダー含む)などがこれに当たる。
      • 「ダイヤモンドカジノ&リゾート」アップデート以降は大半の兵器類を操縦しているとパッシブは使えなくなり、事前にパッシブにしていても30秒で解除されるようになった。第三者*24への体当たりやロケットの噴射などの物理現象は可能なのでこれを利用した嫌がらせはできる*25
      • フリーセッション中にランダムで発生するチャレンジがあるが、戦闘と関係ないチャレンジ*26であってもパッシブモードだと参加不可。パッシブモードだと殴ったり武器を出すこと自体ができないためNPCや警官にも手出しできない、といった制約も受けてしまう。
      • 次世代機版では「いま乗っている」車にもパッシブモードが適用されるものの、降りた途端に個人車両を破壊する行為や乗り込ませないように粘着する行為も。
    • また、パッシブモードのプレイヤーでもいくつかの方法でキルすることはできる(例:衝突や落下などのシステム側由来のダメージを利用)。これに関してはパッシブ側のプレイヤーもできることが多い。
      • パッシブモード中のプレイヤーにわざわざ煽り行為をするプレイヤーも稀に存在。

欠陥だらけの負け犬システム

  • 一応、悪質なプレイヤーは「負け犬」として隔離されるはずなのだが…。
    • そもそも負け犬とみなされる行為は「個人車両を破壊*27」「ジョブの途中放棄」「(先述の)パッシブプレイヤー殺害」「他プレイヤーから通報される」の4つだけで、しかもかなりの回数で犯さなければ負け犬とみなされず、肝心の「プレイヤーキル」は含まれていないため初心者狩りもリスキルも一切お咎めなし。
      • また負け犬ポイントのリセットも少なくない頻度で行われる。そのため「逃げ得」でもされてしまえばそこまでである。
  • 通報機能も全く役に立っていない。メニュー → オンライン → プレイヤー → 報告 → 報告内容を選択という深層にあって利用しづらい。
    • 個人車両の破壊に関しては「保険」をかけてある車両ならすぐに同じ車両を取り戻せる機能はある。しかし、保険会社に連絡して車両を用意してもらって保険会社の駐車場まで取りに行くor整備士に車を運んでもらう、といった手間は破壊された側の負担となる。
    • そして、負け犬部屋に隔離されても「強制的に負け犬帽子を被らされる」「他の負け犬プレイヤーとしか遊べない」以外のデメリットが皆無なので、負け犬部屋の存在自体がほとんど無意味なものと化してしまっている。
      • この負け犬部屋も不具合が多く、数時間程度で通常の部屋に戻れる手段も実証されている。

GTAクリエイター

  • オンラインの機能である「GTAクリエイター」を使うことにより自分でデスマッチなどのジョブを作ることができるのだが、それを悪用して作られた、ただキル数を荒稼ぎするだけの(通称)ハメジョブが大量発生している。
    • 詳しい手口などは割愛するが、傾向としてはジョブ名、説明文が詐欺じみている事が挙げられる。しかし、例外もあるため見極めることは困難。
    • このハメジョブの影響で真面目に作った自作ジョブですらハメジョブ扱いされて見向きもされず、全然人が集まらないということもザラで、後述と関係するジョブのマンネリを助長させている。
  • 現在では、武器の照準モード設定値が「アシスト照準」か「自由照準」かによってセッションが分割されることを利用して「ガチなプレイヤー同士の戦闘や無法地帯を楽しみたかったらアシスト照準」「各ビジネスによる金策がしたかったら自由照準」という棲み分けが暗黙の了解となっている。
    • ただし、Win版ではマウス操作などの影響もあり、どちらでも傾向が明確に違うわけでもないので、フリーセッションで何がやりたいにせよ先にセッションの様子を見るのがよいだろう。

(本来の)チートなどの不正行為

  • プログラムを変えて無敵となる、ランクを不正に上げる、他のプレイヤーを爆殺するなど(オンラインゲームで禁忌されている方の)チートを使っているユーザーが非常に多い。
    • チートを使わずとも、(本編の)チートをオンラインに持ち込むなどの悪質なバグ技を使うプレイヤーも少なくない。
    • Win版は改造の容易さから次世代機版以上に無法地帯と化しており、チーターに遭遇することはそこまで珍しいことではない。チーターがいないセッションの方が少ないと感じるだろう*28
      • 2021年現在は全盛期に比べなりを潜めているが、全体テキストチャットでチートツール購入を勧めてくるなど、その問題は根深い。
    • 報告しようにも前述のとおりやり辛い上、チーターは「プレイヤーのいる地点へ瞬間移動」「名前の表示さえない完全透明化」「屋内にいながらセッション内の誰でも爆殺」などの能力を簡単に使えるため、のんきにメニューなど開いている間にキルされてしまう。
    • 加えて、キルされると死亡表示が優先されてメニューを閉じてしまう*29仕様なので、チーターに粘着キルされている時ほど通報できない。通報させる気などないとしか言いようがない。
    • そもそも、通報したところでチーターに気づかれて報復される可能性があり、実際にセッション内にいないはずのチーターが嫌がらせをしてくる事例すらある(参照)。
      • 他にもキルログを偽装する機能などがチートツールに付属しているとのこと。つまりチーターによって第三者がチーターに見えるようなログを量産されるということ。
      • 他にもお金を発生させたりその場にある車をその場で*30改造したり、一般車が湧かないようにしたり天気や時間を変えたりという(本人には便利でも場合によっては他人には迷惑な)機能の他、他人をマップの端に瞬間移動させる、セッションからの追放*31、任意のセッションに参加する、他人のゲームを否応なしに一瞬でクラッシュさせるなどの嫌がらせのためだけの機能も持っているとのこと*32。これらへの(通常プレイの範囲内での)対策といえば、信頼できるフレンド以外と関わらないことぐらいしかない。

現在の動向

  • 2022年末~2023年初頭にかけて、相手のゲームクライアントで任意のコードを実行させるなど、非常に悪質なチーターが増加したためか、2023年2月初頭になって遂に対応がされたとのこと。
    • 具体的にはチートツールで爆音を断続的に再生したりモーション初期化連打や火柱などをキャラクターにくっつけてプレイの妨害を行い、チャットには「ゲームの修復はこちら(実物のインターネットのアドレス)*33」といった内容をスパム、万一フリーセッションからミッション等に逃げられても自動的にマッチングを退出するプログラムを仕込むなど本気で妨害のみを行っていた*34
      • 他にもお金を押し付ける、ランクカンストor初期化、負け犬ポイントカンスト*35及びそれによる永久BANといった被害にあったという声がSNSなどで見られた。
    • 対策がされたとはいえ、未だにチーターの数は多く、野良でプレイしていると数時間に1回は見つかる。
  • 2024年4月現在では強制終了やチャット・メッセージのスパムはほぼなくなった*36が、相変わらず大量のBOTアカウントがうろついており*37、これによってセッションに入るのに時間がかかるようになっており、結果として快適なプレイを阻害している。
    • また、従来型のチーターや荒らしは相変わらず珍しくもないが*38、ボイスチャットにも発言の監視を導入・強化することとなっており、プレイ環境は昨年に比べれば圧倒的にマシにはなっている…はずである。

その他

上記2点以外にも、細かいところにまで目を向けるとキリがない。

  • 基本的に『IV』とは違い、直接それぞれのゲームモードではなく、フリーセッション*39へ行き、それぞれのゲームモードへ飛ぶ仕様となった。
    • そのため仕様が複雑となっており、手間がかかる。その為、ロードに時間が掛かる場合もある。
    • 『IV』ではON/OFFが切り替え可能であった警察の有無の切り替えができなくなっており、上述のようにやたら強くてタチの悪い邪魔なだけの警察が邪魔してくるので、ただのお遊びでプレイするのにも難儀する。
  • Win版以外の日本版は規制の問題から隔離サーバーであるため、機種によっては過疎の心配が出てくる。
    • 特にOne版はプレイヤーが少なく、公開セッションで同じ人しか見ないなんてこともざらにある。
  • 本編と違い、車種の数が省かれている他、警察車両などガレージに保存できないものも多い。航空機はアップデートでカスタム・保有できるようになったが、警察車両や大型・商用車両、そして船は未だに所有できない。購入できる種類もあるが、自分の物にはできずペガサスから安価だが使用料を払いレンタルという形となる。
    • このペガサス、便利なサービスだがいろいろと問題も多く「最寄りの場所に配置しました」と言いながら明らかに遠い場所に送り、やっとたどり着いたと思ったら「適切な場所がない」として回収、乗り物から少し離れると「使用していない」として勝手に回収*40、入ると「ギャングアタック」が開始されるエリアに配送される、挙句の果てには配送場所に無理やり配置して乗り物を爆破させることまである程。
    • また「ペガサス」の乗り物は修理やカスタムが不可能で、破壊してもペナルティーがない使い捨て式。戦闘用の乗り物でPKを試みるプレイヤーを乗り物ごと撃退してもお咎め無しなうえ、乗り物を修理されて短時間に何度も攻撃されると言うこともない。
      • しかしこの仕様はバスやリムジン、キャンピングカーといったいわゆるロールプレイ向きの車種にとっては害悪でしかなく、事故などで損傷してしまえばわざわざ呼びなおして取りにいく必要があり、破壊にペナルティーがないので「その場のノリで」破壊されるということも。
  • 同一車でも一部のオプション(ウイングスポイラーなど)の有無によって差異があるが、購入の際にオプションを指定できない。
    • プレイヤーにできるのはパーツ付きが納車されるよう祈ることだけ。数十万ドルするような高額車両でもこの仕様なので鬼畜。さらにこういったオプションパーツは何故かカスタムでも着脱不可。
    • アップデートにより購入時に指定できる車種も増えたが、未だに選べない車も数種類ある。
  • 『IV』では、ストーリーで入れなかった建物に入れるなどのお楽しみ要素があったが、今作のオンラインではストーリーの都合上*41、ストーリーで入れる建物が非常に少なくなっており、ほとんどはバグで入る他無い*42
  • フォントファイルが日本語用と中国語用(簡体字と繁体字で分かれている)と韓国語用とそれ以外とで別となっている。
    • 日本語コンソール版では日本語と英語しか入っていないので基本的に問題になることではないが、Win版は全世界共通サーバーかつこのゲームが対応しているどの言語設定も使えるため、日本語版設定だとチャットで一部の中国語や韓国語が正常に表示できず文字化けを起こすことがある*43*44。仮に他の国の言語を表示できたところでそれを理解できるかどうかは微妙なところではあるが。
      • 英語に関してはどの言語設定でも正常に表示されるため、双方がある程度英語ができればコミュニケーションに困ることはない。
    • ちなみに日本語入力時にも、日本語フォントに「ゔ」(平仮名のみ)や炸裂弾(ゲーム内では「さく裂弾」と表記)の「炸」の文字が存在しないので、「ヴ」を含む車名などをオンラインで打とうとすると四角の図形が出て本当にちゃんと入力できているか不安にさせる。
    • 一応、「ゔ」を変換するとちゃんと「ヴ」が候補に出ていることから、文字の取り扱いの問題でなくただフォントにないだけというのはわかるのだが。
  • 施設を購入するとその施設に対応したNPCの連絡先を入手出来るのだが、表示される連絡先は全てアルファベットの昇順で、並び替えができない。
    • 「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで連絡先の並べ替えおよびミュートが可能になった。
  • 毎年クリスマス前後一週間程の間、期間限定でサンアンドレアス全域に雪が降るのだが、これがマンネリであるということも含めてプレイヤーからはすこぶる不評。
  • 加えてこの時期は雪の表現の分、テクスチャの描写が遅くなる。
    • 雪の影響により車はスリップしやすくなり、航空機は視界が非常に悪くなる。海上を飛んでいると海の表面が分からなくなり水面に激突する事故が多くなるなど、プレイヤーにとって不利な要素しかない。
    • 雪が降っていると雪玉を作って投擲武器として投げられるお遊び要素があるが、有効に働く要素はなく遊びとして見てもほとんどのプレイヤーはもって数時間で飽きる。
    • この時期にはクリスマスプレゼントとして、何かしらの乗り物や期間限定の衣服などがタダで貰えると言ったお楽しみ要素はある。

杜撰な運営姿勢

上記一連の問題を放置する以外にも、的外れな対応が目立つ。

これらはアップデートである程度改善されたり対策はされているものの、後手後手に回ってしまっており、根本的な問題は未だほとんどが未解決状態。
チートに至ってはチートの被害者やチートを通報したプレイヤーが逆に永久BANされる始末である。
この様な現状から、運営が端から対策する気が無いものと思われる。
これには「マナーの悪いプレイヤーに廃課金者が多い」ことが起因している可能性がある。

発売当初

  • パッケージに「GTAオンライン同時収録」と記載しておきながら、稼働開始は2013年11月7日と実に1ヶ月ほど遅れての稼働となってしまったため、景品表示法に違反した疑惑ももたれていた。
    • その他、ゲームが発表された当初は「住民も生活しており、例えば早朝住宅街で見かけた住民が後で通勤しているのを見ることができる」などと言ってはいたが、実際には他のゲーム同様一般人のグラフィックは数種類であり、同じ見た目のNPCが町のあちこちに発生するというだけである。もちろん同じ画面内にも複数普通に存在する*45

熱心な下方修正と死にコンテンツ

  • 稼ぎやすいミッションの内容をクリアしにくいよう変更する、リプレイ(ミッションクリア後、同じミッションを再プレイ)を廃止し、毎回メニューを開いて選択させる方向に改悪する、高難度の強盗などと下方修正には熱心。
    • そして、実装して2週間も経てば死にコンテンツ化するような需要が全く見えてこない「特殊なルールの対戦ジョブ」「異常に高騰した新アイテム」「異常な難度のフリーセッション上のジョブ」「下準備にかかる費用も難度も異常な新ミッション」を次々と実装などから見てもロクに稼がせない割には課金アイテムを買わせる気満々。
    • 「敵対モード」「サバイバル」「キャプチャー」「GTAレース」「ラリーレース」「マシンデスマッチ」…とオンライン稼動当初より存在している「死にコンテンツ」も相当多い。
      • これらは先述の「デイリーチャレンジ」の対象とするというてこ入れも行われたが、チャレンジ達成を阻む要因にもなっている。

これと言ったプレイヤーキル対策は無し

  • 最大の問題として横行しているPK行為も、5回連続で殺され続けてようやく発動できる限定的なパッシブモード「幽霊モード」を実装する程度で、その対策は前面的かつ積極的ではない。
    • しかもこの幽霊モードは賞金をかけられると強制解除されてしまうという致命的な欠陥があるため、その場しのぎの対応にしかならない。
    • それどころか「暴れるほど赤くなったプレイヤーを倒すと儲かる制度を追加で導入」「フリーセッション上のジョブは妨害した側がカネとRPを得られる仕様でもって実装」*46「先述通りの超強力な兵器を次々と実装」する辺り、公式がPKを推奨していると考えていい*47

その他

  • 最初のアップデート「ビーチバム」より、オンラインで追加された武器や乗り物がストーリーでも使えたのだが、突然アナウンスも一切なく「強盗」アップデート以降の追加要素がストーリー上に反映されなくなってしまった。
    • しかも、何らかの方法で乗り物をストーリーに持ち込んでも5秒ほどで消えてしまうという対策付き。
      • 武器であればすぐに消滅することはないが、スイッチすると消滅してしまいセーブデータにも反映されない。
      • Win版にて(対策の対策MODを施した上で)それらの物を本編上で呼び出してプレイする者、その様子を映したプレイ動画を投稿する者も少なくない。
    • 事実上のオンライン独占コンテンツとして実装された要素は、過去作にはあったが本編には無かった乗り物、武器、先述の組織経営、(シリーズ恒例の)チートなどとして存在していた特殊効果、過去作にも無かった完全新規のものと多岐にわたる。
    • 本編の追加ストーリーDLCも開発中止された。このDLCの要素は全てオンラインに組み込まれたとも言われている。

総評

本編『V』のシリーズらしい確固たる魅力をそのままに、自由度を中心にさらに強化された本作は、まさしく歴史的な大ヒットに貢献することとなり、今もなお積極的なアップデートが衰えることがないロングセラーとしてその名を轟かせている。

しかし、規約違反ではないがゆえにプレイヤーキルの横行を煽るなどをはじめ、倫理的に問題になる行為を助長させてしまっているゲームシステムなどから合わない人には合わない作りになっているのも確かである。

よって、本編とは対照的に人を大きく選ぶ内容と言える。


余談

  • 「オンラインの時間軸は本編の3ヶ月前(2012~2013年頃)」とされているのだが、「銃器密造アップデート」で追加された機動作戦ミッション「スパイ狩り」においてエージェント14が「2017年にもなって…」と発言したり、「強盗:ドゥームズデイ」にて「仮想通貨はバブルだ」「2018年」など2013年ではありえない言及をしたりと時間軸がかなりあやふやとなっている。公式によれば極秘空輸後から本編の時系列を追い越したとのこと。それだと矛盾が多くなるが…。
    • ただ、本来その「本編の3ヶ月前」というのは本編で壊した建物や死んだ人間がオンラインで健存している辻褄を合わせるためでしかなく、実際それらは今でも普通に存在しているため、オンライン主人公の活躍により途中から史実が変わった(パラレルワールドになった)可能性もある。
      • 実際、2020年12月追加の「カヨ・ペリコ強盗」アップデートのムービー内でトレバーとパトリシアの不倫写真が登場し、2021年12月15日追加の「契約」アップデートには起業家となったフランクリンが登場しているので、現在のオンラインの時系列はオフラインの後になったとみて間違いないだろう。

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最終更新:2024年04月16日 16:00

*1 「犯罪事業」アップデート以降、全強盗一律で報酬は最低15%となった。

*2 また、ニコは遠まわし的に存在も語られるが「最近は音沙汰がない」と言われている。

*3 1人は『VCS』のミッション、もう2人は『IV』の漫才にて出演していた。

*4 映画『トップガン』のテーマソング「Danger Zone」などが有名。今作のラジオでも、前述の曲と「I'm Free」の2曲が提供されている。

*5 『III』『LCS』『VC』『VCS』『SA』をひっくるめて。

*6 例えばstratumはかなり遅くなっている。

*7 felzerはエアロ仕様のみ。

*8 コピーを購入するので売り主側には何の変化もない。

*9 オンラインではクルーを作ればマット塗装以外は可能。

*10 大抵はパールセント(光沢)が変更されているだけだが。

*11 そもそも現地でなくてもミッションの開始が可能な場合が多く、ミッションの目的地には武装車両で行く人が多いためあまり使われていない。

*12 他にも、プレイ時間に応じて貯まる売却アイテム(ペーパーラボの在庫)の増加量が増えるなどの金策お助け要素はある。

*13 ゲーム本体以外に、ゲーム機の乗り換えはもちろんCSなので各種オンラインサービス費用もかかる。

*14 2000円で125万GTAドルをとっても625GTAドル/円。

*15 もちろんプレイが上手い人ならランクなど関係なく活躍できるのだが、募集画面ではそれを確かめる術がない。

*16 とはいえCEROに法的な収束力は無いため、18禁の本作を未成年が購入しても法律違反にはならない。

*17 厳密には死亡時の所持金に応じて最大$500と、復活時所持金が0でも口座から復活費用として$500かかる。ちなみに口座も0ならタダだが、口座が0になることは普通あり得ない。対戦するモードではどちらも$5なので、最大200倍という損失を一瞬で負うことになる。

*18 後に対抗手段として防弾ガラスを貫通する完全被甲弾が撃てる改造武器も実装されたが、入手と運用のハードルが高い。

*19 戦闘機に対してはほとんど無力であるが、他の航空機への「弱い者いじめ」も横行している。

*20 実際は攻撃を避けるために誰かが海底にいることはまずない。最も安全な場所は海底ではなく武器を装備できない建物の中だからである。自宅やビジネス施設やカジノなどの武器を装備できない建物の中では無敵がつくので、チーターに無敵を解除されない限りチーターが起こす爆発ですらダメージを受けず、爆発で吹き飛ばされることもない。

*21 前者は回線トラブルを意図的に発動する、後者はあくまでシステムとして用意されてる物を悪用するという、いわゆる「黒に限り無く近いグレーな行為」故に手の出しようが無いのが実態である。

*22 「壊れても安価に修理できる」機能を持たせる改造。拾った車の場合は車の改造屋でつける(買った車には付いてくる)。

*23 Win版ではパッシブ自体は完全だが個人車両破壊の罰金はない。

*24 プレイヤー以外のもの。NPCや町の車、障害物など。

*25 特にバットモービルもどきを用いた嫌がらせが有名。

*26 自動車のバック走行でぶつけずに連続何m走れるか、パラシュート無しで何m落下して生存できたかなど。

*27 逆に個人車両による徒歩プレイヤーへの加害は不問という謎仕様。

*28 実際には1/3未満ではあるが、日本人ユーザーにも意外と多い。しかしやはり中国人チーターが多く、彼らの問題点として、自分で公開ソロセッションを作るくらいなら(あるいは誰かが日本語をチャットしただけで)他人のゲームをクラッシュさせて排除してくるという点がある(もちろん全員ではないが)。

*29 つまりジョブに逃げたりオンラインからの退出も素早く行わないといけないということ。

*30 もちろん他人の個人車両も可能。

*31 新しいセッションに移動しても何度もすぐに追放される機能が付いている場合もある。

*32 もちろんチーター自体も自分の名前を変更可能(よくいる)なので、もしかしたら通報しても無駄かもしれない(通報がネームで記録されているのかそれとも我々が見ることのできない固有の数字なのかはわからないから、後者であれば無駄ではないかもしれないが)。

*33 当然そんなリカバリーサービスなど存在しないので詐欺である。

*34 それに加えて、直後に強制終了してくる場合も多かった。

*35 実際にはポイントや上限は見ることはできないがチーターに遭遇すると必ず付与された趣旨のメッセージが出るのでいじられているのはほぼ間違いない。

*36 とはいえ日本語チャットですら自分を攻撃してきたプレイヤーを「蹴った」などの発言は稀に見かけるが…。

*37 公開セッションに行くと同じような名前の連番アカウントが大量に退出を繰り返しているのが見られるが実際にキャラクターを見かけることはなく、弾かれているのだろう。

*38 とはいえ、これでも明らかに減ってはいる。

*39 『IV』におけるフリーモードを基本としたオープンワールド。

*40 後のアップデートで離れても回収されないようになった。

*41 プロローグの銀行強盗の3ヶ月前とされる。

*42 さらに、ストーリーで訪れた一部の場所はモデリングされていない別次元扱いとなっている。

*43 正確には文字化けではなく、対応する文字がゲーム内で使用しているフォントファイル内にないと四角の図形が出る。Scaleformのフォント(大抵は拡張子がswfやgfxのフォントファイル)を使っているゲームで対応する文字がないときに出ることが多い。

*44 1.39以降オンラインではフォントMODを使えないため現状回避方法はない。

*45 一応、例えば夜中に立ちんぼをしている女性が朝になったら電話をしながら仕事を追えて帰っていくなど、時間経過での演出は存在するが。

*46 この2つは、相手を倒す分の弾薬費を含めるとほとんど利益は残らない。得をするのは弾薬費が浮くPKプレイヤーぐらいである。

*47 そしてこれと絡めて1週間程度の期間限定イベント(数回こなすと限定カラーアンロック等)を行うことが非常に多い。