「gsの日本語フォント設定」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「gsの日本語フォント設定」(2007/11/02 (金) 15:51:09) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
* gs とは
gs (ghostscript) は PostScript のインタプリタであり、PostScript や PDF ファイルを解釈してラスターイメージに変換するプログラムである。
PostScriptをX上で表示させたり、各種の非PostScriptプリンタ用データを生成したりする場合に使う。また、ps2pdfというスクリプトは gs パッケージに含まれるコマンドであり、内部で gs を使っている。そのため ps2pdf を使ってPDF化する場合には gs のフォント設定がモロに効いてくる。
* ghostscript-gpl 8.54/8.57の場合
なんだかんだで esp 版から gpl 版に引越してみた。gpl版のフォント設定は、/usr/share/ghostscript/8.54/libディレクトリの中で行なう。日本語フォントは cidfmap ファイルで定義されており、最初は kochi-substitute を使うようになっている。
面倒くさいので、フォント名は kochi のままで、実際に参照するフォントファイルを別のものに切り替えて使うことにする。書き換えるのはこのファイルの cidfmap.ja の部分のみ。
% cidfmap.ja
/Kochi-Gothic << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipag.ttf) /CSI [(Japan1) 6] >> ;
/Kochi-Gothic-Regular /Kochi-Gothic ;
/Kochi-Gothic-JaH << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipag.ttf) /CSI [(Japan2) 0] >> ;
/Kochi-Gothic-Regular-JaH /Kochi-Gothic-JaH ;
/Kochi-Mincho << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipam.ttf) /CSI [(Japan1) 6] >> ;
/Kochi-Mincho-Regular /Kochi-Mincho ;
/Kochi-Mincho-JaH << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipam.ttf) /CSI [(Japan2) 0] >> ;
/Kochi-Mincho-Regular-JaH /Kochi-Mincho-JaH ;
/Ryumin-Light /Kochi-Mincho ;
/GothicBBB-Medium /Kochi-Gothic ;
/Adobe-Japan1 /Kochi-Gothic ;
/Adobe-Japan2 /Kochi-Gothic-JaH ;
ここでは IPAフォントを使うように設定してみた。これで gs での日本語表示が綺麗になる。
* gs 8.15 の場合
2006-05から、Gentooの ghostscript-esp が 8.15 にバージョンアップした。この日本語化は下記の通りである。
設定ファイルは/usr/share/ghostscript/8.15/lib/cidfmapである。CIDフォントがあればそれを使うことができるが、適切なCIDフォントが無い場合は TrueType フォントをCIDフォントに(逐次)変換するように設定する。たとえば IPA フォントを使う場合の設定は下記の記述を追加する。
>/Ryumin-Light << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipam.ttf) /SubfontID 0 /CSI [(Japan1) 2]>> ;
>/GothicBBB-Medium << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipag.ttf) /SubfontID 0 /CSI [(Japan1) 2] >> ;
* gs 7.07 の場合
2006-05以前のGentooの標準的な gs は、esp版の 7.07 であった。この日本語化は下記の通りである。
フォント設定ファイルは、
/usr/share/ghostscript/7.07/lib
の中にある。各種のフォントを指定しているのは CIDFnmap というファイルであり、この中で日本語フォントは CIDFnmap.Koc というファイルを参照することになっている。CIDFnmap.Kocというファイルは、その名から推察されるように kochi 系フォントを指定するものであり、現在では kochi-substitute が指定されている。
本来ならば新しい CIDFnmap.new でも作って、その中に好みのフォント設定を書き込むべきなのだが、CIDFnmap.Koc を変更した方が簡単だ。
CIDFnmap.Kocで、もともとは下記のようになっているところを、
>/Kochi-Mincho (kochi-mincho-subst.ttf) ;
>/Kochi-Gothic (kochi-gothic-subst.ttf) ;
たとえば下記のように変更する。
>/Kochi-Mincho (msmincho.ttc) ;
>/Kochi-Gothic (msgothic.ttc) ;
これで明朝体として msmincho.ttc が、ゴシック体として msgothic.ttc が使われるようになる。
ただし、ここではフォントのパスは指定しないので、gs が検索するパス内にこれらのフォントを置いておく必要がある。一番簡単には、~/.fonts というディレクトリの中にシンボリックリンクを作成しておけばよい。
* gs とは
gs (ghostscript) は PostScript のインタプリタであり、PostScript や PDF ファイルを解釈してラスターイメージに変換するプログラムである。
PostScriptをX上で表示させたり、各種の非PostScriptプリンタ用データを生成したりする場合に使う。また、ps2pdfというスクリプトは gs パッケージに含まれるコマンドであり、内部で gs を使っている。そのため ps2pdf を使ってPDF化する場合には gs のフォント設定がモロに効いてくる。
* ghostscript-gpl 8.60の場合
なんだかんだで esp 版から gpl 版に引越してみた。gpl版のフォント設定は、/usr/share/ghostscript/8.60/libディレクトリの中で行なう。日本語フォントは cidfmap ファイルで定義されており、最初は kochi-substitute を使うようになっている。
面倒くさいので、フォント名は kochi のままで、実際に参照するフォントファイルを別のものに切り替えて使うことにする。書き換えるのはこのファイルの cidfmap.ja の部分のみ。
% cidfmap.ja
/Kochi-Gothic << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipag.ttf) /CSI [(Japan1) 6] >> ;
/Kochi-Gothic-Regular /Kochi-Gothic ;
/Kochi-Gothic-JaH << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipag.ttf) /CSI [(Japan2) 0] >> ;
/Kochi-Gothic-Regular-JaH /Kochi-Gothic-JaH ;
/Kochi-Mincho << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipam.ttf) /CSI [(Japan1) 6] >> ;
/Kochi-Mincho-Regular /Kochi-Mincho ;
/Kochi-Mincho-JaH << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipam.ttf) /CSI [(Japan2) 0] >> ;
/Kochi-Mincho-Regular-JaH /Kochi-Mincho-JaH ;
/Ryumin-Light /Kochi-Mincho ;
/GothicBBB-Medium /Kochi-Gothic ;
/Adobe-Japan1 /Kochi-Gothic ;
/Adobe-Japan2 /Kochi-Gothic-JaH ;
ここでは IPAフォントを使うように設定してみた。これで gs での日本語表示が綺麗になる。
* gs 8.15 の場合
2006-05から、Gentooの ghostscript-esp が 8.15 にバージョンアップした。この日本語化は下記の通りである。
設定ファイルは/usr/share/ghostscript/8.15/lib/cidfmapである。CIDフォントがあればそれを使うことができるが、適切なCIDフォントが無い場合は TrueType フォントをCIDフォントに(逐次)変換するように設定する。たとえば IPA フォントを使う場合の設定は下記の記述を追加する。
>/Ryumin-Light << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipam.ttf) /SubfontID 0 /CSI [(Japan1) 2]>> ;
>/GothicBBB-Medium << /FileType /TrueType /Path (/usr/share/fonts/ja-ipafonts/ipag.ttf) /SubfontID 0 /CSI [(Japan1) 2] >> ;
* gs 7.07 の場合
2006-05以前のGentooの標準的な gs は、esp版の 7.07 であった。この日本語化は下記の通りである。
フォント設定ファイルは、
/usr/share/ghostscript/7.07/lib
の中にある。各種のフォントを指定しているのは CIDFnmap というファイルであり、この中で日本語フォントは CIDFnmap.Koc というファイルを参照することになっている。CIDFnmap.Kocというファイルは、その名から推察されるように kochi 系フォントを指定するものであり、現在では kochi-substitute が指定されている。
本来ならば新しい CIDFnmap.new でも作って、その中に好みのフォント設定を書き込むべきなのだが、CIDFnmap.Koc を変更した方が簡単だ。
CIDFnmap.Kocで、もともとは下記のようになっているところを、
>/Kochi-Mincho (kochi-mincho-subst.ttf) ;
>/Kochi-Gothic (kochi-gothic-subst.ttf) ;
たとえば下記のように変更する。
>/Kochi-Mincho (msmincho.ttc) ;
>/Kochi-Gothic (msgothic.ttc) ;
これで明朝体として msmincho.ttc が、ゴシック体として msgothic.ttc が使われるようになる。
ただし、ここではフォントのパスは指定しないので、gs が検索するパス内にこれらのフォントを置いておく必要がある。一番簡単には、~/.fonts というディレクトリの中にシンボリックリンクを作成しておけばよい。
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: