アメリカのキリスト教徒の進化論に対する考え方は、大きく次の3つに分けられる。
① 神が人間を作った。(キリスト原理主義)
② 神が単細胞生物から人間に進化させた。(
インテリジェントデザイン)
③ 単細胞生物から人間は進化した。(進化論)
ちょっと古いデータだが、1991年のギャラップ調査によると、それぞれの米国民の割合は
① 47%
② 40%
③ 9%
である。(ちなみに、幸福の物理は③である。)
①は原理なので、反論のしようもない。
②は学校で進化論を教育されたのに、神が絡んでしまっている人たちである。
②の人達が「学校で②を教えるべきだ」と主張し、カンザス州の教育委員会で実際に採用されてしまった。
これに反論するために作られたのが「フライングスパゲティモンスター教(FSM教)」である。
このFSM教は②と同じくらいの
正しさを持つように作られており、②を学校で教えるならFSM教も教えるべきだ、と主張した。
結果的に委員は次の選挙で全員落選し、決議も否決された。
すべての一神教において、「神がフライングスパゲティモンスターではないこと」の証明は不可能である。
最終更新:2011年11月02日 00:31