星がはためく時/026 外伝１ - 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

※投稿者は作者とは別人です

194 ：future combat systems：2007/02/24(土) 22:54:14 ID:CVXSz1AE0
簡単な援護射撃です。
とあるB-25機長の日記

大陸へ来てからの10ソーティーを無事に終えることができた。僚機も何機か落されたが、我々の飛行隊は依然健在だ。投下した爆弾は50発を超えて、機体のマーキングがなかなか見ごたえある物となってきた。

今日で15ソーティーをこなした。悲しむべきことに今日のフライトでは私の機から死者が出た。後部機銃手のマイクがワイバーンの光弾にやられてしまった。乗員の間では重い空気が漂っている。これでは次のフライトに支障が出るかもしれない。何とかしなくては。

今日で20ソーティーをこなした。新搭乗員のリチャードが初戦果を上げた。基地に帰るなり『トカゲ野郎を蜂の巣にしてやったぜぇ！いぁほぉぅ！』と拳を空に突き上げて叫んだので一躍有名人に昇格だ。私の機体もそろそろ古参と言われるようになってきた。ソーティー数と投下爆弾数は現在No7、意外に私は悪運が強いらしい。

今日で25ソーティーを達成した。私の機体はなぜかあまり攻撃を受けないようだ。編体内では幸運機として有名になりつつあるらしい。乗員にも余裕ができた。私も最近は相手を観察する余裕が出たので今後を考えて科学的な考察に励んでみようと思った。しかし他の機の搭乗員達が既にいろいろ考察をしていたようだ。
私の友人にノースアメリカン社に就職した者が居たのでそのことを話すといろいろと語ってくれた。その結果をまとめた手紙を出そうと思うので下書きしてみる。

Hi、私は今の所元気だ。君の会社の爆撃機で今日もシホットの連中に爆弾の雨を降らせていると思う。仲間の連中からいろいろ意見が聞けたので参考までにまとめてみた。改良の足しにしてみてくれ。
改善の声が多かったのはやはり防御火力と防弾設備だ。戦場では頑丈さがものを言う。頑丈で防御力の高い機体に乗っていればその分乗員は撃墜の危険に曝されにくくなるから比較的冷静に行動できる。機銃の追加装備や燃料タンクの防弾設備の改良を行って欲しいとの声が最も多い。
私としても機銃の追加配備はして欲しい。案外爆弾よりも機銃による銃弾の雨のほうが歩兵相手なら効果的だからだ。ワイバーンを撃ち落す防御火力も改善するから一石二鳥だ。さらに石の巨人相手の場合を考えると強力な直接照準の武器が欲しい。ヤツは機銃をいくら浴びせても効果が無く今の所超低空から投下する 500ポンド爆弾の直撃しか対処方法が無い。できれば小口径でもいいからそれなりのパワーを持つ大砲が好ましい。
じゃあ、これからシホットに爆弾を降らせてくるぜ。

日記はこのページで終わっている。どうやら彼は撃墜前に友人に手紙を出せたらしい。
後にこの手紙を参考にしたかのような75㎜砲と大量の機銃を装備したG、H型が実戦配備につくことになる。

ちなみにH型は12.7㎜機銃14～18門も装備する重武装です。まさに弾丸の雨ですね